奥飛騨は乗鞍岳の麓、R158の安房峠は冬景色・・・
昨年も実施されました、高原川漁協による蒲田川でのニジマス調査。
小生、申し込みはしたのですが、
残念ながら去年は寒さと積雪が厳しく、
ノーマル・タイヤのハスラーは断念した次第です。
して、今年も参加を申し込んだのですが・・・
路面に積雪は無いものの、
凍結がチト怖い外気温は―3度。
ご覧いただいた通り、
ハスラー号でも行けなくもないのですが、
渓流釣りをするには、少々、酔狂の度が過ぎますね。(笑)
<冬の奥飛騨 蒲田川>
それでも平湯からR471を上宝に向けて下れば、
外気温も若干は改善?
8:30の到着時には僅かにプラスでした。
9:30からの開会式にはまだ時間があります。
早速にも本日の釣り場の状況を偵察しに・・・
晩秋のここ最近は降雨もなく、
蒲田川の流れは夏のそれに比べて、
今の景色と同様、寂しく、そして、静かな流れです。
ニジマス相手とは言え、
この季節での「居付き」との対峙は初めて。
さて、仕掛けの選択に悩みます。
寒さ厳しい状況からすれば、
細糸での「繊細な釣り」が定石か?
第一に、まず掛からにゃ、お話になりませぬ。
そんな思案を描きながら、
釣行準備のために駐車場へ戻ると・・・
「車で判りましたよ、いつも読ませてもらっています。」
隣に停められたホンダ車の方から、お声がけを頂きました。
シブい感じの浅い髭はどことなく、
あまたの歴戦(釣行)を潜り抜けてきた、
そんな様子を物語る風情は年長者は御仁です。
お名前を伺うとオオサワさんとのこと、
小生と同じく、遥々は尾張地方からのご参加です。
ありがとうございます、
初老おやじの溜息のような弊ブログ、
もったいなくもお読み頂き、改めてお礼を申し上げます。
アユ釣りが始まるまでは渓流釣りを嗜まれるオオサワさん、
まだ新しいホンダの軽ワンボックス車での車中泊釣行は、
お話を伺った車歴からも結構な兵(つわもの)かと。
そんなオオサワさんに今日の仕掛けを尋ねてみると、
長尺9mの本流竿しか持ち合わせが無く、
故に太糸で臨まれるとのこと。
・・・そうですよね、
今は普通に禁漁期間です、
ご経験が豊富な方でも判断に迷われます。
<エサはオキアミを頂いて>
準備を進める中、
今一つのキー・ポイントは釣りエサです。
果たして今の季節、川虫が採れるのか?
参加者の中には採取を試みる方が見られますが・・・
小生は手前みその自家養殖ミミズ、
それのみの持参なのですが、
オオサワさんは加えてオキアミも用意されています。
「これで釣れるって聞いたもんでね・・・
よかったら、オキアミ、
たくさんあるから、あげますよ。」
以前、冬の気田川にて魚肉ソーセージのエサで、
ニジマスを釣り上げたことがあります。
長らく川で生活している居付き・自然魚?に、
普段は口にすることの無いエサが通用するモノなのか?
「モノは試し」と申します、
それに、それで釣れればおもしろいじゃん!
オオサワさんのご厚意へ甘えることに。
<いざ、出陣・・・意外にも!>
開会式が終わった後、各位は蒲田川の河原に散らばります。
開始前に川の様子を見たのですが、
さてさて、どこのポイントへ入ろうか?
全般的にどこも浅め・緩めの流れは本日の蒲田川です。
何より・・・とても冷え込んでいます。
そんなことから、
我が身体の欠点である粗相がないよう、
公衆トイレに近い、温泉の前のポイントで(笑)。
穂高の麓から流れ出る蒲田川、
その山々が冬景色、
空気が乾いて澄んでいるから、とてもきれいです。
少しづつですが、やさしい日の光、
それが奥飛騨 上宝の谷間にも差し込んできました。
竿の穂先に仕掛けを結わえ、
錘は軽め目の1号を装着して、
狙いを定めるが為、何気に川面を眺めてみると・・・
うん?
