郡上や南飛騨で釣り慣れた小生にとって、
伊豆の狩野川はとても不思議に感じる川です。
Wikiによると、
その流程は約50km程度と短く、長良川の三分の一以下。
しかしながら、いや、その為でしょうか、
標高約1,400mの天城山から駿河湾に向け、
伊豆半島の中心を背骨のように北へ向けて駆け下るのですが、
聞き及ぶ限りでは渓流魚のアマゴ、それが標高が数十mでも釣れると!
・・・その標高は小生の住む尾張北部の丘陵地とほぼ同じ。。。
そしてダムが無いのは長良川と同じで、
駿河湾からサツキマスも登ってくるようです!
毎年のGWとお盆の休暇は小生、
普段はイケない遠い渓流での腕試しは武者修行!
不思議な川、伊豆の狩野川、行って参りました。
<修善寺近辺の狩野川>
朝8:30のゆっくり目な出立から、
伊豆 修善寺のポイント到着は13:30ころでした。
途中、今少し上流は今宵の車中泊サイトは、
道の駅 伊豆月ヶ瀬 の様子を見てから。
毎度の如く平和な日本です、
間もなくで定年を迎えるオジサンは地図とにらめっこ。
事前の釣り情報と比較しながら、
イケそうなポイントを我流で選択して、
大平の自動車道の高架下は狩野川の屈曲点へ。
本流釣りで通い慣れた長良川、
それと比較すれば川幅は流石に半分くらい。
それでも、ここ何日か雨が無い状況でも流量は豊富です。
いい案配の落ち込みと大淵、
まずはここで竿を出してみることに。
種鮎屋さんのプレハブ小屋前での釣行準備、
その直ぐ横では、おつかれさまです、田植えの真っ最中です。
こんな所も、暖かい伊豆地方だからでしょう、
小生の住む尾張北部や美濃南部より季節が早めです。
釣行準備の途中、
田植えの手を休めたお父さん、彼からお声がけを頂きます。
・・・相変わらず、
年上の同性からは親切にされるキャラは小生!?
「何を釣られますか?」の問い掛けに、
「アマゴの予定です」は小生から。
「ほうですか。
わしゃ、ここではアマゴは釣らねえけど、釣れればきっと大きいに。」
・・・うん?
若干、事前情報との食い違いが(汗)。
「もう10kmほど登った湯ヶ島あたりだと、よう釣れるに。」
・・・う~ん。
これは悩みどころです(困)。
とりあえず、まずはここで竿出しは本流狙いして、
様子を見ながら不調の場合は、ご意見に沿って移動しますか。
・・・いずれ、
ありがとうございます(謝)。
お父さんからアドバイスを頂いた後、
ひとり狩野川に降り立つ小生なのであります。
ずずずい~っと上流を見渡しても、
遥か後方は下流を眺むれども、
お父さんのアドバイス然り、
ご同輩のお姿は皆無・・・
薄曇りは低く垂れこめた雲、
川面の波に乱反射にて目印が見えにくいのですが、
先ほどから、間違いは無く・・・アタリ無し、が続きます。
ひとしきり探りを終えたのち、
一旦は車に戻り対岸へ移動、屈曲点の内側から大淵に着手します。
引き続き順調です、見事にアタリは遠く・・・(笑)
ここで水温を測ってみると・・・18℃、ちょっと高めです。
そのもう少し下流はハデな落ち込み後の深場、
長良川ならまず間違いなく、何らかの手応え、あるハズなのですが。。。
落込みの直下、
白波の手前・向こうは両脇、
その白波が落ち着いた「もじり」近辺、
雰囲気だけは満載も、お外道様はおろか、全く、手応えは無し!?
情報では狩野川の本流釣り、
5月からが本番とのことですが、
寒かった今年の冬の影響でしょう、
一週間か二週間、僅かではありますが、本流釣りには早過ぎた?
16:00近くまで粘りましたが、
今日はここまで、竿を納めることに。
<臨機応変は旅の鉄則?>
その後、田植えのお父さんのアドバイス、
それに沿って湯ヶ島まで狩野川を登り明日の事前調査を。
・・・いい案配に温泉街近く、
そこに入渓ポイントを見つけました。
そのまた後、狩野川の下流に踵を返して温泉&夕食です。
お湯は無色透明のサラり系、
熱くはなく、また、ヌルくもなく、
丁度でいい湯加減は必然で長湯になります。
湯上りは夕食も頂いて、そろそろ日も暮れ暗くなってきました。
今宵の車中泊サイトは 道の駅 伊豆月ヶ瀬 へ入ります。
ところうが・・・
日中は薄曇りであった本日です、
とっぷり陽が暮れてからは冷え込んできました。
人気のある車中泊サイトは既に結構な数の駐車車両が。
その何台かは、寒いからでしょう、
この段階からエンジンを掛けています・・・
「いや、こりゃ、うるさくてたまらん!」
見た目は強面(こわもて)、
年上の同性からは好かれるも、
ご妙齢の異性からは避けられる運命は小生。
その実体は・・・
結構、繊細な神経の持ち主なのです。。。
トイレもきれいで良い車中泊サイト、
道の駅 伊豆月ヶ瀬 なのですが、悩んだ挙句に移動することを決断。
行先は・・・
明日の狩野川上流を考え、浄蓮の滝を越え、道の駅 天城越え まで。
<冷え込んだ寒い朝、イザ、出立です!>
道の駅 天城越え で過ごす車中泊はとても静かでした。
その反面、寒い寒い山中は峠道での朝です、
車内温度は11℃、車外のそれは6℃!
