10月もこれから下旬は秋本番です。
昨日は暑かったのですが、雨が上がった後、風が出て冷え込んできました。
渓流釣りの釣りエサとして、
今シーズンもがんばって頂けた飼育太ミミズです。
今年の越冬は選択した飼育土を誤り、
太さは及第点ながらも、
残念ながら匹数と長さは納得できない育成状況でした。
その後の挽回策として・・・
「男の料理」は米糠から糠味噌を作成、
アミラーゼの酵素作用を期待して、
ミキサーで砕いた野菜を糠味噌に混ぜ与えてみました。
・・・衣食住で言うところの「食」、
まずはエサの見直し・改善なのです。
もう一つの挽回策としては・・・
これまでは夏の暑い季節、
飼育箱を水の張ったパン箱に納め、
内部の温度上昇を抑えてきたのですが、
厳しい尾張北部の夏の暑さです、
それに負けないよう一層の冷却効果を期待して、
パン箱内の水、それを装置を使用して強制冷却しました。
・・・衣食住なら「住」でしょうかね?
使った機器は鑑賞魚を飼育する際に使用するチラーです。
仕様上は屋内設置の機器であり、
また家庭用電源を使用して冷却することから、
当然のことですが、機器の外部に熱を放出します。
ミミズさんの飼育は屋外、さて、何らかの手立てが必要に。
そこで、
キテレツなおじさんは・・・
大きなプラ製の収納ケース内にチラーを納め、
内部に籠る熱気を放出するため天井蓋部に換気ファンを設置。
プラ箱側面に見えるたくさんの丸穴は吸気口で、
それを換気扇用の紙フィルターで防塵目的、外側から覆いました。
・・・もう一丁!
雨水がプラ箱内部に入り込まないよう、塩ビのエルボで排気煙突を。
これでチラー自体の運転は恐らくは問題が無いモノの、
チラー自身には水を循環させるポンプ機能は無く、
ここは同じく観賞魚飼育用の「投げ込み式ポンプ」を使用です。
(写真は撮って無いですが。)
・・・ただ、この電動ポンプ、
自身の冷却を循環させる水で行っていることから、
いわゆる「空運転」はオーバーヒートの破損に繋がります。
・・・また、水回りでの電気装置類から、
ミミズのお世話やお手入れ時に漏電や感電が心配です。
・・・え~い、もう一丁!
工場で働くおじさんは小生です、
そこで培った経験・手法・知識を惜しみなく使用して対策を。
例の如く、
いつもの部品図面に留まらず、今回は電気配線図を。
回路記号等はJIS規格に倣わない、エエころ加減なものですが・・・
それに沿って、
ドライバーとペンチを片手に電気回路を組んで。
ポイントはリレーR1で構成する自己保持回路なのです。
押しボタン・スイッチのPB1を押せば、
チラー(図面中はクーラー・・・エエ加減です)、
換気扇(図面中は送風ファン・・・ほんと、エエ加減)、
ポンプ2台が稼働を開始、リレーの自己保持で運転継続します。
パン箱内の水面に浮かんだフロート・スイッチFLS1とFLS2の、
どちらか一方のb接点が切れれば自己保持回路は解除、
でもって各機器の運転が停止する算段です。
・・・漏電対策は写真左上の黒い電気部品、漏電遮断器も設置して。
またパン箱内の水にはアース線を、これまた投げ込み式にて・・・
釣行前のミミズの取り出し、はたまた、
ミミズへのエサやりで水に浮いた飼育箱を持ち上げると、
設計通りです、水面レベルが下がって、機器全体が運転を停止しました。
さて、チラーの温度設定なのですが・・・
これはネットを探れば情報を得られました。
「ミミズは一般的に適温が25℃であり、
29℃以上でストレスがかかり、
35℃以上では死んでしまいます。」
なるほど、30℃を越える飼育環境ははなはだ宜しくない。
これまでの飼育経緯から、何となくピンと来ます。
このことから、25℃に設定して。
して、チラーの運転状況ですが、
水温が25.5℃に上がると冷却開始、
25℃まで温度が下がると冷却が停止します。
・・・常時での運転では無く、至って省エネですね。
以上の仕儀でこの夏は、
釣り餌のミミズを確保できたのですが、
匹数の回復が遅れて小生が使用する分は確保も、
残念ながらネット販売を再開するには至りませんでした。
加えて、正直なところ・・・
サイズ的に太さは良くても、
長さは「ミミズ通し」の針長さ、それを僅かに越えない程度。
「いや、それだけあれば十分でしょ。」
そんなご諸兄からのお声が聞こえてきそうですが、
そこは凝り性な小生の性(さが)なのです。
この写真のサイズ!
流石にこれはヤリ過ぎなのですが、
飼育実績としてはここまで行った経緯があるのです。
・・・気が付いていない何かの条件、
それが、まだ足りない、揃っていない、でしょうね。
どうすれば、ここまで太くて長いミミズ、それが育成できるのか?
そんなことが書かれた教科書があるハズもなく、
また、ネット検索しても解が得られる訳もなく。
こればかりは今少し、引き続きでの研究課題です。
<渓流風景は晩秋の犀川釣行から>