ここ最近のお天気は容赦がありません。
雨の降り方と言い、気温の急な上昇と言い・・・
まるで子供のケンカのように、手加減と言うものを知りません。
春の初めは季節外れの大雪でした。
それが為でしょうか、
国道158号は斜面崩落、
越美を結ぶ幹線道路は未だに通行止めです。
この近辺の今年の雪は相当に酷かったのでしょう。
毎年は雪代が収まった初夏で訪れる石徹白川なのですが、
こちらも石徹白川沿いに福井方面へ抜ける県道と、
白山神社から奥へ続く道が通行止め、
今年は訪問を控えていました。
それでも、
流石に雪代は既に納まり、
先日の大雨の影響も薄れてきているのでは?
・・・それに逆に捉えると、
福井方面からのご同輩は皆無、
きっと、訪れるご同輩も少ないのでは?
毎度の如く、
策士、策に溺れなければ良いのですがね(笑)。
川の西側を走る林道は通行止めでない事のみ、
漁協さんに確認して行って参りました。
<キャンプ場対岸はいつものポイント>
前夜の車中泊はいつも通り、
郡上白鳥は長良川沿いの道の駅 あゆパーク にて。
先週の吉田川釣行の車中泊は少し暑い車内でしたが、
今週末はまた季節が一歩後退?
車外は少し肌寒いくらい、車内は丁度の良い湯加減?
・・・寝苦しくない車中泊、
それが楽しめるのも、今週末までかもしれません。
翌早朝は5:00に出立、
標高約1,000mの桧峠を前谷川沿い、
前谷の集落を眼下に日本海側は石徹白方面へ抜けます。
いつもは石徹白橋から林道をさかのぼるのですが、
本日は県道通行止めの影響より、
白山神社から林道に入り、石徹白川沿いにさか下ります。
そしていつもの枯れ沢、
今日ばかりは週半ばの大雨の名残でしょう、
水の流れる枯れ沢を伝って石徹白川の本筋に出ます。
毎年で見るこの風景。
初夏の高所は九頭竜川上流の石徹白川、
朝霧なのか、低く垂れ込む雲がお出迎えです。
ここも週半ばの大雨の影響でしょう、
水位はいつもの平水より高め、
若干は遡行のし辛さが。
それでも対岸の深早瀬から、早くも本日の結果を頂きます。
5寸程度のアマゴさん、
この前にも6寸程度のアマゴさんが。
・・・いつものように、
今年の石徹白川も良い予感です。
<そして、いつものように・・・>
ここ何年かの石徹白川釣行は、
ご同輩とのバッティングが続いていました。
名川 石徹白川。
暑くもなく・寒くもなく、
気候の良い、しかも、釣れる季節です、
そこでのバッティングは致し方が無いのかも?
それでも道路状況を伺った漁協さん、
電話口からは、今年は流石に釣り人は少ないですよ、のご回答でした。
久しぶりは、
ひとり、のんびり過ごす、初夏の涼しい石徹白川・・・
の、ハズ、が!!!
いや、このご同輩はご老体、
一体全体、どこから来られたのか?
一本道の林道には、
小生の目立つオレンジ車が、
あれを見落とされるハズも無く・・・
いや、それを承知の上での「乱暴狼藉」!?
しかも、ご同輩はエサ師さん。
先週のようにルアー・マンなら、
「お先にどうぞ」もアリなのですが、
ご同業には、さて、斯様な訳にも行きません。
先方も当方を認識されました。
遠間から軽く会釈は双方、
挑みたくも無い戦いは、心理戦の始まりです(笑)。
まずは、時間稼ぎは間を開けるため、
このポイントは彼にくれてやりましょう、沢を登ります。
<背後から迫るプレッシャー>
分流の沢を登りきると、
いつものメイン・ポイントは、開けた早瀬に至ります。
8.5mの本流竿、
その長さを活かして遠間から、
対岸の際を高速で流れる深場を探ります。
2~3回、同所を流した後は、
10m程度を上流に移動して、
この区間はそのルーチンです。
そうこうしていると・・・アタリです!
アワセへの反動はズッシり、大きいです、こりゃ!
早深瀬の底を走り回るお魚、
少しづつですが、ムリなく手元に誘導、
後半はお顔のみ、水面から出し空気を吸わせて。
・・・しかし、寄せと共に、
大きな口が迫ってきます。
イワナかな、これは?
尺は僅かに無いかな?
やたらとお口にお顔の大きいイワナさん、
良い引き具合は今週末もヒヤヒヤするやり取りでした。
友舟にイワナさんを納め、ふっと、下流に顔を上げると・・・
当方の釣技が遅いのか、ご老体の手際が早いのか、
ご提供した沢下流のポイントは、時間稼ぎにはなりませんでした。
・・・それでも、
今年のご老体も先行者優先は川の掟、
ちゃんと、それを、守られておられます。
小生に残るは・・・大きなプレッシャーのみ(疲)。。。
<ご老体の入渓ポイント>
とは言え、
ここが本日のメインのポイントです、
ご老体には恐縮も、今しばらく、粘らせて頂くことに。
先ほどのイワナさんと同様、
ポイントは早深瀬の上流となる場所から。
しかしながら・・・
今朝一番での立て続けは2匹の釣果から、
もっと釣れる数が伸びても良いハズなのですが。
・・・小心者(=小生)は迫るプレッシャーから、
いつも以上に釣りの要領を得ていないのかも・・・
そんな中、
「どうです、釣れますか?」
プレッシャーの原因はご老体、
彼が背後まで来られ、お声掛けを為されます。
小生も釣りの手を休め、暫しの間、ご老体とお話を。
岐阜から来られたこの方、
今朝はキャンプ場から釣り始められたと。
・・・と言うことは、
小生のハデな色の車は見ていないですね。
先行者優先の川の掟、
それを守る姿勢からも、「無法者」では無さそうです。
・・・でも、そうなると、
高水で遡行が大変な今日の石徹白川、
それを対岸から渡河されてきた?
