石徹白川の流れている郡上市石徹白は、
長良川鉄道の終点の北濃駅近くは前谷から、
分水嶺でもある桧峠を越えた深い山の中にあります。
九頭竜川の支流でもある石徹白川。
その昔は福井県の所属であった石徹白の集落ですが、
今は岐阜県の郡上市です。
雪深い奥越地方の気候は、
人の流れ・交通の便から斯様な経歴に。
その証明にもなるでしょう、
今年も福井県大野市へと続く川沿いの県道は、
石徹白の集落の外れにて、災害復旧の為に通行止めです。
<冷え込んだ初夏の早朝>
美濃加茂の吉野家を出たときは気温27℃。
「今夜の車中泊は、暑くて寝苦しいかな・・・」
そんな心配が立ったのですが、
ラッキーにも関市に入ると気温が急落の20℃に。
夕方は小雨が降ったのでしょう、
所々で路面が濡れている長良川沿いのR156、
車中泊サイトでもある道の駅 白山文化の里 長滝では15℃でした。
そのお陰で・・・
ぐっすりと眠ることの出来た車中泊は、
長良川の調べの中、肌寒い朝を迎えることとなりました。
さあ、これから桧峠越え、
時刻は5:00、
冷え込んだ早朝は石徹白川へ向けて出発です。
<名物 朝霧も無ければ、あの御仁も無し・・・>
登る峠の途中、
標高は約1,000m、眼下に前谷の集落が。
毎年の石徹白川釣行は初夏、
濃い朝霧がお出迎えが常なのですが、
峠からの見晴らしから、今年はそれはなさそうです。
そしてここ何年かの石徹白川釣行では小生、
いつも「追われる身」なのでありました。
渓流釣りでは人気河川の石徹白川。
加えて初夏6月は麓の長良川は鮎釣りが始まり、
渓流釣り師は行き場がなくなってしまい、
必然的にご同輩各位が桧峠越えに。
(↑ クリック)
結果として、早朝から釣り始める先行者の身の上は、
後から参じるは腕の立つ、かつ、老獪な諸先輩、
彼らに翻弄される有様なのです。(笑)
今年は道中で駐車車両も無ければ別荘地もひっそり・・・
林道脇にハスラーを停めて、
枯れ沢伝いに石徹白川の本流へ下ります。
先週の小坂川もそうでしたが、
梅雨の入り際は未だ降雨も少なく、
ここ石徹白川も岩が頭を出す渇水状態。
初夏なのに小寒い早朝は、
遠くの山々には日が当たり眩しい遠景、
近景の川風景は未だに日陰で撮影の露出が難しく。
冷え込んだからなのか、
福井県から入れないからか、
渇水であることを知ってなのか、
はたまた、最近のクマ事情からなのか。
日の出から間の無い朝の山河では、
先行する渓流釣り師だけが味わえる情景、
いずれ、今週末も山深い川の畔で、ひとり釣行の始まりです。
<渇水は難しい釣り展開>
毎年の訪問で気が付くのは、来るたびに変化している渓相なのです。
対岸の石積み護岸は、
その直下の水深が年々浅くなっています。
特に今日は渇水も手伝って、一層のこと浅く感じます。
こんな浅場にお魚は・・・
と、油断をしていたら、
僅かなアタリにアワせた後の手応え、
これが結構な引き具合いに急成長します。
ピ~ンと張った水中糸0.3号の先、
慎重にたも網まで水面を滑らせ引き寄せて、
朝一番に御目文字が叶うは、細身ながらも長さのあるイワナでした。
その今少し上流、落ち込み近くで今度は。
朱点がクッキリ、
日本海側の石徹白川なのですがアマゴです。
この落ち込みを過ぎると石徹白川の分流はこのポイント、
川幅がとても狭くなり、釣りのお作法に慎重さが要求されます。
・・・正直、粗忽者には苦手なポイント、なのです。(笑)
以前はもう一方の分流は、
生い茂る葦の中を幾つかに別れ細々と流れでしたが・・・
今では浅くも広く、
とても釣り辛い一本の流れになり、
いよいよ今年はそちらが本筋となってしまいました。
その分流と分流が判れる手前は、
これまた広くて浅くて明るくて、とても静かで鏡面のような流れに。
・・・ここも、粗忽者には苦手なポイント、なのです。(笑)
長竿を駆使して距離を取り、
音を立てずに静かに釣りを続けますが・・・
お魚は居るのか?居ないのか?
