お盆の季節は暑いものですが、
例年なら少しだけ秋の気配も感じられます。
今年は・・・気温だけならその気配は全く無し。
それでも前日の信州 高瀬川ではススキが風に揺れていました。
最近は年に一回程度となってしまった高原川への釣行です。
ここはまだ秋の気配は感じられず、
意外にも高水で、その趣はまるで「初夏の渓流」でした。
前夜は珍しくも民宿での宿泊。
残暑が厳しい昨今、車中での二泊は辛くて。
高原川の支流は蔵柱川沿いにある民宿での一夜、
築150年の母屋は昔の匠の知恵が随所に見られます。
中央廊下の両脇に各小部屋が配置され風通しが良く、
かつ、長い庇は雨水が部屋に入りにくい造りをしていますが、
流石に最近の異常気象の為でしょう、今年はエアコンが設置されていました。
それでも、その晩はエアコンを使わずとも熟睡。
前日の高原川の様子から好釣果が期待されます。
と同時に、きっと他ご同輩各位も朝早くからの出陣では?
今年もお世話になりました、長七さま。
その民宿 長七を5:00に高原川へ向け出立です。
<武者修行は二日目>
いつものポイントは駒止橋の近辺ですが、
それでも今回は武者修行の途中、少しは目先を変えて新規開拓を。
R471を高原川上流に向け進みますが、
案の定、ポイントと思わしき場所では既にご同輩が釣行準備を。
「国道側の右岸は先客で入る隙間は無しか・・・
こうなりゃ、左岸で入渓点を探すか。」
鼠餅の高原橋を渡って高原川の左岸は県道を下ります。
暫く進むと河原に続く砂利道が・・・
ただこの辺り、今朝はおサルの集団が屯しています。
若干迷いますが・・・
「え~い、行ってまえ!」と名古屋弁で。
砂利道をゆっくり進みハスラーを駐車、
出たところの高原川、斯様な感じ・ポイントでした。
お盆とは思えないくらい水量の多い高原川。
昨日の民宿でのお話では、
今年は水が多くて、ここ最近でようやくアユ釣りが出来るくらいになったと。
すぐそこの上流には美味しそうな大淵があるものの水が高過ぎて、
こちら側からの竿出しで手が届くのは「駆け上り」のみ・・・
残念ですが、この大淵は見切ります。
その後はず~っと、高水の本日は荒瀬が続きます。
ただ、その荒瀬も良く見れば流れに段差があり、
そこかしこに仕掛けが打てそうな場が。
竿は本流竿の10m、糸は0.7号のトオシにて。
開始早々、「居合抜き」が決まって7寸モノ、ヤマメさんです。
その後は荒瀬は白波の間、段差の上段は淀みから。
数は出ます、小気味よい、塩焼きサイズ。
<対岸の際へ遠投>
対岸はボサが川に迫り入渓・振り込みが難しそう、
見る限り人影はありません。
また、こちら岸では河原高台から遥か下流を見渡しても、
幸運なことに、おサルを除く大型生命体は小生のみ。
・・・もう、独断場!
掟破りですが、釣り下らせて頂きます。
その対岸際は白波の途切れ、
奥美濃流細糸派(今日は0.7号ですが)の勘が何かを囁きます。
錘を二連として、振り込みは竿を大きく2回転、
対岸目掛けて、どりゃ~、遠投!
・・・この~、
長竿での大胆な振り込みも、本流釣りの醍醐味ですね。
即のアタリにアワせ、
強引に荒瀬の上をこちら岸に向け、お魚を転がします。
結果、サイズUPはでっぷり、8寸モノ。
<また珍しく勘が冴え、でもそこは粗忽者>
釣り下りは他ご同輩が居ないか、
常に下流側を見晴らして気を使います。
その先の下流に淵らしきものが見えて来ました。
根がかりで仕掛けをロストした丁度のタイミング、
一旦、竿を畳んで小高い岩河原、その淵まで進みます。
「・・・良い感じの淵じゃないか。
さて、仕掛けを張り直すとするか。」
と、その時、また誰かの斯様な囁きが。
”糸を1.0号に替えるのじゃ・・・”
・・・確かに、
オオモノのニオイはプンプンします。
それに長良川でのサツキ狙いは1.0号仕掛、
3本ほどですが仕掛BOXに備えとしてあります。
果たして、神さまなのか、悪魔なのか、
いずれ、甘美に聞こえるその囁き、乗ってみることに。
手前の浅瀬を無理の無い程度で沖合まで。
引き続き錘は二連として、激しい荒瀬の終端、
その落ち込みに張り直した1.0号仕掛けをネジ込みます。
目印は素早く移動も、
暫くすると白波が落ち着いた辺り、
速度を落としてゆっくり、安全運転?で流れます。
そんな振込み&引上げの3回目、安全運転の途中でアタリが。
アワせると良い引き具合、そこそこのサイズです、これは。
確かに、良いサイズでした、お外道様の。
「おいおい、囁きって・・・
神さまもイタズラ好きか。」
でも、ここは複数の落込みから成る大きな淵です、
定石通り、流すスジを一本奥側、一層の深場へ変えてみます。
その2投目、またもやアタリです。
アワせると・・・
ビンゴ!デカい!
