2024年5月5日日曜日

2024GW 長良川本流釣行 2回目



前回はおととい水曜日、5月1日での長良川訪問でした。

お目当てはこの季節、長良川を遡るサツキマスなのですが、
毎年の挑戦も御目文字叶わず、
そうやすやすと釣れるお相手では無いのです。

それでも、前の職場はお隣の工場の班長さん、
昨年は見事に釣りあげられ、
関係各位にLINE配信、しかも2匹も!

小生はご本人から昼食前の連れ〇ョンで伺ったのですが、
毎年の挑戦が叶い、とても嬉しそうでした。

彼の努力は如何ばかりか、お話を伺うと・・・
毎日は出勤前に一振り、
残業の無い日は帰宅後も陽が暮れるまで、と。

確かに長良川のお近くに住まわれる利点はあるものの、
この時期限定とはいえ、逆に通勤は距離もあり大変、
好きこそ物の・・・と申しますが頭が下がります。

・・・もう少し本腰を入れないと、本当に釣れないぞ、こりゃ。

そんなことで、
このGWの後半戦、また長良川へ行って参りました。


<今回も郡上美並で>

今回は初日は夕まずめ、翌朝は朝まずめの二段構えです。

釣り場に到着です。
まだ15:00過ぎですが、ポイントは既に山影で日陰、いい案配です。

このポイント、
立ち位置の左から右に向け大きな落込みがあり、
その流れ下った長良川の激流が正面の大岩を直撃、
手前に大きなプールを形成し大きな渦を巻いています。

5B+5Bの重量編成で流れ下りの本筋手前に投入、
来るとするなら、白波が落ち着き始めた沖合の深場です。

5Bを3個にしてしまうと深場で仕掛けがストップ、
そして何か障害物が川底にあるのでしょう、
まず間違いなく、あるポイントにて根がかりが。

5Bが2個でも、まま何者かに仕掛けが捕まります。
そのポイントだけ、少し竿先を持ち上げて。

このパターンで幾度か仕掛けを流します。


先ほどと代わり映えのしない写真ですが、
陽の様子から時間の経過はお解り頂けますでしょうか?

