2025年6月29日日曜日

一人天下のつもりが・・・石徹白川釣行

 

ここ最近のお天気は容赦がありません。

雨の降り方と言い、気温の急な上昇と言い・・・
まるで子供のケンカのように、手加減と言うものを知りません。

春の初めは季節外れの大雪でした。

それが為でしょうか、
国道158号は斜面崩落、
越美を結ぶ幹線道路は未だに通行止めです。

この近辺の今年の雪は相当に酷かったのでしょう。

毎年は雪代が収まった初夏で訪れる石徹白川なのですが、
こちらも石徹白川沿いに福井方面へ抜ける県道と、
白山神社から奥へ続く道が通行止め、
今年は訪問を控えていました。

それでも、
流石に雪代は既に納まり、
先日の大雨の影響も薄れてきているのでは?

・・・それに逆に捉えると、
福井方面からのご同輩は皆無、
きっと、訪れるご同輩も少ないのでは?

毎度の如く、
策士、策に溺れなければ良いのですがね(笑)。

川の西側を走る林道は通行止めでない事のみ、
漁協さんに確認して行って参りました。


<キャンプ場対岸はいつものポイント>

前夜の車中泊はいつも通り、
郡上白鳥は長良川沿いの道の駅 あゆパーク にて。

先週の吉田川釣行の車中泊は少し暑い車内でしたが、
今週末はまた季節が一歩後退?
車外は少し肌寒いくらい、車内は丁度の良い湯加減?

・・・寝苦しくない車中泊、
それが楽しめるのも、今週末までかもしれません。


翌早朝は5:00に出立、
標高約1,000mの桧峠を前谷川沿い、
前谷の集落を眼下に日本海側は石徹白方面へ抜けます。

いつもは石徹白橋から林道をさかのぼるのですが、
本日は県道通行止めの影響より、
白山神社から林道に入り、石徹白川沿いにさか下ります。

そしていつもの枯れ沢、
今日ばかりは週半ばの大雨の名残でしょう、
水の流れる枯れ沢を伝って石徹白川の本筋に出ます。


毎年で見るこの風景。
初夏の高所は九頭竜川上流の石徹白川、
朝霧なのか、低く垂れ込む雲がお出迎えです。

ここも週半ばの大雨の影響でしょう、
水位はいつもの平水より高め、
若干は遡行のし辛さが。

それでも対岸の深早瀬から、早くも本日の結果を頂きます。

5寸程度のアマゴさん、
この前にも6寸程度のアマゴさんが。

・・・いつものように、
今年の石徹白川も良い予感です。


<そして、いつものように・・・>

ここ何年かの石徹白川釣行は、
ご同輩とのバッティングが続いていました。

名川 石徹白川。

暑くもなく・寒くもなく、
気候の良い、しかも、釣れる季節です、
そこでのバッティングは致し方が無いのかも?

それでも道路状況を伺った漁協さん、
電話口からは、今年は流石に釣り人は少ないですよ、のご回答でした。

久しぶりは、
ひとり、のんびり過ごす、初夏の涼しい石徹白川・・・

の、ハズ、が!!!


いや、このご同輩はご老体、
一体全体、どこから来られたのか?

一本道の林道には、
小生の目立つオレンジ車が、
あれを見落とされるハズも無く・・・

いや、それを承知の上での「乱暴狼藉」!?

しかも、ご同輩はエサ師さん。
先週のようにルアー・マンなら、
「お先にどうぞ」もアリなのですが、
ご同業には、さて、斯様な訳にも行きません。

先方も当方を認識されました。

遠間から軽く会釈は双方、
挑みたくも無い戦いは、心理戦の始まりです(笑)。

まずは、時間稼ぎは間を開けるため、
このポイントは彼にくれてやりましょう、沢を登ります。


<背後から迫るプレッシャー>

分流の沢を登りきると、
いつものメイン・ポイントは、開けた早瀬に至ります。

8.5mの本流竿、
その長さを活かして遠間から、
対岸の際を高速で流れる深場を探ります。

2~3回、同所を流した後は、
10m程度を上流に移動して、
この区間はそのルーチンです。

そうこうしていると・・・アタリです!

アワセへの反動はズッシり、大きいです、こりゃ!

