2020年4月26日日曜日

ID(アイ・ディー)渓流釣り~その2




今回は先回からの続きです。
不祥 小生の渓流釣り、そのお粗末な釣果の分析となります。

・・・釣りに行けない昨今、
つまらない内容にて、お許し頂くと共に、お付き合いを願えれば。


先回はボ~ズとアマゴの分析を行いました。
対象期間は2018年3月から2020年4月までの2年間、
総釣行回数は60回でした。

結果として、
オオモノ狙いなら夏場、河川は木曽川、庄川、高原川、
数釣りするなら初秋の馬瀬川、飛騨川(益田川)上流、
でした。



・・・ここで各位に一つの疑問・疑念が湧くと推察します。
頻繁に訪れる河川があると、必然的に、そこが上位に入るのでは?

確かにそうです。
年券を所有している郡上、馬瀬上流、庄川は他河川より訪問が高く、
データとして対象に上がる頻度は多くなり、
結果に影響しているでしょう。
そこはご容赦願います。


ただ、
今週は馬瀬川がよく釣れたから、来週もまた馬瀬川に・・・
これは少なくともありません。

駆け出し・初心者の頃はそんな傾向もありましたが、
ここ4年ほどは釣果が良かろうと悪かろうと、
毎週でショバを変えての釣行でした。

どうしてなのか?

正直、自分自身でも良くわからないのです。

僅かながらでも技能・腕前が上がると、それがほかでも通用するのか?
そんな気持ちだけは若い、オジサンの武者修行精神から。

はたまた、「中の下の腕前」から釣り場での「沈黙の時間」が長く、
そんな釣れないときのお楽しみは素敵な渓流風景の写真撮影。
とくれば毎回毎回、同じ風景じゃ、詰まらない・・・
からかな??

いずれにしても、そんな浮気性が成せる所業なンです、ハイ。



<データ数を増やして>

ヒマな週末に任せて??先回よりデータ数を増やしてみました。
対象期間は一年繰り下げ3年間、2017年2月から現在まで、
都合95回の釣行です。

・・・まあ、一年くらいなら進歩の遅い小生のこと、
腕前はさして変わらず、データの一貫性は確保できるでしょう!


ちなみに、その過去3年間でのボ~ズ率は14%!
前回の過去2年間のデータからは18%でした。

・・・なんじゃ?
最近、腕前が落ちている!?

もう少し詳細を見てみると、
釣行一回での平均釣果匹数は過去2年データより5.65匹(外道含む)、
それが今回の過去3年データからは6.16匹となりまして、
これがお外道様を抜いて勘定すると、
過去2年間は4.38匹が過去3年間で4.37匹と僅差。

とどのつまりが・・・
無邪気で素直、姑息な戦略なぞ持ち合わせていなかった昔の自分は、
お外道様の数釣りで、とてもとても喜んでいた、ということでしょうか。。。



<アマゴ(ヤマメ)、イワナ、ニジマス釣果の分析>

しょ~もない前振り・小生のヘボ加減の分析はこれくらいで、
さあ、本件の本丸攻めはアマゴ+イワナ+ニジマス、
で、「お外道様排除」の分析結果です!


・大物発生
釣れたお魚の最大寸法を基準に上位14釣行(9寸縛り)




前回の「アマゴ(ヤマメ)縛り」では尺モノは一匹のみでしたが、
イワナ・ニジマスを含めて2017年は調子が良かったようです。
尺モノは一気に4匹へ!

それでもやはり傾向は、
・7~9月の夏場
・それでも涼しい高い標高と日本海側(平均水温15.4℃)
・長尺竿にてミミズがお似合い
は変わらずの結果でした。

名川は高原川と庄川、流石に強し!

なお、6月の長良川下流は「サツキマス崩れ」です。


・大釣発生
釣れたお魚の全長寸法の合計を基準に上位15釣行




先回と同様に平均寸法、標準偏差から「そこそこサイズの数釣り」を探ると、
やっぱり馬瀬川上流でしょうか。
本日最初に述べました、小生の訪問回数の多さでバイアスがあります、御免。

トップの飛騨川上流(青屋川、秋神川、日和田川)は驚異的な寸法合計値ですが、
改めてブログを確認すると2日間のお泊り釣行でした。
それでも2分割で150cmは上位に入ります。

