2024年10月13日日曜日

秋は贖罪の季節です~上高地散策



毎年のことながら、渓流釣りシーズン中は「ほったらかし」な家内でした。 

でも、それはそれで、イン・ドア派なウチの家内です。

ウインドウ・ショッピングならぬ「買わない」ネット・ショッピングや、
You Tubeでネコ動画(散歩する武将ネコ?がお気に入り)を観たり、
彼女なりに楽しんで、亭主元気で留守がいい、のご様子でした。

そんな家内も久しぶり、秋の上高地へ行きたい、のご要望が。

・・・それはそれでも、
若干の後ろめたさを感じる心優しい小生?です、
三連休でメチャ混みは覚悟の上!早朝から行って参りました。


<二人とも、最近は・・・>

つい先ほどは松の木峠PAで休憩をしたのですが、
今週もご多分に漏れず、弊ブログはお下劣路線です、
初老夫婦は二人揃って朴木平の手前で「キジ打ち気分」に。

既にこの近辺はR158も山岳路、コンビニはありそうにもなく。
それでも幸運なことにガソリン・スタンドが見えて来ました。

きっとお高目な値段でしょうが、
背に腹は替えられず、給油がてら用を足すことに。

家内の用足しの間、小生へスタンドのおやじさんからお声掛けが。

「よかったら、この辺の観光案内図でも・・・」

「いえ、これから上高地に向かうので・・・
 あ、でも、
 そこの小八賀川の渓流釣り案内って、ありますか?」

・・・以前から新規開拓を思う丹生川近辺なのですが、
漁協資料のネット入手が叶わず困っていました。
もう、ダメ元でのお尋ねだったのですが・・・

「ああ、ありますよ。これですか?」

尋ねてみるモンですね、これが欲しかったのです。

リッター186円のガソリン代でしたが、
急を要する二人揃っての用足しに渓流釣り情報の入手、
まあ、こんなモンでしょうか?


<あかんだな駐車場は満車!?>

旅にはアクシデントが付き物の、
スタンドでの用足しは、まあまあの及第点でした。

次なるアクシデントは・・・

平湯温泉は上高地行きバスへの乗り換え、
自家用車を駐車場に停める必要があるのです。

その駐車場は「あかんだな駐車場」、とても広大な駐車場ですが、
なんと、そこが、あろうことか満車!?

駐車場ゲート入口でバス会社の方がご対応です。

「すみませんね・・・
 今朝は朝4:00からこんな感じなンですよ。
 お盆の記録を塗り替えて、今年最高の人出でして・・・」

やっぱり三連休です、
混み合う予想はしていましたが、
まさか、これほどの込み具合だったとは。

代わりの駐車場として、平湯大滝の駐車場を案内頂きました。

でも、そこ・・・

無料なことはイイのですが、
平湯温泉のバス・ターミナルまで結構な距離が。

幸いにも、まだ平湯大滝の駐車場には空きがあり、
致し方なくもトボトボと、バス・ターミナルまで歩くことに。

平湯への到着は10:00前でしたが、
この一件でバスへの乗車は11:00へと・・・

しかしまあ、
本日は上高地へ散策に来たのです、
風光明媚な平湯温泉近辺、その秋の風景も一緒に味わった、と思えば。

・・・ここまでのアクシデント勝敗、
それは一分け・一敗でしょうか?


<お約束のケーキ・セット>

円安の影響なのでしょう、
乗り込んだ満席のシャトル・バス、その乗客は約半分が外人さんです。


運悪く乗客の区切りが我が夫婦で、結果、小生と家内は別々の座席へと。
それを見越してなのか家内から、乗車前に小生へ一言のご指示が。

「帝国ホテルで降りるからね!」

・・・毎度の如く、困ったことに、
家内の頭の中は「上高地=帝国ホテルのケーキ・セット」なのです。

安房トンネルを抜けたバスは、
中の湯から再び県道の釜トンネルに入ります。
それを抜けしばらく走ると、そこは大正池、多くの乗客はここで降ります。

散策ルート的には・・・
この大正池から河童橋まで釣り上がる、いえ、さかのぼるのが定石も、
今回は朝からのアクシデント続きで到着時刻も遅く、
「ケーキ・セット命」は家内のお下知です、帝国ホテルで下車します。


