2021年11月28日日曜日

飛騨高山は陣屋の紅葉

 
今日の愛知県、尾張北部は乾いた北風が吹いています。
天気予報によると岐阜県飛騨地方は雪のご様子です。


今月は11月の上旬、高山市内の散策に家内のご家族と一緒に訪れました。
まだつい最近の出来事ですが、今日の松の木峠はきっと雪。
・・・季節の移り変わりは早いですね。


渓流釣りで通い慣れた飛騨方面も、高山市内を訪れるのは久しぶりです。

市内東側を南北に流れるのは宮川です。

いつもはもっと北の方向、富山県境は宮川下流で竿を出す小生。

初めて宮川で釣りをする以前は、この高山市内の流れのイメージがあり、
あの下流で本当にイワナやニジマスが釣れるのだろうか?
なんて思っていました。

・・・下流に行けば行くほど、川は流れが緩やかになる、の先入観から。

実際のところ高山市内を流れ出た宮川は、
乗鞍岳から流れ出る小八賀・大八賀の流れと合流、
細江以北では小鳥川も合わさり、とても太い流れとなるのですが、
そこから先は山また山の狭い渓谷、幾つものダムも重なり押しの強い流れに。

・・・今年も山の神様の思し召し、オオモノを頂いて。



各家族で昼食を取った後、高山 陣屋前の赤い橋の上、
そこで家内の他ファミリーと合流、皆で晩秋の陣屋を訪れます。


高山市内も久しぶりですが、この陣屋もどうでしょう、20数年ぶり??
前回は薄れいく記憶は雪の中、スキーの後か氷の滝見学の帰り道に。

とても寒くて銀世界の中、若かりし頃の思い出です。

小生の隣は家内だったか?はたまた・・・
いずれ結婚前!もう時効!(笑)。


風情のある和風庭園、紅葉も盛りです。














若いころは上述のような理由もあって、
なかなか陣屋内の展示物に目が行きませんでしたが、
この歳になると心の余裕でしょうか?今回はじっくりと拝見を。


幕府のお代官様がお勤めになる陣屋です。
役場と警察、おまけに裁判所の機能を備えた施設。

この「警察」と「裁判所」の掛け持ちが、
現代を生きる我々にしてみると、何とも恐ろしいですね。

・・・容疑者が正座させられるのこぎり板、
それとお取り調べでは膝上に置かれる錘石が・・・(怖)


陣屋の資料では、このお代官様の着任も大変だったご様子です。

江戸を経って中山道を一路西進、
野麦峠越えではなくナゼか中津川まで大きく南下、
裏木曽街道を北上して加子母、萩原、久々野から高山入り。

・・・参勤交代では無いけれど、大所帯でのご移動であった為??
山深く厳しい自然の飛騨地方、昔の交通の不便さ加減を感じます・・・

高山 陣屋をゆっくりと拝見した後、宮川沿いの古い町並みを訪ねます。

のんびりと晩秋の古い町並み、歩きに歩いて、おみやげ屋さんを覗いて。
最後の締めは、やっぱりこれでしょう!

細いちぢれ麺にあっさり醤油は高山ラーメン!
何杯でもイケそうな味わいでした。


今年もとてもお世話になった岐阜県は飛騨地方。
これからの季節、白く静かな時を迎えます。

また来春まで・・・








2021年11月21日日曜日

晩秋の犀川殖産CRニジマス釣行

 

三年ぶりに訪れる信州 犀川です。
もう少し早い時期に来たかったのですが、今回もまた晩秋のご訪問となりました。


過去は2回の挑戦でした。
一回目はお魚の姿さえ拝むこと叶わず。
二回目は取り込みでの粗相、しかもあろうことか、2匹続けて。

あれから3年・・・
粗忽者の中級者?はそれなりに場数を踏んで、
今回こそは!の意気込みで挑む犀川釣行なのでありました。


<静かな東電 平ダム>

R19を松本から長野に向け、曲がりくねった犀川沿いに下ります。

もう後10kmも下れば道の駅は大岡特産、
目指すポイントの対岸なのですが、今回もまた平ダムからの放水は無し。


ダム直下の犀川は、見事な枯れ川です。


しかしながら、3年前の前回も同様でした。
あの時は道の駅の裏手の犀川、キツネに騙されたよう、そこには押しの強い流れが。

むしろ4年前は初めての犀川釣行、その時は平ダムからの放水があり、
手の付けられないような川幅に為すすべもなく、でした。

そして今回の犀川のご機嫌は・・・

晩秋の澄み切った青空の元、紅葉の山々を背景に良い流れです。

・・・地図上では大きな支流は無く、伏流水の加減なのか?
はたまた、小生の知らないダムの導水路でもあるのか?
いや、人工でこれだけの水量は扱えないででは?
ほんと、不思議な川は犀川です・・・