庄川も良い結果ですが、
標準偏差が大きく小物・大物の差(バラツキ)が激しいようです。




<最後は・・・お外道様>


表中、グレーにて、若干暗めにまとめました、お外道様の結果です。
概ねがウグイさんですが、アユも外道扱い!ひどいね。

小生のブログの<データ>ですが、サイズの尺寸表記は河原にて、
広げた手の平20cmを目安にざっくりと目測です。
その後は直ぐにリリース。

お持ち帰りしたお魚は、自宅台所で巻き尺測定ですが、
お外道様をお持ち帰りすることは当然になく、
河原でも余程の大物でない限り、目測も行いません。

なので、単純に匹数のみを基準としました。

・・・その匹数も<データ>では「数匹」「ツ抜け」の表記が多くて。
ほんと、参考程度の結果です。

やはり水温の高い夏場、どの河川にも万遍無く、
ミミズさんでもブドウ虫さんでも。

ただ、小継竿使用時での出現が上位ではありません。
山の中の小渓流にはご不在、でしょうか?

確かに・・・
吉田川でも上流、六厩川、石徹白川でウグイさんは見かけたことがないような。
それでも馬瀬川、秋神川、青屋川では常連のお外道様。
まったく、不思議なお魚です。


報告は以上となります。
また何年かしてデータが蓄積されましたら、今回のような分析にトライを。

その節はバイアスが掛からないよう、
努めて、
浮気者は毎週で河岸を変えて修行に勤しむ所存です。


しかし・・・昨今での釣りに行けない状況。
今年、まともにデータが溜まるかな、こりゃ??




<渓流写真は初夏の高原川・双六川より>









2020年4月19日日曜日

ID(アイ・ディー)渓流釣り~その1



今週末も座敷牢で幽閉の身の上は小生。
いったい、いつまで続くのやら、我慢です・・・



今年の2月にプロ野球の名監督であった野村克也さんが亡くなりました。

あまりプロ野球には詳しくない小生ですが、
「ID(アイ・ディー)野球」という言葉は聞いたことがあります。
拙い理解ですが、データを分析して野球の采配に活用する、
こんな意味合いだったと思います。


小生のこのブログ、
山の中のきれいな流れの袂で、粗忽者が繰り広げる珍釣行の顛末ですが、
末尾には毎回で<データ>が記されています。

日付から始まり、釣行した河川名、使用したエサ・竿・仕掛け、
果ては、恥ずかしげもなくお粗末な釣果から気温・水温・天候まで、
言ってしまえば、これもまた、立派なDATAです。

・・・このデータを分析して、何か次の釣行に活用できないか?

やることのない週末、そんなくだらない、ニヒルなことに時間をかけてみました。



<まずはデータの整理から>

釣行後の<データ>ですが、全てが数値データならすぐに分析に係れます。
しかしながら、中には言語データも。

例えば釣果で「小アマゴ 数匹」など、これらには定義付けで数値化が必要です。
ざっくりですが「小アマゴ」さんは「15cmのアマゴ」とします。
「数匹」は「5匹」として、「ツ抜け」は「10匹」と。

・・・もっとも、小生の広げた手のひらは20cm。
それより小さなお魚は、お持ち帰りしない、の自己ルールから、
六寸は18cmくらいのアマゴさんも「小アマゴ」としてしまうこともあり、
かなり「控えめ」な数値化です。
いいんです、自己分析です、ざっくりでも・・・

そのほかに、
「対象期間は2018年3月から2020年4月まで60回の渓流釣行」
ヒマな週末ですが、全164回の渓流釣行を分析すること、大変です。

それに今でこそ「中の下」を自称する腕前の小生、
初心者の頃の古いデータと混ぜてしまうと、一貫性が保てないような。

・・・もっとも、無邪気で姑息な「戦略」など眼中になかった昔の自分。
その時の方がもっとたくさん、お魚が釣れていたような気もします・・・ 



<数値データをエクセルに>

一回の釣行をエクセルのひとつの行に、
列にはデータの項目を並べ数値を入れ込みます。


こんな感じです。
さあ、これから分析です!

と、カッコウの良いことを言っていますが、
扱うエクセルの数式は「合計」「平均」「最大数」と小学生程度、
高くて「標準偏差」までです。


<まずは、ボ~ズ分析>

「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」
まずは自分の弱点から。

一回当たりの釣行での釣果匹数は、お外道様を含んで5.65匹。
お外道様を除く(アマゴ、ヤマメ、イワナ、ニジマス)と4.38匹。

全60回の釣行でボ~ズ回数は11回です。
「防御率」ならぬ「ボ~ズ率」は18%・・・良い結果、意外です。

普段の実感から3回に1回(33%)はボ~ズかな、と思っていました。


ボ~ズを食らった釣行、その際の水温は平均で8.5℃。
ボーダーラインは7℃の記憶ですが、まあ、それに近い値が出ました。
風の有無も若干で関係しているのかな?


