冬の時期に自宅から見える雪山は伊吹山。
そこから吹き下ろされる「伊吹おろし」は濃尾平野の冬の風物詩です。
昨秋には家内と登山を。
と言っても九合目まではドライブウエーで、
残り一合の散策も山の向こう側は湖北方面、深い雲に覆われていました。
近畿圏では一番の豪雪地。
冬の日本海から流れる北西の湿った空気の影響なのでしょう。
関が原を越えれば直ぐでもあり、
存外にも住んでいる尾張北部から近く、
琵琶湖に流れ込む河川もあまたとあるのですが、
これまで管釣りで醒ヶ井へ行くくらい、渓流釣行で訪れたことが無くて。
いつかは・・・と思っていましたが、
今回、伊吹山の向こう側は姉川へ行って参りました。
<ガソリンSTで釣り券購入>
改めて、本当に近いですね、名古屋から湖北方面は。
自宅から名神高速を使い、正味一時間チョイ程度で到着しました。
時刻は7:15、
姉川沿いにあるスタンドで日釣り券を購入です。
スタンドのおやじさん、
購入がてらに良いポイントはご存じないか伺ったのですが、
残念ながら釣りは為さらないとのことでした。
それでも、ご親切にもネットの「釣り場マップ」を印刷頂き、
判る範囲でのご説明を。
レジカウンターの横に飾られた40cmオーバーのイワナの写真。
なんでも、このスタンドの裏手で地元のルアー名手が挙げられたそうです。
おやじさんにお礼を申し述べてスタンドを出立、
おもむろに路肩に駐車し、流れる姉川を拝見します。
・・・ここ暫くはイイお天気で、本日は水が少ないのでしょう。
見た限りでは落差・変化の乏しい浅いザラ瀬が続きます・・・
それに本日、朝から風が強く、開けた里川の流れでは難し目。
よし!
判断としてもっと上流はトンネルを抜け、
姉川ダムの上は甲津原の集落の上流で竿を出すことに・・・
<風が厄介な小寒いお天気>
先週半ばまでは暖かい陽気でした。
ところが金曜の夕方くらいから北風が吹き出し。
それでも自宅出立時の早朝は寒いは寒いも、ガマンできない程でも。
しかしそこは伊吹山の向こう側、寒い朝となってしまいました。
北風も一向に納まる気配は無く、陽は登ってきましたが、
谷底の渓谷にも吹き込み気温が上がりません。
その為でしょうか?
開始から暫くしても音沙汰なし・・・
渓流の雰囲気としては水は澄んでとても綺麗です。
地質の影響なのか、石は白くて礫や砂の堆積も多く、しかし川虫は豊富です。
斯様な小岩が重なった流れ、
ウエーダーの靴底で引っ掻き回すと数・種類、そしてサイズも良い川虫が。
砂地には残念にも先行者の足跡が。
時間的にも二番煎じでしょう、
人的要因、気象条件は厳しくも河川条件はイイのですがね。
<白いアマゴ>
小渓流は小継短竿で太糸でのチョウチン釣り、
久しぶりの不得意科目は落第寸前、何とか及第点が欲しいところ。
延々とさかのぼるは狭い渓谷、そこにも陽が差し込んできました。
このころからでしょうか?
粗忽者の遡行は熊鈴は致し方なくも、
手に持つ友舟を岩にぶつけたり、竿を枝木に引っ掛けたり、
岩の上でバランスを取り損ねたり、いろいろと賑やかなのです。
そんな時・・・
近眼で老眼はポンコツな我が目、
それでも認識できるは水中を高速で逃げる魚影が幾つも。
こんな大岩のエグレの下、ここは絶対でしょう。
常時で注意はしてはいるのですが、それ以上に注意を払って、
粗忽者は少し遠間から、静かに・騒ぎ立てないよう、糸をそっと垂らします。
流れ込みが収まり、木陰と日向、その境界線辺りから・・・
ようやく出ました、小物は5寸程度もアマゴさんです。
今、改めて写真で見ると撮影の加減?そうでもないのですが、
たも網に納めたときは「白い魚体」に驚きました。
周囲の白い岩に擬態しているかの如く。
その後に今少し上流でもう一匹、同じく白い小ヤマメを。
<三歩歩いて、二歩下がる>
早いもので時刻は正午過ぎ。
毎シーズンの恒例はコンビニで仕入れた昼食です。
この時間でも渓谷を風が吹き抜け寒い日中、
お湯を持参でのカップラーメンがバッチリなのでしょうが、
ここまで冷え込むとは予想が出来ず、今回はランチ・パック、残念。
これも渓流釣りでの楽しみ、
川中の白くもコケ蒸す岩に腰かけて、
行き過ぎる季節を感じながら、芽生えた新緑の下、パンをパクつきます。
昼食後は午後の部へ。
近い釣り場でもあります、まだ時間的にも余裕が。
慎重に遡行を続けるも、
残念にも釣果は得られず、近づけば逃げる黒い影ばかり。
・・・でも、お魚を追うが為、慎重になって幸運でした。
陽に照らされて暖まった岩の上、そこに足を掛ける寸前で・・・
今、写真を見ればシマヘビと判るのですが、
深い渓谷の中、
慎重に歩みを進めていたとは言え、
直面した直後は「アカン!」と驚いてしまいました。
しかも・・・
踏まず・噛まれずの為、回避したその先でも。
2度目の別個体とのご対面は、一回目と数mほどの距離でした。
こちらもシマヘビと、決して有害では無いものの・・・
冷え込んだためなのか、
動きは鈍くも気味が良いものでは無くて。
この手の類は集まる所には集まると聞き及びます。
久しぶりは山の神様からのメッセージ?
