2015年3月29日日曜日

今年初の郡上吉田川釣行~淵攻略 その2

釣れない淵の傍ら、河原でおにぎりを食べます。
空は快晴、気温も上がり朝から着ていた上着を脱ぎます。
それでも少し暑いです。


先々週の達原渓谷と違い今日の吉田川は生命反応が豊か。
岩の上を黒い蜘蛛が這い回っています。
空にはトンビかカラスか・・・枯れ枝からは鳥のさえずりも。
瀬を渡ると岩には若干のぬめり感が・・・渡河にはやっかいですが生命力を感じさせます。
釣れても・釣れなくても、渓流はさわやか。

でも欲深な小生、この生命反応がもう少しお魚にもあれば・・・と思ってしまいます。

遠くに見える高橋。
朝から何人か、何組か、ここを訪れ竿を出すのですが、やっぱり釣れないのでしょう・・・
お客の回転が速いです。

もっと川をさかのぼりたいのですが、河原が無くこれ以上は遡行不可能。
でも夏場は芦が生い茂り気づかなかったのですが、
淵の横から上流に抜けられそうな道があります。

ご同輩の数が多くて釣れないとするならば、新規開拓は重要。
行ってみますか・・・

一旦、竿をたたみ上着をバックパックにしまい込み、歩き出します。
午後から本当に暑くなりました・・・ウエーダーの中は汗だくです。
川から離れた崖下を回り込み竹藪を抜けたら、また吉田川に出ました。

相変わらず瀬が続きますが、水深があり流れが緩い場所があります。
見渡す限り誰も居ません。
ここから始めるか・・・
 
ここも日当たりが良く川の中がよく見えます。
・・・どうもダメです、何投しても・・・
このポイント、もっと暖かくなれば良いのかも知れません。
更に上流へ歩みを進めますが、大きな河原に出て渡河も難しい様子。
上流への遡行を断念、一旦、高橋に戻ります。
 
時刻は午後2時。
朝、あいさつをした先着さんの車は既に無く、駐まっているのは当方の軽巡「ネイキッド」のみ。
 
さて、どうしたモノか・・・
誰も居ない釣り場、掟破りですが釣り降りますか・・・
誰に迷惑を掛けるも無し。
車止めを越え川沿いに走る旧道を下流に向かって歩き始めます。
 
使われていない旧道は岩や倒木が道を塞ぎます。
河原までは10mほど崖を降る必要があります・・・どこからか降りられないモノか。
世の中、探せば何とかなるモノです、数百mほど降ったところに河原まで続く崖崩れの痕が。
 
意を決して、そろりそろりとそこを降下します・・・
スリル満点!しかし我ながら無茶!
童心に帰って・・・なら聞こえは良いですが、
50手前の旦那が週末、こんな危ないことをして釣りを楽しんでいるなんて、
家内には見せれません、言えません。
 
河原に降りると良い感じの淵が目の前に。
川の中から倒木が顔を出し、その少し下流が落ち込みです。
時刻は3時少し前。
既に陽が傾き始め、この淵は既に日陰で中が見えません。
・・・釣れそうなイメージが湧きます。
 
ここも頭上は木がせり出し、まともには振り込めません。
5mの仕掛けに装填しなおします。エサの沈み込みを優先して少し重めのオモリで。
濃い緑で暗黒の流れの中に・・・
 
・・・数投してもアタリは無し。
ここもダメなのか・・・の気配が漂い始める最中、流しきった仕掛けを何気なく上げると・・・
なんだ?掛かってるじゃないか?
15cmくらいの小さな細身のアマゴ。
言われてみると、上げる前に僅かに目印が止まったような・・・ほんとに僅かに。
夏場だったら針を飲まれているパターン。
でも活性が低いからでしょう、針はミミズと一緒に口元に掛かっていました。
・・・これが今年初のアマゴです。

居ると解れば俄然やる気が出てきます。
即リリース後、引き続き仕掛けを流します。
するとまた数投後・・・目印がそっと止まります。
アワセるとグンとくる手応え!すわ、大物??

ところがこれ、先ほどよりもっと小さく細いアマゴ・・・
人間は心理状態により感覚が麻痺するものです・・・
朱点は鮮やかですが、パーマークが薄いです。養殖モノ??

