2025年4月28日月曜日

不思議な川・・・伊豆 狩野川 渓流釣行

 

郡上や南飛騨で釣り慣れた小生にとって、
伊豆の狩野川はとても不思議に感じる川です。


Wikiによると、
その流程は約50km程度と短く、長良川の三分の一以下。

しかしながら、いや、その為でしょうか、
標高約1,400mの天城山から駿河湾に向け、
伊豆半島の中心を背骨のように北へ向けて駆け下るのですが、
聞き及ぶ限りでは渓流魚のアマゴ、それが標高が数十mでも釣れると!

・・・その標高は小生の住む尾張北部の丘陵地とほぼ同じ。。。

そしてダムが無いのは長良川と同じで、
駿河湾からサツキマスも登ってくるようです!


毎年のGWとお盆の休暇は小生、
普段はイケない遠い渓流での腕試しは武者修行!

不思議な川、伊豆の狩野川、行って参りました。


<修善寺近辺の狩野川>

朝8:30のゆっくり目な出立から、
伊豆 修善寺のポイント到着は13:30ころでした。

途中、今少し上流は今宵の車中泊サイトは、
 道の駅 伊豆月ヶ瀬 の様子を見てから。

毎度の如く平和な日本です、
間もなくで定年を迎えるオジサンは地図とにらめっこ。

事前の釣り情報と比較しながら、
イケそうなポイントを我流で選択して、
大平の自動車道の高架下は狩野川の屈曲点へ。

本流釣りで通い慣れた長良川、
それと比較すれば川幅は流石に半分くらい。

それでも、ここ何日か雨が無い状況でも流量は豊富です。

いい案配の落ち込みと大淵、
まずはここで竿を出してみることに。

種鮎屋さんのプレハブ小屋前での釣行準備、
その直ぐ横では、おつかれさまです、田植えの真っ最中です。

こんな所も、暖かい伊豆地方だからでしょう、
小生の住む尾張北部や美濃南部より季節が早めです。

釣行準備の途中、
田植えの手を休めたお父さん、彼からお声がけを頂きます。

・・・相変わらず、
年上の同性からは親切にされるキャラは小生!?

「何を釣られますか?」の問い掛けに、

「アマゴの予定です」は小生から。

「ほうですか。
 わしゃ、ここではアマゴは釣らねえけど、釣れればきっと大きいに。」

・・・うん?
 若干、事前情報との食い違いが(汗)。

「もう10kmほど登った湯ヶ島あたりだと、よう釣れるに。」

・・・う~ん。
 これは悩みどころです(困)。

とりあえず、まずはここで竿出しは本流狙いして、
様子を見ながら不調の場合は、ご意見に沿って移動しますか。

・・・いずれ、
ありがとうございます(謝)。

お父さんからアドバイスを頂いた後、
ひとり狩野川に降り立つ小生なのであります。

ずずずい~っと上流を見渡しても、
遥か後方は下流を眺むれども、
お父さんのアドバイス然り、

ご同輩のお姿は皆無・・・

薄曇りは低く垂れこめた雲、
川面の波に乱反射にて目印が見えにくいのですが、
先ほどから、間違いは無く・・・アタリ無し、が続きます。

ひとしきり探りを終えたのち、
一旦は車に戻り対岸へ移動、屈曲点の内側から大淵に着手します。

引き続き順調です、見事にアタリは遠く・・・(笑)

ここで水温を測ってみると・・・18℃、ちょっと高めです。

そのもう少し下流はハデな落ち込み後の深場、
長良川ならまず間違いなく、何らかの手応え、あるハズなのですが。。。


落込みの直下、
白波の手前・向こうは両脇、
その白波が落ち着いた「もじり」近辺、
雰囲気だけは満載も、お外道様はおろか、全く、手応えは無し!?

情報では狩野川の本流釣り、
5月からが本番とのことですが、
寒かった今年の冬の影響でしょう、
一週間か二週間、僅かではありますが、本流釣りには早過ぎた?

