季節の移ろいは早く、8月ももう最終週です。
飛騨荘川は今、そばの花が見頃です。
山裾から差込む朝日が織りなす光と影。
ポイントへ向かうそば畑はあぜ道の中、
早朝にほっつき歩く渓流釣り師の特権でしょう、
何とも言えない味わいのある、幻想的なカットが撮れました。
毎度の車中泊サイトは治郎兵衛のイチイ前の駐車場、
昨夜は到着時の気温が20℃。
運転席に網戸を張って、
窓を三分の二ほど開けての車中泊は、
就寝時は少し蒸しましたが、朝方は少し寒いくらい。
寝床でもあるハスラーは車体全体が朝露で濡れていました。
改めて、季節は着実に進んでいます。
それでも・・・
雲一つない青空が今日日中の暑さを予感させます。
<減水の庄川本流>
分かってはいましたが本日の庄川、
渇水と行かぬまでも、水がとても少ないです。
日照り続きだった今年の夏です。
お盆以降も際立った雨が無く、
期待の夕立もさほどではなかったのでしょう。
暑さ厳しい晩夏のこんな日、厳しい釣行が予想されます。
・・・それでも、
淵に0.3号細仕掛けを流せば、
少なからずもそれなりの手応えが得られます。
6寸ヤマメさん、
小生の気のせいでしょうか、
少しだけサビが浮き始めているような。
7寸イワナさん、
こちらは産卵期が今少し先から、
身体的に特にお変わりは無い感じです。
5寸ヤマメさん、
この子は色気より食い気?ひったくる様なアタリでした。
いずれ生きることに懸命な彼ら、
足元の澄んだ流れの中、
針が掛かり糸で自由が利かないお魚は、
口を下に向けて流れの底へ潜ろう、潜ろうと。
それが、まるで、手に取るように見える減水の本日。
・・・厳しい釣果を予想していた手前、
お付き合いを頂くお魚達にはお気の毒も、
当てが外れての拍子抜け?嬉しい限りです。
<夏から秋への境界線>
淵で時間を過ごしている内に、朝日が高く登ってきました。
涼しかった早朝ですが、陽が当たりだすと暑いです。
暦の上ではまう秋。
でも、現実にはまだまだ夏。
そんな季節での淵の上段に構える瀬、
そこで仕掛けを流すも、本日は全くの音沙汰なし。
水が少ない本日です、
ここ最近の厳しい残暑から、
流石の飛騨荘川も日中は暑かったのでは?
厳しい暑さをやり過ごすが為、
お魚も避暑地に逃げ込みでしょうか?
今日のポイントは水の冷たい淵・深場のご様子です。
<ヤマメを見ると季節は秋>
岩の間を白泡が走る激しい落込み。
しかしその後に続く淵は減水の本日、
水面は表層を流れるウネリは穏やかです。
そんな淵に仕掛けを打ち込めばアタリです。
アワセの後のお魚の走りは俊敏、良いサイズが掛かりました。
たも網に納まったお魚は、開けてびっくりの玉手箱。
ここ庄川も荘川地区では珍しいニジマスです。
改めて、今日のポイントは淵・深場を確信して、
引き続きエサはミミズで仕掛けの振込を続けます。
2~3回振り込んだ後にまたアタリが。
素直なアタリにアワセを入れると、
その反動はズッシリ系!?見えない淵底でモゾモゾ。
手応えから間違いなくのオオモノです。
ピ~ンと張るは0.3号糸、7m先調子は深くお辞儀を。
それでも、減水の本日です、
流れの勢いがお魚に加勢しても知れています。
定石通り、ここは長丁場で。
自分の立ち位置をお魚より下流側とし、
竿のコントロールが利く範疇で、お魚には好き勝手を頂きます。
川底での定位と、高速での移動を繰り返すお魚。
無理の無い程度にテンションを効かせ、
お魚のお疲れを誘います。
その間、おおよそ2~3分。
久しぶりです、長いです。
ようやくにも、お魚が水面に浮いてきました。
後はツツツ~っと、
水面を滑らせ、たも網に納め、投了。
恐らくは尺ちょうど、鼻の曲がりかけた雄のヤマメです。
今少し季節が進めば一層にお鼻が曲がり、
お魚の個体によっては顔が真っ黒に。
そんな鼻曲がりヤマメを見ていると、
ここでも季節の確実な移り変りが見て取れます。
<今日も暑くなりそうな>
鼻曲がりを揚げた淵の上段、
そこも瀬が続くのですが、案の定、本日は開店休業。
それでも、
この上流に鎮座する、
ラス・ボスの大淵まで歩みを進めます。
減水の本日から、
7m竿でもイイ線まで届くのでは?
