2023年4月30日日曜日

春の怪奇現象

 

それは先週の出来事でした。


まだ薄暗い早朝、寝室で寝ていると、いきなり天井から大きな物音が。

・・・お歳もお歳の小生、
最近はトイレに起きたり眠りが浅かったり、
そこにあの大きな音と来れば、しっかりと目が覚めてしまいました。

いえ、この音、
季節が季節なら毎度の事と、夢うつつも、やり過ごすのですが。

何の音かと言えば・・・
それはエアコンの「おそうじ機能」の音だったのです。


コンセントは接続されているも、
もちろん、エアコンなぞ使わない今の季節です。
しかも、リモコンは電池を抜いて押し入れの中に。

通常、掃除機能が働くのは一定時間の運転後なのですが、
いきなりの「お掃除開始」には驚きました。


でもこれ、
似たような現象がここ最近、我が家では頻発でして。


給湯器のスイッチは常時でONの我が家、
つい先日の朝、家内が起床時の洗顔はいつまでたってもお湯が出ず。
・・・スイッチがOFFになっていました。


これも家内からの報告なのですが、
朝起きて台所に入ったら、ラジオが流れていた、と。
ラジオを聞くのは家内だけ、しかもそれは昼中・夕刻の炊事中のみ・・・


ひょっとして、どこか異国の出来事では無いですが、
誰か与り知らない方が、天井裏にこっそり潜伏されているのでは??

・・・なんてことは、
後期中年夫婦が暮らす狭くも小さな我が家です、とても考えられません。


先週末の湖北 姉川の渓流釣行は見事に空振りでした。

暖かな週中から一変、北風小寒い週末での釣行。
川の渓相はバッチリだったのですが、
あれはきっと「急激な気温・気象の変化 + 小生のヘボな腕前」からでしょう。


この一連の現象も、何となくですが、これで説明が付くような気がします。
いずれも不調・誤作動は電子機器絡みです。
初老夫婦が住む家は、電子機器もご主人様同様に「若干古め・お疲れ気味」。

半導体とは字の如く、
制御回路のONとOFFは意外と曖昧で、
OFFでも常時、微弱な電流が流れている状態なのです。

昼夜・日々の温度差が大きい今の季節。

恐らくですが、
ここに気温・温度差、機器の古さが加わって、
結果、動いちゃった・点いちゃった・鳴っちゃった、だったのでは?


この怪現象の顛末なのですが、ここからが本当の快現象?

一連の症状をネットのBingで調べていたら、
検索に文字を打ち込むと、
Web用のチャットAI、それが使えることに気が付きまして。


試しに今回の出来事を入力してみました。

すると・・・

世の中、知らない内にホント、技術が進んでいますね。


こうなると小生、遊び心が出てきます!
ズバリ、こんな「悩み事」を尋ねてみました。

「渓流釣りに行っても、お魚が釣れないのですが、なぜでしょう?」

ルアー釣りを想定しての回答も、
う~ん、チャットAI、恐るべし・・・



<渓流風景は春雨の木曽 西野川から>

















2023年4月23日日曜日

湖北奥伊吹 姉川渓流釣行



冬の時期に自宅から見える雪山は伊吹山。
そこから吹き下ろされる「伊吹おろし」は濃尾平野の冬の風物詩です。

昨秋には家内と登山を。


と言っても九合目まではドライブウエーで、
残り一合の散策も山の向こう側は湖北方面、深い雲に覆われていました。

近畿圏では一番の豪雪地。
冬の日本海から流れる北西の湿った空気の影響なのでしょう。

関が原を越えれば直ぐでもあり、
存外にも住んでいる尾張北部から近く、
琵琶湖に流れ込む河川もあまたとあるのですが、
これまで管釣りで醒ヶ井へ行くくらい、渓流釣行で訪れたことが無くて。