・・・このポイント、
毎年で竿を出していまして、
良いサイズのデンデンさんと共に、
流れが緩い区間からは必ずお外道様も揚がります。

しかしながら、
おとといの釣果もそうでしたが、今年は全くウグイ様の横槍が入りません。


ほんと、全く変わり映えのしない川の風景、なのですが、
お時間だけはしっかりと経過、もうそろそろ17:00です。

・・・小生のしつこさ、熱の入り様が垣間見えます。。。

これでも僅かずつですが、ポイントをズラしているのですよ。


若干ですが、
おととい同様で何かが仕掛けに触る感触、前アタリ?はあるものの。

と!
ここで、ようやくの本アタリです。

季節的にも、それに、おとといの様子から、
掛かったのは、きっと、そこそこサイズ、
もう、ここは二呼吸待ち、喰わせます。

アワセに返す手応えは20cm台かな?
素早い走りっぷりから、お外道様では無いですね。

たも網に納まったお魚は・・・

目測7寸程度のアマゴさんでした。
小粒ながらも側面のパーマークは薄っすら。

その後も粘ったのでありますが、
時計が18:00近くになり、残念、本日の夕まずめはこれまでです。


<郡上美並での車中泊>

自宅から一時間チョイの釣り場です。

一旦帰宅して明朝の再出撃、もありなのですが、
家族もいる身の上は、帰宅してしまうと時間通りに事が進まなくて。

夕まずめのみとは言え、日に当たっての釣行、心地よく疲れるものです。

・・・陽が沈んだら眠り、陽が登ったら起きる。

こんな人間本来のタイム・スケジュール、
自由気ままを味わいたくて、
放浪おじさんはあえて、ここでの車中泊なのです。

まずは温泉でのんびり疲れを癒し、ここで質素に夕食も。

でも、やっぱり世の中はGWですね、
温泉も食堂も家族連れで賑わっていました。

しかし、そこはGWです。

道の駅ではエンジン掛けっぱなトラックは遠方に一台だけ。

・・・横の長良川の調べ、それが今宵の枕です。

釣行と温泉で即寝落ち、とても良く眠れました。


<朝まづめの長良川>

翌朝は陽が登る少し前には起床、身支度を整えて出立です。

昨日の温泉への道すがら、
どこか良さげなポイントは無いか、
開拓者は長良川沿いを見て回ったのです。

その朝一番は、オトリ屋さんの裏手、ここで竿を出してみることに。

長良川の直線区間に広がる石河原。

激し目な落ち込みと大岩にダイナミックに当たる流れが目に留まり、
昨夕の道路から、遠間からは良さげなポイント、そのように見えたのですが・・・

実際に川に近づいてみると、
いや、悪くは無いのですが、川底は小岩・大岩では無くて砂地です。

これは拙い経験上からなのですが、
砂地の川底でも釣れたことはあるものの、
サイズ・匹数共々で岩底より伸びない記憶なのです。

加えて、昨日・昨おとといの「釣れない」状況から、
これはかなり厳し目な条件なのでは?

長い河原を釣り歩き、一時間ほど粘ってみたのですが、
案の定、やはり微かなアタリもなくて・・・新規開拓は失敗でした。

まあしかし、
これも現場に近づいてみて、竿を出してみて初めてわかる事です。
何事もポジティブに、いい方向に捉えましょう!

 
<安パイが高めに、昨日と同所にて>

朝一番のポイントで時間を費やし、
昨夕のポイントはもう空いていないのでは?

そんな心配を抱きながら、
いそいそと釣り場へ赴いたのですが、幸いにもご同輩のお姿は無く。


お空は雲一つないピ~カン。

朝一番は冷え込んでカッパを防寒に着込んだのですが、
これは絶対に暑くなります、カッパを脱いでお茶と水を携帯して、いざ!

昨夕と同じなのですが今年のこのポイント、
白波後のある地点でナゼなのか、根がかりが頻発します。

加えて・・・
その危ないポイントの近くに限って、
僅かながらのアタリらしき感触、それも得られて。

最近の竿は感度が良いからって、
根がかり前の予兆、
そんなものまでセンシングできるものなのでしょうか?


とは言え・・・
攻めない訳には行きませぬ。
根がかり覚悟で幾度かのトライを。

でも、実際に根がかり、
可能な限り回収を試みるのですが、仕掛けが何本かお釈迦に。

でもって・・・

あっちゃ~、粗忽者はまた、ヤってしまいました。

根がかりとアタリを間違えて、
SG ロングが#4、その先端側からポキリ。。。


昨年の7月は高原川釣行でも、
同じ#4から折れてしまったSG ロングです。
これはもう小生の振り込みのお作法、
何か#4に極端な負荷が掛かってしまう、お粗末なお点前なのでは?

次回、前職場のSさんに録画でもお願いしようか??
いずれ、また、お高くつきます、修理代が・・・トホホ。


<長良川でカツオの一本釣り>

でも、こんなことで引き下がる訳には行きません!