時刻は3時半過ぎ。
先ほどの崩落した崖を登ることを考え、今日はこれにて撤退です。

淵に固執した今回の釣行。
粥川でのエサ屋の主人の言葉、「深場でのう、じっと我慢だわ。」
我慢の甲斐のあった釣行でした。
 
 
 
<データ>
竿      :シマノ 渓峰尖7m
天井糸   :ナイロン 1号 1.5m オレンジ
水中糸   :フロロ  0.3号 トオシ仕掛け 
     長さ:場所に依る 3m(天井糸無し)、5m(天井糸含む)、6m(天井糸含む)
目印      :蛍光オレンジとムラサキ 2~4個
オモリ     :午前 3~2号     午後 1号
針      :午前 吉村5~6号  午後 吉村7号
エサ    :午前 主にキンパク   午後 主にミミズ
釣果    :アマゴ2匹 15cm以下
気温    :3℃~17℃
表層水温 :朝8℃~昼10℃
 
 
 
 
 
 
 
 









2015年3月28日土曜日

今年初の郡上吉田川釣行~淵攻略 その1

ご諸兄各位殿


左上流の沈木手前を狙い、頭上の枝に配慮しながら、サイドスローで落ち込みに投入。
7mの竿に短め5mの仕掛け。
エサはミミズ。ガン玉はこの流れでは重めな1号。目印は水深2.5mに設定・・・淵攻めです。
水泡が消える少し下流で目印が落ち着きます。
表層の流れよりゆっくりと動く目印、それをじっと見つめ・・・時刻は午後3時。
「もうこれで何投目だろうか?」




今年初めての吉田川は明宝高橋近辺。
今朝も冷えました・・・せせらぎ街道は3℃。
スキー場に向かう若者の車で街道はにぎやかでした。

ところが、日が昇るにつれ気温が上昇・・・水温も朝8時の8℃が12時で10℃。
でもこれ、友船内のあくまでも表層面の水温・・・流芯、川底はまだ低温なハズです・・・

朝8時にここへ到着。
挨拶をかねがね、先着さんにお話を聞くと釣果はサッパリとのこと。。。
下流への入川に了解をもらい、しばし様子を拝見・・・どうも瀬を中心に攻めています。
さもありなん、気温は5~6℃かな?まだ瀬は早すぎますよ・・・

当方は淵を集中的に攻めます。
とは言っても、ここ高橋の淵は朝日が差し込み中がハッキリ・クッキリ。

お魚が居ればま~る見え、と言うことは、お魚からも当方がま~る見え、難しいのです。

俯瞰してみると・・・魚らしきモノが見えません。バッチリと警戒されている?
もしくは本当にいない??

去年の大雨でここ高橋近辺は大きく地形が変わりました。
以前は右手前の砂州が無く、代わりにそこを激流が降り、
中央の淵は対岸から瀬を渡って中州に回り込まなければ攻略不可能でした。
でも今は・・・攻めるにはお手頃な状態、でもってお魚は不在??

淵の本丸は諦め、対岸から瀬を渡って中州に入り、画面奥の駆け上がりに照準を絞ります。
中腰で接近、まずは遠間から手前、次に流芯、でもって向こう側と数投づつ探りを入れますが・・・
反応ナシ。

潔く諦め、例のごとく川をさかのぼります。

瀬を渡り高橋をくぐり、暫くは瀬が続きます。
イメージが湧かないけれど、瀬のそれらしきポイントにも何カ所か数投流してみますが・・・
やっぱり反応ナシ。

このもう少し上流に第二の淵があります。
夏なら頭上の木々が生い茂り淵は日陰なのですが、
今の時期は葉がなく、先ほどの淵同様で中が丸見え。

でも落ち込みが激しく表面が波立ち中が不鮮明なところも・・・少しだけ期待!
枝の張り出しがここは極端に低く、竿7mで仕掛けを3mに変更・・・
ホント、ちょうちんです。
何投か流した後、駆け上がりで不意に上げた針先に小魚が・・・
でもハリ掛かりしていなかったのか、すぐに落水!
・・・居るには居るんだな、ここ。