おいしいケーキとコーヒーを堪能した家内、そのお顔はご満悦の様子、
さあこれで、本日は家内への接待任務!?その半分は完了かと。


<大正池に向けて>

時刻は正午の少し前、これから「定石の逆」は大正池に向かいます。

お天気は概ね予報通り、雲はありますが青空も広がっています。

異常気象は大雨が多かった今年の夏です、
梓川沿いの散策路は一部が流されたようで通行止め、
林間コースを今回はさか下ります。

少し頂上に雲が掛かっていますが、秋の穂高連峰が綺麗です。

厳しい暑さであった今年の夏、
その間ほとんど運動をしてこなかった家内です。

心地いい秋の上高地散策なのですが、
彼女の息遣いはハーヒー・ハーヒーと、既に顎が出てしまっています。

・・・ムリせず、ゆっくり目の散策で。

対向からは定石に沿ったハイカー達とすれ違います。
その方々も半数以上は外人さんで、
風景や雰囲気から、ここはスイスかカナダなのでは?と思えるくらい。


都合一時間くらいの散策で着きました、久しぶりの大正池です。

・・・移り変わる自然の姿。

以前はもっと枯れた立木が多かったのですが、
今はほんの数えるくらいの本数です。

そんな静寂の中、
突如として大正池の対岸から大きな「叫び声」が!

何事かと目を凝らすと、湖面には3つの赤い何かが浮いています。
それが少しずつ移動して、その一つはこちら岸に。

もう一度、大正池の対岸をよく見てみると・・・
黒く蠢く大き目な生命体、あれはクマさんです。

で、湖面を移動する赤い物体は・・・何と、おサルさんです。

察するに・・・
クマに出くわしたおサルの集団、
それが大正池に泳いで逃げ出した様子です。

あれよ、あれよと言う間に、
一匹のおサルさんは大正池を泳ぎ切り、
上陸したかと思えば一目散、観光客を横目に背後の林に逃げ込みます。

・・・厳しい自然界、
人間社会もそうですが、生きるって、大変ですね。


<逆ルート、良かったのか・悪かったのか?>

その後は大正池の袂にあるホテル、そこで昼食を取ります。

・・・定石としては大正池が散策の出発点、
そしてお昼前後は皆さまは河童橋へ到着され、
結果、河童橋周辺の飲食店は激コミ・・・

毎度の策士はその裏を計っての逆ルートでした。

案の定、
大正池での昼食は若干の待ち時間で済みましたが、
到着時間の遅かった今回、
これから河童橋に向かえば、その到着時刻は既に帰りのバスの時間。

小生的には「上高地の真骨頂」と見る、
河童橋から明神池への梓川右岸の散策、それは残念、お預けです。


今回、あかんだな駐車場で時間を消費、すなわち、満員御礼が敗因ですね。


<河童橋に向けて>

遅めの昼食後は今来た道を戻る様相、
田代橋を経由して河童橋まで散策します。

・・・梓川沿いの散策路が通行止め、これもイタいな~。

午前中は雲があるものの、概ねは良いお天気でしたが、
午後は雲が低く垂れ込めてきました。

・・・穂高連峰の遠望、これもお預けか。


山の景色がダメならば、釣り師には川の景色があります。

・・・こう、どうしても、目が行っちゃうンですよね。

しかし、見るからにエメラルドの良い流れ!
絶対に居るよ、ここ、間違いなく、オオモノが!


