空は快晴、気温も上がり朝から着ていた上着を脱ぎます。
それでも少し暑いです。
先々週の達原渓谷と違い今日の吉田川は生命反応が豊か。
岩の上を黒い蜘蛛が這い回っています。
空にはトンビかカラスか・・・枯れ枝からは鳥のさえずりも。
瀬を渡ると岩には若干のぬめり感が・・・渡河にはやっかいですが生命力を感じさせます。
釣れても・釣れなくても、渓流はさわやか。
でも欲深な小生、この生命反応がもう少しお魚にもあれば・・・と思ってしまいます。
遠くに見える高橋。
朝から何人か、何組か、ここを訪れ竿を出すのですが、やっぱり釣れないのでしょう・・・
お客の回転が速いです。
もっと川をさかのぼりたいのですが、河原が無くこれ以上は遡行不可能。
でも夏場は芦が生い茂り気づかなかったのですが、
淵の横から上流に抜けられそうな道があります。
ご同輩の数が多くて釣れないとするならば、新規開拓は重要。
行ってみますか・・・
一旦、竿をたたみ上着をバックパックにしまい込み、歩き出します。
午後から本当に暑くなりました・・・ウエーダーの中は汗だくです。
川から離れた崖下を回り込み竹藪を抜けたら、また吉田川に出ました。
相変わらず瀬が続きますが、水深があり流れが緩い場所があります。
見渡す限り誰も居ません。
ここから始めるか・・・
ここも日当たりが良く川の中がよく見えます。
・・・どうもダメです、何投しても・・・
このポイント、もっと暖かくなれば良いのかも知れません。
更に上流へ歩みを進めますが、大きな河原に出て渡河も難しい様子。
上流への遡行を断念、一旦、高橋に戻ります。
時刻は午後2時。
朝、あいさつをした先着さんの車は既に無く、駐まっているのは当方の軽巡「ネイキッド」のみ。
さて、どうしたモノか・・・
誰も居ない釣り場、掟破りですが釣り降りますか・・・
誰に迷惑を掛けるも無し。
車止めを越え川沿いに走る旧道を下流に向かって歩き始めます。
使われていない旧道は岩や倒木が道を塞ぎます。
河原までは10mほど崖を降る必要があります・・・どこからか降りられないモノか。
世の中、探せば何とかなるモノです、数百mほど降ったところに河原まで続く崖崩れの痕が。
意を決して、そろりそろりとそこを降下します・・・
スリル満点!しかし我ながら無茶!
童心に帰って・・・なら聞こえは良いですが、
50手前の旦那が週末、こんな危ないことをして釣りを楽しんでいるなんて、
家内には見せれません、言えません。
河原に降りると良い感じの淵が目の前に。
川の中から倒木が顔を出し、その少し下流が落ち込みです。
時刻は3時少し前。
既に陽が傾き始め、この淵は既に日陰で中が見えません。
・・・釣れそうなイメージが湧きます。
ここも頭上は木がせり出し、まともには振り込めません。
5mの仕掛けに装填しなおします。エサの沈み込みを優先して少し重めのオモリで。
濃い緑で暗黒の流れの中に・・・
・・・数投してもアタリは無し。
ここもダメなのか・・・の気配が漂い始める最中、流しきった仕掛けを何気なく上げると・・・
なんだ?掛かってるじゃないか?
15cmくらいの小さな細身のアマゴ。言われてみると、上げる前に僅かに目印が止まったような・・・ほんとに僅かに。
夏場だったら針を飲まれているパターン。
でも活性が低いからでしょう、針はミミズと一緒に口元に掛かっていました。
・・・これが今年初のアマゴです。
居ると解れば俄然やる気が出てきます。
即リリース後、引き続き仕掛けを流します。
するとまた数投後・・・目印がそっと止まります。
アワセるとグンとくる手応え!すわ、大物??
ところがこれ、先ほどよりもっと小さく細いアマゴ・・・
人間は心理状態により感覚が麻痺するものです・・・
朱点は鮮やかですが、パーマークが薄いです。養殖モノ??
時刻は3時半過ぎ。
先ほどの崩落した崖を登ることを考え、今日はこれにて撤退です。
淵に固執した今回の釣行。
粥川でのエサ屋の主人の言葉、「深場でのう、じっと我慢だわ。」
我慢の甲斐のあった釣行でした。
<データ>
竿 :シマノ 渓峰尖7m
天井糸 :ナイロン 1号 1.5m オレンジ
水中糸 :フロロ 0.3号 トオシ仕掛け
長さ:場所に依る 3m(天井糸無し)、5m(天井糸含む)、6m(天井糸含む)
目印 :蛍光オレンジとムラサキ 2~4個
オモリ :午前 3~2号 午後 1号
針 :午前 吉村5~6号 午後 吉村7号
エサ :午前 主にキンパク 午後 主にミミズ
釣果 :アマゴ2匹 15cm以下
気温 :3℃~17℃
表層水温 :朝8℃~昼10℃
0 件のコメント:
コメントを投稿