早深瀬の底を走り回るお魚、
少しづつですが、ムリなく手元に誘導、
後半はお顔のみ、水面から出し空気を吸わせて。

・・・しかし、寄せと共に、
大きな口が迫ってきます。
イワナかな、これは?


尺は僅かに無いかな?
やたらとお口にお顔の大きいイワナさん、
良い引き具合は今週末もヒヤヒヤするやり取りでした。

友舟にイワナさんを納め、ふっと、下流に顔を上げると・・・

当方の釣技が遅いのか、ご老体の手際が早いのか、
ご提供した沢下流のポイントは、時間稼ぎにはなりませんでした。

・・・それでも、
今年のご老体も先行者優先は川の掟、
ちゃんと、それを、守られておられます。

小生に残るは・・・大きなプレッシャーのみ(疲)。。。


<ご老体の入渓ポイント>

とは言え、
ここが本日のメインのポイントです、
ご老体には恐縮も、今しばらく、粘らせて頂くことに。

先ほどのイワナさんと同様、
ポイントは早深瀬の上流となる場所から。

しかしながら・・・
今朝一番での立て続けは2匹の釣果から、
もっと釣れる数が伸びても良いハズなのですが。

・・・小心者(=小生)は迫るプレッシャーから、
いつも以上に釣りの要領を得ていないのかも・・・

そんな中、
「どうです、釣れますか?」

プレッシャーの原因はご老体、
彼が背後まで来られ、お声掛けを為されます。

小生も釣りの手を休め、暫しの間、ご老体とお話を。


岐阜から来られたこの方、
今朝はキャンプ場から釣り始められたと。

・・・と言うことは、
小生のハデな色の車は見ていないですね。
先行者優先の川の掟、
それを守る姿勢からも、「無法者」では無さそうです。

・・・でも、そうなると、
高水で遡行が大変な今日の石徹白川、
それを対岸から渡河されてきた?
小生はムリです、絶対に。。。

「追い抜きませんから、ゆっくり、為さって下さい。」



と、仰られるのですが、
背後で釣りをされることなく、
河原に座って当方の釣技を見られる有様・・・

もう、ムリ!

お別れのご挨拶の後、一気に距離を取ることに。


<その後もパっとせず・・・>

その先は川が分流しており、
何年か前にも使った手法なのですが、
手の早い方をやり過ごすには絶好なポイントです。


いつも、必ず、イワナさんがお相手頂けるこのポイント、
僅かに数は少なくも、アタリはあれど、針にはノラず。

ままライズも見受けられ、
お魚は居るには居るようですが、
残念、最期の一歩が遠い今日の後半です。


手応えの無いまま、
ご老体をヤリ過ごす手前、
この落込みで時間を取ります。

日影であったポイントから、
今日最後は退渓ポイント前へ移動します。



水位の高い本日の石徹白川、河原一杯に水が広がっています。

朝方とは打て代わり、お空には見事な夏空は青空が。
それでも暑さは感じられない水の畔です。

最後の戦場?
退渓する石垣と川底に埋まったテトラが見えて来ました。

でも、なんだか・・・
水の流れ&渓相が昨年から変わったような。


テトラに近づくと、水深の浅いその上、サっと動く黒い影が!

どうでしょう、先ほど釣ったイワナさん、
それと同じくらいのサイズは尺モノ、
恐らくはこれもイワナかと・・・

お魚は居るには居るようです。
しかも、オオモノが!

期待を込めて右横は樹木下の白波、
その懐に2B号の錘で仕掛けを幾度もネジ込みのですが・・・

結果は虚無、う~ん、残念、なんで??


