年に1~2回の訪問、
ここ何年かは1回だけですが、
小生にとって遠い釣り場は高原川です。
渓流の中の渓流は高原川。
奥飛騨の素敵な風景と旅情が伴う釣行は、
民宿に予約を入たその日から、そわそわする毎日なのです。
それでも、釣果だけを捉えると、
過去の経緯から必ずしも「良く釣れる釣行」とは限りません。
ただそれは、どこの渓流河川でも一緒の事なのかも。
釣れるときはバカ釣れ、
川のスケールがとても大きく、
イケる雰囲気しか漂わない高原川です。
それが故に、
僅かな訪問回数も加わり、
そこでの不調はいっそうのこと、ショックが大きいのかも。
今回は残念、そっち側の釣行なのでした・・・(笑)
<柏原パーキングでの一夜>
飛騨古川は杉崎から登る夜中の県道、
つづら折れとトンネルを抜ける峠越えは、
その直後にある路肩のパーキングで車中泊です。
遠い釣り場でもあり、木曜の業務後の出立です、
深夜は23時ころ、ここへの到着でした。
もう少し高原川に近い、
神岡や上宝でもアリなのですが、
時間が遅い事と蒸し暑い夜の車中泊です、
そんな理由から峠の頂きに近い標高800mでのそれとしました。
短時間でしたが、とても良く眠れた翌早朝・・・
ここからあと30分程、
県道を下り途中から農道へ折れ、
高原川は浅井田ダムの上流に向かいます。
<高水&濁りの高原川>
農道からR471へ抜ける途中は、橋の上から臨む高原川、
そのご様子は・・・結構に水が高いです。
その様子はダム上流では、より明確に。
岩井戸の橋の袂からの入渓は近づくと判ります、
その水の色具合は茶色とまでは行かなくも、
濃い濁りが轟音と共に駆け下ります。
う~ん、ビミョ~な濁り具合です。
迷うより先は、まずの実証!
エサはミミズを中心に0.7号糸にて、
刺せそうなポイントへ仕掛けを入れてみます。
果たして、
アタリが有るか・無いか・・・
橋直下の溜まりから、
アタリとしてはあるものの、
小さなお外道様が僅かに揚がるのみ。
こんな濁り具合でも、
お魚には水中でのエサの認識、それは出来るようです。
それに期待して暫く粘りますが、それ以上・以外の結果は得られず。。。
・・・ここは、河岸を替えることに。
<困った時の双六川も・・・>
高原川の本筋がパっとしない時、
いつもの小生の逃げ場、それは双六川なのです。
特に本筋での濁りがキツい場合、
花崗岩質の双六川は濁りがユルくて、
逃げ場として効果覿面・・・のハズです。
いえ、予想通り、
双六川に濁りは無く綺麗な流れが累々と。
高原川の本筋と同様、
水が高くて勢いがあり、期待十分・・・なのですが。
ナゼでしょうか、アタリはとても遠く、
あったとしても、釣果は小ヤマメさんのみ。
ここで、ふと、気が付くのですが、
水量が多くて川に立込んで釣りをする小生、
思いの外、足元から伝わる水の温度、それが冷たくないような。
・・・ウエットのタイツですが、
いつまでも、ガマン無く浸かっていられます。
確認してみると、水温は19℃・・・
これかな~、不調の原因は、水が温る過ぎます。
一昨日の夕立で水量の増えた高原川に双六川ですが、
日中の高温で水温だけは上がってしまったか?
しかも双六川、
水が高くてポイントの移動は、川通しが本日は利きません。
・・・さて、困りました。
<山吹峠を越えて>
以前の小生はここでギブ・アップ。
このまま双六川で骨を埋めるか、
一か八か、再度で高原川へ挑むか、でした。
でも、ここ最近は、
まだ開拓半ばなのですが、
この双六川沿いの道を遥かに登った先、
山吹峠を越えた跡津川の上流は打保谷川の選択肢が。
幸いにも午後からは雨の心配は無く、
ここ奥飛騨は上宝も暑くなるとの予報です。
・・・どこ吹く風は気ままな風、
場の流れに贖うことなく流されるがまま、
ハスラー号は涼を求め、峠道を登るのであります。
まあ、斯様な折はじたばたしても、何も始まりません。
峠を登り切った向こう側、時刻はお昼の少し前、
たまには奮発して高原の牧場で昼食を頂くことに。
メニュ~はひとつだけ、
それはソーセージのバイキングですが、
あらびき、胡椒など数種類、珍しくも、とても美味しくて。
食後は高原の風の中、
朝が早かった釣り師です、
彼は窓全開の車内にて暫しのお昼寝を・・・
<打保谷川、ここも水が高く>
以前は橋から林道を下り入渓した打保谷川です。
いわゆる「釣り下り」となり、
狭い川幅は短竿でのチョウチン釣り、
それは全くの下策から、結果、さみしい釣果でした。
今回はその橋から上流へ向け、
叶うことなら下之本の集落まで・・・
の予定でしたが、ここも水量が多くて川通しが難しく。
出来うる範囲で、慎重にコマを進めるのですが・・・
午前中の双六川より数は出ますが、如何せん、サイズは変わらず(涙)。
午後からの暑さ厳しい釣り、
それが涼しい木陰での釣りとなり、
釣果はともかくも、それだけでも良かったのやも!?
