2024年6月30日日曜日

虎視眈々 その後の太ミミズ飼育

 


本日のお題は久しぶり、ミミズ飼育ネタです。

昨年の秋からこの春まで、
越冬した釣りエサのミミズさんなのですが、
以前にもご報告したように、今年は今一つの成育具合でした。

(↑その経緯はクリック)


折角にも越冬タルを2つも用意してのトライだったのですが。

商品としての尾張米糠酸素太ミミズ、
それは残念な品質不具合と称して早々に販売中止も、
それ以上に小生自身の釣行に暗い影を落としかねない緊急事態!?

このままではイケません、何とかしなければ!

・・・と言うことで、
この春以降はまたぞろ、
忙しい毎週末の渓流釣行の合間に、
持てる技術と経験・知識を総動員し改善活動、
試行錯誤を繰返して起死回生を目指してきたのであります。

結論から先に申し上げますと、今回の対策は上首尾に!

ここ最近の小生らしからぬ庄川や石徹白川での好釣果、
それが全てを物語っているのです、ハイ(笑)。


さあ、ご照覧ください!

この色と言い、太さと言い、加えて長さも!
尾張米糠酸素太ミミズ、その復活なのです!

では、どのようにして、ここまで回復したのか・・・


<まずはエサの改善>

これまでミミズさんのエサとして、米糠を与えてきました。
粉末状の米糠をパラパラと飼育土に降り掛け、混ぜ込んで。

我ら人類、ヒトも米糠では無いですが、
お米や小麦などの炭水化物を主食としています。

ご諸兄各位の文献やその他資料から、
ミミズさんも炭水化物を好んで食べるご様子で、
それに従って、エサとして米糠の選択・給仕なのでした。

・・・ただ、ここで、ひとつの疑問が。

本当に「炭水化物=デンプン」がエサとしてベストなのだろうか?

我らヒトもデンプンを口にしますが、本当に欲しているのは「糖」です。

唾液に含まれる消化酵素はアミラーゼにより、
口に入ったデンプンは「糖」に分解され、
エネルギーとして活用されています。

仮説として、ミミズさんも本当は「糖」が欲しいのでは?

とは言え・・・
飼育箱の中に砂糖を入れることはアリさんが集まりそうで。
それに、何より、お砂糖って、高いですよね。

それじゃあ・・・
米糠を水で溶いて、小生の唾液でも混ぜ込むか?

いやいや、安価ではありますが、
一部はSW工房の商品になるミミズさんです、
流石に当社のコンプライアンスが容認できません(笑)。


調べてみたのですが、
唾液以外にも、アミラーゼを多く含む野菜、それがあるそうです。

・キャベツ
・ショウガ
・パプリカ
・ナス
・大根
・山芋
・かぶ
・梨

・・・糠漬けの具材として聞き覚えのあるモノがちらほら。
何となくですが、理に叶っている、の感じがしますね。

ショウガや梨などは刺激と季節・お値段から除外して、
米糠から糠味噌を作り、上記での安価な野菜、それを混ぜ込んでみては?

早速にも、まず、種となる糠味噌を作ってみました。
同量の米糠と水を混ぜ合わせ、一週間ほど経った状態が・・・


う~ん、流石は「男の料理」です、
上の写真、よく見ると、少しだけ青カビが点々と・・・

どこかの製薬会社ではないですが、
これはヒトではなくミミズさんが食するモノ、
細かな問題・不具合はこの際ノー・プロブレム、良い~ンです。

これを更に一週間ほど寝かせて、次いでお野菜を混ぜ込みます。

ご近所のスーパーで入手した、かんたん便利・安価な「大根サラダ」、
ミキサーで汁状・ペースト状にして。


これを追加の米糠粉と一緒に、種とした糠味噌に混ぜ込みました。

・・・まだ蚊の発生には早い季節での作業でしたが、
糠味噌の「こおばしい香り」に小バエが寄るは寄るは!
蚊取り線香を炊き込めて、での作業なのでした・・・

その一週間後にミミズさんへエサとして与え始めたのですが、
これがもう、効果てきめん!