ほんと??
お魚が、ライズ、しています??
よくよく偏光グラスで水中を凝視すると、
近眼に老眼はポンコツな我が目でありますが、
何匹ものお魚がユルい流れに定位しているのが見て取れます。
「マジかて!?この寒い中で??」
念のため、
水温を計ってみると・・・なんと、13℃ も!?
これは、今日、絶対に、釣れます!
<ヤマメ?ニジマス??>
初めてのエサはオキアミ、
川虫はクロカワムシの要領で針通し。
一発目を振り込んで、即、反応が!
改めてなんですが・・・
これって、ヤマメ、ですよね?
それじゃあ、次に釣れたこのお魚は?
これも、ヤマメ、ですよね?
問題は、
この次に釣れたお魚から、なンですよ・・・
パーマークはあるけれど、これってニジマス?
流石にこれはニジマスですよね。
詰まるところ・・・
渓流釣り歴10年越えの小生なのですが、
いわゆるニジマスの幼魚、
15cm前後のサイズをあまり釣ったことが無くて。
本日はこのサイズに図柄のお魚がポンポンと。
調査ルールでは、
ニジマス以外のお魚は即リリースのお約束です。
帰宅してニジマスの幼魚、
それにはパーマークがあることを、
初めてネットで知った次第でありまして。
イカんですね、こんな人が調査に参加しちゃ。(恥)
いずれにしても、
エサがミミズでの反応は皆無、
全てオキアミからの釣果なのであります。
オオサワさん、ありがとうございました!
<午後はサンプル調査のお手伝い>
12:00までの調査釣行を終えて、
午後一番からは各位が釣ったニジマスの調査です。
人の意に反して増えてしまった高原川の外来魚はニジマス、
この個体数抑制と原因調査が目的は今回の調査釣行です。
釣れたニジマスの総数が約300匹、
それを一匹ずつ釣り人各位で、
・全長、体重の計測
・鱗の採取
・脂鰭の採取
・解剖による雄雌と成熟具合の判定
以上を数グループで手分けしてサンプリングします。
オオサワさんと小生は同じグループ、
小生は鱗の容器詰め、オオサワさんは脂鰭の採取です。
大きくて成熟した個体、
それは頭を切り落として、細かく分析されると・・・
なんでも耳石という器官に、
お魚が行った場所の記録が残るそうで、
高原川の場合は各支流にて微妙に環境が違い、
そのニジマスがどの支流を回遊したのか、分析で判るのだとか。
それにしても、
こんな大きなサイズのニジマス、
小生が使用した0.3号糸では瞬切れでしょうね・・・
<最後に表彰式>
今回の調査釣行、
一番に数を釣った方は31匹でした。
平均すると一人当たり10数匹は、
2時間の枠を考えると結構な釣果です。
そして一番のオオモノは、
2位の数百グラムと桁が違います、
な・ん・と、約1.4㎏!?
糸が切れるより、竿が折れちゃうよ・・・
寒い寒い調査釣行でしたが、
昨年に比べれば良いお天気に恵まれた様子、
それがこの好釣果に繋がったのではないでしょうか?
今回の釣果が個体数の抑制に、
また調査結果が原因究明に繋がれば幸い!
皆さま、お疲れさまでした。
<データ>
●11月29日 蒲田川
エサ :ミミズ、オキアミ
竿 :7.0m 翡翠 冴 硬調
仕掛 :針 吉村7.5号
錘 1号
仕掛 :針 吉村7.5号
錘 1号
天井糸 0.7号 1.5m
水中糸 0.3号 4.5m
釣果 : ヤマメ 6寸 2匹
ニジマス 8匹
気温 :1~7℃
天候 :晴れ
表層水温 :13℃
天候 :晴れ
表層水温 :13℃
月齢 :8.8
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