2025年11月30日日曜日

高原川漁協 ニジマス調査釣り大会への参加

 
奥飛騨は乗鞍岳の麓、R158の安房峠は冬景色・・・


昨年も実施されました、高原川漁協による蒲田川でのニジマス調査。

小生、申し込みはしたのですが、
残念ながら去年は寒さと積雪が厳しく、
ノーマル・タイヤのハスラーは断念した次第です。

して、今年も参加を申し込んだのですが・・・


路面に積雪は無いものの、
凍結がチト怖い外気温は―3度。

ご覧いただいた通り、
ハスラー号でも行けなくもないのですが、
渓流釣りをするには、少々、酔狂の度が過ぎますね。(笑)


<冬の奥飛騨 蒲田川>

それでも平湯からR471を上宝に向けて下れば、
外気温も若干は改善?
8:30の到着時には僅かにプラスでした。

9:30からの開会式にはまだ時間があります。
早速にも本日の釣り場の状況を偵察しに・・・


晩秋のここ最近は降雨もなく、
蒲田川の流れは夏のそれに比べて、
今の景色と同様、寂しく、そして、静かな流れです。

ニジマス相手とは言え、
この季節での「居付き」との対峙は初めて。

さて、仕掛けの選択に悩みます。

寒さ厳しい状況からすれば、
細糸での「繊細な釣り」が定石か?

第一に、まず掛からにゃ、お話になりませぬ。


そんな思案を描きながら、
釣行準備のために駐車場へ戻ると・・・

「車で判りましたよ、いつも読ませてもらっています。」

隣に停められたホンダ車の方から、お声がけを頂きました。

シブい感じの浅い髭はどことなく、
あまたの歴戦(釣行)を潜り抜けてきた、
そんな様子を物語る風情は年長者は御仁です。

お名前を伺うとオオサワさんとのこと、
小生と同じく、遥々は尾張地方からのご参加です。

ありがとうございます、
初老おやじの溜息のような弊ブログ、
もったいなくもお読み頂き、改めてお礼を申し上げます。


アユ釣りが始まるまでは渓流釣りを嗜まれるオオサワさん、
まだ新しいホンダの軽ワンボックス車での車中泊釣行は、
お話を伺った車歴からも結構な兵(つわもの)かと。

そんなオオサワさんに今日の仕掛けを尋ねてみると、
長尺9mの本流竿しか持ち合わせが無く、
故に太糸で臨まれるとのこと。

・・・そうですよね、
今は普通に禁漁期間です、
ご経験が豊富な方でも判断に迷われます。


<エサはオキアミを頂いて>

準備を進める中、
今一つのキー・ポイントは釣りエサです。


果たして今の季節、川虫が採れるのか?
参加者の中には採取を試みる方が見られますが・・・

小生は手前みその自家養殖ミミズ、
それのみの持参なのですが、
オオサワさんは加えてオキアミも用意されています。

「これで釣れるって聞いたもんでね・・・
 よかったら、オキアミ、
 たくさんあるから、あげますよ。」


以前、冬の気田川にて魚肉ソーセージのエサで、
ニジマスを釣り上げたことがあります。

そのニジマスは養殖&放流モノでしたが、
長らく川で生活している居付き・自然魚?に、
普段は口にすることの無いエサが通用するモノなのか?

「モノは試し」と申します、
それに、それで釣れればおもしろいじゃん!

オオサワさんのご厚意へ甘えることに。



<いざ、出陣・・・意外にも!>

開会式が終わった後、各位は蒲田川の河原に散らばります。



開始前に川の様子を見たのですが、
さてさて、どこのポイントへ入ろうか?

全般的にどこも浅め・緩めの流れは本日の蒲田川です。

何より・・・とても冷え込んでいます。


そんなことから、
我が身体の欠点である粗相がないよう、
公衆トイレに近い、温泉の前のポイントで(笑)。

穂高の麓から流れ出る蒲田川、
その山々が冬景色、
空気が乾いて澄んでいるから、とてもきれいです。


少しづつですが、やさしい日の光、
それが奥飛騨 上宝の谷間にも差し込んできました。



竿の穂先に仕掛けを結わえ、
錘は軽め目の1号を装着して、
狙いを定めるが為、何気に川面を眺めてみると・・・


うん?
ほんと??
お魚が、ライズ、しています??