もう少しで河童橋という散策路の途中、
本日はおサルさんにナゼかご縁があります。


木の上で気持ち良さげに毛づくろいされお昼寝中。
路上にも何匹か、お互いで毛づくろいを。

大正池で逃げ泳いでいたおサルさん、
そりゃ、クマさんが良いか、人間さんが良いか、
当然、害の無い人間ですよね。

・・・行き過ぎた「人慣れ」も問題ですが。
いや、これは人間側の問題かな・・・


大正池から都合2時間、
家内が先導のゆっくり目な散策も、着きました河童橋です。

橋の上から望む穂高の山々・・・
残念、先ほどよりお空の雲は分厚く、また、下の方まで降りています。

となると、視線は自然と梓川へ。

く~、この湾曲したイイ流れ込み!
こりゃ、絶対に居ます!

・・・もうこれは川漁師、その心は病の領域かと。。。


時刻も夕方に迫り、観光客の数も減ってきました。
加えて、頬には僅かながらに、お空から冷たいものが。

・・・今回はここまでかな?


午前中はケーキ・セットを頂いた後、
ホテルのおみやげ売り場で購入したクマ鈴です。

遠くにも届きそうな、とても澄んだ良い音色に加えて・・・

ベル部がネジ式で、
回せば振り子までベル部が下がり、これにて消音です。

・・・ホテルが考える、上手いアイデアですね。













2024年10月6日日曜日

小生の渓流釣り車中泊サイト+α 2024年度版

 

渓流釣りシーズンも終わってしまい、
箱庭のキンモクセイがもう少しで咲き出します。

そのキンモクセイの葉の上に・・・夏の名残はセミの抜け殻が。

久しぶりに予定の無い今週末、小生も抜け殻のような状態です。



今シーズンも車中泊を織り交ぜて、
日帰りでは行くことが難しい、遠くの渓流まで幾度か遠征しました。

明朝に控えるハードな渓流釣行です、
その前夜の車中泊はぐっすり・ゆっくり眠りたいもの。

となると、一夜を過ごす車中泊サイトの選択は、
その後の釣果に大きく影響する重要なものなのです。



昨年も今時分に紹介した車中泊サイトは、
現場の渓流に近い「山の中のポツンとおトイレ」でしたが、
今シーズンも何件か、とても良い物件?は新たな開拓がありました。

・・・お下劣先行の弊ブログではありますが、
使える情報、はたまた、良いことはお裾分けがモットー!

・・・おっと、イケません、
初めてお読みのご諸兄へ。
くれぐれも小生、公衆トイレの中で寝る訳ではないですよ(笑)。


何もすることが無く抜け殻状態のおじさんは今週末、
車中泊サイトは今年度の「おトイレ情報」を披露する限りなのです。


<加賀 手取川 白峰 林西寺前トイレ>




雪代を期待して4月下旬に訪れた手取川、
白山の麓は素敵な山岳風景だったのですが、
釣果に至っては残念、全くのボ~ズなのでした。。。

(↑クリック)

近くには白峰温泉総湯という日帰り温泉があり、
その駐車場にもきれいなトイレがあります。

こちらの「林西寺前トイレ」、名前は正式名称では無くて、
今回改めてグーグル・マップで調べたのですが、
地図には載っていませんでした。
(航空写真には写っているのですがね・・・)

それだけ新しいと言うことでしょう、
総湯前のトイレに負けず劣らずきれいなトイレでした。


白峰の集落自体が手取川より高い位置にあります。

そんな丘の上にあることから風通しも良くて、
就寝時はせせらぎ音がうるさくもなく、
心地いい車中泊サイトです。


<木曽 鳥居峠公衆トイレ>


7月中旬の暑い時期に赴いた木曽路での釣行。

(↑クリック)

この車中泊サイトの選択時、付近には幾つかの候補がありました。
その一つが道の駅 奈良井 の奈良井川対岸駐車場です。

ちょうどこのアーチ橋の近くなのですが、
直ぐ横をR19が走っていて、夜中は通過するトラックがうるさいのでは?

