2025年12月7日日曜日

釣りエサはミミズの越冬準備

 

今週末から師走らしく、めっきりと冷え込んできました。


それでも日中は冬の快晴、
陽が差して屋外での活動には心地よいお天気です。

午前中は体力作り(維持?)で数kmのウオーキングの後、
午後からは毎年の作業でもあります、
釣りエサは尾張米糠酸素太ミミズの越冬の準備を行いました。


手間の掛かるミミズ飼育なのですが、
掛かる費用としては金魚のブクブクと夏季限定で稼働のチラー、
電気代は僅かな金額です。

エサは以前にも述べましたが米糠、
近所の無人精米所からの頂き物でタダなのです。


・・・釣りエサとしてのミミズです。
これでお魚が釣れなければ意味がありません。

そんな理由から、
ミミズの種類としてはシマミミズを、
如何に「適切」に長く太く、大きく育てるか。

基本は「大きく」も、
この「適切」って言葉が大切で、
本流用では長さ8cmくらい、渓流用でも数cmくらい、
これ以上でも以下でも宜しくない、というところが難しいのです。


その目的でのエサの米糠ですが、
飼育経験を通じて判ってきたこととして、
土に混ぜ込む分量が多すぎると個体数が減ってしまう、
すなわち、与えすぎるとミミズは死んでしまう、なのです。

恐らくこれは、
土中で発酵・腐敗した米糠が、
有害な炭酸ガスを発しているのでは?

そんなことからも、
酸素補給に炭酸ガス排出を目的に、
金魚のブクブクは必須アイテムと考えています。


そして今一つ、気が付いたこととして・・・

これはミミズさんにはお気の毒なのですが、
おもしろいことに、米糠まみれで炭酸ガスまみれ、
果てはお仲間の亡骸まみれの過酷な環境、
そこで生き残ったミミズさんが、ナゼかとても大きく育つのです。


そんな幾つかのヒントに考察を交えながら、
今年の越冬準備に取り掛かります。

土となるカブトムシ飼育土は、
先月に水を加えて適切な水分は調整済です。

そこに今年はいろいろと「混ぜ物」を用意して。


ガラス容器に準備したのは・・・

4本で特価160円だったバナナ、
頂き物で熟し過ぎてしまったカキ、
そして米糠から作った糠味噌です。

・・・今年は豪勢!
お金が掛かっていますね(笑)。


水分調整済の土に多めの米糠を混ぜ込みます。



越冬用の飼育ケースはプラ樽の底、
そこにその土を薄く敷き詰め、豪華なエサは3品を収めます。


その上に、
夏季の飼育ケースはタッパから、
ミミズさんを手作業でプラ樽に移動します。


・・・表面に出てきているミミズ、既に良いサイズです。


細かなミミズは一匹ずつの移動は難しく、
数匹を土と一緒に摘まんでの移動とします。

この上に先ほどの高濃度米糠土を被せ、プラ樽の9分目まで充填します。

以上の作業をプラ樽2個で用意して。


昨夜は一晩、
プラ樽を土に埋めることは控え、
あえて、このままで様子を見てみました。

昨年までは朝方になると、
ミミズがプラ樽内側の蓋にびっしり、
環境の変化から?土から這い出してきていましたが、
今年は冷え込んだ今朝がたでしたが、その現象は見られずです。

・・・何となくですが、いい案配のような。



もう2~3日、
このままの状態で経過を観察して、
それから箱庭に穴を掘ってプラ樽を地面に埋め込んでみます。

はてさて、
来春のミミズの出来具合、越冬飼育具合は如何なものか?

これも、来シーズンのお楽しみ、ですね。



<渓流風景は夏の馬瀬川から>



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2025年11月30日日曜日

高原川漁協 ニジマス調査釣り大会への参加

 
奥飛騨は乗鞍岳の麓、R158の安房峠は冬景色・・・


昨年も実施されました、高原川漁協による蒲田川でのニジマス調査。

小生、申し込みはしたのですが、
残念ながら去年は寒さと積雪が厳しく、
ノーマル・タイヤのハスラーは断念した次第です。

して、今年も参加を申し込んだのですが・・・


路面に積雪は無いものの、
凍結がチト怖い外気温は―3度。

ご覧いただいた通り、
ハスラー号でも行けなくもないのですが、
渓流釣りをするには、少々、酔狂の度が過ぎますね。(笑)


<冬の奥飛騨 蒲田川>

それでも平湯からR471を上宝に向けて下れば、
外気温も若干は改善?
8:30の到着時には僅かにプラスでした。

9:30からの開会式にはまだ時間があります。
早速にも本日の釣り場の状況を偵察しに・・・


晩秋のここ最近は降雨もなく、
蒲田川の流れは夏のそれに比べて、
今の景色と同様、寂しく、そして、静かな流れです。

ニジマス相手とは言え、
この季節での「居付き」との対峙は初めて。

さて、仕掛けの選択に悩みます。

寒さ厳しい状況からすれば、
細糸での「繊細な釣り」が定石か?

