2016年10月29日土曜日

渓流釣行での装備考~その2

ご諸兄各位殿


前回の「その1」では、渓流釣行でのデイ・パック、友舟などを紹介しました。
http://sidestarwinderjpn.blogspot.jp/2016/10/blog-post_28.html
・・・快適安全遡行には、まだまだ改善の余地有りです。



今回は腰回り近辺の状態を紹介します。
前回同様、抑えておきたいポイントは、

その1. 必要かつ最低なもののみ携行
その2. 濡れては困るものへの完璧な防水
その3. ヤブ漕ぎ、遡行、岩登りなどで邪魔にならない
その4. かと言って、使いにくい・取り出しにくいは困りもの
その5. そして、出来ればお財布に優しく・・・

工場の保全業務でも、よく使う工具、部品・材料は腰回りに収納します。
理由は直ぐに取り出せ便利だから。


・・・古今東西、
お道具を腰回りに携えたご職業の方はたくさんお見えになります。

まず、和物として、
お侍さん・・・腰に刀を下げています。
その真骨頂は薩摩の示現流。
幕末は生麦事件じゃないけれど、早抜きで必殺!

して、洋物では、
西部劇の「夕陽のガンマン」・・・クリント・イーストウッド。
こちらも、腰に下げたレボルバーを早抜きの早撃ち!

ただイーストウッドなら、個人的には「ダーティー・ハリー」の方が。
故 山田康雄氏のシブい声と名セリフ。
あの、おふざけ加減、ニヒルなところが好きなんです。

余談はさておき・・・


5.釣りベルトとたも網


渓流釣りの釣りベルトにも、直ぐに使えるよう「たも網」が引っ掛けられます。
その極意は、お魚が掛かったときに、如何に早く取り込み対応できるか!
そして・・・河原で無くさないこと。

で、小生はこんな感じで、たも網を腰にぶら下げています。




釣りベルトに鳶職(とびしょく)の方がよく使う、フック式のステン金具を付けて。
ホームセンターで確か1,500円ほどだったような。
たも網にはリングを装着して、フックに引っ掛けます。

日本刀の柄、回転式拳銃のグリップも、このような配置かと。
・・・必殺で早抜き!!

ちなみに、
赤いケースはオリンパスのカメラケース、黒は小物入れです。


このフックのもう一つの利点は、ベルト装着部とフック金具が回転するところ。
ヤブ漕ぎで分け入っても、力が逃げてヤブにたも網が引っ掛かりにくいんです。

ただ、フック先端のボール部の存在は若干の考え物。
たも網の脱落を控えているのですが、上手く上方にたも網を引き抜かないと
フックから外れにくい場合が・・・ここは、もうひとひねり・改善が必要かと。


6.カメラケース


次にカメラです。
小生ご愛用のデジカメはオリンパスのTG-860 Tough。
水中撮影が可能なカメラです。

先の水温計、目盛盤と水銀柱がズレていた初夏の益田川。
悪いことが起きる日は、悪いことが続くものです。
その日、岩ごけでスベって先代のパナソニックはLUMIXを水没。
ここでも、相も変わらずの粗忽者。



そして、粗忽者の甘え上手が家内におねだり。
買ってもらったのがこのオリンパス。

専用のカメラケースはハード・タイプでベルト通し付きです。
開閉はジッパーで行い、片方づつなら片手でも作業が簡単。
使い勝手、堅牢性、そして赤い縁取り・・・とても重宝、気に入ってます。


7.小物入れの防水


先の黒い小物入れ、そこにはタッパに入れたお財布と携帯電話を収納します。
夏の暑いとき、ままデイ・パックは河原に置いての釣行。
その中に貴重品は入れておけません。

・・・おにぎり狙いのおサルさん、その「置き引き集団」の犯罪が心配で。



このアイデアは見事にドンぴしゃり!
下半身までズブズブに川の水へ浸かっても、今まで浸水被害はナシ!
小生、未だガラケーですが、スマホに変わっても収納に余裕有り。



お金は使わず、お知恵を使い、結果、楽しく安全な渓流釣行・・・

でもまだ、これが最終のカタチ、最善のアイデアではないような。
もっと何か良い方法、面白いアイデアがあるのでは・・・??

そんなこんなを考えるオフ・シーズン。
さて、来季はどのようなスタイルで・・・渓流釣りって楽しいですね!?