ボ~ズ発生を月別に見てみると・・・


やっぱり、春先の寒い時期はペケですね。
諦めの季節、2月は釣行自体が少なくて。
夏本番の7月以降でのボ~ズは無発生、で、意外なのが5月です。

ただ確かに、気温の変化でGWが無釣果であったり、
その後の「場荒れ」に泣かされたり、概ね記憶・経験に沿っています。


<次に二の丸、アマゴ釣果の分析>

乱暴ですが、アマゴとヤマメは同類として扱いました。
・大物発生
 単純です、釣れた最大寸法のアマゴ(ヤマメ)を基準に上位13釣行
・大釣発生
 釣れたお魚の寸法の合計値を基準に上位13釣行
これを見てみました。

・アマゴ大物発生


尺モノは一匹と寂しい結果ですが、やっぱり夏場ですね。
木曽川(西野川、末川、ムチャですが奈川を含む)、庄川、高原川と、
標高が高い河川、または、分水嶺の向こう側(日本海側)で、
長竿を使う幅広本流域はミミズとブドウ虫にて。

当然と言えば当然、斯様な結果です。




・アマゴ大釣発生
釣れたアマゴさんの寸法を全て足し合わせ、上位13釣行を見ます。


「数釣り」を探りたいのですが、
ここは少し曲者で、小アマゴさんがたくさん釣れる、
そんな面白くない釣りでも数値が上がります。

そこで、平均寸法と標準偏差も見てみます。

5月と9月の馬瀬川は平均寸法が20cmを越え、
かつ、9月のデータは標準偏差が0cm、バラツキが無し??

・・・自然界の生き物、その寸法でバラツキ無しはあり得ません。
メジャーを当てない、小生の目測尺寸表記が影響しています・・・

いずれにしても、そこそこサイズの「数釣り」は、
初秋の馬瀬川、飛騨川上流(秋神川、日和田川)、晩春の小坂川となります。



・・・今回はここまでです。
恐らく来週も引き続き、小生は座敷牢で幽閉の身の上でしょう。

次回は本丸として、たまたま釣れてしまうイワナさん、ニジマスさん、
それとアマゴさんを加えての大物・大釣(数釣り)の分析、
加えて、釣り場では座を和ませて頂ける、お外道様の出番です。

しかし、こんな分析、ほんとは真冬にやる作業ですよね。
暖かく、明るいお外が恨めしい、春たけなわの昨今です・・・





<渓流写真は初春の馬瀬川上流から>










2020年4月12日日曜日

郡上天然ミミズに見るマーケティングの妙




・・・昨今、避けなければならないのは”三密”とのこと。
深い山の中の渓流に至ってしまえば、その心配はないでしょう。
道中も気を付けて防備さえすれば。

問題は・・・
お目付け役(=家内)の目を盗み、如何にして”隠密”裏に居城を出奔するか。

そんな大事が上手く運ぶハズもなく、
機材・武具を車載する手前、お目付に見事にそれを悟られて。

「この非常時に、何を考えているの!」

”厳密”に下されたお沙汰は、座敷牢での幽閉です。。。




先々週の吉田川釣行、
その道中は郡上八幡の街中でミミズを買いました。



毎年でのシーズン初め、城南の交差点にほど近い釣具屋さん、
そこで買うミミズは太くて生きがよく、オオモノ狙いには必需、
ミミズ通しにも負けない丈夫なミミズです。

その名も「郡上天然ミミズ」。
この、ネーミングが良いですね。

渓流釣りはその王国の郡上。
そこで、その名前を冠して、エサとして売られているミミズ。
如何にも、これで釣れそうです。

もしこれが、小生のご近所で「尾張天然ミミズ」の名前で売られていたら・・・
フナかコイの釣餌用?それとも園芸用・農耕用?
ピンときませんね。


今年は写真のように缶袋に入った状態でした。

袋の中には小穴の開いたビニール袋、
その中にもみ殻や湿ったおが粉と一緒にミミズさんが。

都合、お値段は一袋400円ナリ。


小生のいつもの行きつけ、ニヒルな午後を過ごす近所の釣具屋さん、
量販店的なそこでも、もちろんミミズは売っています。

どこの釣具屋さんでも目に付く、
「熊」の名を称した綺麗な化粧箱に入って、
お値段は確か600円前後だったかと。

同封されている「土」は本当の自然土ではなく、
恐らく紙か何かをネリ状にして、小粒で湿った固形物にて。

手の込んだ人工「土」と冷蔵庫での保管販売なので値段が若干でお高め、
経験上ですが、半年以上はこの状態で冷蔵保管なら生きています。



ちなみに郡上ミミズは冷蔵庫に入れられることなく、
冷たくて寒そうな(失礼します、釣具屋さん)、
お店の土間で直置きされての販売です。

ただ、生きの良さ、で比べるならば、俄然、軍配は郡上天然に!