残念ながら、結果が付いて来ないですね、本日は。
<それでも、ポツポツと・・・>
後攻の居ないひとり釣行の本日です、
昨年の元を取ろうと歩みの速度はいと遅く、
老獪な老釣り師とのやり取りが思い出されます。
いつもは必ず手応えのある石積み護岸の直下、
濃い緑色は水深が深いことを示しています。
・・・今年はじっくりと、取り掛かりましょう。
このポイントでの粗忽者にとっての幸いは、
直ぐ上の白波は水の流れる音、
ありがたくも、それが当方の存在を搔き消してくれます。
一段と水深が深い懐を狙って、
こちら側から長竿で仕掛けを打ち込み・・・
ぼちぼちと釣果を重ねます。
しかしながら渇水の本日、
昨年の老獪な釣り師に代わり、
粗忽者にとっての今年の厄介は・・・
川底に藻なのか苔なのか、
それと石の隙間に釣り針や錘が引っ掛かり、
釣果以上に繰り返されるは「根掛かり」なのです。
仕掛けが川底から外れない場合、
出来る限りは手で糸を引いて回収するのですが・・・
どうにも回避できないのが、大いなる気分のヘコみ具合!
穂先に張り直した仕掛け、
その直後の振り込みでの、再度の「根掛かり」ですね。(涙)
もう、そんな時は気分転換。
朝方と比べて暖かく、
いえ、
初夏のピ~カンなお天気です、
暖かいよりも、むしろ暑くなってきました。
河原の岩に腰掛けて、
川や山をのんびりと眺めながら、
お茶&菓子パンで水分とエネルギー補給です。
<お昼近くになり、風が吹き始め・・・>
吹き出した風を嫌って、
山裾を流れるポイントへ急ぎましたが、
いけませんね、今回はのんびり、し過ぎました。
いつもは日陰でイワナが遊んでくれるこのポイント、
今の時間は既に陽が差し込んでいます。
遊んでくれるイワナを求め、暫くここで粘るのですが・・・
退渓ポイントに近いテトラ底のエリア。
山の向こうを流れる雲、
その歩みは誰かさんの釣行と違って急ぎ足です。
それでも、
最終はオオモノ期待のポイント、
落ち込みの激しさと水深の深さから、
錘を2B号にサイズUP、同時に気合も入れ直し!
錘を重くしたことで振り込み加減も、
吹き始めた風に負けないくらい、びし~っと決まります。
さあ、いざ、勝負!
・・・まあ、世の中、得てして斯様な案配なのです。。。(笑)
川から上がり別荘地から林道をとぼとぼと、
チリンチリンは鈴の音と、勇ましい行進曲の調べで下ります。
勝敗の付け難い本日の釣果ですが、
プレッシャーのあった昨年と比べても、
まあまあ、似たり寄ったり・・・
これが、小生の実力、でしょうね。
釣りには厄介な風でしたが、
着替えで汗だくのウエーダーを脱いだら、
とても心地良く感じる初夏の乾いた風でした。
<データ>
6月13日 石徹白川
エサ :ミミズ、ブドウ虫
竿 :8.5m 渓峰本流
竿 :8.5m 渓峰本流
仕掛 :針 吉村7.5号
錘 1、2B号
錘 1、2B号
天井糸 0.7号 3.0m
水中糸 0.3号 4.5m
釣果 :アマゴ 8寸 1匹
7寸 1匹
ヤマメ 6寸 2匹
イワナ 9寸 1匹
カワムツ 2匹
気温 :9~24℃
温度差が堪えます
天候 :晴れ、昼前から風
表層水温 :15℃
表層水温 :15℃
月齢 :27.3
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