釣りを終えて帰路、
林道を抜けた白山神社、
今日の無事のお礼と、家路の安全をお願いして。

高水引水で好条件、
釣り人も少ない今年の石徹白川も、
その少ないご同輩に心理的に押され気味は小生でした。

早朝は林道での着替え時、ブヨ(ブユ)にも噛まれて・・・

これが痛痒い事・・・ほんと、冴えませんね。


<データ>
6月28日 石徹白川
エサ   :ミミズ、ブドウ虫
竿    :8.5m  渓峰本流
仕掛   :針 吉村7号 
      錘  1、B、2B号
                    天井糸 0.7号 3.0m 
                    水中糸 0.3号 4.5m
釣果   :アマゴ    7    
                                     6    1匹
                                     5    1匹
                        イワナ    9寸    1匹
気温    :13~24℃  
天候    :晴れ
表層水温  :16℃
月齢    :2.7


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2025年6月22日日曜日

梅雨の合間は夏至の朝~郡上 吉田川渓流釣行

 

梅雨の合間は曇り空。
それでも、吹く風は柔らかく、
清々しい郡上 吉田川での早朝です。

雨降りはイヤですが、ピ~カンも釣りには厳しいもの。
そう考えると、梅雨の合間の釣行は最適なのかも。

ほんの2週間前のSさんとの木曽 開田高原での釣行、
その朝は冷え込み寒かったものも、
昨夜の郡上は道の駅 明宝 での車中泊の車内は、
当初、少し暑いくらいでした。

・・・季節の歩みは一歩一歩、
そして気が付けば、その歩みは早くて。


<郡上明宝 三原堰堤上から>

4月上旬の訪れたこのポイント、
その時は増水で遡行が難し目で諦めました。

今回はそのリベンジへと、
勇ましく息まいての訪問だったのですが、
以外にも今日の吉田川、平水もしくは若干の増水・・・

今週は小生の住む尾張北部は暑い晴天続も、
ひょっとして週の中頃に郡上では雨が降ったのでしょうか?

今日から暑苦しいウエーダーでは無く、
小生の夏仕様は沢登り用ウエット・パンツにて。

水の抵抗が少なく渡河ではかなりムチャが利くのですが、
それでも躊躇う水勢に水量は今朝の吉田川です。


いずれ今回も入渓口のみでの竿出し、
それでも小物は5寸程度、立て続けに2匹の釣果。

・・・今日の吉田川、
これ幸い、ご機嫌だけは麗しそうです。


<河岸を替えて 明宝畑佐へ>

GWはこの高橋近辺での釣行でした。

あの時は上流の橋から退渓として、
眼下にはいい案配の大淵があったのです。

・・・実はその淵には先客が居られて。

釣り手は小学生の男の子がルアーで、
それに恐らくはそのお母さんにおばあちゃん、
河原に御座を敷いてのご家族団らんはお楽しみの最中、
流石に「釣れますか?」のご挨拶のみで淵への着手は見逃した次第。

ある意味で、ここも今日はリベンジ、
新ルートの開拓もありますが、
春の忘れ物を取りに、
なのです。


大淵の攻略は立ち位置が肝要と、岩肌の対岸は川の向こう岸へ。

GWはナイロン製のウエーダーの為に渡河を躊躇したポイント、
本日はイケてしまうウエット・パンツなのです。

深めの水深は下着のパンツに水が染み込み、
後ほどでは若干不快な感覚も、
渡っている最中はひんやりと心地よく!?

・・・う~ん、これが、夏の渓流釣り、なのです(笑)!

さて、先ほどの堰堤上でのご機嫌、
吉田川はこの大淵でも見せて頂けるのか?

淵底が見えかねる朝の大淵、目印を水没させて流すことに。

もうこうなると、
アタリもヘッタクレも無いですね、
文字通りの「ミャク釣り」です。

この患者さんのミャク、それを計り損ねると・・・

掛かっています!
しかも、ズッシり!!

淵底を銀影が縦横無尽に走ります。
それに同期する6m竿の穂先と追従する0.3号細糸。

久しぶりはオオモノとのやり取りです、
糸を切らさず、かつ、お魚を逃さず。

濡れたパンツは下腹部を冷やし、
ほんと、精神的にも、また肉体的にも、
おチビりしそうなヒヤドキの緊張感なのです!?