そんな理由から、
鳥居峠の手前は幹線道路から離れたこちらとしました。
トイレの前は歴史ある旧中山道、これから鳥居峠を登る玄関先です。

・・・ただ一点だけ、懸念点が。
実はここ、トイレ前の旧中山道を挟んで、お向かいが消防署なのです。

小生的にも、また、ご近所に住まわれる方々にも幸運なことに、
あの晩は消防・救急共に「緊急出動」はありませんでした。


<宮川下流 種蔵 公衆トイレ>

(↑クリック)

こちらはトイレの写真が無くて恐縮です。

そのトイレの外観なのですが、観光名所は「種蔵の棚田」にあるトイレです、
周囲との調和を大事にされたのでしょう、見た目は納屋か古い蔵の様相。

日暮れ後の宵の口に到着したのですが、
一体全体、どれがトイレなのか迷う始末でした。

斯様な古めかしい外観とは裏腹、
トイレの内部はとてもきれいでして、シャワー・トイレも嬉しい限り。

前の職場の同僚はSさん、
彼の人生で初の車中泊なのでしたが、
種蔵の集落は宮川河畔の丘の上で風通しも良く、
暑い季節でしたが幸運にも、良く眠ることが出来たそうです。

・・・そう言えば、
あの夜はもう一台、ランクルさんのご同輩も同宿でした。


<高瀬川・鹿島川 大町温泉公衆トイレ>

(↑クリック)

ここも写真が無くて恐縮です。
大町温泉郷の鹿島川沿いにある、バス停横の公衆トイレです。


トイレの駐車場には車中泊をご遠慮頂く看板が立っています。

確かに、当日は小生、早4:00の起床でしたが、
トイレをご利用される観光客、
バスやタクシーのドライバーさん、
果ては近所のホテルは出勤前の従業員さんでしょうか、
朝早くから多くの人が利用されていました。

小生もトイレ駐車場での車中泊は止めて、
直ぐ近くの鹿島川の堤防上でのそれとしました。

・・・「やめてね」とされていたら、
それに従うが旅の流儀?はたまた、一泊の恩義かと。




今シーズンは優良物件の車中泊サイトの他に、
何件かのおいしい「お蕎麦屋さん」も開拓しました。

本年度のプラス・アルファとして、以下はそちらの紹介です。

<本山そばの里>

奈良井川釣行の折に梨ノ木橋と記された木製の橋で、
スクーターに乗ったおばちゃんから教えて頂きました。


中山道は本山宿の外れ、直ぐ横を中央本線が走っています。

この踏切を渡って直ぐに左折、湾曲した細い坂を下れば、
おばちゃんにご教示を頂いたキャンプ場横の奈良井川ポイントです。

ネットの情報では何でも、ここ本山宿が「そば切り」発祥の地とか。

うどん、ラーメン、そば・・・
麺類は原料の粉をこねて、薄く板状に伸ばしたものを細長く切るのですが。

テレビでよく見る「そば切り」の作業、
一度は自宅の台所でトライしてみたいのですが、粉まるけの大騒動は必至!?

残念ながら台所奉行(=家内)のご了解が得られないのです。。。


<そば処まつば>

開田高原の車中泊はR361沿い、大見沢トイレ前の駐車場は、
その直ぐ横にあるお蕎麦屋さん。

7月と9月の末川釣行で立ち寄りました。


結構なボリュ~ムはお蕎麦も美味しかったのですが、
モロコシご飯も結構、イケましたね。

山深いところにある(失礼)お蕎麦屋さんなのですが、
注文はタブレットを使用してと、意外にも電子化が進んでいます。

・・・小生は何とか、
あたふたしながらも、タブレットで注文出来ましたが、
お歳を召されたご同輩は、店員さんに直接でお声がけでの注文が宜しいかと。

釣りの途中で一旦着替えての昼食は面倒なのですが、
その土地その土地のおいしい物を頂くこと、
これも車中泊釣行の楽しみですね。


<渓流風景は今年の夏 奈良井川から>










2024年9月29日日曜日

秋色アマゴ~木曽 西野川・末川&飛騨 秋神川釣行

 

黒い面構えの鼻曲がりは雄の大アマゴ。
叶うなら、40cm近いサイズで・・・


そんな夢を追いかけながら、
麻雀で言うところの今週末がワンチャン!?