荒瀬後の落込みの勢いが重なってか、
糸から生命反応は伝わるのですが、このお魚は微動だもせず。。。
頭上にはギャン曲がりの本流竿、
幾度か折れた#4の節が気になりますが、
ここはもう考える余裕もなく、とにかく重い竿を懸命に立てることに。
その甲斐があって、少しづつですが、お魚が淵底から浮いてきました。
「早く顔を出させて、勢いを止めなきゃ・・・」
しかしながら、
あれ?何か変だぞ?顔が水から出ない?
やむを得ず強引に引き寄せて、
たも網に納まったのは僅かに尺未満、
パーマークの消えかかったヤマメなのですが。
その針の掛かり具合、重たいハズは「腹掛かり」で。。。
「そりゃ、流れの勢いをモロに受け、重たいわな~」
良い面構えのヤマメさん、
いずれ、神さまの囁き、1.0号糸で正解でした(笑)。
<今日も陽が登り、暑くなってきました>
気が付くと対岸の河原にはアユ師さんが、
大型生命体は何名かの釣り人が見られるように。
先の泣き尺ヤマメを最後に、大淵からの手応えも無くなりました。
昨日の高瀬川は完敗も、今年2回目の武者修行の旅、
どうにか、ここ高原川での新規開拓で及第点でしょうか?
暑さ厳しい残暑ですが、
そんな行く夏を惜しみながら、高原川を後にしました。
<データ>
●8月12日 高原川
エサ :ミミズ、ブドウ虫
竿 :10m SG ロング
仕掛 :針 吉村8.5号
糸 0.7号トオシ9.5m
竿 :10m SG ロング
仕掛 :針 吉村8.5号
糸 0.7号トオシ9.5m
1.0号トオシ9.5m
錘 4B、5B、5B+5B号
釣果 :ヤマメ 28cm 1匹
錘 4B、5B、5B+5B号
釣果 :ヤマメ 28cm 1匹
26cm 1匹
8寸 2匹
7寸 2匹
6寸 1匹
小ヤマメ 数匹
ウグイ 1匹
※寸表記は毎度、リリース
気温 :19~25℃
天候 :曇り まま晴れ
表層水温 :18℃
月齢 :7.7
8 件のコメント:
おはようございます.良いサイズ釣られましたね.うらやましいです.28cmの大物ですが,サイズもそうですが,面構えが違いますね.もうマスの顔です.その他もマスの顔です.やはり本流は谷の魚と違います.高原川は水が多かったとの事,名古屋とは違います.高原川,気持ちよさそうな川ですね.民宿長七さんにも泊まってみたいです.PACHITUP
こんにちは!
良型揃いの高原川釣行、良かったですね!
やはり、お盆休みは釣り人が多いみたいですね。
今年ほど、どこにも釣りに行かず、自宅に籠もっている年もないです。
ダメですね~
patchitupさん、こんにちは。ありがとうございます、高原川では良い釣りが出来ました。名古屋もここ最近は日照り続き、前日の高瀬川も渇水気味だったので、高原川の高水は意外でした。ポテンシャルの高い川です、水が高ければ小生ごときの腕前でも、何とかなっちゃう、そこが高原川の良い所ですね。民宿 長七さんも味があって良いお宿ですよ。
アサシンさん、こんにちは。人の多い高原川でしたが、運よく飛び込んだところ、良い場所が空いていました。いつもは這う這うの体で双六川へ逃げ込む小生ですが、今回ばかりはその必要はありませんでした。
本当に暑い日が続きます。高原川での釣りも、正直なところ曇り空で助かりましたが、青空が広がり始めた10:00過ぎには早くも撤退・・・ムリですね、炎天下は小生も。。。
こんばんは!
高原川釣行お疲れ様でした!
渋滞に耐え苦労して
たどり着かれた高原川で
見事高瀬川の借り?を返されましたね
行ったことのない高原川ですが
いつか時間を取って行けたらと思います
小生は今日も午前中に時間が取れ
吉田川に行ってきました
数は出ませんでしたが
望外にも型を揃えられたので
帰りに調達した長良鮎と
食べ比べをしてみようと思います
白いワゴンの男
白いワゴンの男さん、こんばんは。遠い釣り場の高原川は年一回程度の訪問で、武者修行とはいえ新規開拓には正直なところ、決断が要りました。行きがかり上、飛び込みで入ったポイントが運良く良い場所で幸いでした。高瀬川の借りは返せましたが、俯瞰すれば今回の武者修行も一勝一敗は五分の出来です。
吉田川へのご釣行、型が揃って良かったですね。そういえばアユをしばらく食べていないです。食べ比べはどちらに軍配があがるのか、楽しみですね。
おはようございます
高原川釣行お疲れ様でした!
上流の方ですね、水量多い💦
これでは普通の渓流師ならやりませんよ
さすがですね👍
釣果も申し分なく良かったですね✨
遠いけど、楽しめましたね😍
もっさん
もっさんさん、こんばんは。時期的にも意外に水の多かった高原川、結果として良い釣果を頂けました。ダムの多い川です、先週のアユ釣りでは高水に触れられていなかったので、かなり下流で竿を出されたのでしょうね。遠い釣り場でなかなか訪問出来ませんが、条件が揃うととても面白い高原川。また来年、行ってみたいです。
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