それでも、どうにか、
お魚にも下着にも粗相が無い内に、
たも網にお魚を納めることが叶いました。



枠径25cmのたも網、
その直径を大きく超えるサイズは恐らく尺モノのアマゴ。

控え目な赤い斑点は魚体側面にキズがあり、
尾鰭も擦り切れた様子はボサボサ・・・

厳しい自然環境を生き延びて来たのでしょう、
まんま、風貌は百戦錬磨です。

今夜は小生、珍しく夜の会合があり、
このアマゴさんはリリースする予定なのですが、
今日午前中のみは短い釣行で友舟の中、お供を頂くことに。


<びしょ濡れのルアー・マンさん>

この大きなアマゴを揚げた後、
吉田川の下流は高橋方面から釣り人が上がってきました。

当初はこの方、
小生の存在を認識されると、
小生の入渓路から退渓される素振を。

・・・今日の吉田川、
ご機嫌が宜しそうで、小生も連られて上機嫌。

渡る世間に鬼はなし!?
大きく手を振り、彼をこちらに引き寄せます。

「エサ釣りで遅いから、先に行って下さいよ。」

「いいッスか?」


その若いルアー・マンさん、
あれは汗なのか?
渡河にしくじったのか?
夏の渓流釣り!?びしょ濡れのご様子でした。

お別れの合言葉はいつも「お気を付けて。」


<ことわざは、単に、ことわざ!?>

・・・さて、
情けは人の為ならず、と申します。
人に親切にした後は、その親切が巡り巡ってくるもの。

なのですが・・・

今日の小生、
ある意味では小生的で、
それからが、全く冴えませんでした。。。

ルアー・マンさんと距離を開けたく、
その後で粘ったこの大淵にて、
2匹目の「ズッシリ」は痛恨のバラシを。


荒瀬・急瀬が続くその上の区間、
水辺の際までセリ出た頭上の樹木、
仕掛けを取られること、都合3回も。

うち一回は、
いいサイズのお魚が掛かり、上げた竿の穂先が枝絡み。

たも網にお魚が、頭上では糸が枝に。

糸を強引に引っ張ったら、
お魚もたも網からスっぽ抜け、
そのタイミングにて頭上で糸切れ。

一人漫才・・・冴えません。

それでも、どうにか。


<若い方のマネは、できませんね。>

退渓を予定していた次の橋、それが見えて来ました。

あの橋の向こう側の河原に、
ちらりと先ほどのルアー・マンさんの姿が。

橋の直下には、これまた良さげな大淵が広がっています。

今朝の大淵と同様です、
竿を入れるのなら、絶対的に、あちら側の石河原から。

でも・・・

ウエット・パンツの小生ですが、
とてもとても、この急流の渡河は・・・ムリです。

あちら側に姿を確認したルアー・マンさん、
彼は水の抵抗を受けやすいウエーダーの着用でしたが、
いやしかし、この急流を渡られた、
ずぶ濡れはムチャ数寄、と言うことでしょうか??

おいしそうな大淵も、残念、こちら側にて退渓口を探します。

若い方の真似は無理ですが、
しかし、この辺は我ながら老獪!?ですね、
河原から続くそれらしき轍(わだち)、それを登っていくと・・・

・・・欲張りな小生です。

無事に退渓した後は橋を渡り、
反対側は農家さんの庭先はフェンス沿い、
再びの入渓路が無いか、確かめるのであります(笑)。

丁度、庭先に出てこられた農家のご主人から、

「入り口は無いですよ。ところで、釣れましたか?」

「はい。良いサイズは尺モノを一匹。」

ご主人も釣りを嗜まれるご様子です。

「そりゃイイですね。
 先日は馬瀬へ行ったのですが、からっきしダメで・・・」


目の前を名川、郡上 吉田川 が流れていると言うのに。

しかしまあ、
毎週毎週で河岸を替えての三昧は小生、
あまり人様の事を、とやかく言えないような・・・

釣り師、いえ、男の性(さが)を垣間見たような!?



<データ>
6月21日 吉田川 
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿    :6.0m  天平 
仕掛   :針 吉村7.5号 
      錘 1~B号
                    天井糸 0.7号 0.7m 
                    水中糸    0.3号 4.5m
釣果    :アマゴ     尺    1匹
              7寸    1匹
                                                 5寸    5
       ※リリースは毎度、尺寸表記、エエ加減です。
気温    :21~24℃  
天候    :曇り
表層水温  :17℃
月齢    :25




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2025年6月15日日曜日

川の風景

 

昨日はお昼少し前から雨が降り始め、
夜半はかなり激しい雨脚でした。

梅雨だから雨が降る事は致し方ない事です。
それでも降り方は各方面に害が無い程度はほどほどに、
そして、できれば・・・週末だけは避けて頂けたならば(笑)。

残念ながら、今週末も自宅待機の小生です。


以前に申し上げましたが、
3月上旬から note.com (←クリック)にも、
弊ブログの記事掲載を始めました。

始めた理由なのですが、
それは渓流釣りを為されない方、
そこからどのような反応が得られるのか?