シーズン最後の渓流釣行は霊峰 御嶽山を挟んで東と西へ、
ここぞとばかりにバッチリ溜まった有給休暇、それを頂いて行って参りました。


<西野川は柳又の外れ>

開田高原はいつもの車中泊サイト、
星明かりを邪魔する光源のない山中です、宵の口の到着時は満天の星空でした。

気温は18℃と涼しくも、
ここに限らず今週に入ってから、ようやく秋らしい気候に。

とても良く眠る事の出来た一夜、翌早朝は既にお空はどんよりの曇り空です。

前方に停まるワンボックスも車中泊さん、
椅子とテーブルが夜間も車外に置かれ、
気ままな旅を満喫されています。

さあ、当方も身支度を整えて、
いざ、西野川に向けて出立です。

柳又の展望台から望む早朝の御嶽山と眼下の西野川。

今シーズンは2回目の眺望なのですが、
残念ながら今回も御嶽山の頂上は雲の中です。

晴れ渡った素敵な山の景色はお預けではありますが、
その一方で渓流釣り師にしてみると、
暑苦しいウエーダーを着込んでの釣行には、
どんより曇ったお天気は暑さが凌げて助かります。


展望台の坂を下って直ぐは西野川の柳又の集落。

先の眺望写真に写る大堰堤、その上から落下する西野川の流れ。

本日の流れは平水よりやや多い増水かと・・・期待が持てます!

ところうが、
堰堤から上流の瀬、
そこからの反応は意外にもナシ。

雰囲気的には良さげ、なのですがね。

一旦は退渓して、再度、西野川に掛かる二本の橋、
旧道の橋の奥から入渓して続行です。

瀬がダメなら、淵は如何か?

緩い流れは日陰の淵、目印を3m程度と長めにセットし底浚いします。

気温は15℃と少し寒いくらいのハズですが、
黒顔は鼻曲がりへの執着心か?
橋を登ったり降りたいの入退渓か?
額にはうっすらと汗をかいての釣行なのです。

して、この薄暗い淵での底浚い、効果がありました。
大きくは無いですが、間違いなくはマス類の引き具合。

たも網に納まったお魚は・・・何じゃ??

容姿・形状はアマゴなのですが、その模様、
特徴の朱点はなくて、やたら細いパーマークや黒点の多い魚体です。

この辺りの西野川はアマゴとイワナの混生域から、
恐らくこれが「カワサバ」かと・・・

一代交雑種とのことで繁殖行動には無関係なのでしょうが、
シーズン最後の渓流釣行はそのお約束です、
そっと針を外してリリースします。


このカワサバ君のお出ましから、
本日のポイントは深場は淵が宜しいのでは?

この考察・・・ビンゴでした。

薄っすらと全体に赤み掛かった8寸アマゴ、見事に秋色です。

その後は橋下の淵から西野川を奥へと。



進むにつれ、秋を感じさせる木曽 西野川。


<末川は渡合の外れ>

午前中の西野川はカワサバ君と秋色アマゴの釣果でした。

どんよりと雲の広がるお空は暑さ知らず、
疲れが溜まらない本日は午後、その近くの末川へ転戦します。

7月にも訪れたここ、その時は良い釣果でした。

ただ、車中泊サイトの横にあるお蕎麦屋さんでの昼食中、
お天気は雲の間から陽が差し始め、少し暑くなってきました。

・・・本当に本日は瀬はペケなのだろうか?
夏では好釣果も、秋には変化があるのだろうか?
その立証・検証から選んだこのポイント・・・


いえ、
斯様に崇高な使命が小生にある訳でも無く、
ただ単に、
日なたの暑いポイントを避けたかっただけ!?