いずれ条件は粗相でお魚を取り損ねた前回と同じ!
川の具合はいい案配と捉えましょう。





<午後は晴天から夕焼けの下で>

道の駅で昼食と釣り券を頂き、今少しR19を下ります。

川口から左折して、橋木橋の上から望む犀川。


いつもは宿泊施設の横で竿を振る小生、今回は趣向を変えてまずはここで。

橋の上から見て砂地の河原から対岸の本筋まで、結構な距離があります。
問題はどこまで本筋の手前まで、川にムリなく入り込めるか・・・


河原に降り立つと良くわかる、押しの強い流れは犀川。
小岩の川底に立込みますが、浅瀬にもかかわらず意外に沖には進めず。

「飛び道具」のルアーなら問題は無いのでしょう、
「槍刀」の和竿は本流延べ竿で長さは10mそこそこ、
重錘で遠投しても川底は駆け上がりの手前に届く程度です。


川中の大岩で立つ白波、その手前側の分流に何度も打ち込みを。
錘4Bで始めましたが、目印は表層流と同速度、あきまへん・・・

4Bを二個付けて目印下もかなり長め、2mくらいにセッティング。
これでようやく目印の移動速度は緩めに、そして川底からのコツコツ感も。


先ほどの白波にルアーさんが入られました。

・・・繰り返す仕掛けの振込と回収。
待ちに待った久しぶりの釣りだからでしょうか?
それとも、犀川はこんなものよ、の思いからでしょうか?
アタリが無くてもナゼなのか、それが楽しく、心に余裕すら感じられ・・・


しかし、晩秋の小春日和は風も無く、背に当たる日差しがぬくいです。


橋木橋で無反応の無釣果、しかし、流れに対する感覚を取り戻し、
次は毎回で糸を垂らす、お宿は横の河原に移動します。


お一人、落ち込みの白並みの袂に、小生と同じエサ師さんがお見えでした。

挨拶を交わした後は、彼から距離を置いてずっと下流側へ。


このポイントで前回は2回も取り逃がしを演じました。
今は陽の差すこの場所ですが、西に小高い山があり、もう間もなくで日陰に。

・・・前回も日が陰ってから、寒い中での悲喜劇でした。
その時を虎視眈々。
お茶をチビチビ、一服曇らせながら、静かに待ちます・・・


お日様は山の向こう側へ、さて、場の演出は叶いました。

さあ、頼んますよ!
極限まで肥大化・長大化した尾張米糠酸素ミミズさん!


陽が完全に暮れるまでの小一時間、いざ、勝負です!


・・・と、意気込みましたが、残念、結局は音沙汰なし。。。


道の駅側の対岸に、まだお一人、がんばってお見えでした。


<温泉に漬かりながら・・・>


例の如く、一人で静かに温泉に浸りながら、
あれこれと作戦会議(はた目には、気味悪い独り言)です。


まず、前回と何が違うのか?
思うに川底の岩、その堆積加減が多かった気が。
本日は流れが早く立ち込めなかったものの、前は深場がもっと近かったような。

お魚の気分になって・・・
今の小寒い季節、既に深場でお過ごしなのでは?

とは言え、押しは強けれどのっぺり、変化の少ない犀川の流れです。
果たして、そんな都合の良いポイントがあるのだろうか?
明日はまず、そんなポイントを探してみるか・・・

そんなことを考えながら、
夕食前・夕食後、トドメは寝起きにと、しっかり3回も温泉に漬かって。


<勝機!?曇り空の翌明朝>

月食の後からでしょう、雲がかかり始めたなあ、と思っていたら、
雨は降りそうにないですが、翌朝は空全体を雲が覆っていました。

・・・いや、これは願っても無い好機!

朝食後はお外での一服、夜半の放射冷却も無く、暖かい朝です。
これなら絶対、お魚の動きも活発なのでは!?


ゆっくり遅目は8:00の宿出立、
犀川沿いのあぜ道をゆっくり徐行運転で進みながら、
昨夜の一人作戦会議、その決議に合ったポイントを探します。

すると・・・
探せばあるもンですね、そんなポイントが!


R19の赤い橋、その下には大淵が。
既に橋の袂ではお一人、ルアーさんが居られます。

そのわずかに上流のポイントで・・・

落ち込み後の淵入り口は深場、反転流があるじゃないですか!
しかも下から上へ湧き上がる流れ!

大河 犀川の大淵です、表層はゆっくりの流れですが、勢いが感じられます。

目印の位置は竿の中頃の4.5mくらいとかなり長めに、
錘は昨日と同様4B+4Bの重量編成、
その針先まではこれまた長めの50cm、以上のセッティングにて。

落ち込みの流れはその本筋から、少し外して仕掛けを差します。

それでも当初は素早い目印の動き。
それが反転流に差し掛かるとゆっくり目に。

川底の小岩に錘が当たる感覚、振込・回収を繰り返すこと数回・・・
と、ククっと綺麗なアタリが!

刹那、間を置いて、アワせます。
返す手応えは根がかり、でも、即、明らかな生命反応が。

お魚の勢いと犀川の流れが重なり、メチャ重い竿を懸命に立てます。
もう、竿はギャン曲がり!