針掛け前の餌箱はその上、困るくらいにニョロニョロと這いずり回り、
指でつまんでミミズ通しに掛けるにも一苦労です。


何の拍子でブランド米ならぬ「郡上天然ミミズ」の存在を知ったのか?

・・・確か、郡上の釣具屋さんで「なんじゃ、これは?」と、
おもしろ・おかしく、それで初めて購入したような気が・・・

それからは毎年、二箱を購入後に飼育・繁殖をしています。

ただ、初めて購入した天然ミミズは斯様で立派な化粧箱入りでした。


キチンとした印刷箱に納められ、
地産地消はブランドの維持に努められていました。

その2年ほど後には、化粧箱の様子が略儀に変わり・・・


印刷がハンコへ簡易化されちゃって。
でも、中身は変わらず生きがよく、お値段は不変。

その翌年はハンコ自体が無くなって、のっぺらぼうの箱入りに。

・・・やはり、確かなブランドの維持に名称は必須、
そして今年はハンコは復活、されど缶袋入りで・・・

釣具屋さんのお話では、生産者が変わられたとのことで。
それでも、中身は変わらず生きがよく、お値段も不変でした。


きっと生産者さんは家内作業での生産・採取でしょう。

・・・どのように・どこから、生産・採取されているのか、
釣具屋さんに詳細は怖くてとても聞け出せないです・・・


簡易化・効率化で品質は落とさず値段を維持。
小生も職場で同じように日々改善、原価低減に励んでいます。
同じような経済活動が、ここ、ミミズの販売にも。

仮にお値段が500円になったとしても、
「熊」ミミズとの競合では、未だに優位を保っています。

加えてそのブランド力(?)と高い品質力、
わしゃ、絶対に、買いますよ。





・・・お沙汰に従って座敷牢で過ごす身の上。
”三密”の代わりに”壇蜜”さんのDVDで、今週末のお父さんはゴロンタです。









2020年4月5日日曜日

花曇りの長良川上流釣行




「いや~、流し方が上手くなくって、2匹の釣果のみですよ。」


<春の奥美濃はまだ寒く>

郡上奥美濃は白鳥を越え、もう少しで道の駅はあゆパーク、
その手前に長良川が大きく屈曲するポイントがあります。

R156を八幡方面から向かうと気づかないかもしれませんが、
反対車線は長良川上流・石徹白川釣行の帰路、
いつも気になっていました。

今週末はその初めてのポイントと心に決めて、
白山長滝駅前の橋を渡った石碑の横にハスラーを停めて。


時刻は10:00。
橋の上からの眺めは、ポツン・ポツンとご同輩のお姿が。

低く立ち込めた雲間から、まま日差しが届きますが、奥美濃はまだ寒く。
また予報では午後より小雨が降るとのこと。

防寒の意味も込め、カッパを着込んでの出陣です。


本日の長良川は先週の雨のせいでしょう、若干で高水は良い状態です。

横を流れる分流で川虫取り。
水中に沈んだ岩をひっくり返して採取するのですが、
高水の本日、その岩が昨日今日での水没では、良い虫は付いていません。
周囲のミズゴケの有無を見ながら、これは、と思われる岩のみを対象に。


<本日、最初の戦法は>

その最中、下流からお一人、ご同輩が釣り上がって来られました。

お歳の頃は小生より少しご年配でしょうか、
小寒い本日ですが袖をまくってのエサ釣りです。
う~ん、お元気ですね。

川虫を採られるタイミング、そこで近づいてお声がけを。
本日はこれまでの釣果をお尋ねしたところ、ご返答が上述でした。


・・・品行方正、真実一路、決して「手クセ」は悪くない小生ですが、
お仕事柄でしょう、「目クセ」は悪くて(刑事じゃないですよ)・・・

チラリと装備を拝見すると竿は7mくらい。
ウエーダーは小生と同じくシマノのナイロン製胴長。
お腰に付けたキビ団子ではないですが、
水とお魚で膨らんだダイワ製の友バックが羨ましい限りです。


「差し支えなければ、下流に入ってもいいでしょうか?」

・・・当方、竿は長尺の10m。
沖への立ち込みが難しいウエーダーは条件が一緒です。
上流とは言え川幅のある長良川、川中央にも良さげなポイントが。
されば、旧海軍のお家芸、アウト・レンジ戦法で後塵を浚いましょう。

