2024年12月22日日曜日

ミミズ堆肥の日光乾燥

 

今週末も、先週末に引き続き、寒いです。

乾燥した晴天は風の強い日々が続く尾張北部です。
そんな天候に乗じて、悪い風邪が流行ってます。
ご諸兄、くれぐれも、ご無理を為さらぬよう・・・


寒い年末は昨年の今ごろ、
メルカリでの今年の販売開始を目指して、
ミミズ堆肥販売のお役所への届出準備、その生産に取組んでいました。

・・・売れるのか・売れないのか、
さ~っぱり不明だったミミズ堆肥の商いです。

ただ、少なくともメルカリでの競合さん、
ミミズコンポストで作成した堆肥は売れているご様子。

釣りエサとして、コンポストとは違う製法となりますが、
飼育しているミミズさんはせっせと休むことなく、
飼育土を良質な堆肥にしてくれます。

如何に良質とは言え、
狭い我が家の箱庭です、そこに撒くことにも限界が。

ある意味で、苦肉の策でのミミズ堆肥の販売開始なのでした。

無事にお役所から許認可が降り、
メルカリshopsにて販売を開始した春3月、
しかし残念ながら、ミミズ堆肥は一向に売れる気配が無くて。

メルカリshopsでは、訪問者の推移が日々で判るのです。
その数はゼロの日がほとんど、多くても2~3名。。。

ようやくの販売一個目は半年後の秋9月、
200gと400gは2種類の袋詰めを用意も、
売れたのは残念、200gの小さなパックの方でした。


ところうが・・・
そこからナゼなのか、怒涛の如くの売れ行きに。

結果、11月下旬には本年度で用意した在庫、それがゼロに。

ハテ?理由は定かでは無いのですが、
ある意味で、これが「商売の面白さ」なのかも知れませんね。


そんな中での年の瀬は寒い日々、
今シーズンでミミズさんが作ってくれた堆肥、
来春の販売再開を目指して、その乾燥工程に取り掛かりました。

上記はお役所へ届け出た生産工程概要の抜粋ですが、
シーズン中に溜めた堆肥を出荷に向け、乾いた空っ風の元で日光乾燥します。

これは昨年の様子です。

32Lの大型タッパに三分の一程度の堆肥でした。

今年は売れたものの、そのスタートは秋9月はシーズン終盤から。
こんなことなら、飼育土をより頻繁に交換、堆肥生産すべきでした。

それでも「終盤の追い込み」が功を奏して・・・

32Lの大型タッパは9分目くらいまで!
良い色具合は、おいしそうな小豆アンコのような?

これを薄いトレー皿に移して乾燥を促します。

昨年は白い丸皿は摺り切りで4個分も、
今年はこんもり4個分に加えて、四角い大型バットにも!

どうでしょう・・・おおよそ昨年の2.5倍くらい?

これを二週間程度を要して、しっかり乾燥させます。

そして、ここがポイント!
再度で水に浸して膨らむ程度、状態を戻すのであります。


ナゼ、斯様な手間暇を掛けるのか??

実は肥料の良し悪しのひとつに、
成分が万遍無く均一である事が挙げられます。

この「水戻し」の工程、
工場で働くおじさんは小生、
ヒントは粉末冶金の製法から。

水で戻した大粒のアンコ、いえ肥料、
それを崩れない程度で撹拌することにて、
成分は「金太郎あめ」の如く、どこを採取しても均一に。

再度で最終の二週間は日光乾燥へ・・・

手前みそかもしれませんが、お役所に届け出た成分分析の結果がこれ。

500gを分析機関に送ったのですが、
その際のサンプリングは、どこを切っても金太郎!?あくまでもランダムに。

その手間暇の効果なのでしょう、
窒素、りん酸、加里が1%を超える値、
競合さんの結果を拝見しても、ここまでの含有量は無いのです。

ひょっとすると・・・
見ているお客さんは数値を見ていて、
ここが急に売れ出した理由、なのかも??



この冬も、いつもと変わらぬ製法で・・・
なんか、老舗の和菓子屋さん、ですね(笑)。


<渓流風景は初夏の石徹白川から>

昨日が冬至でした・・・
最盛期に向け、いよいよ、折り返し地点です。