大破損傷で戦線離脱のSG ロングに代わり、
剛竿はSG パワースペックZR H+を投入します。

・・・小生のしつこさ、熱の入り様が垣間見えます。。。

仕掛けも根がかりの餌食、0.7号は弾切れ。

「え~い、かくなる上は、
 晩秋の犀川やお正月の気田川で使用する、1.5号トオシ仕掛けじゃ!」


気概だけは一人前、
燃え盛る闘魂を胸に徒歩でポイントを移動します。


その途中、河原まで漁協の巡回さんが。

「どうです?釣れますか?」

・・・闘魂は内に秘めて、お顔だけは笑顔に。
小生、にこやかに年券を見せながら、巡回さんにお答えします。

「いや~、ウグイを含めて、今日はさっぱりです。」

「そうですか・・・
 GWなんですが、今年の美並は釣り客が少なくてね。
 それでも先ほど、ここの下流でおひとり、
 30cmくらいを釣られていましたよ。」

・・・罪づくりな巡回さんです。

そんなことを聞いてしまった日にゃ、
俄然、偏光グラスの奥底で、小生の目が光ります。


巡回さんとお別れした後、ポイントに至った小生。

竿を再び伸ばし、仕掛けを張って、
エサのミミズを針に付け、
じっと長良川を見つめる自分がここに。

「サツキ相手だ、剛竿と1.5号で上等よ。
 掛かったら、やりとりなんて、トロくせ~。
 もうカツオの一本釣り、引き抜いちゃるに!」

・・・汚い名古屋弁を、ご容赦ください。。。


新たなポイントで振り込み・引き上げの繰り返し。
心は燃え盛るも、ここはひとつ、丁寧に・丁寧に。

・・・小生のしつこさ、熱の入り様が垣間見えますね。。。

でもって、その甲斐あってか、

カツオの一本釣りよろしく、
強引に引き抜いたお相手は恐らく8寸越え、
サイズから激流の勢いが重なって、走り切るお相手に豪快な釣りが。

このこもまた、パーマークの消えかかった白い魚体です。

この直後に、いたずらな5月の強い風が吹き始め、ここが潮時かと。


主題のサツキマスはお預けでしたが、
副題のデンデンさんは、どうにか2匹をお持ち帰り。

午前中の早い釣りでしたが快晴の元、
帰宅して鏡をみた小生、早くも日焼けをした顔でした。


<データ>
●5月3日 長良川 
エサ    :ミミズ
竿     :10m SG ロング
仕掛    :針 吉村8.5号
       糸 0.7号トオシ9.5m
       錘 5B+5B号
釣果    :アマゴ    22cm    1匹
気温    :20℃  
天候    :晴れ
表層水温  :19℃
月齢    :24.4
●5月4日 長良川 
エサ    :ミミズ
竿     :9.5m SG パワースペックZR H+
仕掛    :針 吉村8.5号
       糸 1.5号トオシ9.5m 
                     錘 5B号、4B号
釣果    :アマゴ    25cm    1匹
気温    :11~25℃
天候    :晴れ
表層水温  :19℃
月齢    :25.4














2024年5月1日水曜日

2024GW 長良川本流釣行

 

今年もやってきました、皐月5月の郡上美並の長良川です。

皐月5月と聞いて連想するモノは人それぞれです。

子供が小さかったりお孫さんが居れば端午の節句に鯉のぼり、
お堅い方はメーデーに憲法記念日、
淡い紫の藤の花を思い描く方もお見えでしょう。

そんな中でも、
岐阜県はもちろんですが、
名古屋近郊で川釣りを嗜む方は、
名前の通りサツキマスを「いの一番」に挙げる方も多いのでは?

今年も果てしも無く思える挑戦、少しだけ夢を追いかけてきました。


<郡上美並は赤池にて>

本日の長良川は若干の減水気味でしょうか?
何となく昨年より川幅が狭く、流れの勢い大人し目な感じがします。

それでも大河 長良川です。

赤池のこの奇岩の上から流れを真正面から捉えると、
言いようのない迫力、恐怖感さえ感じます。

そんな大きな長良川も、
赤池のこの奇岩が形成する狭窄ポイントでは、
10m本流竿に結わえた仕掛け、
それを遠投すれば対岸に届かずも、あと2~3mを残す川幅なのです。

遥々と伊勢湾から長良川を上流に向けさかのぼるサツキマスです、
必ずこの10数mの狭窄区間を通過するハズ。

そんなことから、ここ何年か、
このポイントで竿を出し、試行錯誤する小生なのです。


・・・とは言え、
減水気味でも轟音を立てながら、激しく流れ下る長良川。
その流れの際の岩の上からの釣りです。

生まれも育ちも名古屋の小生、
生まれ故郷の「ふるさとの川」は、
あの流れの無い人口運河は堀川なのです。

そんな堀川でも親御さんにしてみれば心配のタネ。

「いいか、ヒロ(小生です)、堀川には近寄るなよ。」
は材木商を営んでいた父親の口癖でした。

いえ、材木商だからこそ、
木材の運搬・貯蔵で利用していた堀川、その怖さを知っていたのでしょう。

垂直なコンクリ護岸は一度落ちると這い上がる術もなく、
流れは無くも、その深さで力尽き・・・

堀川に浮かぶ貯蔵木材の筏、それで遊んでひどく怒られた記憶があります。

そんなことから、
釣った魚を両親にお土産として持参すれども、
このお魚を、どのような場所で・どうやって釣ったのか、
余り詳細は話していない小生なのです・・・

これも一つの、親孝行と考えて?