目論見は決まりました・・・しかし、我ながら、イヤらしいな~。



<春一番の本流釣り>

屈曲ポイントは大きな淵を形成しています。
深場です、目印下を3mほどに調整。
久しぶりの本流竿、それをブ~ンと振り回し。

落ち込みの流れに沿って、最初は表層と同じ速度の目印でしたが、
徐々にその速度は低下、いい具合に川底の流れに乗りました。

お魚が居れば、これも乗るハズ。

しかし・・・
繰り返せど、繰り返せど、アタリなく。

水温はいい案配。
川に立ち込みナイロンから足に伝わる冷たさ、それはさほどでもなく。
遠くの川沿いには咲き始めた桜でしょう、良い景色です。


雲間から差し込む日差し、釣果なく困惑した小生の背中を温めます。

その後は大淵を諦め釣り上がり、川中央は瀬の弛みに的を絞ります。
しかしながら、それに続くは無い魚信。

・・・「2匹の釣果のみですよ」って?
またまた、いやだな~、ご謙遜を・・・


お昼時は昼食時。
都合2時間ほど粘ったのですが戦果なく、加えて風が強くなってきました。
目印が浮き上がり、川面で停止する有様。
そして竿がメチャ重く感じられ。

搭乗員・砲術担当の技能不足(=小生の腕前)、
それに自然条件の変化による機材の不利、
採用した戦法が上手く機能しません。



<次なる戦法は?>

技能不足は残念、直ぐには治りません。
まず急務は自然条件の風対策です。

これを防ぐには・・・もう、逃げるが勝ち!
場所を変えましょう。
本流を諦めて、風の届かぬ山の中、小渓流に。

さすればこの近辺、
候補は前谷川、鷲見川、そして切立川。

心はいつもチャレンジャーの小生。
私的にこの中で、今まで釣果が無かったのは・・・
切立川、決まりです!


5.3mは短竿の小継、それに持ち替えて。
例えると、これまた旧海軍のお家芸、接近戦は魚雷戦かな?

ただ正直、粗忽者の小生は木釣り・枝釣り、不得意なンです。
しかしまあ、何事も経験!先々に生きる訓練・練習と思って。


前回は切立の集落は直ぐ近く、上流で竿をだしましたが、
今回は趣向を変えてもっと下流から。

横を通る県道から、遥か下方の谷底を流れる切立川、
それでも長良川との合流点からは入渓し易く、
川沿いの堤防、畑を横目に上流へ。


本日、水量は多いのでしょうが、そこそこ渡河が可能な切立川です。
風は届きませんが、山肌の合間から覗くお空は雲の流れが速く。

入渓直ぐのポイントは見切りを早めに。
どんどん、奥へ奥へと進みます。

それでも、何本かの仕掛けが既に枝木の餌食と・・・




どうでしょう、
入渓ポイントから徒歩約30分、
よく登りました、これくらいから本腰を入れ。

至りに至った、この落ち込みポイント。


振り込んだ直後、来た!
僅かなアタリです!

直ぐにアワせたい気持ちを抑え、しばしのガマン。
も~、喰わせちゃいます。

十二分に頃合いを見測って、で、イカせて頂きヤス!


が、竿を上げるも、ナゼか、おノリにならずのスカ!

エサの川虫を確認しますが、少しだけチギれた状態。
気を取り直して、エサを付け替え、また振り込みを。

また、僅かな魚信!
アワせると・・・またスカ!

な・ん・で??
7号針は大きすぎる、よほどの小魚???


怪しい空模様でしたが、そうこうしているとポツポツ、小雨が降り出してきました。

途中、滑りやすそうな岩盤地帯、崩れた土斜面もありました。
本降りになられると厄介、それに、お時間もお時間です。

無念ですが、ここらで撤退か、と思った矢先!
アワせはスカの糸が、また頭上は樹木の枝に。

こりゃきっと、神さま・仏さまのお導きでしょう。

その証拠に・・・
着替えを済ませ、高鷲ICへ向かう道中、ザ~っと激しい通り雨が。


相も変わらずで、悪運だけは強し!?
されど、小生的にはまだ厳しい、奥美濃は郡上の釣行でした。



<データ>
4月4日 長良川、切立川 
エサ    :川虫、ミミズ
・長良川
竿     :10m SG ロング
仕掛    :針 吉村7号
       錘 2B号
       天井糸 0.6号 4.5m
       水中糸 0.3号 4.5m
・切立川
竿     :5.3m  天平 
仕掛    :針 吉村7号 
       錘 B1号
       水中糸 0.3号 4.5m
釣果    :ボ~ズ 
気温    :8~14℃
天候    :晴れ、午後から風
表層水温  :10℃