ようやく立春を過ぎました。
ここで究極の選択。
極寒の冬を取るか?灼熱の夏を取るか?
「私は冬ね。暖房の効いた暖かい部屋で食べるアイスクリーム、最高!」
この質問への我が家内のご回答・・・なんとも彼女らしいです。
・・・今が寒いからじゃないけれど、小生は厳しくても夏を選びます。
もちろん、渓流釣りがシーズン真っ盛りってこともあるけれど、
生き行くすべてのもの、その活気が満ちあふれ最高潮を迎える夏!
心弾ませる何かがあります。
翻って、冬は必然的に背中も丸くなり、精神的にも「陰」に籠っちゃって・・・
そんな夏の思い出は昨年、岐阜県は東濃の名川、付知川の付知峡。
シーズン中は毎週毎週、飽きもせずに繰り広げられる小生の渓流釣行。
ここ付知川にはお盆休み初日の8月上旬、釣行では初めて訪れました。
・・・その翌々日からは奥飛騨の高原川へ遠征。
初めての高原川の前哨戦として、初めての川で「釣り抜く」感覚を養うため。
もっとも、そんなカッコ良い
ことを言っても、
あの当時にこのブログへ
書かなかったということは、
さしたる釣果ではなかった、
と言うことです。
でも、冬の終わりの今、
川で撮った写真を見ると・・・
改めてとても素敵な渓谷です。
およそ10年ほど前・・・
夏が苦手な我が家内も、この近くの宮島キャンプ場で過ごす夏は大好きで、
毎年のようにキャンプ場のログハウスを何泊か訪れていました。
そのころの小生、まだ渓流釣りには興味がなく、昼間は川で海パン履いて水遊び。
清流 付知川。
川底を水中眼鏡をつけて潜ると渓流魚が確認できました。
夕方からは家内と夕食の準備で飯盒炊爨、とっぷり日が暮れたら花火に檜風呂。
楽しいキャンプ生活です!
でも、夏の渓谷は気温変化が激しく、油断をすると朝方など寒いくらい。
そのころの記憶を頼りに、確かキャンプ場の奥には程よい河原があったような。
いわなの里峡近くから橋を渡って上流へ徒歩で入川、大きな砂防堤の上にでます。
エメラルド色の水が轟音を打つ砂防亭の滝つぼ・・・下を覗き込むと。。。
すでに昨夏の釣行旅程、その詳細は記憶に薄く、ただただ写真を見返すばかり。
でも、ひとつ鮮明に覚えていることは・・・アブの大群、その波状攻撃!
決して長くはない小生の渓流釣行歴、また、その昔のキャンプ生活を含め、
あんな経験は初めてでした・・・まるでヒッチコック監督の映画のような。
あんな経験は初めてでした・・・まるでヒッチコック監督の映画のような。
どうも黒い衣服がお好きな彼ら、ウエットパンツにわんさかと集られ。
幸いパンツ生地は厚く、吸血には至らなかったのですが、顔は無防備。
そのとき手元にある品物で、何とか難をやり過ごすことも渓流釣りの醍醐味!
麦わらを深めに被り、日本手ぬぐいを首に巻き、シャツの襟を立て・・・
麦わらを深めに被り、日本手ぬぐいを首に巻き、シャツの襟を立て・・・
それでも、どうにか小アマゴさんを何匹か。
・・・あの河原の向こうはどうなっているのだろう?
大物が潜んでいそうな淵?落ち込み?それとも早瀬?
あとは渓流を上流に向かい、どんどん緑深い山奥へさかのぼり・・・
せせらぎと熊鈴の音だけが響きわたる夏の渓谷。
自分ひとりだけの世界がただどこまでも広がっていました。
二十四節気の節分、季節は冬から春へ。
次に来る楽しい夏が待ち遠しく、居ても立っても居られない。
寂しい冬の終わり、そんな心持の今日この頃。
・・・え~い、オレっちもアイスクリーム、食べよう!
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