黒顔は鼻曲がりへの執着心があるも、
初老のおじさんは極力で、疲労を控えたいだけなのです。。。

その末川、まずは一匹目の釣果。

イワナさんは未だ夏模様ですね。

続きます、二匹目もこれまた、イワナさんのご釣果が。

西野川では出なかったイワナさんも、
ほんの数kmしか離れない末川は、本日、イワナさんばかり。

・・・と、思いきや。

対岸の木陰は樹木下、早深瀬から走られました。
仕掛けを枝に引っ掛けないかと、もうヒヤヒヤな展開から。

・・・秋ですね。

サイズは40cmに優に及ばず、
これも8寸程度ではありますが、黒顔に鼻まがり・・・
と、させて下さい(涙)。


<御嶽山の西側へ>

秋分も過ぎて日暮れが早くなりました。

15:00まで木曽 末川で竿を出し、
今宵の宿泊先は飛騨 秋神川近くの民宿、そこに向けて出立の時が。

R361は長峰峠を目指してハスラーは坂を登ります。
途中、朝に立ち寄った柳又の展望台から、迫る夕刻の御嶽山と西野川を。

相変わらず御嶽山は雲の中。
それでも、雲の向こうのお日様から、後光が差しているような?

・・・きっと明日は良いことが!


小一時間で飛騨 秋神川に到着です。


数年前の大雨で大破した秋神川のランドマーク、
大堰堤なのですが、今はすっかりと見違えるように。

本日、木曽の河川もそうでしたが、
ここ飛騨 秋神川も平水より上は増水気味。

・・・先ほど見た御嶽山の後光、
その効果なのでしょう、これは期待が持てます。


毎年でお世話になっています、西洞川沿いの民宿さんへ。

看板犬の「ひろすけ」ものんびり、
車から荷下ろしする小生を眺めながら元気そうです。

早速にもお風呂を済ませ、
ひとり早めの夕食を頂いていると、
本日は同宿のお客さんが食堂に来られました。

・・・女将のお話では本日は満室、
お客様全員が小生含めて釣り客さんと。

「あの~、ひょっとして、ブログを書かれていませんか?」

正直なところ・・・
このご質問、小生はいつも、ドキっとするのです。


・・・いえ。

品行方正かつ知的好奇心を揺さぶる格式高いブログなら、
胸を張って「ハイ、そうです」なのですが、
見ての通りの貧果続きはお下劣が先行、
それはまるで初老おやじのゲップのような内容です。

恥かしながら小声での「ハイ、そうです」でした・・・

お声がけを頂いたのは三人グループのワタルさんと言う方からでした。
弊ブログをお読み頂き「つば九郎」の記事が面白かったと。

ご感想をありがとうございます。

同じ渓流釣りが趣味同志、結果、お話が弾みます。

そのワタルさんのお連れの方から、
つい最近の釣果でもあるお魚をスマホ越しに拝見しました。

・・・そのアマゴ、
横の巻き尺は40cmを越える「黒顔の鼻曲がり」!

これです!
この季節、小生が追っているお魚は!