思いとしては、
渓流釣りの楽しさ・面白さ、それが未経験の方に伝われば。


今掲載している Google Blogger では、
引き続き「本線」として記載を継続する所存です。

でも収益優先は外資でもある Google です、
いつ何時、や~めた、となるとも限らず、
「支線・う回路」の意味合いも込めて。



note.com への掲載はここ最近の渓流釣行記と、
弊ブログでアクセス回数の多い過去記事、
その内容に若干の加筆修正を加え、
基本的にはコピペです。

・・・Google Blogger で、まま思うのですが、
なぜ、この記事に、斯様にアクセス数が多いのか?

書いている本人も理由が定かでは無い場合もありますが、
以下は何となくなのです、

・読みやすい文章の流れの記事
・他で情報が少ない河川での釣行記
・大きなお魚との奮闘が記載された内容
・今回はイイ渓流写真が揃ったな、な記事

こんな場合はアクセス数が伸びる様子が伺えます。


この中の一番最後は「イイ渓流写真」なのですが、
掲載写真が、良いか・良くないか、
それは全くの手前みそ。

全くの渓流釣りの素人さん、
彼が山の中の河原に降り立つこと、まずそれは無いでしょう。
ましてや、重たくも暑いウエーダーを履いて渓谷をうろつく事なぞ。

基本として、撮ることが・見ることがマレな、
弊ブログの写真は、そんな写真なのかも知れません。




とは言え・・・
撮影を目的とした入渓ではなく、
そもそもが釣行の間に撮影する写真でもあります。

流れに乗った仕掛けの目印、
それを流し終え視線を揚げた際に目に入る景色。

ご同輩は全くの他人様、
その彼が集中して取り組む釣技、
背景は荒々しくも時に雄大な川の風景。

川の遡行は渡河の途中、
流されないよう全神経を注いでいるハズなのに、
しょうもない性の粗忽者は素敵な川景色に気付いてしまったり。

・・・そんなカットの寄せ集めなのです。


それでも、何か心に響くもの、
それがあるから、小生も切ったシャッターです。

ご覧頂く皆さまにも、何か感じるもの、
それがあるから、アクセス数が伸びるのかも知れませんね。

・・・いや、ほんとに、手前みそ(笑)。


この素敵な川の風景として、
先の note.com にて、紹介したいサイトがあります。

マスダブンイチ(←クリック)

この方、ご近所は岐阜県美濃地方にお住まいの様です。

釣りは「なし」での、本格的な渓流・渓谷の撮影。

近隣の川の風景は美山、郡上、根尾、揖斐などを、
使用されている機材や記事調査も流石なら、
撮影の季節にタイミングもバッチリ、
とてもきれいな・味のある写真ばかりです。

ぜひ、ご高覧を頂ければ・・・


梅雨の合間の独り言。

これからも続ける渓流釣りですが、
素敵な川の風景、
その撮影も小生、心の赴くまま、続けて参ります。



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2025年6月8日日曜日

木曽 末川・西野川・小川渓流釣行

 

五月らしい釣りが出来ないまま、
移ろいゆく季節の歩みはとても早く、
梅雨前は水無月六月になってしまいました。

前の前の職場は釣り好き、
しかも小生と同じく渓流釣りが好きな、
年頃も小生に近い同僚がたくさん居ました。

本ブログにも都度でご登場はAさんにSさん。

岐阜は長良川近くから通勤は隣の工場の班長さん、
なのですが、
今年のサツキマス釣りは近年になく難しい中、
なんと!
班長さんから「釣ったよ!」の連絡が。

しかも、2回も・・・

出勤前の早朝釣行、退社後の夕刻釣行、
地の利を活かしてのご努力、これはその賜物ですね。


今回のブログの主役、
それは班長さんではなくてSさんです。

Sさんとの釣行はこれまで2回ありました。

一回目は昨年の4月下旬の宮川下流にて。
水量が豊富で季節的にも「絶対」な条件でしたが、
あろうことか、お外道はウグイ様のオンパレード・・・

二回目は、もう少し水が少ない時期に来たいね、のご要望から、
9月は宮川下流の禁漁直前は超渇水のタイミングに。
キュウリ魚科のお魚は大きなおみやげは良かったものの・・・

こちらも、こんな調子が2回も!