上述の丸々と太ったミミズさん、
これが飼育箱の中の土を反すと、もう、わんさか!

・・・若干、ヒッチコック監督はホラー映画の世界(笑)。


<今後の展開~ミミズさんの生活環境整備>

これからの季節、
小生が暮らす尾張北部も容赦ない暑さに見舞われます。

毎年のこの季節、飼育箱をプラ・パンに張った水に浮かべ、
ミミズさんには暑い季節を乗り切って頂いたのですが、
どうしても、
活きが無くなる・良いサイズの数が減る、が見られました。

そこで、今年の夏は・・・

まだ昨日で配線・配管を終えたばかりで未稼働・試運転前ですが、
プラ・パン内の水、そのチラーによる強制冷却を。

飼育箱を覆う銀色のシェルター、
その奥に見える大きな収納ケース、それに曲がった煙突のような物体。

何なんじゃ?
と思われるご諸兄もお見えでしょうが、
これにも、ちゃんと、確たる理由(言い訳?)があるのです。

この詳細並びに結果の成否、それはまた今度のご報告!


・・・来るべく夏休み、
小学校のお子様は夏の自由研究、
是非にもお役立ていただければ幸いです。


















2024年6月23日日曜日

夏至の翌日 石徹白川釣行

 

夏至の翌日の石徹白川は曇り空でした。

石徹白橋から眺めた上流方向、今年も白山連峰の遠望はお預けです。


前日は道の駅 あゆパーク での車中泊、
午前中の雨は短時間で止み、夜は満月に近い涼しい月夜、
いつもの年なら見ることも稀な、白くてとてもきれいな月でした。

到着時の21:00頃はまばらな駐車が、
目覚時計で起床した4:00、薄暗い中、ナゼか周囲はたくさんの車が。。。

「何じゃ、こりゃ??」

様子を見ると皆さま、アユ釣りの準備をされています。

起き出して寝台を片付ける傍ら、
作業に余念のないお隣さんに伺うと・・・
どうも本日、ここ、あゆパーク 近辺でアユ釣り大会があるそうです。

虫の音、満月、アユ釣り・・・夏ですね。


<今年もやってきました>

先週末が梅雨入り前の最後の「爽やかな日」と思っていましたが、
梅雨入りはしたものの土曜の日中一杯は雨が降らない予報に。

そんな本格的な雨降り前に行っておきたいポイントは、
先週末の六厩川ともう一つ、この石徹白川なのです。


低く垂れこめていた雲、
それでも河原に降り立つ頃には青空が覗き始めていました。

金曜午前の降雨はお湿り程度だったのでしょう、
石徹白川の様子は平水より低めです。

渓流釣りには厳しい条件なのでは?
と思いきや、意外にも入れポンな状態(嬉)!

もちろん、日に20~30匹も掛けられる、
アユ釣りのテンポには叶いませんが、
とても良く掛かる本日です。

・・・梅雨入り前は晴天が続きました。

昨日午前中の雨はお湿り程度でしたが、
きっとお魚達には待ち焦がれた雨、
高活性はその為でしょうね。

しかしながら・・・
仕掛けを振り込んで直ぐに来るアタリ、
これを見逃す、もしくは、掛け損ねると、
次のアタリが来るまで、それが長いこと長いこと。

渓流釣りでは人気の石徹白川です。

高活性でも非常にスレているお魚達、
初弾で仕留める気概、集中力が試されます。


<後攻はベテランのご同輩>

人気の石徹白川です。

実は今回も、
この落ち込みで粘っていたら、
下流からご同輩・エサ師さんが釣り上がって来られました。

この方も昨年の方と同様、
ベテランさんなのでしょうね、
渓流釣りのエチケットは「先行者を追い越さない」を守られています。

とは言え・・・
長メシ、長風呂、長トイレ?
日常生活と同様に、ネチっ濃いお作法が信条の小生釣技なのです。

決して意地悪からではないのですが、
釣り上がり速度はとても遅く、
後攻のご同輩には申し訳ない限りなのです。

意を決して、ご同輩に近寄り、
「どうぞ、先行して下さい。」

返されたお言葉が、
「いえいえ、もう上がりますので、どうぞお気になさらず。」

・・・何とも、奥ゆかしい!