今日はこの辺でお開きに・・・
北風の吹く小寒い一日でしたが、最後の遭遇で、季節の進みは感じられました。
<データ>
4月22日 姉川
エサ :ミミズ、川虫
竿 :5.4m 天平
仕掛 :針 吉村7号
錘 1~B1号
仕掛 :針 吉村7号
錘 1~B1号
水中糸 0.6号 2.5m
釣果 :小ヤマメ・アマゴ 2匹
釣果 :小ヤマメ・アマゴ 2匹
気温 :9~15℃
天候 :晴れ 風強し
表層水温 :14℃
天候 :晴れ 風強し
表層水温 :14℃
月齢 :1.9
6 件のコメント:
珍しい川に行かれましたね。
アマゴとヤマメの混生河川なんですね。
それにしても、寒さには参りましたね!私もカップ麺でもと思ってましたが、最近は面倒臭いことをやりたくないようになってしまいました。歳をとったせいかなぁ?
こんにちは、
姉川釣行お疲れ様でした。
奥伊吹も風が強かったようですね、
当方は4/22に齢52にして初めての渓流釣り大会
(明宝渓流釣り大会)に参加しておりました。
時に帽子が吹き飛ばされるほどの
強風と寒さの中、
自分の結果は出ませんでしたが、
同行の師匠が入賞したり、
他の参加者の方々と言葉を交わしたり、
楽しい釣行となりました。
遡行中に突然蛇に遭遇するとびっくりしますね!
シマヘビで良かったです。
これからの季節
危険生物との遭遇確率も上がります、
注意しながら釣行を楽しみましょう。
ご安全に!
白いワゴンの男
アサシンさん、こんにちは。
新規開拓は事前に下調べをして伺うのですが、画面情報と実際の現場はイメージに相違が出ますね。当初はダム下流の太い流れで竿を出す予定でしたが、風が強くて本流竿は難し目、姉川の合戦は接近戦?不得意を承知でチョウチンに挑みました。それでも新しいポイントは勝手に妄想が膨らみます(笑)。
次週はいよいよGW、また遠出してダメ元も初めての流れに挑戦してきます。
白いワゴンの男さん、こんにちは。
郡上漁協のお知らせで気良川の特設釣場で釣り大会、拝見した覚えがあります。今シーズンも3月に訪問した特設釣場は景色が開けて好きなポイントの一つです・・・その代わりになかなか釣果・結果には結びつかないのですが(笑)。でも開けたポイントが故に、一層で風が強かったのではないでしょうか?
ヘビとの突然のご対面には驚きました。過去にもサルやシカに遭遇、クマは気配のみでしたが、やっぱり怖いです。とっさの判断、慎重な対応が要求されますね、ご安全に・・・この合言葉、ひょっとして、ワゴンさんは小生とご同業さん???
こんばんは
これまた珍しい川へ、行かれましたね
姉川の源流へ行った友達に写真を見せてもらいましたが
どうやってここから帰還するの!?
そんな渓相でした😅
下流域は、いい感じで
自分がよくやるくらいの川です
もう爆風も、止むでしょうから
またゴールデンウィークにでも、出撃して下さい!
もっさん
もっさんさん、こんばんは。事前調査の前評判は期待したのですが、お日柄が悪かったようです。それらしく撮影しましたが、すぐ横には県道の走る安全な?深い渓谷でした。歳なのでムチャはできませんね。また新規開拓の小旅へ、GWが楽しみです!
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