荷造りの際は悩んだのですが、厚手の毛布、持ってきて正解なのでした。
・・・故あって、
当初の予定とは違う宿泊サイト。
これも何かのご縁でしょう、
石川さゆりの「天城越え」の歌詞は怖いけれど、
川端康成の「伊豆の踊子」は、また読んでみたくなります。
寝台を片付けて簡単な朝食を頂き、
車窓に付いた朝露を拭き取って出立です。
今日は雲一つない朝、
朝は冷え込みましたが、日中の気温は上がるのでは?
天城越えを湯ヶ島の温泉街に向け、ゆっくり下ります。
<湯ヶ島温泉での釣り>
温泉街の下流外れのポイントは斯様な様相。
ここから温泉街を抜ける狩野川、
それに沿って遡行する本日の渓流釣行プランです。
平水であろう本日、渡河を繰り返せば、
どうにか温泉街の反対側まで登り切れるのでは?
もし渡河が無理なら・・・
そこは温泉宿の裏手です、
頼み込んで、敷地を抜けさせて頂きましょう。
入渓初っ端から良い案配の落込み&淵が。
昨日と違い竿は小継ぎの7m、細糸による繊細な釣りです。
・・・それでも、
ここは昨日からの引き続き?
お父さんのアドバイスとは裏腹、大場所ではさっぱり。
手段の幅を増やす手立ては、川虫取りにチャレンジします。
とてもたくさん取れる川虫なのですが、
種類としてはヒラタ系は皆無。
キンパクなのかギンパクなのか、やたらと黒いこの虫が良く採れます。
後はクロカワがメイン、川としては栄養豊富なのでは?
そしてこの黒い川虫で・・・
今季初は8寸モノ、結構な引き具合でした、良型のアマゴです。
・・・出た場所は、何の変哲もない瀬、その流れから。
その後も落込み&淵の大場所、そこからはさっぱり・・・
藤の花がとても綺麗です。
この紫の花が満開を迎えると、
渓流釣りも楽しい季節が到来する、
と言われるのですが・・・本日はナゼか厳し目。。。
いずれにしても、狩野川の河原はにぎやかです。
ゆっくり、
ポイント毎に手を入れるも、
湯ヶ島温泉街もその中心部に差し掛かりました。
気温、水温、渓相・・・
条件はとても良さげ、なのですが、
不思議と伊豆 狩野川、 釣果のみは重ならず。
・・・いえ、
何も意図的に、お風呂場へ侵入した訳では無くて。
狩野川の河原が、お風呂場になっているのです。
もちろん、お掃除をされる仲居さんに、
「ここで釣ってもいいですか?」
の、お断りを入れてからの竿出しなのです、ハイ。
湯ヶ島温泉街を抜ける狩野川、
半日を掛けて釣り上がりましたが、
残念、釣果はアマゴさんは8寸が一匹のみ。
半日に渡ってお付き合いを頂きましたアマゴさんには、
狩野川にお帰りを頂き、当方も店じまいは帰り支度です。
雰囲気のある温泉街は湯ヶ島・・・
それでも、やっぱり、
狩野川のメインはアユ釣りなのでしょうね?
いつか、釣りは忘れて、
温泉だけを浸かりに来るのも悪くは無いような。
<修善寺バーガー とは>
帰路に立ち寄った 道の駅 伊豆月ヶ瀬 で昼食を頂きます。
ハンバーガーなのですが、
「あまカツわさび」の「あま」は「アマゴ」から!
肉厚なアマゴのフライ、
それにマヨとわさびが効いて、とても美味しかったです。
「ついさっき、川で釣りましたよ」の小生に、
「え?釣れるンですね」は、お店の女性店員さんから。
・・・お嬢さん、それを言っちゃあ、お終いだぜ!
<データ>
4月26日 狩野川 大平
エサ :ミミズ
竿 :10m SG ロング
仕掛 :針 吉村7号
天井糸 0.7号 4.5m
水中糸 0.3号 4.5m
錘 B3号
釣果 :ボ~ズ
竿 :10m SG ロング
仕掛 :針 吉村7号
天井糸 0.7号 4.5m
水中糸 0.3号 4.5m
錘 B3号
釣果 :ボ~ズ
気温 :22℃
天候 :薄曇り
表層水温 :18℃
天候 :薄曇り
表層水温 :18℃
月齢 :27.7
4月27日 狩野川 湯ヶ島
エサ :ミミズ、川虫
竿 :7.0m 天平
仕掛 :針 吉村7.5号
竿 :7.0m 天平
仕掛 :針 吉村7.5号
錘 1~B号
天井糸 0.7号 1.5m
水中糸 0.3号 4.5m
釣果 :アマゴ 8寸 1匹気温 :7~22℃
天候 :晴れ 弱風
表層水温 :15℃
天候 :晴れ 弱風
表層水温 :15℃
月齢 :28.7
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