釣技を磨いた暁には小生、
斯様なベテランさん、その域に達したい限りです。


<爽やかな石徹白川>

ここ毎年で訪れている石徹白川、
昨年は2回ほど、丁度は今時分の時期と秋口に。

秋の釣行ではパっとした釣果は得られませんでしたが、
6月中旬の訪問では好釣果でした。

梅雨入り前後の渓流釣り。

朝からの雨はイヤなものですが、
そうでなければ、
日中に吹く初夏の風は優しく、
お空を覆う雲は暑さを凌いでくれて、
まま広がる青空は山々の遠影を綺麗に映し出してくれます。

本日もそんな初夏の一日。
暑くもなく、また、寒くもなく。

渡河を繰返しガレ場を乗り越える、
この石徹白川の釣り上がりコースですが、
好釣果も重なって、遅いながらも足取りは軽やか!




先週まではドライ・ウエーダーでしたが、
本日からは夏本番、ウエット・パンツでの出陣でした。

ただ、これがイケません。

ウエット・パンツはソックスが分離されています、
そのネオ・プレーン製は厚手のソックスを忘れちゃって。

ウエーディング・シューズはドライもウエットも、
厚手なソックス着用を想定して、かなり大きめに出来ています。

ソックスなしでの着用は、足とシューズがガバガバ。

・・・さて、困りました。

アウト・ドアな渓流釣り。

今回のような安全具での適用はお勧め出来ませんが、
知恵を絞って無いモノ、忘れモノには、今、手元にあるモノで代用を。

・・・業務後の車中泊での良い所、
昨日に仕事で着用した厚手の靴下があります。(少し酸っぱい香りが)
これに朝から履いていた靴下と、帰路に用意した靴下を三枚重ねして。

風光明媚で爽やかな風景とは裏腹、
止む無くの都合上は若干も「香り立つ」の出で立ちにて。


<一撃必殺な一投必釣>


初夏の雨降り後に釣れる河川と、
条件がイイからでしょう、珍しく本日は(も?)好釣果です。

・落込みの白泡の横がニオうな(靴下じゃ、ないですよ)
・あの岩裏の流れが怪しい
・白波の下に居るような

その勘に従った一投目、まず、何らかの手応えが。

シーズンも中盤に差し掛かり、
ようやくにも「読み」が冴えてきた、のかも知れません。


それでも、見逃し・掛け損ね、その後はアタリが遠くて。

こうなると一撃目で仕留める「一投必釣」が肝要。
振り込んだら即、穂先を揚げ、糸を張り、目印を注視。

せせらぎの音も遠くなるような集中力。
これが維持できていたから、なのかも知れません。


<とは言っても、やはり、そこは粗忽者>


このルートも後半戦です。
このガレ場を登って次のポイントへ。

その途中・・・

歳と共に体力・筋力が衰えているからなのか?
三枚重ねの即興厚手ソックスが禍したのか?

今シーズンは三度目の、足を滑らせての落水です・・・

ただ今回は膝を強打する前倒れでは無く、
最悪の場合は恐ろしいですが、後倒れに気味に!

しかし、咄嗟にそこをグっと踏ん張って、
爽やかな石徹白川の流れの中央、
披露されるは腰だけ下がった、
いわゆるウ〇ンチング・スタイル!?