16:00近くまで粘りましたが、
今日はここまで、竿を納めることに。


<臨機応変は旅の鉄則?>

その後、田植えのお父さんのアドバイス、
それに沿って湯ヶ島まで狩野川を登り明日の事前調査を。

・・・いい案配に温泉街近く、
そこに入渓ポイントを見つけました。

そのまた後、狩野川の下流に踵を返して温泉&夕食です。

お湯は無色透明のサラり系、
熱くはなく、また、ヌルくもなく、
丁度でいい湯加減は必然で長湯になります。

湯上りは夕食も頂いて、そろそろ日も暮れ暗くなってきました。


今宵の車中泊サイトは 道の駅 伊豆月ヶ瀬 へ入ります。

ところうが・・・

日中は薄曇りであった本日です、
とっぷり陽が暮れてからは冷え込んできました。

人気のある車中泊サイトは既に結構な数の駐車車両が。

その何台かは、寒いからでしょう、
この段階からエンジンを掛けています・・・

「いや、こりゃ、うるさくてたまらん!」

見た目は強面(こわもて)、
年上の同性からは好かれるも、
ご妙齢の異性からは避けられる運命は小生。

その実体は・・・
結構、繊細な神経の持ち主なのです。。。

トイレもきれいで良い車中泊サイト、
道の駅 伊豆月ヶ瀬 なのですが、悩んだ挙句に移動することを決断。

行先は・・・
明日の狩野川上流を考え、浄蓮の滝を越え、道の駅 天城越え まで。


<冷え込んだ寒い朝、イザ、出立です!>

道の駅 天城越え で過ごす車中泊はとても静かでした。

その反面、寒い寒い山中は峠道での朝です、
車内温度は11℃、車外のそれは6℃!


荷造りの際は悩んだのですが、厚手の毛布、持ってきて正解なのでした。

・・・故あって、
当初の予定とは違う宿泊サイト。

これも何かのご縁でしょう、
石川さゆりの「天城越え」の歌詞は怖いけれど、
川端康成の「伊豆の踊子」は、また読んでみたくなります。

寝台を片付けて簡単な朝食を頂き、
車窓に付いた朝露を拭き取って出立です。


今日は雲一つない朝、
朝は冷え込みましたが、日中の気温は上がるのでは?

天城越えを湯ヶ島の温泉街に向け、ゆっくり下ります。


<湯ヶ島温泉での釣り>

温泉街の下流外れのポイントは斯様な様相。


ここから温泉街を抜ける狩野川、
それに沿って遡行する本日の渓流釣行プランです。

平水であろう本日、渡河を繰り返せば、
どうにか温泉街の反対側まで登り切れるのでは?

もし渡河が無理なら・・・
そこは温泉宿の裏手です、
頼み込んで、敷地を抜けさせて頂きましょう。

入渓初っ端から良い案配の落込み&淵が。

昨日と違い竿は小継ぎの7m、細糸による繊細な釣りです。

・・・それでも、
ここは昨日からの引き続き?
お父さんのアドバイスとは裏腹、大場所ではさっぱり。

手段の幅を増やす手立ては、川虫取りにチャレンジします。
とてもたくさん取れる川虫なのですが、
種類としてはヒラタ系は皆無。

キンパクなのかギンパクなのか、やたらと黒いこの虫が良く採れます。

後はクロカワがメイン、川としては栄養豊富なのでは?

そしてこの黒い川虫で・・・


今季初は8寸モノ、結構な引き具合でした、良型のアマゴです。

・・・出た場所は、何の変哲もない瀬、その流れから。
その後も落込み&淵の大場所、そこからはさっぱり・・・



藤の花がとても綺麗です。

この紫の花が満開を迎えると、
渓流釣りも楽しい季節が到来する、
と言われるのですが・・・本日はナゼか厳し目。。。

いずれにしても、狩野川の河原はにぎやかです。

ゆっくり、
ポイント毎に手を入れるも、
湯ヶ島温泉街もその中心部に差し掛かりました。


気温、水温、渓相・・・

条件はとても良さげ、なのですが、
不思議と伊豆 狩野川、 釣果のみは重ならず。


・・・いえ、
何も意図的に、お風呂場へ侵入した訳では無くて。

狩野川の河原が、お風呂場になっているのです。

もちろん、お掃除をされる仲居さんに、
「ここで釣ってもいいですか?」
の、お断りを入れてからの竿出しなのです、ハイ。


湯ヶ島温泉街を抜ける狩野川、
半日を掛けて釣り上がりましたが、
残念、釣果はアマゴさんは8寸が一匹のみ。


半日に渡ってお付き合いを頂きましたアマゴさんには、
狩野川にお帰りを頂き、当方も店じまいは帰り支度です。

雰囲気のある温泉街は湯ヶ島・・・


それでも、やっぱり、
狩野川のメインはアユ釣りなのでしょうね?