初日はここまでとして、蔵柱川沿いの民宿に。
<明朝はどうするか?>
ここ何年か毎年でお世話になっている民宿に入ります。
お風呂に入って汗を流し、夕食前は庭に出て「物思い」です。
尾張北部では暑くてとてもそんな気にはなれませんが、
やはりここは奥飛騨です、
日が大きく傾くころになると、
吹く風も一層に涼しく、庭や近所の散策も苦にはなりません。
本日のご同宿も釣り客ですが、珍しくも若いカップルさんでした。
ここ、民宿の前を流れる蔵柱川での彼らの釣行は、
とても「渋かった」とのことです。
支流は双六川でもそうでしたが、
目の前の蔵柱川も水量はありますが、
恐らく水温はそれ以上に高めだったのでは?
天気予報では今晩は夕立も無く、
明朝まで大きな変化や気温の推移に大差は無さそうです。
「支流はどこも難しいかな?
明朝は濁りが多少引くことを願って、
本流の高原川で再チャレンジしてみるか・・・」
標高650mにある民宿は築150年、
「飛騨の匠」は風の抜ける家屋の作りです。
風呂後と食後にはエアコンを入れましたが、
20時30分の就寝時にはOFFに、
蔵柱川のせせらぎを聞きながら、
窓を開けての涼しい夜でした。
<高原川は高原橋の下流にて>
翌早朝は多少ですが、濁りが薄くなったような。
流量は相変わらずの多めですが、
岸に近い川底の岩は、その姿が認識できます。
雲が無く今日も暑くなりそうです。
「こんな岩河原、
陽が登ったら、きっと、たちまち熱地獄!?
こりゃ、午前中も早い時間での勝負かな・・・」
激しくも濁りが掛かった流れ、
それでも、昨日よりも刺せそうなポイントは多いような。
それでも結構な激流です。
そんな激しい流れの隙間から・・・ちっさ。
しかし、よくもまあ、あんな厳しい流れの中で。
予想通り、とても暑くなってきました。
激流に流されないよう気を付けながら、
空冷方式より水冷方式、
釣りの最中は極力で足を水に漬けての暑さ対策を。
竿の届く範囲は、僅かな岩裏や流れの淀み、
そこを我ながら繊細なる長竿の操作!?
ピン・ポイントで・・・
今日一番の引き具合は、
高原川の激しい流れも加勢して、
本流竿が大きく、礼儀正しくも?お辞儀をします。
その敬意を示す対象は・・・う~ん、残念。
時刻は10:00少し前。
まだ早い時間ですが、この気温に日光です、ムリは禁物かと。
同じ高水でも好釣果であった昨年と違い、
これはひとえに、濁りが原因かな?渋い高原川釣行でした。
今シーズン、もう一回くらい、来れたなら・・・
<データ>
7月11~12日 高原川
エサ :ミミズ、ブドウ虫
竿 :10m SG ロング
仕掛 :針 吉村8.5号
糸 0.7号トオシ9.5m
竿 :10m SG ロング
仕掛 :針 吉村8.5号
糸 0.7号トオシ9.5m
錘 5B号
釣果 :小ヤマメ 数匹
釣果 :小ヤマメ 数匹
ウグイ 数匹
気温 :19~27℃
天候 :晴れ
表層水温 :20℃
月齢 :16.7
7月11日 双六川
表層水温 :19℃
釣果 :小ヤマメ 3匹
7月11日 打保谷川
表層水温 :17℃
釣果 :小ヤマメ 数匹
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