結果、お尻だけが冷たい水の中へ。。。
(これって結構、筋力、ありますよね)

・・・帰りの着替えは車内でパンツ変え、加えて、素足の帰路なのでした。


しかし、ナゼでしょうね?

イワナさんは兎も角も、
良いサイズはヤマメさんでは無くてアマゴさんばかりです。



<データ>
6月22日 石徹白川
エサ   :ミミズ
竿    :8.5m  渓峰本流
仕掛   :針 吉村7号 
      錘  1号
                    天井糸 0.7号 3.0m 
                    水中糸 0.3号 4.5m
釣果   :アマゴ    8    
                                7寸    3匹
                                6寸    1匹
                                5寸    2匹
                    小ヤマメ           2匹
                    イワナ    8寸    1匹
                アブラハヤ         1匹 
     ※今年からお持ち帰り制限は10匹まで。
      ご安心ください、
      全てサイズはエエ加減な寸表記、
      リリースです。
気温    :15~20℃  
天候    :曇り まま晴れ
表層水温  :17℃
月齢    :14.6
















2024年6月16日日曜日

梅雨入り前 庄川支流六厩川釣行

 
遅れている今年の梅雨入り。
きっと今週末が梅雨入り前の最後の「爽やかな一日」でしょう。

そんな貴重な一日を費やして、訪れてみたかったのが飛騨 六厩川です。

標高1,000m近い六厩の集落から、
庄川の御母衣湖へ流れ下る六厩川ですが、
竿が存分に振れる川幅となる車止めから奥、
そこへの釣行は重装備となり夏本番は暑くてキツいのです。

2年ぶりとなる車止めから奥への釣行。
粗忽者ながら今回も慎重に、装備・食料・飲料水は十分で望んできました。


<初夏の六厩の朝>

R158は六厩の集落入り口にある駐車帯は「くるまーと六厩」、
今週末も迎える朝は深い霧でした。

そこから林道を分け入り、
釣行のベースとなる車止めまで約30分ほど。

未舗装の林道はお土地柄なのでしょう、
敷かれている玉砂利は「玉」ではなくて「尖った礫」、
一応は4WDですが足回りはフツ~の軽自動車は我がハスラー、
無理は禁物で段差や泥濘はゆっくり運転なのです。

6:00到着の山深い車止めですが、
今回は既に先行者・ご同輩がお見えの様子です。

・・・さて、こちらのご同輩、
車止めから奥へ向かわれたのか?
はたまた、反対側はここから上流へ?

バッティングは避けたいところなのですが、
既に周囲には全く気配が感じられず。

考えても解決しません、まずは、初期の計画通りに。


今回も「ひとりこっきり」の冒険です、
新規開拓は奥の奥へと行って見たい気もするのですが・・・

慎重に今年も前回と同様、
車止めから六厩川を下流に歩き、
第三入渓口から釣り上がって第一入渓口から退渓とします。

・・・上の画像地図で示す第一から第四の入渓口は、
手前勝手な小生が、勝手気ままに付けた個人的な呼称です。
公的な地図は、そのもうチョイしたのリンクをクリック・・・


