今年の初釣りは久しぶり、管理釣り場でのニジマス釣りです。
そしてこちらも久しぶり、師匠 ノンタンさんとご一緒です。
2年続いた休日出勤の勤務先から部署移動を為され、
今年はどっぷり渓流釣りに漬かれそうと、
まずは管釣りで復帰の小手調べ。
かく言う小生も管釣りは3年ぶりです。
はてさて凸凹コンビの今年初の釣行は、如何なる案配になりましょうや?
<兎にも角にも、寒い!冴えない!>
この季節での釣行です、寒いことは当たり前も、
ここ三重県は北勢いなべ市にある管釣り場、
以前は雪の降る中でも頑張りましたが、
風が強いから?はたまた、歳を取ったから?
その時の釣行より本日の方が寒く感じられます。
朝8:30からの開始、
でも寒風吹きすさぶ釣り場は満員御礼、
第一ポンドの木陰下は日陰のメチャ寒いポイントしか空いて無くて。
この寒い中、お隣さんは小さなお子様を携えた家族連れ、
お父さんが奥様と子供さんに張り切ってレクチャーも、
楽しんで居られるのはお父さんのみのご様子・・・
お父さん、今日はちょっと、ご家族には過酷すぎますよ。
ピンクの小さなクランクで始めた小生、
なかなかアタリが無くも、暫くすると、どうにか、こうにか。
でも残念、その後はピクリもお後が続かず・・・
お隣のノンタンさん、
彼の釣り座から2mくらいの沖でしょうか?
ドボン!と大きな音が、波紋がお池に広がります。
お!お魚のライズ?
と思いきや、いえいえ、それは彼の振り込みミス。
久しぶりで勘が戻っていないのか、寒くて指がかじかんでか、
力も入って居るのでしょう、
幾度もルアーを足元の水面に叩きつけています(笑)。
・・・と言っても、小生も同じような感じ。
遠投のつもりが風に戻され、指の糸を離すタイミングもマズく、
着水ポイントは小継ぎの渓流竿、それでも届きそうな僅か数mの沖程度・・・
本日、厳しい気象条件と冴えない勘に、
オジサン二人組には暗雲が立ち込めています。
<救世主、現る>
おじさんに立ち込めるは暗雲も、
寒くて風の強い本日ですが、お空は真っ青なピ~カン。
まま流れる雲はとても急ぎ足、きれいです。
「どうですか、調子は?」
このお声がけに振り向けば、
「39」と管釣り場のロゴの刺繍の入ったジャンバー、
それを着込まれたインストラクターさんです。
小生の使っているルアーを見て、
「エアー・ビートルですか、オールラウンドですね。」
以前にもご指導を頂けたこのインストラクターさん、
愛嬌のあるご説明は伺っていて楽しいです。
「今日は冷え込んでいますから、お魚は底の方に居ますよ。
2gですが、スプーンなら、こう振り込んで・・・」
お手持ちのタックルで実演が始まります。
「着水したら水面に浮かぶラインを見ます。
ほら、だんだんラインが沈んで行って、暫くすると沈まなくなりますね。
ここでルアーが底に着きました。」
・・・ふむふむ、
「底に着いたら、ゆっくり目に5回転、リールを巻きます。
5回廻ったら暫く停止、その後にまた5回転と・・・
ルアーを池の底に這わせるンですよ。」
・・・なるほど。
ご説明のインストラクターさん、
その途中ですが、何と!見事にお魚がヒットします。
「ははは、釣れちゃいました。まあ、これは偶然ですよ。」
・・・う~ん、さすが、です。
頂きましたアドバイスに沿って、
小生もルアーをクランクからスプーンに装填替えします。
・・・しかし、寒くて指がかじかんで、上手く行きませぬ。
どうにかこうにか、ルアーの交換終えて、
イザ!その一投目!!
・・・ほんとだ、ゲキ渋がウソ見たい、マジかて??
しかしながら・・・際どい底釣りです。
その後も教わったお作法でトライするも、
根がかりでルアーをロストすること3個も!
う~ん、
ルアー・ショップを併設する管釣り場です、
インストラクターさんのアドバイスは的確も、お商売も上手ですね・・・
<日向のお池巡り>
寒い寒いノンタンさんと小生の木陰のポイント、
第二ポンドは日向の釣り場で、ここ以上に密集状態です。
それでも、空きは無いものか、ふらりとお散歩に。
背後の雪山、それは鈴鹿山脈の北端は藤原岳、きれいです。
あ~、いいな、日向のポイント。
風はありますが、ほっこり、日光に温もりを感じます。
しかし残念、暖かいポイントは釣り座も満席。
第一ポンドは初心者や家族連れが多いのですが、
こちらの第二は上級者、玄人肌の御仁が多そうでして。
ここに冴えない釣技のオジサン二人組、
我らが参入すれば「お祭り騒ぎ」は間違いなし!