いつかは・・・と思っていましたが、
今回、伊吹山の向こう側は姉川へ行って参りました。


<ガソリンSTで釣り券購入>

改めて、本当に近いですね、名古屋から湖北方面は。
自宅から名神高速を使い、正味一時間チョイ程度で到着しました。

時刻は7:15、
姉川沿いにあるスタンドで日釣り券を購入です。

スタンドのおやじさん、
購入がてらに良いポイントはご存じないか伺ったのですが、
残念ながら釣りは為さらないとのことでした。

それでも、ご親切にもネットの「釣り場マップ」を印刷頂き、
判る範囲でのご説明を。

レジカウンターの横に飾られた40cmオーバーのイワナの写真。
なんでも、このスタンドの裏手で地元のルアー名手が挙げられたそうです。

おやじさんにお礼を申し述べてスタンドを出立、
おもむろに路肩に駐車し、流れる姉川を拝見します。

・・・ここ暫くはイイお天気で、本日は水が少ないのでしょう。
見た限りでは落差・変化の乏しい浅いザラ瀬が続きます・・・

それに本日、朝から風が強く、開けた里川の流れでは難し目。

よし!
判断としてもっと上流はトンネルを抜け、
姉川ダムの上は甲津原の集落の上流で竿を出すことに・・・


<風が厄介な小寒いお天気>

先週半ばまでは暖かい陽気でした。
ところが金曜の夕方くらいから北風が吹き出し。
それでも自宅出立時の早朝は寒いは寒いも、ガマンできない程でも。

しかしそこは伊吹山の向こう側、寒い朝となってしまいました。
北風も一向に納まる気配は無く、陽は登ってきましたが、
谷底の渓谷にも吹き込み気温が上がりません。


その為でしょうか?
開始から暫くしても音沙汰なし・・・


渓流の雰囲気としては水は澄んでとても綺麗です。
地質の影響なのか、石は白くて礫や砂の堆積も多く、しかし川虫は豊富です。

斯様な小岩が重なった流れ、
ウエーダーの靴底で引っ掻き回すと数・種類、そしてサイズも良い川虫が。

砂地には残念にも先行者の足跡が。
時間的にも二番煎じでしょう、
人的要因、気象条件は厳しくも河川条件はイイのですがね。


<白いアマゴ>

小渓流は小継短竿で太糸でのチョウチン釣り、
久しぶりの不得意科目は落第寸前、何とか及第点が欲しいところ。

延々とさかのぼるは狭い渓谷、そこにも陽が差し込んできました。

このころからでしょうか?
粗忽者の遡行は熊鈴は致し方なくも、
手に持つ友舟を岩にぶつけたり、竿を枝木に引っ掛けたり、
岩の上でバランスを取り損ねたり、いろいろと賑やかなのです。

そんな時・・・
近眼で老眼はポンコツな我が目、
それでも認識できるは水中を高速で逃げる魚影が幾つも。

こんな大岩のエグレの下、ここは絶対でしょう。

常時で注意はしてはいるのですが、それ以上に注意を払って、
粗忽者は少し遠間から、静かに・騒ぎ立てないよう、糸をそっと垂らします。

流れ込みが収まり、木陰と日向、その境界線辺りから・・・

ようやく出ました、小物は5寸程度もアマゴさんです。

今、改めて写真で見ると撮影の加減?そうでもないのですが、
たも網に納めたときは「白い魚体」に驚きました。
周囲の白い岩に擬態しているかの如く。

その後に今少し上流でもう一匹、同じく白い小ヤマメを。


<三歩歩いて、二歩下がる>


早いもので時刻は正午過ぎ。
毎シーズンの恒例はコンビニで仕入れた昼食です。

この時間でも渓谷を風が吹き抜け寒い日中、
お湯を持参でのカップラーメンがバッチリなのでしょうが、
ここまで冷え込むとは予想が出来ず、今回はランチ・パック、残念。

これも渓流釣りでの楽しみ、
川中の白くもコケ蒸す岩に腰かけて、
行き過ぎる季節を感じながら、芽生えた新緑の下、パンをパクつきます。

昼食後は午後の部へ。
近い釣り場でもあります、まだ時間的にも余裕が。

慎重に遡行を続けるも、
残念にも釣果は得られず、近づけば逃げる黒い影ばかり。

・・・でも、お魚を追うが為、慎重になって幸運でした。
陽に照らされて暖まった岩の上、そこに足を掛ける寸前で・・・


今、写真を見ればシマヘビと判るのですが、
深い渓谷の中、
慎重に歩みを進めていたとは言え、
直面した直後は「アカン!」と驚いてしまいました。

しかも・・・
踏まず・噛まれずの為、回避したその先でも。


2度目の別個体とのご対面は、一回目と数mほどの距離でした。

こちらもシマヘビと、決して有害では無いものの・・・
冷え込んだためなのか、
動きは鈍くも気味が良いものでは無くて。

この手の類は集まる所には集まると聞き及びます。
久しぶりは山の神様からのメッセージ?
今日はこの辺でお開きに・・・


北風の吹く小寒い一日でしたが、最後の遭遇で、季節の進みは感じられました。



<データ>
4月22日 姉川 
エサ    :ミミズ、川虫
竿    :5.4m  天平 
仕掛   :針 吉村7号 
      錘 1~B1号
                  水中糸   0.6号 2.5m
釣果   :小ヤマメ・アマゴ 2匹
気温    :9~15℃  
天候    :晴れ 風強し
表層水温  :14℃
月齢    :1.9















2023年4月15日土曜日

庄川 春の五目釣り



人生は選択と決断の連続なのであります・・・

先週末は私事・諸事で残念、釣行はお預けでした。

今週は水木と黄砂の加減で外出は控えめに、
土日と風雨の予報は、またしても今週末の釣行はお預けなのか?