さあ、車止めを越えて!
いつもながら、気が引き締まります。


<水がきれいな六厩川>

まだ朝も早いからでしょう、
山腹を走る林道から見下ろす六厩川には霧が掛かっています。

・・・昨日の尾張北部は、
いえ、全国的にでしょうが、とても暑い一日でした。

それでも夕方、
R156を関、美濃、美並、八幡と登れば、
少しずつ気温もさがり、ひるがの高原でのそれは20℃でした。

更に進んだ六厩の到着時は18℃と涼しく、
朝方に至っては12℃と寒いくらいで・・・

持ち込むか悩んだ厚手のスエット、
それを着込んで寝袋にくるまって正解でした。

地域並びに朝晩の激しい気温の変化、梅雨前は体に堪えますね。

30分ほどの歩行で入渓点に到着です。

川に漬かっての最初のショット。

ドライのウエーダー越しに伝わる水温、
とても冷たくて徒歩で暖まった体には気持ちが良いです。

大きな集落を通ることなく、御母衣湖まで下る六厩川。
水は澄んでどこまでもクリヤーです。


ミミズにて釣りの開始早々、
この小淵でのアタリは、今週末もオオモノでした。

竿は6mとエサ釣りでは短い部類、
ある意味でお魚との距離は近く接近戦です。

水の澄んだ淵の中層は、
足元を走るお魚が見ることができ、
針のかかった口を下側に向け、懸命に潜ろうとする姿が。

頃合いを見測り浅瀬に移動、
竿を立てて寄せに入ったのですが、
あれあれ、急に糸から伝わるテンションが皆無に。

・・・掛かりが浅かったか?
そう毎週毎週で上手く事は運べませんね、
今週末は見事にオオモノをバラシてしまいました。



<二人連れのルアー・マンさん達>

概ねいつもは「ひとりこっきり」の釣行は小生。

先のオオモノのバラシなぞ、
このブログ上ではサラりとカッコ良く記していますが、
そんな出来た器な訳もなく、
ご推察の通りで、
直後は大声で「クッ〇~!!」と地団太を踏んで汚い後悔の念を。。。


・・・一人であることをイイことに、
深い深い山の中の澄み切った流れはその袂、
はたから見れば、ひょっとして「心の病」?
街の雑踏で見かけたら絶対に近寄りたくないタイプ?
普段の生活で溜まったうっ憤、それも大いに重なってなのか?

そう、大声での「独り言」が多いのです・・・


尖った礫の多い六厩川です、
根がかりも半端なく、
またぞろ「クッ〇~!!」と唸った直後!

・・・突如として数m下流に、あろうことか人影が!

カッコ悪いですね、「独り言」は、反省です。。。


下流から釣り上がってこられたご同輩はルアー・マンさんでした。

不意を突かれてしまいましたが、
しかし、ここ六厩川では人との出会いは珍しく。

お話を伺うと、車止めあった先行者の軽ワゴンは彼らのモノ。
小生が勝手に決めた第四入渓口、
そこから遥々と釣り上がりされたご様子です。

「手返しの早いルアー釣り」 VS 「のろくもネチっ濃い小生のエサ釣り」。

折角の今期最終であろう、梅雨入り前の「爽やかな一日」です。
「お気を付けて」をお互いの合言葉として、
お二人には先行して頂くことに。



<お得意?二番煎じの釣行>

・・・さて、後攻となった小生です。

根がかりの補修は針仕事、
それを終えたらお茶に菓子パン、
更には一服と先行者との間を置きます。

その後、おもむろに、釣りを再開して。


もしあれが・・・
同じエサ釣りのご同輩だったら、小生に望みは無いでしょう。

菓子パンをかじりながら、先行くお二人を暫く見ていましたが、
水辺からは距離を置いての遡行から恐らくは上級者、
それに釣技が違えば何とかなるのでは?