第一に、まず掛からにゃ、お話になりませぬ。


そんな思案を描きながら、
釣行準備のために駐車場へ戻ると・・・

「車で判りましたよ、いつも読ませてもらっています。」

隣に停められたホンダ車の方から、お声がけを頂きました。

シブい感じの浅い髭はどことなく、
あまたの歴戦(釣行)を潜り抜けてきた、
そんな様子を物語る風情は年長者は御仁です。

お名前を伺うとオオサワさんとのこと、
小生と同じく、遥々は尾張地方からのご参加です。

ありがとうございます、
初老おやじの溜息のような弊ブログ、
もったいなくもお読み頂き、改めてお礼を申し上げます。


アユ釣りが始まるまでは渓流釣りを嗜まれるオオサワさん、
まだ新しいホンダの軽ワンボックス車での車中泊釣行は、
お話を伺った車歴からも結構な兵(つわもの)かと。

そんなオオサワさんに今日の仕掛けを尋ねてみると、
長尺9mの本流竿しか持ち合わせが無く、
故に太糸で臨まれるとのこと。

・・・そうですよね、
今は普通に禁漁期間です、
ご経験が豊富な方でも判断に迷われます。


<エサはオキアミを頂いて>

準備を進める中、
今一つのキー・ポイントは釣りエサです。


果たして今の季節、川虫が採れるのか?
参加者の中には採取を試みる方が見られますが・・・

小生は手前みその自家養殖ミミズ、
それのみの持参なのですが、
オオサワさんは加えてオキアミも用意されています。

「これで釣れるって聞いたもんでね・・・
 よかったら、オキアミ、
 たくさんあるから、あげますよ。」


以前、冬の気田川にて魚肉ソーセージのエサで、
ニジマスを釣り上げたことがあります。

そのニジマスは養殖&放流モノでしたが、
長らく川で生活している居付き・自然魚?に、
普段は口にすることの無いエサが通用するモノなのか?

「モノは試し」と申します、
それに、それで釣れればおもしろいじゃん!

オオサワさんのご厚意へ甘えることに。



<いざ、出陣・・・意外にも!>

開会式が終わった後、各位は蒲田川の河原に散らばります。



開始前に川の様子を見たのですが、
さてさて、どこのポイントへ入ろうか?

全般的にどこも浅め・緩めの流れは本日の蒲田川です。

何より・・・とても冷え込んでいます。


そんなことから、
我が身体の欠点である粗相がないよう、
公衆トイレに近い、温泉の前のポイントで(笑)。

穂高の麓から流れ出る蒲田川、
その山々が冬景色、
空気が乾いて澄んでいるから、とてもきれいです。


少しづつですが、やさしい日の光、
それが奥飛騨 上宝の谷間にも差し込んできました。



竿の穂先に仕掛けを結わえ、
錘は軽め目の1号を装着して、
狙いを定めるが為、何気に川面を眺めてみると・・・


うん?
ほんと??
お魚が、ライズ、しています??

よくよく偏光グラスで水中を凝視すると、
近眼に老眼はポンコツな我が目でありますが、
何匹ものお魚がユルい流れに定位しているのが見て取れます。

「マジかて!?この寒い中で??」

念のため、
水温を計ってみると・・・なんと、13℃ も!?

これは、今日、絶対に、釣れます!


<ヤマメ?ニジマス??>

初めてのエサはオキアミ、
川虫はクロカワムシの要領で針通し。


一発目を振り込んで、即、反応が!


改めてなんですが・・・
これって、ヤマメ、ですよね?

それじゃあ、次に釣れたこのお魚は?


これも、ヤマメ、ですよね?

問題は、
この次に釣れたお魚から、なンですよ・・・


パーマークはあるけれど、これってニジマス?



