車中泊の翌朝、
道の駅 うすずみ桜の里 ねお で迎えた朝は、寒い朝でした。
・・・お天気、このところ、いけませんね。
やたら暑かったと思えば、急に冷え込んだり。
おまけにお昼前からぴゅ~ぴゅ~と、強く乾いた春風が。
既に季節の変わり目なのかもしれません、お体にご自愛ください。
・・・そして小生の釣行も、このところ、イケていないのです。
いえ、釣りには毎週しっかりと行けているものの、
これは家族の理解や諸事諸々に感謝なのですが、
如何せん、その内容が、イケていないのです。
長良川でのサツキマス狙いは流石にお相手がお相手なだけに、
サブ目標のデンデン・アマゴとなってしまうものの、
その釣果は時速0.5匹、いや、ひどいと日速1.0匹なんて・・・
・・・もっとも、
釣れた匹数が全てでは無くて、
小生的にはより重要なこととして、
思った通り・想い描いた通りの釣りが出来たか・否か?
あの流れの際から、これくらいのサイズが、
根がかりやライン・トラブルは無しで、
思い描いた「やりとり」の後に。
これなンです、これが小生、今シーズンはイケていないのです。
そんなことから、
今週末は長良川への釣行は一休み、
三つ並んだ木曽三川は、木曽川・長良川・揖斐川ですが、
その一番左側・西側の揖斐川はその上流、支流 根尾川の西谷川へ赴きました。
果たして、お題目通り、リハビリになったのか??
<根尾 西谷川の上流は黒津にて>
このポイント、
いつも暖かいコメントを頂けるアサシンさんから、
数年前にご紹介頂いた所で、昨年の秋、9月にも訪れています。
酷道?157号線は能郷から先、
曲がりくねった細道・崖路を分け入ってのポイント、
早朝6:00前に斯様な道を通るのは、酔狂な渓流釣り師くらいです。
・・・ハスラーでのゆっくり慎重なハンドルさばきにて、
お陰で対向車・追尾車はゼロ、無事に難所は通過できました。
写真は帰路に撮影した黒津堰堤の様子ですが、
そこを流れ下るお水もゼロ、されど堰堤下の導水路からは流れが。
前回の昨年9月も同様でした。
案の定、心配することも無く、その上流の西谷川は平水の流れが。
黒津集落外れの橋を渡り、駐車スペースにて身支度、
陽は未だお山の向こう側、薄暗くも緑が濃い、斯様な深場から開始します。
<透明度抜群の西谷川>
先ほどの黒津の集落なのですが、
アサシンさんの情報では夏季にのみ住人が「お里帰り」、
今の季節は人の住む気配、それは全く感じられませんでした。
・・・つい先日ですが、
このまた更に上流は越波の集落について、
テレビ放送にて同じような内容を取り上げていました。
その為なのでしょう、
川の水は濁りが無くとてもきれいで、深い淵底も日中は様子が伺えます。
となると、勝負は朝方のみの短期決戦に。
0.3号糸にミミズのエサにて早速開始します。
ほどなくして・・・
8寸程度のアマゴさんが。
しかしながら・・・
薄暗い朝方で淵深さが目測不可、
長めにセットした目印下が長過ぎたか?
アタリは感じられず、仕掛けを引き上げたら掛かっていました。
「よし、釣った!」と言うより「あれ?釣れちゃった」。
・・・想い描いた釣り、とはとても程遠く。
<陽が差し込み、緑がより鮮明に>
朝も7:00を廻り、谷間の流れにも陽が届き始めました。
写真撮影の露出を山の影・川の流れに合わせると、
背後にある日の当たる山々はハレーション気味、
芽吹き始めた若葉の黄緑が眩しいくらい。
・・・季節の歩みは一歩一歩。
思い描く釣果を得ない、
ヘボな釣り師の迷いや悩み、
そんなものには全くも関係なく。
それでも小生、ここで粘り腰。
明るくなって水深も何となく見えてきて、
もう一匹を「よし!釣ったぞ!」で頂きます。
でも残念、5寸程度の小モノさんでした・・・即、リリースです。
<う~ん、噛み合わない>
陽が差し込み始めると、
細く深い谷間はあっという間に明るくなります。
本日、お天気はド・ピ~カン。
恐らく風も吹き始める事でしょう、急がなくては・・・
いつも良い釣果を頂ける落込み&淵・淀みに至ります。
陽が完全に川辺に差し込み、山々に加え水の色まで緑に。
既に周囲は麻雀役満の緑一色(リューイーソー)、
出現率は0.0011%!?
早くしなければ、お魚の出現率もダダ下がりです。
・・・でも、眩しい川の風景、とても、きれいです。
暫しの間、手を休めてお茶と菓子パン、そして一服。
その後、川虫をエサに釣りを再開します。
その一投目・・・白波が淀んだ近辺、アタリです!
アタリにアワセると、返す反発は結構な手応え。
間違いなく良いサイズかと。
そんな推察が立った直後、その反発が突如皆無に!
あちゃ~、
0.7号天井糸の下、
チチワから0.3号水中糸がライン・ブレイクです。。。
水面に落下して浮かぶ三色の目印。
それが、つつつ~っと、
上流に向かって移動して程なく沈んでいきます。
お魚は針を咥えたままなのでしょう、悪いことをしました。
針に繋がているだろう糸と目印、
そんな4.5mのものが川底を流れ回った日にゃ、
他のお魚もきっと警戒してしまいます・・・
案の定、
その後はいつもは好釣果の淵・淀み、そこから音沙汰はなく。。。
・・・想い描いた釣り、ここでも、とても遠く思え。
<碧・緑・白の世界>
まあしかし、
開き直りじゃないですが、
ある部分では不可抗力なところも。
見上げれば青いお空に緑の山々、足元の石河原はどこまでも白く。
スランプはいつまでも続くことでも無く、
その内にこの青いお空のように、いつかス~っと晴れ渡ることでしょう。
対岸の川辺では紫の藤の花、今が見ごろとばかりに。
里では既に時期を過ぎていますが、やっぱりここは人里離れた別世界です。
そんな藤の花の脇にある小淵にて。
8.5mの本流竿に2.5mの水中糸を結って、
対岸の岩河原から木陰下の暗闇にチョウチン仕掛けにて。
「読み」は戻ってきています。
あとは状況判断、並びに、運・不運かな?
果たして、
これでリハビリになったのか、
定かでは無いのですが、いつも通り、川の風景だけは最高でした。
<データ>
5月11日 根尾西谷川
エサ :ミミズ、川虫
竿 :8.5m 渓峰本流
竿 :8.5m 渓峰本流
仕掛 :針 吉村7号
錘 B~2B号
錘 B~2B号
天井糸 0.7号 3.0m
水中糸 0.3号 4.5m
釣果 :アマゴ 8寸 1匹
6寸 2匹
5寸 1匹
気温 :8~20℃
天候 :晴れ
表層水温 :16℃
表層水温 :16℃
月齢 :3