もう30年近くもこの民宿に通われているワタルさん、
そのお連れの方なら、もう相当のご経験が・・・

小生ではまだまだ駆け出し、こりゃ、比較になりませんね。
しかし、いつかは・・・夢が膨らみます。

昼間の釣行の疲れと、夕食でお腹が一杯に。

部屋に戻り布団で横になっていたら、
宿泊客が奏でるギターの音色でしょうか、
ぼんやり・ゆったり・まったり・・・そのまま寝落ちしてしまいました。



<秋が深まる秋神川>

翌早朝は5時近く、未だに外は暗いです。

でも、釣り人は朝が早いのです。
ワタルさんご一行もその時間、出陣準備が整わられて。

「今日はどちらまで?」
の小生からの問い掛けに、

「秋神温泉の上流でイワナ狙いです。」
はワタルさんのお答えでした。

「それでは、自分は温泉の下流で。」
「そこならアマゴが狙えますよ。」

「お気を付けて!」はお互い最後の合言葉です。


昨日に続いて今朝もどんより曇り空、
冷え込みは同じくらいなのですが、
既に霧なのか小雨なのか、
メガネに細かな水滴が付きます。

朝一番に入ったポイント、そこは昨年最後の退渓点でした。
本日、そこでの釣果は小アマゴさんが2匹ほど。

ここから温泉まで釣り上がる予定なのでしたが、
上流に至るがために渡河が必要も、増水で出来そうにありません。

まあ、大体にもって、ナゼ昨年、ここで退渓したのか?
あの時も理由は、渡河が出来そうになく、なのでしたが。

・・・イケませんね。
昨日の夕食のおかずが何だったのか、日頃でとんと思い出せない小生です。

家内からは、
「もう、ほんと!作り甲斐が無いわ!」
と愚痴をこぼされます。

そんな御仁が昨年の状況を、事細かく覚えているハズもなく。


二番目の入渓ポイントはキャンプ場の河原にて。

シーズン最後の週末と満室であった民宿です。

きっとこのポイントは既に先客が、と思っていたのですが、
キャンプ客を含め意外に誰も居なくて。

「キャンプ場の横だから、きっと釣り荒れてるだろうな。」

・・・イケませんね。
後期中年者・初老おやじは何事も、ため息、控えめ・悲観的憶測がクセなのです。


そんな悪い癖、それを吹き飛ばすかの如く!

見ようによっては、これも「黒顔&鼻曲がり」??
サイズは残念、僅かに尺に及ばずも(笑)。

昨日の木曽のアマゴも見事な秋色でしたが、
こちら飛騨のアマゴは体色がマダラになっています。

その後に釣れた5寸モノ、それと並べて比べると・・・

同じ種類のお魚とは見えませんね。


増水で渡河が出来かねる本日、
再度の移動は本日、すなわち、今シーズン最後のポイントへ。

何年か前も、この場所がシーズン竿納の場所でした。

岸から樹木がせり出して、とても釣り辛いポイントです。
でも案外、こういう場所は「竿抜け」だったりして・・・

珍しくも小生の読みが冴えてか?
昨日のありがたい御嶽山は夕日の後光効果か?
はたまた、冷めやらぬ「黒顔は鼻曲がり」への執着心か?

いずれ・・・
ビンゴなのです、秋色アマゴが。




もちろん、イワナさんも・・・


釣りを終えた後期中年者は初老おやじ、
彼はガマンしていたトイレの為、秋神温泉の公衆に向かいます。

その途中、対向車は白いジムニー、偶然にもワタルさんご一行です。
お互いに車で狭い県道を塞いで、車内からの立ち話し??

「どうです、釣れましたか?」
これもお互いは釣り師の合言葉ですね。

「はい、8寸モノが何匹か・・・」


・・・思えば今シーズン、
思い通りの釣行、それは僅かに数えるばかり、
そのほとんどが、流れ・流され、ここに至れり、の結果かと。

来シーズンは今少し、
思い描いた通りの釣行、それが展開できたなら。
後期中年者は初老おやじ、それが彼の成長でもあり、夢でもあります。

ご諸兄各位、今シーズンもお疲れ様でした。



<データ>
●9月27日 西野川・末川 
エサ   :ミミズ、ブドウ虫
竿    :7.0m  天平 
仕掛   :針 吉村7.5号 
      錘 B~2B号
                天井糸 0.7号 1.5m 
                水中糸   0.3号 4.5m
釣果   :アマゴ   8寸 2匹
                                    6寸    1匹
      イワナ    8寸    1匹
                                 7寸    1匹
                 カワサバ     6寸  1匹
気温   :16~24℃ 
天候   :曇り後晴れ 
表層水温 :18℃
月齢   :24

●9月28日 秋神川
エサ   :ミミズ、ブドウ虫
竿    :7.0m  天平 
仕掛   :針 吉村7.5号 
      錘 1~B号
                天井糸 0.7号 1.5m 
                水中糸   0.3号 4.5m
釣果   :アマゴ   9寸 1匹
                                8寸    2匹
                                7寸    1匹
                                5寸    1匹
                          小アマゴ    4匹
     イワナ    9寸    1
気温   :15~18℃ 
天候   :曇りまま小雨 
表層水温 :17℃
月齢   :25