川底で暴れるお魚、中腰でのやり取り、その間は約一分ほど。
間合いを見て、少しずつ、浅瀬を岸に向けて後退します。
それと同時に、たも網を左手に取って・・・投了。



枠径37cmのたも網、それを優に超えるニジマスさんでした。
手短な撮影・採寸の後は、ここ犀川殖産でのお約束、リリ~スです。


お魚のサイズもうれしいのですが、
何よりうれしいのは、読みがズバリ、的中したこと!

その後に、あろうことか、同じポイントで、もう一匹追加も!

手応えは先ほどより小ぶりかな?

もう、今回は取り逃がしてもイイや、くらいの気分で、撮影かねがね・・・
イヤだね~、ほんと小生、性根が悪い。



この子も良いファイトでした、良い面構えです。


お世話になりました、さようなら~


・・・小生、ミョ~なジンクスがありまして。
好釣果だった翌週は、必ず家事もしくは業務で危機・問題にハマるンです。


せめて家庭では問題が無いよう、家内にはおみあげを携えて・・・


<データ>
 ●11月19/20日 犀川 
エサ    :ミミズ
竿     :9.5m SG パワースペックZR H+
仕掛    :針 吉村8.5号
       1.5号 9m トオシ 
       錘 4B+4B号
釣果    :ニジマス 45cm 1匹
            42cm 1匹
気温    :19日  ~16℃
       20日 7~14℃  
天候    :19日 晴れ
       20日 曇りまま晴れ 
表層水温  :未計測
月齢    :15.2










2021年11月7日日曜日

二勝一敗はシマノ SG パワースペックZR H+

 

去年の師走はそのドサクサに紛れ、家内に内緒で購入した剛竿は、
シマノ SG パワースペックZR H+ (以下SG PS ZR H+)です。



旧海軍の戦艦 大和型のように、未だその存在、家内には秘匿なのです。

・・・知られたところで家内にとって、竿なんかタダの伸び縮みする棒。
あくまでも、秘匿を続けるべき所以は、その高額なお値段なンです!
(いやらしい、お話で。)

・・・かの戦艦大和だって、存在は薄々で一部国民・敵国に知られていました。
あくまでも、秘匿を続けたのは、その主砲の破壊力と艦としての能力?

SG PS ZR H+ も竿としての能力は、如何ほどのものなのか?


今シーズンを通じて3回の使用。
初戦は4月の飛騨白川郷 庄川にて42cmのブラウンを。


第二回戦は6月の長良川、思いはサツキマス、が、思いと裏腹のボ~ズ。

そして三戦目も6月は宮川下流。
アサシンさんのご指導もあり、尺上ニジマス2匹の釣果でした。


二勝一敗はSG PS ZR H+。

・・・ここで、ご諸兄各位にはお詫びです。

シマノ SG PS ZR H+、 その胴調子ややり取りでの優位性、
竿の具合加減を期待された御仁には、正直、ごめんなさい。

ご存知のように小生、とてもそれを述べられる程の腕前・表現力では無くて。

比較として、手持ちのシマノ SG ロング、
それとの大まかな相対となること、精進途上の身の上故、ご容赦願います。


SG ロングは最長10m、SG PS ZR H+ は9.5mです。
でも重量は290gと360gで反転。

釣行中は無我夢中、余りその差は気にならないのですが、
一日中で振り終えた後では疲労感・重さの違いに気が付きます。
(特に腰あたり、なぞ。)

また、打ち込みたいポイントへの命中精度、
小細工加減もナゼか長いSG ロング の方が良いような。

・・・ただ単に、使い慣れたか・否か、の差かもしれません。

同じ錘でかなり遠間のポイントを狙った場合、
SG PS ZR H+ は、もうひとランク重い錘でないと届かないような。
・・・そんな感覚です。

流れに乗って錘が川底の岩に当たる感度、
伝わるコツコツ感もSG ロング の方が繊細に捉えられるような。


しかしながら・・・
落込み後の勢いのある流れでの重く大きなお魚、
それが掛かってからの展開はSG PS ZR H+ に分があるような。

掛かった直後にお魚は暴れ、走ります。
その勢いを如何に止めるか・抑えるか。

白川郷庄川での40cm級のブラウンは、
慌てずに素直に竿さえ立てれば、お魚は岸に寄ってきてくれました。

撓んだ竿の反発力。
SG ロング よりSG PS ZR H+ の方が上なのでしょう。

腕力のみならず、少し膝を曲げての中腰で。
結構に全身の力は要りますが、そこが釣りの醍醐味!?

もっとも・・・
お魚の位置をロストしてしまうと、残念無念はそれまでですが。


折角にも新調した剛竿です。

今シーズンはもう少し、活躍の場が欲しかったのですが、
如何せん、世の中のご様子しかり、私事・業務で出陣の少ない年でした。

でも、まだ晩秋の信濃 犀川、はたまた、新春は遠州 気田川と、
剛竿を振りまわす機会は、これからかと。

・・・秋本番の小寒い風を感じながら虎視眈々。
消化不良のシーズンを後に、モノ思う小生です・・・

<渓流風景はその晩秋は犀川から>