案内役として、このままではいけません!
何としてでも今回で汚名返上を!

車中泊「可」のSさんです、
金曜日にお休みを頂きまして、
今の季節は「絶対」の木曽路に向かうのでした。


<木曽 開田高原の早朝>

開田高原の車中泊サイト、
夜遅くにに到着したのは小生が先でした。
LINEで送ったグーグル・マップから間違いは無いハズですが。
小生は寝袋に入り込み既に睡眠モード、30分程遅れてSさんはご到着。

「いや~、蕎麦屋の隣と聞いて、他の蕎麦屋へ行っちゃって・・・」
「今日はもう遅いので、明日の朝、よろしくお願いしますね。」

翌早朝・・・
外気温は6℃、冷え込む初夏は高原の朝です。


朝方は寒いから防寒対策は十分に、とお伝えしていましたが・・・

う~ん、奇想天外。
さすがは知恵者のSさんです、
車ごとシートで覆ってしまうとは。
「暑いくらいでしたよ」はSさんの弁です。


それでも寒い朝は暖かい朝食に限ります。
「どん兵衛」を食べ、いざ、我ら出陣の時です!


<末川は渡合の集落前>

金曜日の早朝です、
どのポイントも空いているのでは?
と、タカをくくっていましたが、
なんと、第一候補は畑横のポイント、
遠間からでしたが既に白い駐車車両が。

・・・この季節は「絶対」な木曽路です。
良いポイントは早くから陣取り合戦ですね。

急いで末川は第二候補のポイント、
集落の南端にある「行き止まりの橋」前へ。
幸いにも、このポイントは未だ空いていました。

知恵者のSさん、
彼の釣行準備は早いのです。

もう終えられたかと思えば、橋の上から竿出しを。


「のらくろ」ならぬ「のらくら」な小生、
比べればその釣行準備は遅くって、遅くって・・・

「お!釣れた!・・・あ!バレた!」
は橋の上、ひとりで盛り上がるSさんです。

様子から、やはり、今日は、好調な予感が。


小生も準備を終えて、上流にSさんが、下流に小生が入ります。

暫くしてから合流、
Sさんは20cm中頃は食べごろ、
良型のアマゴとイワナ、2匹の釣果です。

・・・この段階で小生のお役目、それは万々歳、かな?



<末川の下流に向けて>

案内役は一層に釣れるポイントを紹介したく、
これから末川を下ります。


離れていく渡合の集落、
あまり釣り人が入り込まないであろう場所へ。


ここでは小生に釣果が。
良いサイズのアマゴが釣れました。

ここを訪れたのは、どうでしょう、2年ほど前?
それから大水があったのか、渓相が大きく変わった末川の下流。

以前は無かった大淵、
そこでSさんは「木化け・石化け」、
しゃがみ込んで気配を隠してでの竿出しです。

広がる梅雨前は初夏の青空。
開田高原の谷間を流れ下る末川、
そこにも少しづつ陽が差し込んできました。

冷え込んだ朝方でしたが、
この時間は登る日につれ気温も上昇、
川面を抜ける乾いた初夏の風がとても心地よいです。

ここで一旦、
小生が釣ったアマゴもおみやげに、
Sさんが釣れたお魚の「わたぬき」を行います。

知恵者のSさん、
彼のお魚捌きも早いのです。

小生はいつも、お尻からナイフを入れるのですが、
(これは小学校は理科の授業はフナの解剖実習から・・・)
Sさんは逆にお魚の「のど元?エラ下?」からナイフを入れています。