2016年10月28日金曜日

渓流釣行での装備考~その1

ご諸兄各位殿


竿、仕掛けなど道具一式を携え、河原を一日に何kmも歩き回る渓流釣り。
快適かつ安全に山中で釣りをする際のスタイル。
皆様もいろいろとお知恵を絞られているかと。


全くの私見ですが、その際のポイントは以下ではないでしょうか?

その1. 必要かつ最低なもののみ携行
その2. 濡れては困るものへの完璧な防水
その3. ヤブ漕ぎ、遡行、岩登りなどで邪魔にならない
その4. かと言って、使いにくい・取り出しにくいは困りもの
その5. そして、出来ればお財布に優しく・・・

お仕事柄、工場内を保全で歩き回る小生、日常でも似たような境遇を。
・・・無い知恵を絞っての工夫、この「知恵絞り」も渓流釣りの楽しさ!

そんなこんなで今回のお話しは、 「我流!渓流での装備」

ご参考になればこれ幸い。
また、改善の余地に気づかれたら、ご意見を賜れば助かります。


1.リュックサック


まず全体の荷物ですが、自分はリュックサック派、デイ・パック派です。


20数L容量のデイ・パック、
色は黄色と派手目です。

この中に、昼食のおにぎり、
雨カッパとデイ・パックの防水カバー、
タックル・ボックス、虻ネットは必ず。

車から河原まで距離があるときは、
釣ったお魚をその場で捌くため、
ナイフとお魚を包むキッチン・ペーパ、
ビニール袋が追加されます。

デイ・パック両側の網ポケット、夏期は
1.0Lのポカリと0.5Lのお茶を。
春と秋はどちらか一方を。
必需品です。


この容量だとこれだけの荷物でも十分に詰め込めます。
このオスプレイのリュック、利点としてはトップの持ち手・グリップが大きいこと。
たくさん詰め込んだ状態で手持ちにしても、手が痛くなりにくいところです。

6mと7mの渓流竿もここに納めます。


2.友舟


して、このリュックを背中に背負い、片手には友舟を持ちます。


その友舟、アユ釣りでご使用される大きめ
の友舟ではなく、少し小柄なものを。

正直、手がふさがる、と言う点から、
友舟は遡行のネックとなっています。

初期の頃は保冷ビクを肩掛けでしたが、
「ビクに納める=お魚は死んでしまう」
一日釣り歩いて、小モノは逃がしたい
・・・そんなところから選んだ友舟。

下部がビニール製の携帯式友舟を
肩からつり下げられているご同輩、
まま拝見しますが、その使い勝手、
耐久性、収納性、お魚の延命性・・・

如何なモノなのでしょうか??


3.巻き尺


小生はこの友舟のウラに、接着式の巻き尺を貼り付けています。
以前は工場で使用するリール式巻き尺を釣りジャケットのポケットに。
でもあれ、水に浸かると直ぐに錆びちゃうんですね。


代わりに思いついたのが、このシール式の巻き尺。
ホームセンターで売っていました。

川で浮かせて使っているうちに、若干一部が削れて剥がれ掛かっています。
もう一つ難点が・・・お魚のヌメりで友舟の船底は滑りやすく。
測定時にお魚を手で押さえる必要があります。

でも、お持ち帰りするお魚、その概略な寸法を計測するには重宝しています。


4.水温計


ついでに、いつもこの友舟の中には水温計を収納。

釣りの際に参考とするのは
もちろん、
本ブログの最下段で示す
<データ>での表層水温は
ここから読み取ります。

以前、益田川にてこの水温計で、
目盛盤と水銀柱がずれたことに
気が付かず、6月なのに水温が
4℃!?




釣れない理由をここに求め・・・粗忽者です!

今では目盛盤と水銀柱を接着剤でガッチりと固めて。



本流釣りのときは崖の降下や岩登りも少なく、この装備で間に合っていますが、
正直、残った片手が仕舞寸法の長い本流竿で塞がってしまうのも事実。
大石小石がコロがる本流の河原、出来れば片手は空と行きたいものです。