喫煙所でほっこり、一服を頂いた後はお池を一周、
つかの間の暖を取らせていただくのみでした。
<渋い釣行、午後の部へ>
少し早めのお昼を頂き、
と言いましょうか、余りの寒さに耐えられず、
暖かい暖炉の備わった、おしゃれなログ・ハウスでの休憩へ。
ゆっくりとニジマスのフライ、それをタルタルで頂きまして。
久しぶりのノンタンさんとの再開です、積もるお話に花も咲きまして。
してして、その後は午後の部へ・・・
寒い寒い本日ですが、若い女性のアングラーさんもちらほら。
「お一人様」は流石にお見えになりませんが、
彼氏とのデート?、はたまた、旦那様とご家族で?
最近は渓流釣りでも、まま女性の釣り師を見かけますが、
管釣り場の方が装備も行き届き安全・安心、
特にここの「39」のロゴ釣り場はきれいで、
気象条件さえ良ければ、きっと、もっと、楽しめるでしょうね。
さあ、午後の部の一番は、
午前より若干で温度が上がったのでは?エアー・ビートルの茶色から。
しかしながら・・・本日、まったく読みも冴えません。
<救世主、その第二幕>
「如何ですか?あれから?」
釣れぬ釣れぬでシャカリキに振り込んでいると、
またまた背後からお声がけを。
午前と同じ、愛嬌のあるインストラクターさんです。
「クランクがお好きですね。」
・・・はい、もう、ネチネチの性分でして。
「リップの幅の広いクランクはお持ちですか?
ここは日陰のポイントなので、午後からお魚は少し浮いてきます。」
インストラクターさんはスプーンをクランクに装填替え、
またまた実戦での実技披露です。
「振り込みまして着水したら、少し早巻きで3回転、リールを巻きます。」
・・・風の凪を待って、上手く振り込まれます、結構な距離を。
「この早巻きの3回転ですが、
より深場を狙うなら4回転で、浅場なら2回転くらいで。」
・・・ふむふむ、
「その後は、巻きの速度を落として、一定速度で巻きます。」
拝見していると、1巻きで3秒くらい、超低速のリトリーブ。
「早巻きで深度を決めて、
あとはその深度をゆっくりで維持します・・・あ、掛かっちゃいましたね。」
う~ん、またまた、さすが。。。
金属製のスプーンと違い、水に浮くクランクです。
リップにより沈み込みは引き速度で決まり、
本体に掛かる浮力との合成でタナが設定されます。
・・・ネチネチな性格の小生、
ゆっくりリトリーブに心がけていても、
そこまでの「超低速」ではありませんでした。
頂きましたご指導、その通りの再現で。
きっとインストラクターさんは水の中の見えないルアー、
その挙動、一足一刀の間合い、
それがラインを通じて手に取るように判るのでしょう。
少し非科学的かもしれませんが、
第六感、はたまた、糸を介しての神通力、超能力??
でも、何となくですが・・・
拙い渓流釣技の小生も、延べ竿釣なら糸から伝わる「感覚」で、
見えなくも流れ下るエサの挙動や川底の状態、
それらが判るような気がします。
・・・それが判っていて、いつものあの貧しい釣果とは?
まだまだ小生、修行が足りないのかも知れませんね・・・
ルアーによる管釣り、これも奥が深いです。。。
<暮れ行く北勢の早春>
寒い寒い一日でしたが、
何だかんだとノンタンさんと小生、夕方は閉場時間まで。
「さあ、これから、エサやりのお時間ですよ。」
本日はありがたくも、ご指導を頂きましたインストラクターさん、
彼がバケツ一杯にしたニジマスさんのペレット・エサ、
それをひしゃくでお池に撒いて回ります。
撒かれるエサ、それを求めてお魚が水面に。
渦が巻き、波が立つお池の水面!
なんじゃ、こりゃ?
この大量のお魚の数は??
・・・こんなにお魚がお池に居るのに、
ノンタンさんと小生の貧しい本日の釣果。。。
今年の初釣り、
ここだけ見てしまうと今シーズン、何となく前途多難ですね。