う~ん、
この方がお魚の絶命が早いのか?
あまり暴れ回る様子もなく、結果、作業が早そうです。


渡合の集落は車に戻り、
更なるご釣果をSさんに挙げて頂くべく、
案内役は次なるポイントは西野川へ誘います。


<千客万来の西野川 柳又>

西野川へ向かう途中、
これも開田高原釣行でのお約束です、
柳又の展望台から御嶽山と眼下の西野川、
薄曇りですが初夏の風景をファインダーに納めます。


ここから見下ろす西野川は大堰堤、
よく見ると釣り人がひとり、堰堤下で竿を出されています。

川沿いの林道をよく見ると・・・
「絶対」の釣果がお約束のこの季節です、
既に何台かの駐車車両の存在はご同輩の気配が。

・・・さて、困りました。

でもそこは、
通い慣れた西野川はこの近辺です、
旧道の橋から入渓するポイント前には駐車車両は無くて。

若干、窮屈なポイントですが、
昨年9月のシーズンOFF前の釣行も良い釣果でした。

ここをSさんへ案内することに。

橋から上流は連続する「落込み&大淵」、
そこをSさんにお任せして、小生は下流の開けた瀬へ。

対岸は流れの早い早深瀬。

セリ出た枝葉は曲者ですが、
橋が作る日陰の中は枝葉下の流れです。

きっと、お魚は葉から滑り落ちる虫、
それに興味が向いているのでは?

粗忽者はブドウ虫のエサに、
枝葉に仕掛けを取られないよう、
葉直下はぎりぎりの際を狙って振り込みます。

幾度か目に・・・アタリです!

小気味よいお魚の走り、
それを抑えながら、お魚をこちら側へ、少しずつ引き寄せます。


たも網に納まったのは・・・
昨年秋は9月のここでの釣行、
その時と同じ、またまた、カワサバ君です。

後ほどでSさんにもお見せしたのですが、
渓流釣り歴の長い彼もカワサバ君は初めての御目文字と。

合流した我ら、その後は、
旧道の橋から西野川は奥へ釣り上がります。
















時刻は既に14:00過ぎ。

いつもは午前中のみの釣りは小生、
今日はSさんのペースにお付き合いですが、
そのSさん、これが、とても、タフなのでして・・・


まだまだ釣り上がって行かれます。

でも、この先は200m程で行き止まり、
根性と体力のない小生はここの岩場で座り込み、
いつかは戻って来られるSさんのお帰りを待つことに。

大きなイワナをビクに納め、Sさんは戻って来られました。

両名合わせて10数匹の釣果、
家族の多いSさんに全てをおみやげにお持帰り頂き、
釣りの後は汗を流しに麓は木曽福島、黒川沿いの日帰り温泉へ。

温泉を出た後は大広間の畳の上、
横を流れる黒川のせせらぎを枕に暫しのお昼寝です。

まったりとした午後の時間を過ごした後、
Sさんとはここでお別れなのでした。


<二日目は単独釣行 上松小川>

・・・残念ながら、
初日のSさんとの共同釣行、
それで我が運を使い果たした様子です。

赤沢自然休養林の入り口は、
煮返り淵から森林管理署まで釣り上がるも・・・

以下、絶景の上松小川は風景のみ、お楽しみくだされ。


このポイント、
大岩・奇岩が連なり、
渡河並びに遡行が不可、
結果、高巻きに次ぐ高巻きで、ヘトヘト・・・



いや、これが小生の実力なのかも知れませんね(笑)。

川から上がり、帰路の準備をしている途中、
昨日にご一緒したSさんからLINEが。

当初の目的を果たし、
今回の釣行、うん、これでヨシ!(笑)


<データ>
6月6日 末川・西野川 
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿    :7.0m   翡翠 冴 硬調
仕掛   :針 吉村7.5号 
      錘 1~B号
                    天井糸 0.7号 1.5m 
                    水中糸    0.3号 4.5m
釣果    :アマゴ     8寸    1匹
               7寸    2匹
       イワナ     8寸 1匹
            7寸 1匹
       カワサバ 6寸 1匹
気温    :6~22℃  
天候    :晴れ
表層水温  :13℃
月齢    :10

 6月7日 小川 
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
釣果    :アブラハヤ    2匹
気温    :13~25℃  
天候    :晴れ
表層水温  :15℃
月齢    :11






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