その答えは直ぐに出ました。

まずは小粒ですが6寸モノのアマゴさん。

開始早々のオオモノから、
今日のポイントは淵底のご様子です。

エサはブドウ虫の場合、
つつく様なアタリばかりで、掛かったとしても新子君です。

ミミズのエサで、淵底のみ狙って。


水そのものが緑色なのか、新緑が反射して緑なのか、
いずれ、きれいな、静かな緑の淵です。


その淵底から揚がった8寸モノ。

朝一番のオオモノのように、
掛かった後の川の中のお魚の挙動、それが手に取るように見えました。

これも日本海側のヤマメではなくて、
放流モノの末裔でしょうか?太平洋側のアマゴです。



<今週末も、良く歩きました>

陽が高くなってから、朝方とは一変して気温が上昇。
吹く風は乾いていますが、日向での釣り、額に汗がにじみます。


六厩川をぐんぐんと遡って・・・

判ってはいたのですが、
これから先は第一入渓(退渓)口まで、
川幅が広く、水深の浅い、ザラ瀬が続きます。



ドライのウエーダーの中、重装備も重なって、もう汗まみれ。。。


それでも無事に車止めまで帰還です。

車止めには先ほどのルアー・マンさん達、
既に着替えを終えて「モグモグ・タイム」でした。

「どうです、釣れましたか?」
ルアー・マンさんの問いかけですが、
どうもお二人も小生と似たような釣果だったようです。

返す小生から、
「ひょっとして、譲った手前、手加減をして頂けましたか?」
この問いかけに、それは無かったよ、のご回答を頂けて(喜)。

・・・爽やかな風の元、
釣り師冥利に尽きますね(笑)。



<データ>
6月15日 六厩川
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :前谷川 6m 渓秀                 
仕掛    :針 吉村7号
       天井糸 0.7号 0.7m 
       水中糸 0.3号 4.5m
       錘 1号
釣果    :アマゴ    8寸    1匹
            6寸    3匹
       小アマゴ           3匹
気温    :12~24℃  
天候    :晴れ
表層水温  :17℃
月齢    :8.6














2024年6月9日日曜日

梅雨入り前 飛騨小坂川渓流釣行

 

「期待外れ」と言う言葉があります。

普通は悪い意味で使うのですが、まま、良い意味での期待外れも。
良しにつけ、悪しきにつけ、
今週末はそんな「期待外れ」の多い釣行となりました。



<平水 or 渇水>

2時間ほど前に仕掛けを刺した対岸際の浅めの瀬の淀み、
再び間を置いてのトライはアタリから、
その後の展開は意外でした。

朝方はあんなに何度も探ったポイントなのに・・・

アワセに返す反動はずっしり、間違いなくのオオモノ。

それが対岸の淀みにジっとしているハズもなく、
口から伝わる違和感を取り除こうと全力で走り始め、
あれよあれよという間に小坂川本筋の流れに突入します。


普段は押しの強い、飛騨 小坂川の流れ。

それでも、ここ最近の晴天続きから、
本日は渇水とは行かぬも、きっと減水気味、流れは大人しいかと。

さすれば・・・
いつものポイントは渡河が可能、
林道を抜けた奥から帰路は赤沼田の集落まで、
日がなのんびり、釣り歩くことが出来るのでは?

そんなつもりで・・・
渡河の為に登山用のステッキと、
大岩区間をやり過ごす為にヘルメットと、
重たいリュックは重装備で赴いた小坂川の川懐なのですが。

明るくなって、蓋を開けてみれば、何のこっちゃ?

意外にも小坂川は普段通りの強い流れ。

不覚にも瀬の淀みから現れたオオモノに、その本筋へ潜られてしまいました。


<今週末も、ヒヤヒヤ・・・>

先週末に引き続き、竿は違えど仕掛けの水中糸は同じ、
細糸0.3号のフロロです。

サイズは先週のニジマスほども無いでしょうが、
それでも小坂川の激しい流れが重なり、
本流竿はギャン曲がり、糸はピ~ンと張り詰め・・・

もう、全くにも冗談が通用しないくらいの緊張感!?

兎にも角にも、ここはお魚との根競べ、
毎度の如く、まずはお魚さんが先手「3-四 歩」です。

今週末も老体にムチ打ちながら、
コケないように、コロばないように、
小生も長竿を抱え小走りでお魚に従います。

しかし意外にも、
ここで女神さまから当方へご加護が!

お魚に迷いが生じたか?
小石底の浅瀬に逃げ込みました。
よし!これなら無理せず僅かに竿を立てれば・・・

あんぐりと水面に開いた大きな口。

それを見ながら、
たも網を足元にスタンバイ、
ツツツ~っと、水面を転がして、
もう間もなくで投了の「7-四 桂」!