期初でお仕事が超忙しいこの季節、
禁断症状が収まらない週の半ば、さて、決断です!
果たして、この金曜日、お休みを頂いても大丈夫だろうか?

・・・若干の不安・後ろめたさ、感じながらも、行って参りました。


<飛騨 庄川は牧戸橋の近辺で>

今シーズンの渓流釣り、「目標」とは言い過ぎですが、
即応力・応用力を付けるが為にも、
叶うことなら、今まで行ったことの無いポイントにて。

・・・初回の気良川から前回の長良川まで、
いずれも通い慣れたポイントでの竿出しではありましたが、
毎年での不調はシーズン当初は、その「慣らし運転」としてご容赦を。


して、本日の飛騨 庄川、
そこでの長竿を使った本流釣りですが、
いつもは主に五連水車の美味しいお蕎麦屋さん、その裏手なのです。

でも今回は先ほどの目標・趣旨に従って、
選択と決断を得るが為に国土地理院の地図とにらめっこ、
等高線の入り具合と川の屈曲点の多さから、
初めてのポイントは今少し庄川を下った牧戸橋近辺とした次第。

・・・上記の写真の如く、
山を隔てた郡上近辺では散ってしまった桜も、
やっぱりそこは雪国の飛騨、今が盛りの花盛り、きれいでした。


見事に咲き誇る花の下、
冷たい川の水に漬かって、ごそごそと川虫取りを。

本日のエサ箱にご乗車を頂く川虫各位です。


<本日のお題、前半戦だけなら・・・>

牧戸橋の上から眺める庄川、
下流には瀬の向こう側に大きな落ち込みと淵が、
上流にはこれまた屈曲点に落ち込みと深場が見受けられます。

まずは定石に従って、下流の落込み&大淵から着手します。

河原に降り立って落込みまで歩みを進めると、
さて、これはシクりました、
立ち位置として、画面中央、対岸の突端から竿を出すべきかと。

こちら側は屈曲の外側、
仕掛けを流す距離が稼げず、手の届くポイントも限られます。

とは言え、
まずは不利でもこちら側から、
手前の白波より仕掛けを投入して、
流れに任せ緩み・深みのある岩場の直下、届く範囲で味見します。

・・・出立時の自宅近辺は暖かい朝でしたが、
やっぱりここは飛騨地方、
春爛漫も朝方の冷え込みは厳しく、カッパを羽織っての釣行です。

その為でしょうか?
幾度も仕掛けを流せど、アタリはサッパリ。

と!
ようやく、来ました。

えええ?
寒い寒い春の朝ですよ、お外道の旦那。
しかも薄っすら、初夏の装いは婚姻色のピンクが混じって。

しかしながら、その後も・・・

もう、0.3号水中糸はヒヤヒヤ、尺越えは大ウグイ様。。。
これだけ大きいと、引き具合は抜群ですね。

・・・河岸を変えます。。。

牧戸橋を潜って上流の屈曲点へ。

落ち込み後の流れはテトラにぶつかり、
いい案配は具合の弛み・深場を形成しています。

朝一番のポイントと言い、もうこれは大場所!

上空・周囲に何も障害物の無い、粗忽者向きの好ポイントです、
水から距離を置いて8.5m竿で大きく振り込みます。

して、結果は・・・各位のご想像通り。

いや、この子も大きくて、イイ引き具合でした、ハイ(涙)。


手を休めて一服とお茶を所望します。
「さて、どうしたものか。」


このままでは本日の弊ブログのお題、
「ヤマザキ 春のパン祭り」をモジっての命名も、
これでは「庄川 春のウグイ釣り」です。
いえ、それはそれで、小生らしくて座が和み、宜しいのですが(笑)。


・・・お時間も既に9:00を過ぎ、
この少し前から背中に当たる陽が暖かく感じられ、
風が少し吹き始めるも、羽織ったカッパはリュックに収納、
お外道様ばかりの釣果はともかくも、春を満喫できる本流釣りです。


<立ち位置を変えてみる>

え~い、またまた、選択と決断!

・・・って、
そんな大袈裟なものでは無いのですが。

陽も上がり暖かくなってきました。
再度でのトライは朝一番の下流の落込み&大淵、
橋を渡って対岸は、距離が稼げて自由度の上がる屈曲点の中心・突端から。

・・・さて、この変化が、如何に出るのか??

朝一番は向こう岸でした。
改めて、こちら側のポイント・突端に立ってみると・・・

こりゃ、間違いなく、攻めやすい!

朝と同じく、白波に振り込み、まずは長距離を流します。
白波が消え水面がうねる流れ、その直下から・・・アタリです。

う~ん、残念、またしても。。。


<しかし、ここで一計!>

海と違って川は水域が限られた「閉所」です。
短時間内での渓流魚の遡上・下降は無い・少ないと仮定して。

この大淵のお外道様、全部を一旦、釣り切ってしまえば??