午前中はここと、このまた少し上流の淵で粘りましたが結局は戦果ナシです・・・。




今年初の郡上吉田川釣行~淵攻略 その2
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2015年3月21日土曜日

春の尾張東部丘陵地

ご諸兄各位殿

何となく、わざわざ釣れない日を選んで釣行している様子の今日この頃。
春分の日の今日など尾張北東部は暖かく、恐らく渓流も絶好の釣り日よりなのでしょう。
がしかし、残念ながら今週末も所用で行けず終いです。

霞を食べて生きる仙人にまま憧れますが、
そんなわけでもなく、
あまたのしがらみに絡め取られた身上の故、
これら所用も断り切れず・・・


そんなせわしい一日でしたが、幸いにも夕方からは時間が空き、
近所の里山に散歩へ繰り出しました。


 
まだ日が高く菜の花の黄色がまぶしいです。
 
竹林も青々としてきました。
 
 
いつもの山裾の溜め池。今日はルアーマンが一人だけ。
 
桜の芽もここまで膨らんできています・・・あと一歩。
 
 
 
梅はもう満開です。
 
 
西に日が沈んでいきます・・・
 
 
明日も良い天気でしょう・・・
来週初めにもう一回、寒さが戻ってくるようですが、「暑さ寒さも彼岸まで」と言います。
来週末の天候に期待です。
 

 


 
 
 
 
 

2015年3月15日日曜日

奥矢作~その2 飯田洞川釣行

時刻は11:30。
あれからも全く手応えナシ。。。

達原渓谷は風光明媚な「賽の河原」、そこで一人、コンビニで買ったおにぎりをほおばります。

「ここは引き上げるか・・・」
まだ午前中、時間はまだ十分にあります、引き際が肝心です。

トンネルの手前まで戻り、斜面をよじ登って川から上がります。
狭い国道を味方の軽巡に向かって歩いていると、河原にご同輩が・・・
久々の自分以外の生命反応。
しばらく調子を拝見・・・でも小生同様、残念な様子です。

綺麗すぎる達原渓谷を後にして、次は釣具屋の店主のおススめ、飯田洞川に向かいます。
午後から果たして地獄に天使が舞い降りるのか??


R418を西に戻り上矢作の町の中、上矢作病院の手前に飯田洞川にかかる橋があります。
橋を越えてから右折して川を上ります。
暫く行くと立派なパジェロが狭い道端に。
その横に「上矢作」とロゴの書かれたオレンジのジャケットにウエーダーを着込んだお二人が。
漁協の監視員さんです。

小生   「釣れますか??」
監視員  「釣れん!どっか、上の方に行ってマッたわ!」
誠に期待薄なお言葉なこと・・・その上の方から小生、ただいま降りてきたのですが。。。

途中に小さな発電所が。
そのダムとも言えない堰き止めから川をのぞき込みます。
監視員さんの一言もあり・・・微妙です、綺麗ですが。

そのもう少し上流に軽巡を進め・・・時間ばかりが過ぎていきます。
「え~い、ままよ」とサイの目を振るかのごとく、車を止めて川に降り立ちます。

午前中の達原渓谷と違い川幅が狭く、木立が川岸まで迫っています。
7mではまま穂先が枝に取られそう・・・ズームで6.3mに縮めて対処します。

午後からは雲も去り、暖かいとまでは言えませんが、午前より幾分は過ごしやすいです・・・
でも、それもつかの間、次は風が出てきました。

この落ち込みで粘ります。
セオリー通り遠間に立ち手前から探りを入れ、次は流芯の向こう側の反転流へ・・・
ぐるりぐるりと2~3回、渦に巻かれて目印が水面で輪を描きます。

・・・エサを変えオモリを変え目印の高さも・・・徐々に昨年までのカンは戻ってきました。
風がまま吹いても思ったところにバッチり振り込めます・・・
・・・結果には繋がらないですが。。。

やっぱりダメです、釣れません。

達原渓谷と同様、この表現が適切なのか・・・思うに川が綺麗すぎます。
この時期だから?
さらさらの川砂、水こけのない岩、底の底まで見えてしまう透明度・・・
加えて少なめな水量・・・
腕の無さを差し置いて、釣れない理由を連ねても致し方は無いのですが・・・