尺にいったか・いかないか、
重さのあるいいサイズのアマゴさんが。


<日釣り券、値上げの効果?>

毎シーズンで1~2回は訪れる小坂川ですが、
昨年はご無沙汰してしまい、今回は2年ぶりの訪問です。

patchitupさんのblogから、
釣り券の大幅な値上がりは聞き及んでいるものの、
その為でしょうか?
コンビニでの券購入ではレジのおばさま、手順に要領を得ないご様子が。

車中泊サイトは道の駅「南飛騨小坂はなもも」の駐車場も、
この時期にしてはご同輩のお姿、お車の台数はかなり少な目・・・

道の駅裏で早朝に拝顔した小坂川。
この時の状況・水況は、
若干の減水・大人し目、の判断だったのですがね。

早朝に闊歩するポイントへ続く林道、
かつてはサイクリング・コースだったようですが、
数年前は益田川の氾濫以降、
お手入れがされていない、誰も通っていない様子です。

路面には落ち葉が堆積して、
場所によっては路肩が陥没して沢水が流れ、
歩みを進めると蜘蛛の巣が顔にまとわりつく状況・・・

でも、これって、
渓流釣り師にしてみれば好都合!


訪れる人の少ないポイントって、
大きいのが、たくさん、釣れるのであります!

そこは今回、う~ん、期待通り(嬉)!



<徐々に変化する渓相>

サイズは申し分ない釣果も、
それでもかつてほどの数は出ない本日。

数年前の氾濫でイイ感じの落込み&早深瀬、それは浅くなってしまいました。

一昨年の釣行でもその大きな変化に驚いたのですが、
今日見た限りではこのポイント、
一層の変化として川の半分がより浅瀬になってしまい。

大きな氾濫で変わった渓相、
それにつられて?はたまた、元に戻ろうと?
小さな変化・補正は日々で続いている感じがします。


さて、渡河が出来ない本日です。
ほんの200mくらいの短い区間での釣りとなります。

・・・また重装備をまとめて背負い、
林道をテクテク30分かけハスラーまで戻れば話は別ですが。

・・・以前は怖いもの知らず、
川のこちら側は土&岩斜面下の狭い河原、
そこを小継竿に持ち替えて釣り上がったのですが、
僅かでも経験を積んだ今なら判る、その無謀さ・恐ろしさ。

ダメですよね、こんな所へ、駒を進めちゃ・・・


いずれにしてもポイントが限られた本日、
「ゆっくり&繰り返し」での竿出しでした。


<梅雨前の乾いた風>

時刻は10:30を過ぎた辺り。

全ポイントを二往復した本日です、
風も出てきて遠い釣り場でもあります、
少し早いですが、この辺で上がることにします。


河原の岩に腰かけて、菓子パンとお茶で一休み。

午後からはゆっくりと下り坂、明日は雨の予報です。
吹き始めた風が白い雲を運んできています。


















行きの早朝は薄暗かった、水路脇は木立の中の小道、
お昼も近くて明るく緑一色です。

河原から森を抜け林道へ登る坂道、
重装備で臨んだ本日、退渓は息も弾んで一苦労。

・・・以前はこんなんじゃ、なかったのにな。。。

ここは期待が大きく外れ、大変なのでした(笑)。


<データ>
6月8日 
●小坂川
エサ   :ミミズ、ぶどう虫
竿    :10m  SGロング
仕掛   :針 吉村7号
                天井糸 0.7号 4.5m 
                水中糸 0.3号 4.5m
      錘 B~2B号
釣果   :アマゴ     29cm    1匹 
      ※う~ん・・・僅かに期待外れ。
                                8寸    2匹
                                7寸    2匹
                  イワナ     6寸    1匹
                  ウグイ     6寸    1匹
                  ※寸表記はリリ~ス目測です。
気温    :10~22℃  
天候    :晴れ 微風
表層水温  :17℃
月齢    :1.6