流石にこれはニジマスですよね。


詰まるところ・・・

渓流釣り歴10年越えの小生なのですが、
いわゆるニジマスの幼魚、
15cm前後のサイズをあまり釣ったことが無くて。

本日はこのサイズに図柄のお魚がポンポンと。

調査ルールでは、
ニジマス以外のお魚は即リリースのお約束です。



帰宅してニジマスの幼魚、
それにはパーマークがあることを、
初めてネットで知った次第でありまして。

イカんですね、こんな人が調査に参加しちゃ。(恥)

いずれにしても、
エサがミミズでの反応は皆無、
全てオキアミからの釣果なのであります。

オオサワさん、ありがとうございました!



<午後はサンプル調査のお手伝い>

12:00までの調査釣行を終えて、
午後一番からは各位が釣ったニジマスの調査です。

人の意に反して増えてしまった高原川の外来魚はニジマス、
この個体数抑制と原因調査が目的は今回の調査釣行です。


釣れたニジマスの総数が約300匹、
それを一匹ずつ釣り人各位で、

・全長、体重の計測
・鱗の採取
・脂鰭の採取
・解剖による雄雌と成熟具合の判定

以上を数グループで手分けしてサンプリングします。

オオサワさんと小生は同じグループ、
小生は鱗の容器詰め、オオサワさんは脂鰭の採取です。


大きくて成熟した個体、
それは頭を切り落として、細かく分析されると・・・


なんでも耳石という器官に、
お魚が行った場所の記録が残るそうで、
高原川の場合は各支流にて微妙に環境が違い、
そのニジマスがどの支流を回遊したのか、分析で判るのだとか。

それにしても、
こんな大きなサイズのニジマス、
小生が使用した0.3号糸では瞬切れでしょうね・・・


<最後に表彰式>

今回の調査釣行、
一番に数を釣った方は31匹でした。

平均すると一人当たり10数匹は、
2時間の枠を考えると結構な釣果です。

そして一番のオオモノは、
2位の数百グラムと桁が違います、

な・ん・と、約1.4㎏!?


糸が切れるより、竿が折れちゃうよ・・・

寒い寒い調査釣行でしたが、
昨年に比べれば良いお天気に恵まれた様子、
それがこの好釣果に繋がったのではないでしょうか?

今回の釣果が個体数の抑制に、
また調査結果が原因究明に繋がれば幸い!

皆さま、お疲れさまでした。



<データ>
●11月29日 蒲田川 
エサ    :ミミズ、オキアミ
竿    :7.0m  翡翠 冴 硬調
仕掛   :針 吉村7.5号 
      錘 1号
                天井糸 0.7号 1.5m 
                水中糸     0.3号 4.5m
釣果   :    ヤマメ  6寸 2匹
                          ニジマス    8匹
気温   :1~7℃ 
天候   :晴れ
表層水温 :13℃
月齢   :8.8


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2025年11月24日月曜日

晩秋の美濃長良川 管釣り釣行

 

この連休、天気予報は行楽日和の予想でした。


そんな前日の金曜日は快晴の元、
お休みを頂いて年に一度の人間ドックを受診しました。

大きな問題も無く、診察所の帰路で思うことは、
さあ、この週末、家でジっとしているのはもったいない!

・・・厄介なバリウム、
それが出切ってスッキリ快腸・快晴の日曜朝、
久しぶりは管釣りに、美濃市は長良川まで出かけました。


<意外にも激混みでは無くて>

2年前の今の季節、
こちらの管釣り場へ初めて訪れました。

その節は職場の同僚と一緒の釣行、
管釣りが初めてのSさんとUさんでしたが、
そこは他釣技で腕に覚えあり!無事にご釣果を頂けて。



暖かくて良いお天気、
加えて連休とくれば2年前と同様、
混み合う釣り場を覚悟していたのですが・・・


決して早くもない10:00の到着、
しかしながら、それでも釣り座には幾ばくかの空席が。

・・・見ての通り、
あまりにも良いお天気です。

ニュースでも報じていましたが、
どうも今年は紅葉の当たり年のご様子、
長良川河畔の小高い山々もきれいに色付いています。

そんなことからもきっと、
皆さまは他観光名所へ繰り出されているのでしょうね。


<お父さんは大変なのです>

代わりに本日の管釣り場、
先回と違って、ちびっ子の姿が目立ちます。


こちらのお父さんと三人の子供たち、
小生と同じく10:00の到着は、
それがイケなかったですね。

残念ながらこの時間、
受付のおじさんは放流作業でお留守、
代金を支払うまで釣り開始はお預けなのです。

「ね~、ま~だ~・・・お魚が逃げちゃうよ~」

釣り竿にリールは装填済み、
おねえちゃんの竿先には大き目のスプーンが、
ボクちんの竿先にはミノーがセットされています。

お互いに待ち惚けを喰らっているのも何かの縁、
お父さんとご挨拶してお話を伺ったのですが、
いつもは長良川にてアユ釣りをメインに、
まま本流でルアーも引かれるそうで、
今日はその装備で初めての管釣りだそうです。



