2025年12月21日日曜日

渓流釣りエサの考察

 

先月末は見事な冬晴れ・冬景色の中、
奥飛騨は蒲田川でのニジマス調査釣行に参加しました。

(その際の様子は、↑ クリック)


通常、この季節は禁漁の時期。

よってそのタイミングでの自然河川での釣行経験は無く、
仕掛け、並びにエサの選択にはとても迷いました。

事前の予想では・・・

きっと凍えるように冷たい水温、
早春は解禁時のように細糸での繊細な釣りになるのでは?

・・・なのでしたが、
そこは奥飛騨温泉郷を流れる河川、
思いの他に蒲田川の水温が高く驚きました。

結果として、
小生が掛けたお魚は20cm以下がメイン、
細糸でもバラシ等の粗相もなく数を重ねることが叶った次第。


もう一つの「悩みどころ」は釣りエサでした。

こちらは・・・
もう開き直り、ミミズだけの持参にて。

春先のようにイクラの選択肢もありましたが、
どうも小生、振り込みが遠投狙いは乱暴な力任せなのか、
柔らかいイクラとの相性が悪く、釣れた、の記憶が余りないのです。

そんな中で、当日は「オキアミ」のプレゼントが。

・・・改めまして、
オオサワさん、ありがとうございました。


でも、正直なところ・・・
頂いた直ぐの段階では、期待薄な印象でありました。

理由としては、
管釣り場のお魚なら百歩譲るも、
果たして「居付き」は野生の川魚に、
海のお魚のエサが通用するものなのか?

結果として、
この心配は全くの無用で、
釣果の全てがこのオキアミからでした。


しかし、不思議です。

普段は口にしない・出来ないエサで、
神経質と言われる渓流魚の釣り、
それが成り立つとは?



お魚にも我らヒトと同じく、
五感を感じ取る器官が備わっています。

厳しい野生の中で生き抜く「居付き」は、
この五感をフルに活用してエサを求めているかと。

普段は川の流れの底、
じ~っと一か所に定位して、
流れ下るエサを虎視眈々と待ち伏せて。


渓流釣りのエサ、
その代表格でもある川虫は、
岩をひっくり返せば容易に採取ができ、
日常的に川魚はそれを食していると思われます。


黄土色系の色彩が支配的な川底では、
若干、我ら人間には発見が難しい川虫ですが、
紫外線側にシフトしたお魚の視覚には、
存外に見やすい色合いなのかも。



この色合いの違いについては、
管理釣り場でのルアーの使い分け、
釣れる時合いのポイントでもあります。


もっともルアーについては、
色柄や形状の見た目もなのですが
モーションから繰り出される振動や波動、
お魚が側線で受け取る感覚も影響が大きいかと。


そんな五感から得られる情報にて、
お魚はエサと認識して、
流れ下る、はたまた、
目の前を横切るそれに食らい付く・・・


そう考えると、
今回のオキアミが、
色合いもハデで動作もなく、
絶対に食べたことの無いエサが、
エサとして認識されてしまった理由とは?


手前勝手に思うのですが・・・
これは「匂い」と「季節条件」かな?


初冬の今時分、
川虫は居るには居るものの、
クロカワムシとヒラタくらいで、
その種類と分量は大きく減るそうです。

各種類の幼魚は小魚も、
その孵化から季節が経過して居ません。


もちろん、
カエルやオタマジャクシ、陸生昆虫なんかも。

恐らくは今の季節、
渓流魚にとっては空腹なシーズンなのでは?


そこに運よく流れ下ってきたのは、
色鮮やかで見たこともないオキアミなのですが、
これが結構、
エサ箱の中からでも、
エビのような香りが立つ代物なのでした。

恐らくは、
これも普段は余り口に出来ないであろうミミズ。
(川を流れ下るミミズを見たことあります?)

それと同じように味覚や臭覚を刺激する、
魚の「食欲スイッチ」を入れるような、
そんな成分が含まれているのでは?