いつか、釣りは忘れて、
温泉だけを浸かりに来るのも悪くは無いような。


<修善寺バーガー とは>

帰路に立ち寄った 道の駅 伊豆月ヶ瀬 で昼食を頂きます。

ハンバーガーなのですが、
「あまカツわさび」の「あま」は「アマゴ」から!


肉厚なアマゴのフライ、
それにマヨとわさびが効いて、とても美味しかったです。

「ついさっき、川で釣りましたよ」の小生に、

「え?釣れるンですね」は、お店の女性店員さんから。

・・・お嬢さん、それを言っちゃあ、お終いだぜ!



<データ>
4月26日 狩野川 大平 
エサ    :ミミズ
竿     :10m SG ロング
仕掛    :針 吉村7号
       天井糸 0.7号 4.5m 
       水中糸 0.3号 4.5m
       錘 B3号
釣果    :ボ~ズ
気温    :22℃  
天候    :薄曇り
表層水温  :18℃
月齢    :27.7

4月27日 狩野川 湯ヶ島
エサ    :ミミズ、川虫
竿     :7.0m  天平
仕掛    :針 吉村7.5号 
       錘 1~B号
                                天井糸 0.7号 1.5m 
                                水中糸     0.3号 4.5m
釣果    :アマゴ    8寸    1匹
気温    :7~22℃  
天候    :晴れ 弱風
表層水温  :15℃
月齢    :28.7



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2025年4月20日日曜日

初夏の陽気の中、散り行く桜・・・馬瀬川上流 渓流釣行

 

先週の長良川高鷲での釣行は、
河原の日陰に未だ雪が残っていました。

白鳥や大和では桜が満開。

ようやく、心地良い季節の到来・・・
と思っていたら、
今週土曜日は尾張北部の最高気温、それがなんと30℃!?


移ろいゆく季節、
その余韻を感じたい小生なのですが、
もうこうなると、ロマンもヘチマも無いですね。。。



<飛騨萩原から入った馬瀬川上流>

早朝のR41沿いは下呂や萩原の桜、それは概ねが既に葉桜。
長い新日和田のトンネルを抜ければ、そこは南飛騨 馬瀬名丸。

桜の様子はトンネル前の萩原より、まだ幾分か「盛り」でした。

いつものポイントはあえて避け、
今少し下流は道を塞ぐ野獣柵、
それを開けてでの馬瀬川への入渓です。


R257から見えた馬瀬川には、
距離を置かず2つの連続した大きな落込みが伺え、
そのポイント脇の堤防の上には、今が見納めの見事な桜が。

いつになく、暖かい朝です。
今日はまず、この桜の木の下で、がんばることに。

竿を出し始めて直ぐ、
対岸下流にご同輩のお姿を確認します。


今年は季節の歩みが遅く、
好釣果の聞こえが遠い昨今なのですが、
今朝のような暖かい朝なんかは、
もう、都合が付けばジっとはしてられないですよね。

今シーズンは今現在、小生、何と、4連敗の身の上です。。。
ここらで、なんとか、しなければ(汗)。


さあ、川虫ちゃん、がんばって、ちょ~だい!


<条件は宜しくも・・・>

暖かい朝で水温は12℃。
良い条件ですが、お魚は未だきっと、冬から目覚めたばかり。

ここは落ち込みから距離を取り、
自分が思う今の季節のお魚が潜むであろうポイント、
流れが落ち着き白波がうねりに変化、
そのまた数m下流の淀みは、深い川底の近辺を重点的に。


幾度か振り込み・引き上げ、
僅かにスジを変えながら繰り返しますが、
残念、手応えはなく・・・


気が付くと下流に見えたご同輩、彼のお姿もいつしか無く。

今週もまた、こりゃ、キビしいのかな~??
背後を見上げると綺麗な桜、なのですが・・・


<河岸を変えます!>

さて、どうするか?
このまま、ここに居ても、得られる情報は少ないです。

こんなときはジタバタするに限る!?

竿を畳み仕掛けを仕舞い、
咲き誇る桜の下はハスラーに乗り込み、
まずは馬瀬川、その上流に向けて走り出します。

本日、ポイントらしき場所、そこにはご同輩のお姿が。

漁協前により一層、たくさんの釣り人が。
放流があるのでしょう、きっと。

更に上流へ進むと・・・

橋の下に良い頃合いの淵が。
その橋の脇は土手に、これまた桜が盛り!