「主役は子供達ですが、釣れますかね?」

「制限数の10匹は難しいですが、
 居るお魚を釣るンです、
 一匹や二匹なら大丈夫ですよ。」

と返した小生なのですが、
正直なところ拝見した装備では、
持っている・いない、は別としても、
小型軽量なスプーンやクランクを駆使する、
管釣り独特の「繊細な釣り」は難し目なご様子かと。

「ねえ、まだダメなの?」とボクちんが。

「おねえさんは何年生?」の小生問いかけに、

「三年生・・・」の小声で可愛らしくもご回答が。

加えて「釣れない時間」を、
果たして、小さな子供達が我慢出来るのか?

・・・思うに、そこが勝敗の分岐点かな。

「対岸はコンクリで深場も近くて、
 手前側の浅瀬よりチャンスはありますよ。
 でも、お子さんが小さいからねえ・・・」

「え?そうですか、
 子供は、な~に、大丈夫ですよ。」

・・・存外、男親って、
こんなものかも知れません。

「それでは、お気を付けて・・・」
をご挨拶に、入場料を支払って小生も釣り場へ。



<相変わらず「どクリヤ」な水質>

先回の2年前と違って場所に余裕のある本日です、
深場狙いは対岸のコンクリ護岸に向かいます。

それでも、どうでしょう、
水深は1mあるか・ないか、
清流 長良川の分流は水もきれい、
いずれ浅めでクリアな水質は、釣りには厳しい条件です。

そのコンクリ護岸直下の際に、
大きなサイズのニジマスが何匹か、
固まってお互いの尾ひれを追っています。


小生が近づくと、
その場はサっと解散されるも夏の夜の暴走族が如く?
暫くするとどこからともなく、
決まったポイントは僅かな川底の窪みに、
三々五々でお集まりです。

ダメ元で小生、
集団の脇に小型クランク、
それを超低速で通してみますが、
予想通りと申しましょうか、見向きもされず。

・・・やっぱり、これ、
時期的にも産卵行動なのでは?
何匹かはお互いの尾を重ねています。

どクリアで浅めな水深だから観察できる、
珍しいニジマスの仕草です。



<本日は好釣果>

釣りには厳しいハズの浅め・透明な水質ですが、
風のない本日、
小型クランクや軽量スプーンでも遠投が叶います。

そんな遠投から着水後の巻き始め、
本日はこのタイミングがキモのようです。

マイクロ・エアーブローでのローテーション、
最初は桃色クローバーZ?から、



次いで控えめは茶色に移り、

カメレオンの如く、スケルトンへ。

ルアーを変えた直後での連チャン、
久しぶりは素人の「下手読み」でも、
それが、ナゼか、アタるのであります。(笑)

条件は厳しそうに見えますが、
思うに、この管釣り場のポテンシャルが高いってことかな?

午後の放流も手伝って・・・

釣れるニジマスさんも、
胸鰭がいずれもしっかりとして、
尺近くのサイズになると引き具合も強烈なのです。



<ボクちん、良かったね>

ひとしきり、
ニジマス釣りの感触を楽しんだ後、
少し早めですが、晩秋の日暮れは早く、これにてお暇を。


コンクリ護岸を駐車場に向けて歩いていると、
途中、午前中の父子連れに会いました。


「どうです、釣れましたか?」

と、バケツをのぞき込むと、なんと、お魚が3匹も!

「いや~、実は・・・
 2匹は受付の方からのお土産で、
 1匹だけですが、息子が釣りました。」

ボクちんに向かって親指を立てるとニッコリ。

・・・少々、大袈裟かもしれませんが、
こんな小さな思い出から、
将来的にその子を釣り好きに、
自然や生物、環境に興味を持たせるのやも?


小春日和で暖かい、晩秋は美濃の管釣り場での一日でした。





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