調べてみると冷凍での長期保存、
それが可能は使い勝手の良さそうなオキアミです。

そう考えると、
エサの少ない盛夏の予備エサとして、
オキアミは「あり」なのかも知れませんね。



♬小さな釣り具屋さん SW工房 コマーシャル♬

●【渓流釣りポイント案内】のPDF版を販売中

●0.4号ハリス交換渓流釣り仕掛け<奥三河>販売中

【ミミズ堆肥】販売中

【渓流風景写真】販売中





2025年12月14日日曜日

チリもツモれば



先月の人間ドックにて、

「18番さん、ちょっといいですか?」

市民病院での毎年の検査では、
当日朝の受付順の番号がその日の呼称になるのです。

すなわち、小生は18番目。

ドック受診後の午後は医師との面談となり、
大きな不都合は無く安堵して面談室から出たものの、
その後にかわいらしい看護師さんから別室に呼び込まれました。

・・・いやいや、こんなことは初めてです。

「昨年の検診でも血糖値が高めでした。
 半年前にフォロー検診のお手紙を出しましたが、
 ご返信を頂けていないですね。」

・・・そういえば、そんなお便りを頂いた、ような。
血糖値の逸脱は僅かだったことから、対応を失念していました。

「今日はお時間は宜しいですか?
 少しだけ、保健指導を行います。」

・・・行きがかり上、やむなし、かな。



「血糖値も上がっていますが、
 昨年に比べて今年は体重も増加しています。
 何か心当たりはありますか?」

「いえ・・・特に気が付くことは無くて」

・・・そういえば、
今シーズンは釣行回数が少なかった、かな?

ご存知のように渓流釣りは他の釣りと違い、
ポイントを巡って山深い道なき河原を歩き回ります。

その中で釣果を得るのが渓流釣りの醍醐味で、
結構、これが体力的にもハード、
厳しいものなのであります。

・・・特に、
小生のような「釣れない釣り師」には(笑)。



「おタバコは辞められイイですね。
 日常的な運動量は如何ですか?」

「いや~、
 職場が変わり現場に出る回数が増えて、
 きっと、昨年よりも日々の運動量は多いですよ。」

「それに再雇用となりまして、
 定時退社してから帰宅後の夕方は、
 毎日30分のウオーキングなンですよ。」

・・・少しだけ、看護師さんは困り顔に。

「それでは、間食は如何ですか?」

「う~ん・・・
 業務中にお茶は飲みますが、
 お菓子は流石に食べないですね。
 昼食後に缶コーヒーは飲みますが、それも一日一本です。」

・・・全て正直ベースから。

決して、
かわいらしい看護師さん、
彼女の「困り顔」を見たくての返事ではありませぬ(笑)。


毎日の夕方は帰宅後で30分の散歩、
その際に小生は歩数をスマホの万歩計で計っています。

どうでしょう、
歩行速度は概ねで時速5km、
一日の歩数にしたら3,000歩超の2.5kmくらい?

でもこれが一か月間となると、
結構な歩数に距離となるのです、ハイ。


・・・チリもツモれば。

先月は11月のデータが上述の如く、
テクテクと歩いた距離が72kmとくれば、
それは自宅から遥々は郡上八幡と同じ距離です。


「ウオーキングはスマホで記録を取っていますから・・・」

「それは良いですね。
 自分自身への励みにもなり、ヤル気を引き出します。
 ぜひ、続けて下さいね。」

と、笑顔で看護師さんが。

・・・彼女、
「困り顔」も良いけれど、
「笑顔」もまた、いいね、こりゃ。


・・・しかしながら、
どうしてここ最近、血糖値が高いのかな?

今シーズンの釣行回数は減ったけど、それはほんの僅か。

そういえば、
タバコを辞めてから、
口寂しさを紛らわすため、
アメ玉を頻繁に口にしているな。

でも、あれって、
確かノン・シュガーだったかと。


いや、いかん!

お砂糖は含まれていないようだけど、
これって、
一粒のカロリーが多いような・・・


確か昨日は6粒も頂きました。
それって、6×9.8 = 60キロ・カロリー!?