一度、お魚と少量の水の入った友舟を、デイ・パックのゴム紐に括り付け、
河原を遡行をしてみたのですが・・・

ト~ゼン、背中はびしょ濡れ。。。

我ながら、もう一工夫・ひとひねり、欲しいところです。





2016年10月23日日曜日

熊鈴の修理

ご諸兄各位殿


渓流釣りではいつも、釣りベルトに熊鈴をぶら下げています。


2年前の初夏、初めて郡上大和は内ヶ谷を訪れました。
ご存知の方も見えると思いますが・・・ここ、ままクマさんが出るんです。

朝早くから釣りを始め、小さなニジマスを一匹釣り上げた後、
何気にハリスが切れ・・・

当時は自分で針と糸を結ぶことが出来ず、既製品のハリス付きの針を使用、
滅多にこんなことは無いバズなんです。
・・・これが虫の知らせでした。

川から手元に視線を移して針仕事をしているとき、背後の熊笹の群生が大きく
波打ったことにびっくり!
その様子は大型バイクか軽自動車が突き抜けていくような・・・

こりゃいかん、即、撤退しました。
・・・川に向かって釣りに集中していたら、気が付いていなかったでしょう。


それ以来、小生の腰元では熊鈴が鳴り響いています。
郡上八幡の釣具屋さんで購入、音色のしっかりとした熊鈴。
・・・家の中で鳴らすと家内から文句が出るくらい、うるさい鈴です。

これからの季節、行きつけは主に管理釣場。
腰元に熊鈴は不要、それより、チリンチリンは周りへの迷惑です。
釣りベルトから取り外し、お道具箱に収納・・・

でもその前に、鈴をよく見てみると・・・紐が切れそうです。


と言うよりも、
2本のうちの1本が
既に切れてしまっています。

この状態でよくもまあ、
河原に落としてこなかったもの。

改めてよく観察してみると・・・
どうも傘と振り子の素材は鋳鉄。

それに銅メッキが施してあるような。
高めな音色はここから来ている様子です。






傘の部分、紐を通す穴の周りは・・・


はは~ん、少しバリが立っています・・・これで紐が切れちゃったのか。
こりゃ、単に紐を交換するだけでは、また何年か後に、
今度は本当に河原で落として無くすか、川の流れにさようならです。


・・・と言うことで、熊鈴のお手入れ・修理をすることに。
まず、近所の100円ショップで紐を購入、ホームセンターからは棒ヤスリを。


最初、巾着袋に付けるような紐は
どこで売っているのか、
全く見当が付かず。

家内に聞いてみたら、
「100円ショップにあるよ。」
・・・さすが、家内です。

紐の色は今までは赤でしたが、
この機に少しシックな紫へ。



傘のバリをヤスリで落として。


次に振り子の金具へ紐を通してコマ結び。
このコマが傘からの抜け止めになります。
と同時に、このコマの位置が重要。
上過ぎたり下過ぎたりすると、良い音色が生まれません。


傘の穴に振り子の付いた
紐を通して合体。












紐で作ったコマの位置から、振り子の傘からの飛び出し具合はこれくらい。


チリ~ン、チリ~ンと余韻が残る、高くて澄んだ良い音色!!


来シーズンも小生の腰元で、渓流のせせらぎに負けること無く、
クマさんへの「お知らせ」の音が鳴り響きます。








2016年10月20日木曜日

キンモクセイの二度咲き

ご諸兄各位殿


10月中旬過ぎなのに暑い日が続きます。
特に今週に入って、名古屋近辺は連日の25℃越え。

昨日の朝、食後の一服で箱庭に出てみると、あれ?また、良い香りが。


今月の初旬に咲き誇って散ってしまったハズのキンモクセイ。
それが、またまた・・・

この写真、決して、今月初めに撮った写真ではございませぬ。

およそ20年前から毎年で見続けてきたキンモクセイ。
こんな二度咲きは初めてです。

イヤ、これ、ウチの庭だけでは無く、お向かいさんのキンモクセイも。



こんな状況を見ていると、月並みに頭をよぎるのは天変地異に大地震。

昨冬は雪が少なく、雪代が僅かであった春先の渓流釣り。
今度の冬はラニーニャ現象で寒くなると言われますが・・・

叶うことなら、何事もほどほどに。








2016年10月16日日曜日

上高地 梓川 2016 秋

ご諸兄各位殿


「次は帝国ホテル前、帝国ホテル前です。お降りの方はボタンで・・・」

平湯温泉あかんだな駐車場から上高地へ向かうバスの車内。
トンネルを抜け大正池を過ぎ、先ほどのアナウンスが。
時刻は10:40。
今朝は家内にしては朝が早かったせいか、先ほどから車窓越しにボ~としています。

小生 「よう!降りないの?ここで?このままバスセンターまで行くの?」
家内 「え?あ!・・・ボ、ボタン押して~!」と我に返り、叫ぶように。

もう少しでバス停を通過する寸前の所、バスは停車しました。



ウチの毎年の行事。
昨年の秋に引き続き、今年も家内とやってきました信州は上高地。
お天気の優れない週末が続いた今年の秋。
そのお天気を選りすぐっての訪問のため、今年は少し時期が遅めの上高地です。

・・・その甲斐あってか、本日はピ~カンの秋晴れ!
空気が澄んで見るモノ全てが透き通った感じです!