の淡い期待がありましたが、
やはりラス・ボスの大淵、
上段からの落込みの白波は振り込み着水点の数m向こうです。
手応えも無く、日の当たる大淵から撤収です。
と、その前に・・・
全体写真の撮影も、尺ヤマメさんだけは別格です。
日影でイイ写真を撮ろうと思ったのですが、
イケませんね、
この季節、午前中の木陰はホントに暗いのです。
何となく、
大口・鼻曲がりの迫力が、
撮れているような、そうで無いような・・・
目出度く、皆さまには、庄川へお帰りを頂きます。
それにしても、
水に漬かっているのに、日なたは暑いな・・・
治郎兵衛のイチイ前の駐車場まで、
朝に来た河原とあぜ道を、汗をかきながら帰ります。
奥飛騨の渓流釣りは終わるのが早く9月9日まで。
もう来週末が最終の週末です。
朝方も見たそば畑。
この白い小さな花を見ると、
長かった渓流釣りシーズンの終わりが近いことを感じます。
<データ>
8月30日 庄川
エサ :ミミズ、ブドウ虫
竿 :7.0m 翡翠 冴 硬調
仕掛 :針 吉村7.5号
錘 1号
仕掛 :針 吉村7.5号
錘 1号
天井糸 0.7号 1.5m
水中糸 0.3号 4.5m
釣果 :ヤマメ 尺 1匹 6寸 1匹
5寸 1匹
イワナ 7寸 1匹
ニジマス 7寸 1匹
6寸 1匹
気温 :19~26℃
天候 :晴れ
表層水温 :18℃
天候 :晴れ
表層水温 :18℃
月齢 :6.9
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~ありがとうございます、こちらは、さっぱりです。。。
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6 件のコメント:
こんにちは!
飛騨 庄川渓流釣行お疲れ様でした
沈む瀬あれば浮かぶ瀬有りと申しますが
コロナ罹患後に尺物筆頭に見事な釣果
おめでとうございます
今日名古屋では40℃を超える暑さでしたが
荘川の蕎麦の花は一足早く季節の移ろいを
感じさせてくれますね
白いワゴンの男
白いワゴンの男さん、こんばんは。陰性にもなり家にいてもやることもなく、荘川に養生へ向かいました(笑)。朝晩は一歩先の季節の荘川でしたが、日中は暑かったです。今日の愛知県も酷かったですね。早く本格的な秋になってほしいです。
尺おめでとうございます。素晴らしいです。
私は最近とんとお目に掛かったことありません。
鼻曲がりの野生ですね。
しかし、この猛暑でも秋が来ているのですね。
ここ知多半島でもこんなに暑いのに、いつの間にか鈴虫やコオロギの鳴き声です。
少し救いですね。
kinkanさん、こんばんは。いつもお世話になっている車中泊サイト、季節折々にいつも賑やかな夜です。初夏はカエルの合唱、目を凝らせばホタルがちらほら、今の季節は虫の音です。見上げれば星空に天の川。いつも癒やされています。涼しい秋が待ち遠しいですね。
こんばんは!
素晴らしい釣果ですね。
どこの川も減水、渇水気味であまり良くない状況で見事な結果!
私は、ホームに久しぶりの渓流をやりに行ってきましたが、型が小型でイマイチなのでリリースしてきました。
来シーズンの楽しみということで!
いよいよ、終盤戦ですね!
一雨欲しいところですね。
アサシンさん、こんばんは。今週末は奥飛騨は高原川へ行かれましたか。難しい今年の高原川へは当方は恐らく一回こっきりです。高原川に限らず、私事、暑さ、濁り、多雨に少雨と本当に厳しい渓流釣りの年でした。来年はもう少し、条件が悪くてもそれはそれ、心に余裕を持って臨みたい小生です。
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