よくよく偏光グラスで水中を凝視すると、
近眼に老眼はポンコツな我が目でありますが、
何匹ものお魚がユルい流れに定位しているのが見て取れます。

「マジかて!?この寒い中で??」

念のため、
水温を計ってみると・・・なんと、13℃ も!?

これは、今日、絶対に、釣れます!


<ヤマメ?ニジマス??>

初めてのエサはオキアミ、
川虫はクロカワムシの要領で針通し。


一発目を振り込んで、即、反応が!


改めてなんですが・・・
これって、ヤマメ、ですよね?

それじゃあ、次に釣れたこのお魚は?


これも、ヤマメ、ですよね?

問題は、
この次に釣れたお魚から、なンですよ・・・


パーマークはあるけれど、これってニジマス?



流石にこれはニジマスですよね。


詰まるところ・・・

渓流釣り歴10年越えの小生なのですが、
いわゆるニジマスの幼魚、
15cm前後のサイズをあまり釣ったことが無くて。

本日はこのサイズに図柄のお魚がポンポンと。

調査ルールでは、
ニジマス以外のお魚は即リリースのお約束です。



帰宅してニジマスの幼魚、
それにはパーマークがあることを、
初めてネットで知った次第でありまして。

イカんですね、こんな人が調査に参加しちゃ。(恥)

いずれにしても、
エサがミミズでの反応は皆無、
全てオキアミからの釣果なのであります。

オオサワさん、ありがとうございました!



<午後はサンプル調査のお手伝い>

12:00までの調査釣行を終えて、
午後一番からは各位が釣ったニジマスの調査です。

人の意に反して増えてしまった高原川の外来魚はニジマス、
この個体数抑制と原因調査が目的は今回の調査釣行です。


釣れたニジマスの総数が約300匹、
それを一匹ずつ釣り人各位で、

・全長、体重の計測
・鱗の採取
・脂鰭の採取
・解剖による雄雌と成熟具合の判定

以上を数グループで手分けしてサンプリングします。

オオサワさんと小生は同じグループ、
小生は鱗の容器詰め、オオサワさんは脂鰭の採取です。


大きくて成熟した個体、
それは頭を切り落として、細かく分析されると・・・


なんでも耳石という器官に、
お魚が行った場所の記録が残るそうで、
高原川の場合は各支流にて微妙に環境が違い、
そのニジマスがどの支流を回遊したのか、分析で判るのだとか。

それにしても、
こんな大きなサイズのニジマス、
小生が使用した0.3号糸では瞬切れでしょうね・・・


<最後に表彰式>

今回の調査釣行、
一番に数を釣った方は31匹でした。

平均すると一人当たり10数匹は、
2時間の枠を考えると結構な釣果です。

そして一番のオオモノは、
2位の数百グラムと桁が違います、

な・ん・と、約1.4㎏!?


糸が切れるより、竿が折れちゃうよ・・・

寒い寒い調査釣行でしたが、
昨年に比べれば良いお天気に恵まれた様子、
それがこの好釣果に繋がったのではないでしょうか?

今回の釣果が個体数の抑制に、
また調査結果が原因究明に繋がれば幸い!

皆さま、お疲れさまでした。



<データ>
●11月29日 蒲田川 
エサ    :ミミズ、オキアミ
竿    :7.0m  翡翠 冴 硬調
仕掛   :針 吉村7.5号 
      錘 1号
                天井糸 0.7号 1.5m 
                水中糸     0.3号 4.5m
釣果   :    ヤマメ  6寸 2匹
                          ニジマス    8匹
気温   :1~7℃ 
天候   :晴れ
表層水温 :13℃
月齢   :8.8


♬小さな釣り具屋さん SW工房 コマーシャル♬

●【渓流釣りポイント案内】のPDF版を販売中

●0.4号ハリス交換渓流釣り仕掛け<奥三河>販売中

【ミミズ堆肥】販売中

【渓流風景写真】販売中

<note.com>SW工房 ←クリック