2024年5月26日日曜日

馬瀬川渓流釣行~ナゼ釣れないかを考える

 

前夜は宵の口での到着時、
道の駅 パスカル清見の車内は少し暑いくらいでした。

それでも、朝方にかけ急速に気温は降下して・・・
山に囲まれた馬瀬大原、冷え込みました、気温は9℃。

朝方と日中の気温差が大きいのは今の季節の特徴ですが、
今年は例年になくその差が大きく、既に5月も下旬ですが未だに。

・・・ご諸兄、くれぐれも、お体にはご自愛ください。


本日の馬瀬川のご機嫌は、

平水より水位は低いですが、渇水と言うほどでも無く。
いい案配なのではないでしょうか?


<今シーズン初釣行のAさん>

本日は前の職場のAさんと、ここ馬瀬川で待ち合わせです。

2年前に初めて渓流釣りにトライしたAさん、
お忙しいご様子で、なかなか出陣が叶わないのですが、
どうでしょう、都合7回目にして、今回が今シーズン初めて。


・・・最近、自身で感じるのですが、
人は歳を追うごとに、
新たな挑戦や事始めに「おっくう」となるものです。

年々で気が付く体力の低下に、おぼつかなくなる足元、
見えづらくなる視力に聞きづらくなる聴力。

そんな不調を乗り越えて、何か新しいことを始める、
には、なかなか気が向かない、乗り出せないものなのです。


「四十の手習い」として始めた小生の渓流釣りなのですが、
Aさんは何と、60歳を機としての開始なのです。

バイタリティ溢れるAさんに、小生はエールを送りたいのです。

しかしながら、
チョットだけマズいのが・・・

初回の釣行ではここ馬瀬川で、いきなりのヒットを放ったAさんも、
回数を重ねるにつれ、残念、ビギナーズ・ラックが身を潜め、
昨シーズンの最終はこの馬瀬川のポイントでボ~ズ、
その前の石徹白でも同様、痛恨なのでした。

ここらで、しっかり、結果を得て頂かないと、
折角のチャレンジ精神の灯が・・・

出来る水先案内人、彼に託された今日の使命、それはとても重たいのです。


<5月の馬瀬川は緑が濃くて>

いつものポイントでいつもの風景。

冷え込んだ早朝の馬瀬川は、それでも緑が濃くて目に沁みます。

Aさんには「鉄板」の落込み後の流れをお任せして、
小生は今少し下流の淀み・深淵で竿を出します。

ここ最近の長良川でのサツキ狙いは本流釣り、
絶対的な釣果には繋がっていませんが、
竿を小継ぎに持ち替えると、その操作のしやすさに改めて気が付きます。

振り込み・引き上げ、それを、丁寧に・丁寧に。
この繰り返しのシーケンスも本流釣りからの体得でしょう。

それでも残念、今日のこの深淵、お魚はお留守のご様子です。

上流を振り返れば・・・
Aさんは根がかりの修正中、残念、こちらもお魚はお留守?

仕掛けを直しているAさんにお断りして、
小生も「落込み&早流れ」にチャレンジしてみます。

川向うは奥の落込み、それが気になり、流れに駒を進めると・・・

この時は「いかん、滑る!」が脳裏を横切りました。
いつもの直前でのスローモーションの上映は無く、
気が付くと体の左半分は冷たい川の水の中に。

今シーズンの初釣行は郡上 阿多岐川でしたが、
そこで岩に強打した左膝から、またもや強烈な痛みが・・・

・・・年々でおぼつかなくなる足元です、
見事に川中の岩で、またもや、スっ転びました(恥・痛)。

それでも、気になった川向うの落ち込みから。

老いと恥ずかしさ、そして膝の痛み、その引き換えに(笑)。

「おいおい、大丈夫かい?
 でも、どうにか二人揃ってのボ~ズは回避だね。」

ありがとうございます、Aさんからも、ご心配を頂きます。


暫く背後から、不調のAさんの「お点前」を拝見します。

以前より振り込みの精度は格段に上がっています。
流れに対して、仕掛けの移動も素直、糸に程よい張りもあります。

・・・さて、ナゼ釣れないのか?


<馬瀬川、その上流へ>

落込みのポイントを後にして、そこから馬瀬川をテクテクと遡行します。

次なるポイントは瀬と落込み。

お魚が出現するであろう確率、それにポイントの変化は避けた方が。

そんな理由で、
ここもAさんには「落ち込み&早流れ」をお任せします。

小生はその下流、何の変哲もない瀬にて。

今の季節の瀬での「あるある」はお外道様です。

減水気味の本日、
少しでも勢いのある流れ、そこに仕掛けを投入するのですが。

それでも、居るには居るようです、塩焼きサイズはご本命が。

この瀬で、いいサイズが何匹か。

・・・いかん、いかん、本日の大切な使命を忘れちゃ。

上流のAさんに近づき、場所交代をお伝えします。

「目印下を短めにされて、テンションは張り気味にて、
 竿先が仕掛けを追う感じで、仕掛けを流して見てください。」

果たして、合っているのか?間違っているのか?
ただただ経験上で、小生が思うところをお伝えして・・・


何回かの振込&回収の後、Aさんの仕掛けを拝見させて頂きます。

・・・糸は太めの0.4号?いや0.6号かな?
錘はB2号と本日の減水気味な水の勢いには大き目です。

それでも、
恐らくは本かネットで勉強されたのでしょう、
その大きめの錘は針からかなり上、ちゃんと40cmくらいの所に。

察するに、これは、
ここ最近の長良川で小生が使う「オオモノ狙い」の仕掛けかと??

大きなお魚をライン切れで逃した昨年のご経験からでしょうか?
その「募る思い」は重々、よく分かるのですが、
流石に本日の馬瀬川でそれは・・・

錘だけ、小生と同じく、1号に交換します。


<5月のお空は雲一つなく>

その後も上流へ登る我々でしたが、
お時間もお時間、お日様は頭の真上、ポイントも上方が開けた区間に。

こうなると、中の下の腕前の小生では、厳しいです・・・

最期に、この日陰のポイントで、お外道様を一匹のみ揚げてのお開きと。


「いや~、今回も自分と遊んでくれるお魚は、居なかったな~。」
残念ながら、本日の釣行を終えてからのAさんの弁です。


過日、アサシンさんからのアドバイスは、
「釣れない理由を考えるより、釣れたときの原因を思う方が早道」
を頂いています。


それからすると、
出来る水先案内人の小生??何となくですが・・・
次回のAさんとの釣行に向けて、打開策が浮かんだような。

それでも、同じ人が、同じ場所で、
昨日は釣れても、今日は釣れない、それが渓流釣りなのです。

・・・症状に沿って統計的に対処対応されるお医者様、
考えようによっては、そのお仕事よりも難しいのでは?

責任の重大性、それは流石に、遥かに軽いのですがね・・・


次回6月の釣行を約束して、馬瀬川を立つ我々でありました。


<データ>
5月25日 馬瀬川 
エサ   :ミミズ、川虫
竿    :7.0m  天平 
仕掛   :針 吉村7号 
      錘 1号
                天井糸 0.7号 1.5m 
                水中糸   0.3号 4.5m
釣果   :アマゴ    7寸 1匹
                                 6寸    3匹
                                 5寸    2匹
                    ウグイ           4
気温   :9~22℃ 
天候   :晴れ  風あり
表層水温 :17℃
月齢   :17