2025年7月22日火曜日

雨上がりは涼風の下で~馬瀬川渓流釣行



※7月19日(土)の釣行記です。
いろいろと理由がありまして、それは後ほどにでも。
ご諸兄各位、暑さ厳しい昨今です、ご油断、召されぬよう・・・


週半ばは雨の強かった今週末です。

先々週辺りに梅雨は開けた東海地方なのですが、
今週の降り方は、その梅雨末期を思わせるものでした。

・・・「梅雨明け宣言」って、難しいモノと推察します。

桜の開花宣言などは、見れば一目瞭然なのですが、
調べてみても梅雨明けには明確な定義が無く、
どうも天気図からの感覚頼りのご様子。

今年は宣言がチョットだけ早過ぎたのかも知れませんね。


<良く降った雨の後は>

霧に包まれたパスカル清見での車中泊は涼しいそれでした。

翌早朝には霧は晴れ、
それでも低い雲が山々に掛かっています。

道の駅の横を流れる馬瀬川は・・・
よし、予想通り!
薄い笹濁りはいい案配の増水です。

慣れっ子のここでの車中泊。
裏を返すと、
釣りのポイントも毎度、
2~3つでパターンが決まっています。

「今日はどこで竿を出してもイケるのでは?」

・・・と言うことから、
深耕開拓は暑くなる予想の元、
ここ大原より上流は楢谷の集落まで登ります。

集落内にある立派なお寺。

・・・思うのですが、
山の中の小さくも寂しい集落に、
そこには似つかわない(失礼)荘厳な寺院を見受けます。
きっと以前はもっと大きな、住民の多かった集落だったのでしょう。

そのお寺の裏の橋の上、
馬瀬川の様子加減を見ていると、
地元ナンバーは一台の黒い軽ワンBOXが。

「釣りですか?」の小生に。

「ええ、でも、どこにしようか悩んでいて・・・」

若い彼との立ち話の最中、
横目で上流をチラ見すると・・・
あれ?
遥か上流ですが、小さくも動く物体、釣り人が。
緑内障で近眼に老眼の我が目、動体視力だけは別物でしょうね(笑)。

やはりご同輩各位、
本日はラッキー・デーをご存知か。

彼と別れた後は楢谷から大原方面に踵を返し、
残念ですが深耕開拓は諦め、
ご同輩とのバッティングの無い、いつものV字渓谷に潜り込みます。


<ところうが、渋い出だしで・・・>

いつものとおり、
熊笹をかき分け軽アイゼン装着で土斜面下り。

ご同輩がさかのぼれない「とおらず」までさかくだり、
さあ、ようやく、釣り開始です。


昨夜もさらりと雨が降ったのかも。

ひんやりとした風、
それが流れる谷底の河原、
今でも全体が薄っすら濡れています。

釣りが始まってしまうと、
こんな周囲の、早朝の渓流の風景、
それに浸る心の余裕も無くなって、釣りが為に一所懸命!?

釣果も去りながら、
これから始まる小さな冒険に心が弾む、
夢が膨らむ一番楽しい瞬間なのかも知れません。

夢膨らんだその後は・・・

う~ん、残念、
本日は「お約束の淵」から一匹も掛からず。

今はもう増水も終わりかけです、
お魚達は流下するエサをたらふく食べて、
下手な釣り師が流すミミズには見向きもしないか?

それでも、どうにか、その直上の落込み&棚にて。


全体が白いイワナは6寸程度、
まだ早朝で陽の差さない谷底での撮影は白さが一層際立ちます。

そのまた上の落込み&棚を暫し観察・・・

右を流れる白泡の本筋、
その向こう側に存在する僅かな止水もしくは緩い流れ。

・・・ニオイます。

まだお腹が満たされず、
流れ下る、はたまた、頭上から落下するエサを待つ輩の存在が。

ピン・ポイントで狙って・・・即、アタリです。
アワセの反動・手応えは20cmの中頃、
白泡に潜られると細糸には厄介、
一か八か、ここは即抜き!


この子も白が基調のイワナです。

「読み」は当たりました。
ただ正直、
もう少し「やり取り」が欲しかった、は贅沢かな??


<ようやく、陽が差し込んで来て>

上流の山のてっぺんが日に当たっています。

時刻は9:30。
この時間でも日陰は涼しい馬瀬川の谷底です。

でも、その涼しい、爽やかな風を感じての釣行もあと僅か。

馬瀬の奥でも暑くなると聞き及んだ本日、
今少しの風を、移り行く景色を楽しみます。



渓流釣りで一番大事な事、それは無事にカエル。
キャンプでもツーリングでも、それは一緒かな?

さあ、ピ~カンは夏の青空の下、
こうなってくると一層にポイントが限られてきます。

木陰下のこんな淀みへ仕掛けを刺して。

でも、
木陰下は蜘蛛の巣が酷くって。



釣り糸にも、竿にも蜘蛛の糸がべったり。

考えてみると不思議なのです。
こちら岸の枝木からあちら岸の枝木まで、
巣を張ろうとガンバる場合、川を越えて行かねば。

止水の池なら兎も角も、流れのある川の水の上を蜘蛛が??

考え出すと夜も寝られないこの蜘蛛の糸、
厄介にも糸絡みなど予期しないライン・トラブルを招きます。

都度で捕れるだけ蜘蛛の糸を除去しながら、
慎重に仕掛けを流すこと、
2度3度・・・

と、来ました、アタリが!

場所柄から今回は暫しのやり取り、
せり出した枝木に仕掛けを取られないよう、
それだけを注意して慎重に、慎重に、相手との間合いを詰めます。


先ほどのイワナさんとはひと味違う重量感、
尺は僅かに切れるでしょう、お腹の膨れたアマゴさんです。

そんなお腹なら欲張らずに「ごちそうさま」と、
下手な釣り師が流すブドウ虫は無視すれば良かったのに。



<川から上がって・・・ヤってしまいました>

水に近い河原は未だに涼しいのですが、
本日も熱中症警戒アラートが出されています。


11:00少し前、今日はこれくらいに。


土斜面を登って川から上がり、ハスラーで後かたずけを行います。

その際に、何気に飲んだ、
車内カップ・ホルダーのペット・ボトルの水。

昨夜は車中泊の前から口を付けていました。
午前中の時間は炎天下の車内。

お行儀の悪い話、ここだけですが・・・

いつもの小生は車中泊でペット・ボトルの水を飲む際、
直接に口は着けず、さりとて、コップを使う上品さも無く、
顎をグイっと出して口をコップ替わり、そこに水を注ぐのです(笑)。

昨夜はお疲れで、いえ、涼しくて油断していたのでしょう、
「お下品な行為」を実施せず、直接飲んでしまったような。

医療機関がお休みの中、
日曜、月曜そして本日の昼まで、
発熱と酷いゲリピ~の日々なのでありました(笑)。


 <データ>
7月19日 馬瀬川 
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿    :7.0m   翡翠 冴 硬調
仕掛   :針 吉村7.5号 
      錘 1~B号
                    天井糸 0.7号 1.5m 
                    水中糸    0.3号 4.5m
釣果    :アマゴ     9寸    1匹
               7寸    1匹
       小アマゴ                数匹
       イワナ     8寸 1匹
            6寸 1匹
気温    :17~24℃  
天候    :曇り のち 晴れ
表層水温  :17℃
月齢    :23.7




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