相も変わらず、今年も家内最大の関心事は帝国ホテルのケーキセット・・・

バスを帝国ホテル前で降りたのは家内と小生のみ。。。

数種類あるケーキの中から、あれこれ悩んで家内が決めたのはモンブラン。

下戸で甘い物が好きな小生。
何だかんだと文句を言っても、
そこは家内に付き合います。





ケーキとコーヒーを頂いた後、今年は梓川右岸を河童橋に向かいます。
梓川に掛かる田代橋、穂高橋を渡り、その上から奥穂高の眺望。


空は雲一つ無い快晴、風もほぼ無風。
到着時は少し肌寒かったのですが、お昼が近づき良い頃合いに。

当初、大正池へ向かって、池に映る山々を納めようか・・・悩んだのですがね。


奥穂高の手前、
明神岳もハッキリ・クッキリ。

梓川の綺麗な流れ、
空を写して青く澄み。



いけませんゼ・・・お兄さん。
この時期、
河原なんぞに降り立っちゃあ。

こんなに素敵な川の流れ!!

始まったばかりの禁漁期間、
ここに至って既に禁断症状。
それは、まるで、禁煙三日目。
手に震えが・・・
も~、ホント、ビョ~キです。





河童橋まで小一時間かけて歩き、そこで遅めの昼食。
その後、梓川左岸を明神池に向け歩き出します。







明神岳を側面?から望み。
いや、
神社はこちら向きで鎮座。
と言うことは、
この方向が正面??

これから明神橋を渡り、
梓川の右岸、穂高神社側へ。

ここまで、
河童端から丁度一時間、
そして折り返し地点です。


渓流釣り歩き、河原歩きで、小生には慣れ親しんだ長時間のハイキング。
でも、イン・ドアな家内には少しキツめなご様子。
次第に疲れを訴え始め・・・休憩です。


湿地帯に続く歩きやすい板通路、疲れたお御足への救いです。

支流をよくよく観察すると、
恐らくイワナさん?

冷たい流れの中、
逃げずに定位しています。

・・・もし、ウグイさんだと、
上高地のイメージが崩れるな~。







河童橋から左岸を明神池を目指し、帰路は右岸の湿地帯を抜け、
往復で都合二時間のハイキング。

お天気に恵まれ、サイコーでした!



疲れを訴えていた我が家内。

ところが、
河童橋でアップルパイを食べ、
その疲れもどこへやら?

今度はお土産探しに出奔です。








その間、小生は秋の夕暮れ上高地、その写真撮影に余念無く。



家内とは17:00に河童橋の袂で落合い。
その後に、バスセンターへ向かいます。


・・・ところが、ここで今日の旅程、そこで一番の落とし穴が・・・

上高地発、平湯温泉は「あかんだな駐車場」行き最終バスは17:00発車!!
なんと、つい今し方に、イッちゃた後!
小生、家内はポカ~んと口を開け、しばしボ~ゼン自失・・・

実は河童橋横の売店での時刻表、それには18:00が最終とあり油断。
後で解ったのですが、それ、夏の時刻表!

小生     「あの~、バスがもう行っちゃたのですが・・・」
バス職員さん 「あれ?ヤっちゃいましたか・・・
        ごめんね、払い戻しは窓口へ。で、タクシー乗り場は・・・」

・・・もう、ここから先はお決まりのベルト・コンベアーの様子です。
バス会社とタクシー協会の連携プレー、スルスルとそつが無く・・・

で、タクシーのお代金が・・・な・ん・と、定額で6,040円ナリ!
ゲロゲロ~~!!!


・・・ご諸兄各位さま。
釣行の際、並びにご旅行・ご行楽の際には、くれぐれも十分な下調べの程を。


帰路、ひるがの高原SAにて・・・ここのネコ達も大変です。。。