・・・そう、例えるなら、今日の奥矢作は「佐々木希」さん。
繊細で綺麗すぎます、高嶺の花、とても釣れそうにありません・・・
「壇蜜」さんのように、もう少し色というか艶というのか、イケそうな感じが・・・
肥沃な吉田川なんかはこっちの類かな??
・・・おっと失礼、中年オヤジのひとりごと。


残念ながら本日も良い結果に至りませんでした。
でも、初めての奥矢作、たまたま今日がダメなだけで、季節が巡れば良いのかも知れません。
まあ、これも経験!行ってみて、ヤッてみなけりゃ解らない!
とにもかくにも、とても綺麗な川でした、奥矢作。
次回に期待を込めて・・・

<参考>
http://maps.gsi.go.jp/?vs=c1&z=16#15/35.322076/137.581530

http://cache.yahoofs.jp/search/cache?c=tgEIb4lZRLwJ&p=%E7%9F%A2%E4%BD%9C%E6%B8%93%E8%B0%B7&u=https%3A%2F%2Fja.wikipedia.org%2Fwiki%2F%25E4%25B8%258A%25E6%259D%2591%25E5%25B7%259D_%28%25E7%259F%25A2%25E4%25BD%259C%25E5%25B7%259D%25E6%25B0%25B4%25E7%25B3%25BB%29










奥矢作~その1 達原渓谷釣行

ご諸兄各位殿

「今週末はどの川にしようか・・・」
忙しい業務の合間、職場の天井を見上げ、ふっとそんなことを考えてしまう・・・なんてことは無いでしょうか?
職務に忠実な小生は全くそんなことはありません・・・!?

「いや~、今朝は参った。家の前が30cmの雪で・・・」
先週の水曜日の朝のことです。
郡上から毎朝遠路、尾張北部の小生の勤め先まで通っている同僚の一言。

”・・・察するに、今週末のいつもの郡上は残雪の中・・・行き先を変えるか。。。”

ということで、今回は趣向を変えて雪が少ないであろうの推測の元、岐阜県はその南部にある奥矢作へ行ってきました。
平谷湖での管釣りの帰り道、いつも気にしていた川ですが・・・初めての釣行です。
果たして、仕事中の思惑のごとく、上首尾と事は運んだのでしょうか??



朝6:30出発。昨夜は少し雨が降った様子です。
中央道を恵那ICまで、そこから下道、岩村へと向かいます。
途中、阿木川ダムでのR257沿いの温度計は3度・・・寒いです。
岩村のDヤマザキで一日券を要請するも、今年は扱っていないとのこと。。。
仕方なくエサのみ購入・・・が、なんと!キンパクが置いてあります。これは心強い味方!
最近のコンビニは何でも有りです・・・ブドウ虫と共に購入。

上矢作に入りまずは情報収集、上村川沿いの町外れにある釣具屋さんへ一日券を買いに。
ここも釣具屋さんと言うより雑貨屋さんの趣です。
扱っているエサはミミズ、ブドウ虫、イクラのみ・・・買ってて良かったキンパクちゃん。。。
物腰の良さそうなおじいさんの店主から券を買い、
小生 「上矢作は初めてなんですが、どこが釣れますか?」
店主 「そうね~、飯田洞かね。病院を過ぎたら左に曲がって・・・上の方が良いよ。」
小生 「達原(たつはら)渓谷はダメですか?」
店主 「達原(たっぱら)を知っているんなら、そっちでも良いよ。でも谷が深いからね。」
小生 「トンネルの手前とか・・・」
店主 「そうそう、その辺りまで行けば降りるのが楽だよ。ポツポツ大きいのが出るし。」
小生 「混みますかね?」
店主 「いや~、飯田洞はそこそこだけど、達原は行かんでしょ。」
決まりです、R418で達原トンネル手前!

