釣りを終えてから立ち寄った魚帰滝です。
初夏の日差しの中、ここだけは涼し気でした。
日中の爽やかな風と違い、
飛騨荘川は治郎兵衛のイチイ前、車中泊の早朝は濃い霧が。
今シーズン初めての庄川釣行です。
本当はもっと早い時期に訪れたかったのですが、
暦の上では夏も、今年はいつまでも冷え込みが厳しく、
本日も冷え込んで外気温は8℃!
寝袋の上に毛布を掛けての就寝、
これ、小生車中泊の下限値なのです・・・
<本日は歩きます>
昨年の庄川での釣行はもっぱら、
この治郎兵衛のイチイ前の本筋で竿を出すパターンでした。
・・・先週のAさんとの釣行では、
痛々しくも沈み岩に足を取られてスっ転び。。。
歳のせいでもあるのでしょうが、
イケません、体がナマっています!
そんなことから今週末は「体力つくり」を兼ね?
ムリの無い範囲で釣り歩くことにしました。
早い物ですね、時の流れは。
この黒谷から魚帰滝まで釣り歩くルート、3年ぶりの訪問になります。
(↑クリック)
あぜ道を農家さんの納屋の横まで入り込み、
途中、朝早くから農作業をされる主にご挨拶、
今回も快く、ハスラーの駐車をご了解頂けました。
河原に降りて歩き始めると、
少しずつ離れて行く田畑と集落、
庄川沿いは鬱蒼と生い茂る木立の中に。
それを抜けると頭上が開けた広い川幅の区間に。
今日の庄川は週初めと昨日に降った雨の影響でしょう、
いつもより水位は高めで流れに勢いがあります。
それでも選択さえすれば渡河は可能な水量です。
川の左右に必ず存在する河原、
それを伝って右へ左へ、奥へ奥へと庄川を登ります。
<雨上がりは釣れますね>
水量の多い本日です、
川の随所にそれらしき小場所は幾つも。
ただ、そこから揚がるお魚は、残念、おチビさんばかり。
寒い朝ですが、季節は既に新子が釣れるシーズンです。
友舟を片手に竿を畳むことなく庄川の遡行を続けると、
こんな淵とも淀みともとれる流れに差し掛かります。
・・・3年前の記憶では、
ここでオオモノを取り逃がしています。
慎重に、慎重に、場を荒らす事無く・・・
まずはミミズのエサで対岸の大岩近くを流せば。
小気味よい走り具合に無理なく竿を同期させて。
お目文字が叶ったお相手は、僅かに朱点があります、
7寸弱程度のアマゴさんでした。
ここは日本海側はヤマメの領域、
胸鰭も大きくて、きっと放流ものが育っちゃったんでしょうね。
幾度か仕掛けを流しますが、上がるお魚は同程度か小物ばかり、
残念ですがオオモノは本日、お留守のご様子です。
<意外な所から、意外なお魚が>
淵を後にして、庄川を更に上流へ進みます。
春に芽生えた新緑は5月に広がりを見せ、
水無月六月はその緑に深みを増していきます。
もう間もなくで梅雨入り。
それが明けると厳しい暑さの夏本番。
5月の下旬から6月の上旬。
今の季節が渓流釣りには一番いい時期なのかも知れませんね。
南北に走るこの区間の庄川です。
まだ川全体は日陰の中、
落ち込みに続く、淵とは言えない浅くも長い淀みに差し掛かります。
どうでしょう、水深は数十cmくらい?
でも、何となくですが、
それらしいお魚の雰囲気は漂っています。
遠間からブドウ虫にて、
落込みの白波の脇、弛めの流れを刺してみます。
目印が白波から離れ、表面は緩やかな流れ、
そこに至ったところでアタリです。
それにアワセると・・・
日陰の川底で急に翻るは黒く大きな影!
それが素早く流れから反れて、川底を走り始めます。
・・・正直、少し油断していました。
こんなに控えめな流れから、あんなに大きな影が躍り出るとは。
仕掛は普段通りの細糸0.3号も、
先の淵での根がかり、その後で張り直した一投目でした。
・・・よし、この勝負、我に勝機あり!
まずは竿の長さが許す範囲で「好き勝手」して頂きます。
しかしデカい、黒影の様子から、40cmあるのでは?
走り具合からヤマメかアマゴ、多分イワナじゃないな。
いかん、竿の範囲を外れそう・・・
糸のテンションに留意しながら当方も小走りに。
久しぶりに長い「やりとり」です。
幸いにも0.3号フロロは耐えています。
先方にようやく、お疲れのご様子が。
無理の無い程度に竿を立て、お魚のお顔を水面から出して。
・・・あれ?
近眼に老眼、
加えて緑内障のポンコツな目ですが、
それでもお魚のお顔に赤い頬紅が見て取れます。
たも網に納まったお魚は、
ヤマメでもアマゴでも無く、間違いない虹子さん!?
胸鰭や尾鰭も大きなニジマスです、
これもきっと、放流ものが育っちゃったんでしょうね。
しかしまあ、我ながら、よくも0.3号糸を切らせずに・・・
<庄川の小旅、旅は道連れ、世は情け?>
その後もこの淀みで、お魚が揚がるのですが・・・
余りにもニジマスさんが大き過ぎます。
先に友舟にご乗船頂いた、
7~8寸の皆さまには下船を頂き、
その後で釣れた各位にも乗船をお断り頂く始末に・・・
シーズンに1~2回、
こんなヘボい腕前の小生ですが、こんなに釣れる日があるのです。
・・・もう少し、万遍無く、こんな日が分散してくれたなら。
お時間から陽も高くなり、木陰に覆われた区間も終焉に。
偏光グラス越しで見る風景は、どうしても光量が控えめです。
帰宅してから写真で見る川の風景なのですが、
ほんと、眩しいくらい。
朝方は冷え込んで防寒として着込んだカッパも、
この頃には暑くてリュックの中へ。
さして深くもない瀬なのですが、
記憶では前回、ここで尺イワナを揚げています。
本日はピ~カンの明るい水の風景、
あの時はもう少し、お空は曇りだったかな?
条件は前より厳しい側・・・
それでも20cm台の中頃は、今期で初モノのイワナです。
・・・やっぱり、お魚は居着くンですね。
今日はよく歩きました。
イワナ・ポイントを抜ければ、
R158のマトバ橋までは指呼の間、
庄川の小旅は本ルートも終焉を迎えます。
「どうです?釣れましたか?」
ハスラーを停めさせて頂いた農家さんからお声がけです。
「ありがとうございます、今回もバッチリでした。」
・・・可能ならいつも、斯様な返答がしたい、小生なのであります。
<データ>
●6月1日 庄川
エサ :ブドウ虫、ミミズ
竿 :7.0m 渓峰尖
仕掛 :針 吉村7号
錘 1~B号
エサ :ブドウ虫、ミミズ
竿 :7.0m 渓峰尖
仕掛 :針 吉村7号
錘 1~B号
天井糸 0.7号 1.5m
水中糸 0.3号 4.5m
釣果 :ニジマス 39cm 1匹
釣果 :ニジマス 39cm 1匹
※何度も測ったのですが・・・惜しい!
イワナ 25cm 1匹
ヤマメ・アマゴ 8寸 2匹
7寸 4匹
小ヤマメ 数匹
※尺表記はリリースなのでエエ加減です。
気温 :8~20℃
天候 :晴れ
表層水温 :14℃
天候 :晴れ
表層水温 :14℃
月齢 :24