<今年は不調な赤池港を後にして>

そう、何事も安全第一!
新調したウエーディング・シューズを履いて、
激しい流れの際から大淵に幾度となく振り込みを重ねます。

毎年でこの大淵からは良いサイズのデンデンさんが上がるのですが、
今シーズンはここ最近の小生のジンクスからなのか?
今年はついにお外道様すら掛かりません。。。

やむを得ず目先を変えて、暫くは徒歩で長良川を遡ることに。

港に至る落込みの上段は早瀬です。

そのまた上段は見る限り、
川中央にぽっかりと大岩が顔を出しています。

何年か前にもこの辺りは竿を出してはいるのですが、
当時はさっぱりの釣果でした。

でも何となく、そのころと渓相が変化しているような?
それにスランプ中とは言え、当方も「場数」だけは踏んで来ています。

その拙いであろう場数から、
まずピ~ンと来たのが・・・「ぽっかり大岩」の裏側です。

浅瀬を無理の無い流れまで分け入り・・・

この「無理の無い」の程度も、
恐らくはご諸兄の1~2段は安全側も、やはり親には言えないですね。


仕掛けを遠投・着水の後・・・

ん?
微かですが、アタリあり。
でもそれは、何かが触れた程度の感触。

同じスジを2~3度と流してみても、
毎回で微妙に何かが仕掛け・エサを触れる感じが。

良い兆候です、
でも一旦は中止、川から上がります。
・・・あまりやり過ぎると、お魚がスレちゃいます。

何者かは不明ですが、あの流れ、何かが居ます。
喰いの遅いお外道様?針掛かりしない小物??

何はともあれ、時間稼ぎは腹ごしらえを。

生まれも育ちも名古屋、
加えてゲコで甘党な小生は、
「生なごやん」がトレンドなのです。

つい今しがたまで、ミミズを嬲っていた手で・・・
これも親には言えないですね。


<今年もデンデン>

お菓子とお茶と一服で、10分ほどのブレイク・タイム。
その後は、針と錘の間隔、それをもう10cmほど長くして。

「ぽっかり大岩」の裏側へ振り込み、
仕掛けが流れに馴染み、ゆっくり目印が水上を移動します・・・

と!
今回のアタリは紛れもなく、お魚が喰ったアタリです!

即、アワセるとズッシリの手応えが。
流れの勢いも重なって、竿が川下へ深くお辞儀します。

それでも、
手応えの程度から、強引に浮上を催促して・・・

たも網に納まったは優に8寸越え、
パーマークの消えかけたアマゴさんでした。


う~ん、いい面構えです!
スランプ中の身の上には嬉しい釣果。

その後、この「ぽっかり大岩」の裏から、もう一匹を追加します。

この子は6寸程度、
パーマークと朱点がハッキリ・クッキリ。

さあ、続いて3匹目を・・・と頑張ったのですが、
これもサイズは目測6寸程度も、粗忽者は取り込みで粗相を。。。


<ポイントで明確な明暗が>

この後は更に徒歩で遡ったのですが・・・

美味しそうな早深瀬も、音沙汰なし。。。


大きな落ち込み、
手前側も向こう側も、同じく音沙汰なし。。。


そして、とうとう、お舟の時間と成り候。

今日は少し、ラフティングには寒いかな?