ダメじゃん、
折角のウオーキングの半分が、このアメ玉で帳消しに。

・・・恐ろしきは、
チリもツモれば、何とやら。


来年の人間ドックでは、
かわいらしい看護師さんの笑顔が見られるよう、
アメ玉を減らして、釣行回数を増やす所存の小生です(笑)。



<渓流風景は夏の木曽 小川・末川から>


 ♬小さな釣り具屋さん SW工房 コマーシャル♬

●【渓流釣りポイント案内】のPDF版を販売中

●0.4号ハリス交換渓流釣り仕掛け<奥三河>販売中

【ミミズ堆肥】販売中

【渓流風景写真】販売中


2025年12月7日日曜日

釣りエサはミミズの越冬準備

 

今週末から師走らしく、めっきりと冷え込んできました。


それでも日中は冬の快晴、
陽が差して屋外での活動には心地よいお天気です。

午前中は体力作り(維持?)で数kmのウオーキングの後、
午後からは毎年の作業でもあります、
釣りエサは尾張米糠酸素太ミミズの越冬の準備を行いました。


手間の掛かるミミズ飼育なのですが、
掛かる費用としては金魚のブクブクと夏季限定で稼働のチラー、
電気代は僅かな金額です。

エサは以前にも述べましたが米糠、
近所の無人精米所からの頂き物でタダなのです。


・・・釣りエサとしてのミミズです。
これでお魚が釣れなければ意味がありません。

そんな理由から、
ミミズの種類としてはシマミミズを、
如何に「適切」に長く太く、大きく育てるか。

基本は「大きく」も、
この「適切」って言葉が大切で、
本流用では長さ8cmくらい、渓流用でも数cmくらい、
これ以上でも以下でも宜しくない、というところが難しいのです。


その目的でのエサの米糠ですが、
飼育経験を通じて判ってきたこととして、
土に混ぜ込む分量が多すぎると個体数が減ってしまう、
すなわち、与えすぎるとミミズは死んでしまう、なのです。

恐らくこれは、
土中で発酵・腐敗した米糠が、
有害な炭酸ガスを発しているのでは?

そんなことからも、
酸素補給に炭酸ガス排出を目的に、
金魚のブクブクは必須アイテムと考えています。


そして今一つ、気が付いたこととして・・・

これはミミズさんにはお気の毒なのですが、
おもしろいことに、米糠まみれで炭酸ガスまみれ、
果てはお仲間の亡骸まみれの過酷な環境、
そこで生き残ったミミズさんが、ナゼかとても大きく育つのです。


そんな幾つかのヒントに考察を交えながら、
今年の越冬準備に取り掛かります。

土となるカブトムシ飼育土は、
先月に水を加えて適切な水分は調整済です。

そこに今年はいろいろと「混ぜ物」を用意して。


ガラス容器に準備したのは・・・

4本で特価160円だったバナナ、
頂き物で熟し過ぎてしまったカキ、
そして米糠から作った糠味噌です。

・・・今年は豪勢!
お金が掛かっていますね(笑)。


水分調整済の土に多めの米糠を混ぜ込みます。



越冬用の飼育ケースはプラ樽の底、
そこにその土を薄く敷き詰め、豪華なエサは3品を収めます。


その上に、
夏季の飼育ケースはタッパから、
ミミズさんを手作業でプラ樽に移動します。


・・・表面に出てきているミミズ、既に良いサイズです。


細かなミミズは一匹ずつの移動は難しく、
数匹を土と一緒に摘まんでの移動とします。

この上に先ほどの高濃度米糠土を被せ、プラ樽の9分目まで充填します。

以上の作業をプラ樽2個で用意して。


昨夜は一晩、
プラ樽を土に埋めることは控え、
あえて、このままで様子を見てみました。

昨年までは朝方になると、
ミミズがプラ樽内側の蓋にびっしり、
環境の変化から?土から這い出してきていましたが、
今年は冷え込んだ今朝がたでしたが、その現象は見られずです。

・・・何となくですが、いい案配のような。



もう2~3日、
このままの状態で経過を観察して、
それから箱庭に穴を掘ってプラ樽を地面に埋め込んでみます。

はてさて、
来春のミミズの出来具合、越冬飼育具合は如何なものか?

これも、来シーズンのお楽しみ、ですね。



<渓流風景は夏の馬瀬川から>



♬小さな釣り具屋さん SW工房 コマーシャル♬

●【渓流釣りポイント案内】のPDF版を販売中

●0.4号ハリス交換渓流釣り仕掛け<奥三河>販売中

【ミミズ堆肥】販売中

【渓流風景写真】販売中

<note.com>SW工房 ←クリック