小生はムリです、絶対に。。。
「追い抜きませんから、ゆっくり、為さって下さい。」
と、仰られるのですが、
背後で釣りをされることなく、
河原に座って当方の釣技を見られる有様・・・
もう、ムリ!
お別れのご挨拶の後、一気に距離を取ることに。
<その後もパっとせず・・・>
その先は川が分流しており、
何年か前にも使った手法なのですが、
手の早い方をやり過ごすには絶好なポイントです。
いつも、必ず、イワナさんがお相手頂けるこのポイント、
僅かに数は少なくも、アタリはあれど、針にはノラず。
ままライズも見受けられ、
お魚は居るには居るようですが、
残念、最期の一歩が遠い今日の後半です。
手応えの無いまま、
ご老体をヤリ過ごす手前、
この落込みで時間を取ります。
日影であったポイントから、
今日最後は退渓ポイント前へ移動します。
水位の高い本日の石徹白川、河原一杯に水が広がっています。
朝方とは打て代わり、お空には見事な夏空は青空が。
それでも暑さは感じられない水の畔です。
最後の戦場?
退渓する石垣と川底に埋まったテトラが見えて来ました。
でも、なんだか・・・
水の流れ&渓相が昨年から変わったような。
テトラに近づくと、水深の浅いその上、サっと動く黒い影が!
どうでしょう、先ほど釣ったイワナさん、
それと同じくらいのサイズは尺モノ、
恐らくはこれもイワナかと・・・
お魚は居るには居るようです。
しかも、オオモノが!
期待を込めて右横は樹木下の白波、
その懐に2B号の錘で仕掛けを幾度もネジ込みのですが・・・
結果は虚無、う~ん、残念、なんで??
釣りを終えて帰路、
林道を抜けた白山神社、
今日の無事のお礼と、家路の安全をお願いして。
高水引水で好条件、
釣り人も少ない今年の石徹白川も、
その少ないご同輩に心理的に押され気味は小生でした。
早朝は林道での着替え時、ブヨ(ブユ)にも噛まれて・・・
これが痛痒い事・・・ほんと、冴えませんね。
<データ>
6月28日 石徹白川
エサ :ミミズ、ブドウ虫
竿 :8.5m 渓峰本流
竿 :8.5m 渓峰本流
仕掛 :針 吉村7号
錘 1、B、2B号
錘 1、B、2B号
天井糸 0.7号 3.0m
水中糸 0.3号 4.5m
釣果 :アマゴ 7寸 1匹
6寸 1匹
5寸 1匹
イワナ 9寸 1匹
気温 :13~24℃
天候 :晴れ
表層水温 :16℃
表層水温 :16℃
月齢 :2.7
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6 件のコメント:
おはようございます.なかなか,辛いお気持ち,判ります.座って見られると,俺より上手いとか下手とか感情を持たれるので,耐え難いです.さらっとしたいと思いますが,私は無理です.顔に出てしまいます.良いポイントは色々試したいですよ.
こんにちは!
同じエサ釣りとなっては、厳しいですね。
でも、流石はサイドワインダーさん、紳士な振る舞いで素晴らしいと思います。
相手の釣り人も気持ちが良かったと思いますよ。
水の綺麗な石徹白川なのでブヨやアブも多いですね。
暫くは、痒さとの闘いですね。
こんにちは!
石徹白川釣行お疲れ様でした
もはやバッティングが石徹白川の
恒例行事?となっている感もありますが
良型のイワナがでて良かったですね
小生は先行者がおられれば退渓しますが
8.5mを使う川幅があれば後追いも有り?
ご老体の釣果が気になります
白いワゴンの男
kinkanさん、こんにちは。見事に心理戦ではご老体に負けてしまった小生です(笑)。やっぱり、亀の甲より年の劫、手腕が老獪ですね、「ゆっくり為さってください」のセリフの後、背後でじっと様子を伺うなんて・・・早くあの領域に達したいです(笑)。
アサシンさん、こんにちは。エサ師さん、しかも老獪なタイプ・・・申し訳ないですが、先週と違ってお待ちを頂きました。
昨年のお盆は高原川釣行、その際に宿泊した蔵柱川沿いの民宿は庭先でもブヨに噛まれました。今回は集団戦法?噛まれた箇所が数か所に登り、今、足が腫れています・・・ムヒ・アルファを塗りながら、今週は痛さ・痒さを我慢する修行の週になりそうです。
白いワゴンの男さん、こんにちは。漁協にTELして林道の通行はOK、加えて釣り客は少なし、の情報から、喜び勇んで登った早朝の桧峠でしたが、帰路、桧峠を下る際には、至って小生的な結末に、なんだかな~・・・でした(笑)。
チラ見ではご老体の竿は7mだったかと。おっしゃる通り、射程距離なら我が方が有利・・・流石は軍師ワゴンさん!そこまで気が至りませんでした。先に行って頂いて、日がなのんびり・・・失敗ですね、今回は(笑)。
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