標高400mの上矢作に残雪はナシ。でも600mの達原渓谷は・・・そこらに残ってます。。。


めげずに我が軽巡「ネイキッド」はR418を前進します!
トンネルの手前1kmくらいに橋があり、川面を見下ろします。
綺麗な川です、橋上から底の底まで見て取ることが出来ます。
さて、ここから始めるとしますか・・・

ウエーダーに身を包み今日のチョイスは渓峰尖7m、川幅からして十分に振れそうです。
どなたかの大きな別荘もしくは研修施設、その脇から河原に向かいスロープが降りています。
その道を下って残雪の残る橋下の落ち込みへ。
昨年の大雨の名残でしょうか、丸太が何本も河原にあります。
それより水面は2mほど下・・・余り水量が豊富とは言えません。。。でもとても綺麗な、透明な水です。
天井糸は1号1.5m、水中糸は0.3号、針は吉村6号、目印は蛍光毛糸を2つ。
ガン玉は手持ちの最軽量4号で始めます・・・数投してもアタリ無し。

ここを見切って川をさかのぼります。

小生の春用ウエーダーはシマノの安価なナイロン製はハイチェスト。
流れをモロに受けるので無理な渡河は禁物・・・でもここ、ホント、大した水量ではありません。
膝下程度で川を難なく横切れます。

出会う落ち込みで毎回粘りますが・・・どこも反応ナシ。
そして、ひときは大きな落ち込みが・・・勝負所です!
キンパク、ブドウ虫、イクラ・・・いずれもペケ!
ガン玉を重くして落ち込み直下で沈めても・・・ペケ!

・・・と言うか、この辺り、水、雪、岩、石おまけに枯れ草、流木と周りは「無機質」なモノばかり。
しばらく手を休め、タバコをふかしながら水中を観察しても何も居ません・・・。

深い谷の中で「有機体」、つまりは生命反応があるモノは小生のみ。
当然、行き交うご同輩もなく・・・こんなとき、まま身の危険、妙なスリルを感じます。

この感覚を強めるもう一つの要因として、この川の渡河するときの足裏の手応え。。。
早春だからかも知れませんが、水こけでスベる、という不安にかられません・・・水こけが少ない?水が余りにも綺麗すぎる・・・養分・ミネラルが少ないから??

寒くて冷たくて釣れなくて・・・ひょっとして、ここは「風光明媚」な地獄なのかも知れません。。。



奥矢作~その2 飯田洞川釣行
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2015年3月9日月曜日

行き損ねた日には

ご諸兄各位殿

日曜日は暖かい一日でした。
庭の梅も咲き始め、直ぐそこの春を感じさせます。



こんな日は渓流に繰り出すべきでしたが、前日の土曜日が休出で体がお疲れ。
また花粉症の症状もひどく、残念ながら諦めました。

それでも午後からは釣具屋へ買い出しに出かけ、来るべき本流釣りの仕掛けを準備しました。

初めての本流釣り。
釣りの教科書には仕掛けについていろいろと書いてありますが、あれって、その著者つまり先生の経験から来る最大公約数と解釈しています。
まずこれなら、読者である生徒の皆様が釣れるであろう的な・・・

妙なところで「あまのじゃく」な生徒は我が道を行く・・・自分のつたない経験から導かれた我流を通してみます。
まあ最初です、何とでもなれ、です。
全くダメで釣れなくても、それはそれで経験・情報となり、他にも転用・発展が見込めるのでは?
次々回から修正すれば良いこと・・・趣味の世界、楽天的な発想でもあります。

針は「吉村渓流」の7.5号スレ針、いつもの渓流釣りでも使っています。
小物・外道が釣れる可能性もあり・・・ダメージは極力少なく「峰打ち」、武士道です。
ただ「だましのテクニック」にはこだわりがあり、糸は少し細め、0.5号のフロロと0.6号のナイロンの二種類を用意しました。
その代わり「通し仕掛け」として8mをこの細さで・・・天井糸は使いません。
目印は毛糸の紫とオレンジ、春風を考慮して極力短くカットします。
・・・悲しいかな、白とか緑は白波が立つと見えないのです・・・老眼。。。
オモリもゴム張りのB3とB4を用意、こんな大きなオモリ・・・それでも本流釣りでは小さめとのこと。

さあ出来た!柳生新影流!!
まあ、まずはこの仕掛けで行ってみますか!