・・・こうなりゃ、ダメならダメでも、
せめて、綺麗な桜を堪能出来れば。。。


橋の下は日陰で深場、
対岸の岩壁の直下、流れがユルく、宜しいのでは?

ポイントを絞っての集中砲火!

流し終えた仕掛けの引き上げ、
下流側へ首を振ったら・・・そこにもまた、ご同輩のお姿が。


思うに、橋桁の下流側、それは反転流狙いでしょうか?
う~ん、最盛期なら・・・

しかし、ポイントを絞っての攻め、
咲き誇る桜とはうらはら、これも手応えはなし。(涙)

再再度の河岸変えに、
竿を仕舞う小生の背後を、
下流側に居られたご同輩が通られます。

「どうです、釣れましたか?」は小生。

「う~ん、ぼちぼち、だねえ。」はご同輩!?

ええ?
釣れてルの??
釣れてナいのって、小生だけ???


<南に針路を・・・「置いてけ堀」からの脱出!?>

実はこのポイントに入る直前、
漁協の巡回さんと幸運にも遭遇していました。

近辺の状況を伺うと、
この辺りも本日はポチポチ釣れ始めたと。
加えて、下流に向かえば、より釣果が期待できるとも。


・・・今シーズンは何と、4連敗の身の上は小生。
そして今、自分だけ「置いてけ堀」な状況です・・・

何とかしなければ!


馬瀬川を下流に向かって車での移動です。

巡回さんのお話では下流の方が釣れている、
とのことでしたが、
う~ん、釣り人は上流より少ないような。

釣り券を扱っている旗を掲げた民家、
その先の新旧で2つある橋の袂に入渓口を見つけました。

・・・ここも釣り人は皆無、果たして。。。



赤く新しい方の橋も川面からの距離がないのですが、
茶色くさびた古い方の橋はトラス構造、
それ以上に川面から距離が無く、
結果、「振り込み」と「流し」の区間が限られます。

橋下の日陰は程よい深場、流れは緩くも押しが強そう・・・
最盛期のポイント、
そんな気もすれど、もう、竿抜けを期待して。

橋に穂先を当てて折らないよう、
粗忽者は慎重に竿を振り、仕掛けを振り込みます。

・・・流れに乗って、ゆっくり移動する目印。

古い橋の下、
既に竿を素直に上げられない場所、
半年ぶりは久々の感触、間違いなくアタリです!

アワせますが、何と、痛恨の空振り・バラシ!?

焦り怒る自分自身、
我を諫め、さあ、気を取り直して。

エサのミミズを交換、間を置いて再度・・・
先ほどとは若干手前側は違うスジ、ここでもアタリが!

きっと眠りから覚めたばかりのお魚です、
刹那の間を置いてのアワせ、
今度は掛かりました。

それでもやっぱり、喰いが浅いのでしょう、
たも網に納まった段階で針ハズレは手間いらず?


若干の細身ですが6寸モノ、
う~ん、これこれ・・・久しぶりの引き加減は手応え(喜)。

その後に、また少しズラしたスジから。

今度は5寸を少し超えるサイズ、
先ほどと同様、たも網の中でひと暴れ、それでオートで針ハズレ?

やっぱり、喰いが浅いことから、まだまだ本調子では無いような。
それでも、出たポイントは最盛期のそれ。

・・・今日のお天気では無いですが、
釣れるポイントも一足飛びに次の季節へ。
それが掴めず・判らずでの今朝からの釣果不調は小生!?

いずれ、楽しい季節、その入り口が開いたかと。



釣りを終え、これも、久しぶり、
日なたは暑く、橋下の日陰は涼しい河原、
その大岩に腰かけて、コンビニの調理パンを頂きます。


思えば、次週からもうGWです。
季節の移ろい、時の流れ、本当に早いですね。


<データ>
4月19日 馬瀬川
エサ   :ミミズ、川虫
竿    :8.5m  渓峰本流
仕掛   :針 吉村7号 
      錘  B1~B2号
                    天井糸 0.7号 3.0m 
                    水中糸 0.3号 4.5m
釣果   :アマゴ    6    
                                 5    1匹
          リリースです。
気温    :12~26℃
天候    :曇り のち 晴れ
表層水温  :12℃
月齢    :20.7


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