毎年5月での小生の長良川本流釣り、
正確にはGWが明けて1~2週目の釣行でした。

そう捉えると、5月1日のタイミングは早めの訪問です。
この季節の1~2週の違いは、差が大きいのかも知れませんね。

いずれ、もう一回くらい、今年は。


水の張った田んぼにポツポツと雨模様、もうすぐ田植えですね。
本降りになる前に帰路へ着きました。



<データ>
●5月1日 長良川 
エサ    :ミミズ
竿     :10m SG ロング
仕掛    :針 吉村8.5号
       糸 0.7号トオシ9.5m
       錘 5B+5B号
釣果    :アマゴ    8    1匹
              6寸    1匹 
気温    :17~20℃  
天候    :曇り まま小雨
表層水温  :18℃
月齢    :22.4















2024年4月28日日曜日

2024GW 手取川渓流釣行

 

3年前の夏に訪れたのは、ここ石川県の手取川でした。

霊峰 白山を源とする手取川は、
その登山口でもある市ノ瀬での釣りは、
酷暑に渇水の季節でしたが、それなりに楽しめました。

「雪代の季節は面白いですよ」は、
いつも弊ブログに暖かいご助言を頂けるアサシンさんから。

遥か遠くの峰々には未だ残雪が残るGWの初日、
改めて晩春から初夏に移る手取川は白峰、行って参りました。


<新しい中部縦貫自動車道>

昨日は仕事を終えてからの出立でした。
GW前日です、残業する雰囲気でも無く、定時に上がってから。

東海北陸道を白鳥から大きなループは油坂峠を登り、
R158を九頭竜湖沿いに走ります。

もう少しで九頭竜湖の駅はその手前、
いつも上流で好釣果を頂く石徹白川を少し登り、
中部縦貫自動車道の新しくも長い長いトンネルに入ります。

そこからおよそ20分・・・
以前は小一時間は掛かっていた大野市までアッという間に。

大野IC近くの温泉施設で夕食とお風呂を頂いた後、
そこからR157で白山白峰まで、どうでしょう40分くらい。

とても便利な中部縦貫自動車道です、お代は無料、が嬉しいですね。


<川釣り師の朝>

白峰の村の中は郵便局近く、
そこの「おトイレ前」が昨夜の車中泊サイトでした。

起床はまだ薄暗い4:00ですが昨晩は10:00に就寝、
高台にある白峰の集落は眼下を流れる手取川の調べ、
とても心地よく眠ることが出来ました。

寝台をかたずけ簡素な朝食を頂けば、
時は既に朝明け、緑濃い山々がお出迎えです。


本日も小さな粗相はご愛敬も、
大きな事故なく釣りが終えられるよう、
通りを挟んだお寺に手を合わせ、さあ、出立です。


<朝一番は明谷川出会い>

白峰の集落から坂を下って手取川沿い、
ものの5分と走らずも明谷川との出会いに到着です。

ただ、手取川の川面・河原へは道路から落差があり過ぎ、
今少し数百mほど上流の岩根神社近辺から入渓を。 


流れの太い手取川本流です。
エメラルドの水の色に若干、雪代でしょうか?白濁が混じっています。

瀬がメインの渓相ですが、
川中の大岩の裏側や落ち込み後の深場と、
美味しそうなポイントが連続する場所なのです。

少しだけ、心配事と言えば・・・河原の岩の色なのです。

赤い泥と申しましょうか、
岩の表面に温泉成分・酸化鉄のようなものが。

・・・拙い経験からですが、
御岳は王滝川にて斯様な渓相区間ではサッパリの釣果でした。

それでも、
この手取川はその岩の下からは、
これまた同色は赤い色の大きな川虫がたくさん。

陽は登って来たのでしょうが、
お空は雲が支配的。

低い角度から差込む間接照明は陽の光、
川面の波からの跳ね返りがとても眩しいです。

遠くに堰堤が見えて来ました。
地図で確認しても、ここ手取川の本筋は堰堤に次ぐ堰堤です。

限られた区間での釣り。
とても越えられる高さの堰堤では無く、
釣り至ってしまったら一旦、脇の県道に出るほかありません。

場合によってはその前に、大岩が「とうせんぼ」なんてことも。

でも、そんな大岩の直下、
流れも緩みプンプン、ニオイますね、お魚の気配が・・・


<二番目のポイントは天狗壁直下にて>

次のポイントへは車で移動です。