2015年3月3日火曜日

早春の郡上渓流~粥川は難しかった

2015年03月01日作成


ご諸兄各位殿

何をするにも、イメージは大切なのかも知れません。
特に釣りは。
今日の天気を肌で感じながら、このポイントでこのタックルなら、イケるんじゃないの?
こんなイメージが湧いてくれば占めたものです。
逆に全く湧いてこなかったら・・・

今年初の渓流釣りは様子見を兼ねて郡上は粥川へ。
一昨年の晩夏はポツポツとアマゴ、ウグイの小型が掛かりました。
二週間ほど前に漁協さんが放流をされ、まだ残りアマゴが居るんじゃないか?
爆釣りは出来なくても・・・の淡い期待のもと、前日が仕事で遅くなったこともあり、また今朝も冷え込んだことから、ゆっくり目の午前9:00に自宅を軽巡は出航、一路、東海北陸道を北上します。

美並刈安で長良川を渡り・・・いつ見ても良い川です。
橋の袂にある雑貨屋さんでエサを購入します。
薄暗く寒い店内、誰も店番は居ません。

小生     「ごめんくださ~い」
おばちゃん 「は~い、いらっしゃい」    
    奥から女将さんらしき方が。
小生     「あの~、釣りエサをください」  
    女将さんの顔色がサっと変わり・・・たぶんエサの類がお嫌いなのでしょう。
おばちゃん 「おじいさん!おじいさん!エサだって!」 
    大声で奥に向かって。
    ・・・しばらくすると女将に代わって旦那らしきおじいさんが。。。
おじいさん  「いらっしゃい。ミミズ、イクラ、ブドウ虫、何でもあるでのう。」
小生       「あの~、川虫がほしいんですが。」
おじいさん  「川虫はのん、八幡までいかにゃ無いに、ここらじゃ。」
    やむなくミミズとイクラを購入します。
小生     「粥川は今日は釣れますかね?」
おじいさん  「今日はのう、深場で粘るしかないわ。じっと。」

いつのときでも、長年住まわれている地元のご年配の方の意見は重要です。
・・・でも余りイメージが湧きません。
寒いこの時期、淵に魚が集まっている・・・これは了解です。
でも、粥川にはその深場といえる淵があったかどうか・・・長良川合流点少し上流、公民館の橋の下くらい?まあ、行ってみますか。。。

身支度を整えセレクトは6m、ウエーダーは面倒なので長靴にします。
公民館のフェンスの継ぎ目から崖を降下入川・・・
ここは川面が低いことから全く陽が届かず風が冷たいです。。。
おじいさんの言うとおり、深場にイクラを沈めますが・・・全く反応なし。。。
次に橋の下、ここは淵と言うより深瀬、でもやはり同様です。
一旦上がり橋を渡って反対岸から川をさかのぼり・・・でもパッタリ。。。

気分転換に車へ戻って昼食を取り、その後に上流へ向かいます。
「これより上流は禁漁区」の籏の少し下流で。

ここへの途中、何人かのご同輩が・・・でも余りパッとしないご様子。
運良く漁協の監視員さんが見えたのでお話を。

小生     「今日は全然釣れないんです。」
監視員さん 「う~ん、皆さん厳しいみたいだね。」
小生     「他の川はどうですか?」
監視員さん 「那比川も亀尾島も厳しいね、今日は。」

プロが認める今日の厳しさ・・・半ば諦めモードで川に降り立ちます。
朝と違い午後からはまま暖かく背中に浴びる日光が心地良いです。
少しでも流れのよどんだ深めのポイントを攻めますが・・・
でもやっぱり、「釣れる」というイメージが湧きません。



え~い、とばかりにダメもとで瀬の岩ウラを流してみます。

・・・あれ?引っかかった。目印が高かったかな??
やっぱり初日、感が鈍ります・・・根掛かりだけは一丁前。
結局、水中糸を持って行かれました。

「・・・迷える子羊よ、今日はもう帰るのだ。。。」・・・この時、神の声が聞こえました。
時刻は午後2:30、撤退するか。。。

帰り支度を済ませ流れ降る渓流を眺めながら、河原でぼうっとタバコをふかします。
もともと様子見が半分くらい。
「釣れる・釣れない」より、半年ぶりに渓流に戻ってこられたこと、そこに感謝です。

もう少し暖かくなってから、捲土重来としましょう・・・。