臆病なお魚は、一度釣られると暫くはエサを追わなくなる、と言われます。
その内にお外道様以外の「本命」が掛かってくるのでは?
釣っては逃がし、釣っては逃がし、の波状攻撃!

途方もなくも思えますが、限られた場所での勝負、存外にも可能なのでは?

小生の良いところ、そうと思えばすぐ実行!
しばし釣りの手を休め、距離を置いた上流の瀬で、しこたま川虫を採取します。

もう、こうなりゃ、お魚との、根競べよ!

再開後、嘘か誠か、数匹のお外道様とのお付き合い、その後に・・・

白波の直ぐ脇からお出ましは8寸のヤマメさん、
やっぱり、引き・走りの具合が格別、お外道様とは違います!

ここに来て判るのですが、
本日は本命・外道の出具合、その違いがおもしろいくらい鮮明です。

白波の直下や存在する範囲は青信号の本命エリアです。

白波が消えてうねりが表面を覆う区間、
ここらは少し危うい黄信号、
本命が出たり、お外道様だったり。

そして完全にうねりのみの水域、
そこは赤信号、間違いなくお外道様がお出ましを。

・・・いやしかし、本当にこの淵、釣り切った感が。
ここ暫くは本命も外道も含め、アタリが遠のいて・・・


<最後の河岸、小場所で五目釣り>

出し切った感のする大淵、その突端から下流を覗くと早瀬が見え、
その瀬の半分は、中州を形成する岩々からの流れ込みで小淵のようです。

平水の本日は経路を選べば早瀬は横切れそうです。
大場所は今日の小生のように皆さまから執拗にお手入れを。

思うに、逆にこんな小場所・中場所は、案外にも手つかずの状態なのでは?

大事を取って、一旦は仕掛けと竿を畳んで、
この早瀬を慎重に横切り、岩の浅瀬は中州に渡ります。

一段低く突端からは全容が見えなかった落込み&小淵?受け?
水量・水流・適度な深さ、とても良い流れで小場所ながら期待十分です。

落込み&受けから十分に距離を取り、竿と仕掛けをスタンバイ、
その一投目は白波と白波の合間へ着水。

若干の反転流でしょうか?仕掛けの流れは思うよりゆっくり目、
うねりの浮いた深場に差し掛かった所で目印に変化、
間髪を入れずに、即、アワセます。

アマゴ、ヤマメより若干は鈍い走りに、
当初はまたお外道様かと思いましたが、今シーズン初のイワナさんでした。

「ふ・ふ・ふ、選択と決断の末、この小場所、読みが当たったな・・・」

対岸の木立から伸びる枝が曲者も、水面からの距離もあります。
軽量本流竿をサイド・スローで振り回し、
ポイントの狙い撃ちは対岸の岩場、それが形成する懐の深くへ。

アタリに対するアワセ、その後の走りは今日の一番、こやつ、何者ぞ?

・・・でっぷり、8寸超えのニジマスさん、でした。。。

その後もこの小場所、間髪を入れずに「本命」のみの入れ食い状態・・・



年に一度か二度ですが、こんな腕前の小生にも、斯様な好釣果日が。


こうなると、性根の悪さから?小生、遊び心が湧いてきます。

自然界には存在しないであろう、川虫2匹の重ね流れ、これをエサに。

・・・もし、これで釣れるようなら、
本日の好釣果は小生の腕前からではなくて、
小学生が糸を垂らしても、同じ好結果となるのでは?

きっとMな性分もあるのでしょう、自分を追い込むような暗示を掛けて。


・・・って、釣れちゃったよ、おい!


皆さまに至っては、毎回、これが普通の釣果、なのかもしれませんが。


自分的には本日、「出来過ぎ」なのです、ハイ。


毎度の如くは小生のジンクス、
オオモノを釣った・たくさん釣れた、その翌週は業務でドツボに。

ただでさえ、お仕事が忙しい期初、そこでの休暇釣行でした。

勇気をもってしての、この選択と決断、その末の采配!?
こうなりゃ、ジンクスも何も・・・気の重い週明けになりそうです(笑)。



<データ>
4月14日 庄川
エサ   :ミミズ、川虫
竿    :8.5m  渓峰本流 
仕掛   :針 吉村7号 
      錘  1~B1号
                    天井糸 0.7号 3.0m 
                    水中糸 0.3号 4.5m
釣果   :ヤマメ    8寸    2匹
             7寸    2匹
      アマゴ    7寸    1匹
                                  6寸    1匹
      イワナ    8寸    1匹
             7寸    1匹
      ニジマス    8寸    1匹
              6寸    1匹
      大ウグイ        10
気温    :7~20℃  
天候    :曇り 微風
表層水温  :13℃
月齢    :23.4