本日のお題は久しぶり、ミミズ飼育ネタです。
昨年の秋からこの春まで、
越冬した釣りエサのミミズさんなのですが、
以前にもご報告したように、今年は今一つの成育具合でした。
(↑その経緯はクリック)
折角にも越冬タルを2つも用意してのトライだったのですが。
商品としての尾張米糠酸素太ミミズ、
それは残念な品質不具合と称して早々に販売中止も、
それ以上に小生自身の釣行に暗い影を落としかねない緊急事態!?
このままではイケません、何とかしなければ!
・・・と言うことで、
この春以降はまたぞろ、
忙しい毎週末の渓流釣行の合間に、
持てる技術と経験・知識を総動員し改善活動、
試行錯誤を繰返して起死回生を目指してきたのであります。
結論から先に申し上げますと、今回の対策は上首尾に!
ここ最近の小生らしからぬ庄川や石徹白川での好釣果、
それが全てを物語っているのです、ハイ(笑)。
さあ、ご照覧ください!
この色と言い、太さと言い、加えて長さも!
尾張米糠酸素太ミミズ、その復活なのです!
では、どのようにして、ここまで回復したのか・・・
<まずはエサの改善>
これまでミミズさんのエサとして、米糠を与えてきました。
粉末状の米糠をパラパラと飼育土に降り掛け、混ぜ込んで。
我ら人類、ヒトも米糠では無いですが、
お米や小麦などの炭水化物を主食としています。
ご諸兄各位の文献やその他資料から、
ミミズさんも炭水化物を好んで食べるご様子で、
それに従って、エサとして米糠の選択・給仕なのでした。
・・・ただ、ここで、ひとつの疑問が。
本当に「炭水化物=デンプン」がエサとしてベストなのだろうか?
我らヒトもデンプンを口にしますが、本当に欲しているのは「糖」です。
唾液に含まれる消化酵素はアミラーゼにより、
口に入ったデンプンは「糖」に分解され、
エネルギーとして活用されています。
仮説として、ミミズさんも本当は「糖」が欲しいのでは?
とは言え・・・
飼育箱の中に砂糖を入れることはアリさんが集まりそうで。
それに、何より、お砂糖って、高いですよね。
それじゃあ・・・
米糠を水で溶いて、小生の唾液でも混ぜ込むか?
いやいや、安価ではありますが、
一部はSW工房の商品になるミミズさんです、
流石に当社のコンプライアンスが容認できません(笑)。
調べてみたのですが、
唾液以外にも、アミラーゼを多く含む野菜、それがあるそうです。
・キャベツ
・ショウガ
・パプリカ
・ナス
・大根
・山芋
・かぶ
・梨
・・・糠漬けの具材として聞き覚えのあるモノがちらほら。
何となくですが、理に叶っている、の感じがしますね。
ショウガや梨などは刺激と季節・お値段から除外して、
米糠から糠味噌を作り、上記での安価な野菜、それを混ぜ込んでみては?
早速にも、まず、種となる糠味噌を作ってみました。
同量の米糠と水を混ぜ合わせ、一週間ほど経った状態が・・・
う~ん、流石は「男の料理」です、
上の写真、よく見ると、少しだけ青カビが点々と・・・
どこかの製薬会社ではないですが、
これはヒトではなくミミズさんが食するモノ、
細かな問題・不具合はこの際ノー・プロブレム、良い~ンです。
これを更に一週間ほど寝かせて、次いでお野菜を混ぜ込みます。
ご近所のスーパーで入手した、かんたん便利・安価な「大根サラダ」、
ミキサーで汁状・ペースト状にして。
これを追加の米糠粉と一緒に、種とした糠味噌に混ぜ込みました。
・・・まだ蚊の発生には早い季節での作業でしたが、
糠味噌の「こおばしい香り」に小バエが寄るは寄るは!
蚊取り線香を炊き込めて、での作業なのでした・・・
その一週間後にミミズさんへエサとして与え始めたのですが、
これがもう、効果てきめん!
上述の丸々と太ったミミズさん、
これが飼育箱の中の土を反すと、もう、わんさか!
・・・若干、ヒッチコック監督はホラー映画の世界(笑)。
<今後の展開~ミミズさんの生活環境整備>
これからの季節、
小生が暮らす尾張北部も容赦ない暑さに見舞われます。
毎年のこの季節、飼育箱をプラ・パンに張った水に浮かべ、
ミミズさんには暑い季節を乗り切って頂いたのですが、
どうしても、
活きが無くなる・良いサイズの数が減る、が見られました。
そこで、今年の夏は・・・
まだ昨日で配線・配管を終えたばかりで未稼働・試運転前ですが、
プラ・パン内の水、そのチラーによる強制冷却を。
飼育箱を覆う銀色のシェルター、
その奥に見える大きな収納ケース、それに曲がった煙突のような物体。
何なんじゃ?
と思われるご諸兄もお見えでしょうが、
これにも、ちゃんと、確たる理由(言い訳?)があるのです。
この詳細並びに結果の成否、それはまた今度のご報告!
・・・来るべく夏休み、
小学校のお子様は夏の自由研究、
是非にもお役立ていただければ幸いです。