数km上流は名勝 天狗壁、その下流の湾曲点です。

陽もかなり高くなってきました。
それと同期して、お空の雲もどこえやら。

きっと青空が写り込んででしょう、
先ほどより一層、川面がとても眩しいです。

湾曲部は荒瀬の様相で、仕掛けを刺すポイントが見当たらず。

その荒瀬の終端は白波の手前側、鉄板ポイントですね。

水の色は相変わらずのエメラルド、そこに少しの白濁が重なった状態です。

この辺りは標高としては500m程度、思ったよりも高くはありません。

その為でしょうか?
対岸の木々の緑が既に薄黄緑色、
川面を伝うそよ風も心地よく、初夏の気配は本当に目に沁みます。

朝方は少し寒くてカッパを着込んでの開始でしたが、
この頃には既にリュックの中に仕舞われて・・・


<三か所目は三ツ谷川の上流へ>

次なる移動は支流、谷に向かいます。

途中、百万貫岩の近辺から、白山方面を望みます。

若葉が生い茂る手前側の広葉樹と、雪山の白山の対比が綺麗です。

・・・前回の釣行では市ノ瀬のキャンプ場前の旅館の主、
小生のキャラもきっと重なってでしょう、大変にご親切にして頂きました。

彼からのご助言では「白峰の釣り」、
その真骨頂は支流・細谷へ入り込んでから、でした。

しかしながら、
毎度の一人釣行は小生の釣り、
朝方にお寺さまにもお願いした手前、
あまりにも無茶・無謀なことは出来ません。

当面の最大の懸案は「クマさんとの遭遇」です。

前回の三ツ谷川の入渓ポイント、
そこより更に奥へと軽巡ハスラーで入り込み、
冒険釣行の事前準備は例の如く、十秒間のクラクション鳴らし、
クマ避けの鈴はもちろんですが、防水スピーカーで行進曲を大音量にて。

・・・重ねての申し出です、
小生、決して、どこかの政治結社、という訳ではなくて。(笑)



お時間もお時間です、
細谷に差し込む日差しは十分、
これなら、クマさんの心配は稀有ですね。

前回の入渓点は落差があり、
まともな入渓は出来かねましたが、
ここまで上流に登ると意外にも落差はありません。

ここも本筋と同じく、堰堤のレンゾク!

でも、その区間は短く、また高さもそれほどでも・・・
堰堤の探りを終えたら、脇の林道に登り、次なる堰堤区間へ。

バカと煙は何とやら。
必ず堰堤上では下を覗き込む小生。

それでも、意外にも、高所恐怖症なのです・・・

静かなトロ場です。
粗忽者の小生ですが、次なるポイントでの策を思い、
遠くに見える落込み&深場、
そこにはそっと、抜き足・差し足・忍び足で・・・

谷川は川幅も狭く、
先ほどから竿は5.3mでチョウチン仕掛け。

あまたと続くポイント、
その一点一点を丁寧に攻略、川をさかのぼります。

その登り詰めての大堰堤、幾何学的で面白い構築物です。



・・・少しお空が曇ってきました。
朝方の曇り方と違って、黒雲がまま見られます。

ここは白山 白峰は深い谷底、一雨来ると厄介・危険です。

まだまだ続く三ツ谷川ですが、
河原の茶色に山々の緑、そのコントラストを魚に、
退渓の一仕事は斜面登り後、橋の上でお茶と一服を所望します。

・・・今回はここまでですね。



「お~い、
 風光明媚な白山 白峰の風景はいいけれど、
 今回の記事、
 お魚の写真も無ければ、釣果に全く触れていないじゃないか!」

・・・斯様なお言葉を頂きそうですが、
間違いのない季節に、間違いのないポイントへ赴き、
加えて、朝早くからお寺さまにも手を合わせた小生なのですが。

ご諸兄、お察し下され。。。(笑)


<データ>
4月27日 
●手取川
エサ   :ミミズ、川虫
竿    :8.5m  渓峰本流
仕掛   :針 吉村7号 
      錘  B~2B号
                    天井糸 0.7号 3.0m 
                    水中糸 0.3号 4.5m
釣果   :全くのボ~ズ
●三ツ谷川
竿     :6m 渓秀
仕掛    :針 吉村7号
       水中糸 0.7号 2.5m
       錘 1~B号
釣果    :見事にボ~ズ
気温    :10~20℃  
天候    :曇り まま晴れ
表層水温  :13℃
月齢    :18.4