立夏を過ぎて暦の上では夏、陽が沈む時刻も遅くなりました。
それでも、夕まづめの釣り、それは忙しい釣りです。
日暮れまでの限られた時間での釣り。
川面を覆う日陰が濃くなり、お魚も警戒心が薄れ、その日は二回目のチャンス。
日が長くなったとしても、暗くなり始めてから日没まで、
その時間の長短に季節は余り関係ありません。
ミスが許されない夕刻、シビアに時間は流れます。
<夕まづめの馬瀬川上流 川上(かおれ)>
馬瀬川川上(かおれ)への到着は16:00でした。
2年半は久しぶりのポイントです。
GWも後半はお天気が安定して、
ここへ来る途中もR41は混雑気味でした。
この時期、夕まづめとは言え、空いているポイントは少ないのでは?
向かう途中はそんな心配をしていましたが、
金山からダム沿いに進むにつれ、川の水位が若干高いことが判りました。
「これなら、川上のポイント、イイんじゃなかろうか?」
小生の知るこのポイント、馬瀬川を渡河してアプローチします。
余り水位が高いと渡河は不可、逆に低いとご同輩の先客が。
渡れるか・渡れないか、このギリギリのラインが読みどころ、
きっと丁度いい案配と見越して。
ほら、思った通り!
しかしながら・・・
ここに至るまでの渡河ポイント、
2年前とは川の流れが変わってしまい、
以前はザラ瀬だったのがエグられて荒瀬に、
その激流横の護岸傾斜面を、慎重に進む必要が。
退路を考えると・・・
薄暗くなってからのこの「関所越え」、とても危険です。
納竿の時刻を17:30と心に決めて、
いざ!
短時間勝負は「夕まづめの釣り」、開始です。
開始の時点で既にポイントは山影の中。
釣れたお魚を撮影するのですが、シャッター速度が遅くってピンボケ・・・
落込みの上流は荒瀬、本日は水が川幅一杯に広がっています。
広がった流れが絞られて、落込みは淵の注ぎ口に集中、
対岸の岩肌に流量・流速のある流れは激しくぶつかります。
その対岸と白波の僅かな隙間に、
安全な範囲で近づいて、全神経を集中して振り込み・・・
よっしゃ!
良い「面構え」が出ました。
都合一時間強、あっという間に時間は経過、
もうそろそろ、退路が断たれます。
・・・この時間で5匹なら、小生的には上出来!
後ろ髪を引かれながらも、馬瀬川です、またいつでも来られます。
自分の心に、理由・折り合いを付けながら・・・
<朝まづめは小坂川 赤沼田>
馬瀬川を後にしてR41の萩原で夕食に牛丼を頂きます。
その後は飛騨小坂の「ひめしゃがの湯」へ。
赤茶けた錆色のお湯。
短時間の夕まづめ釣行でしたが渓流釣りです。
関所越えや神経を集中しての山釣り、
心地よい疲労が溜まります。
そんな釣行の後にはぴったり!
ここはお湯もぬるめ、いつまでも入っていられます。
心地よい温泉の後は・・・
道の駅は「はなもも」で車中泊、
程よい疲れと温泉で21:00には就寝です。
そして、よく眠れて、少し冷えた、翌朝・・・
目の前の小坂川で、朝まづめの釣り。
ここも2年ぶりです、
赤沼田の小高い林道から朝日で眩しい小坂川を望みます。
歩くこと、ポイントまで30分。
ところうが・・・
昨夏に大きな水害のあった小坂川、
いつもの入渓口・河原への降り口がありません。
・・・岩壁が大水で削られて。
余り崖の突端に立つこと、足場が脆く危険です。
どうにか降りられそうな清水の流れ込み、
そこを伝って岩壁をソロリ・ソロリと降下して。
あと僅かで降りられる最後の大岩、
乗った途端にグラリ!もう危機一髪!!
座が浮いていたのでしょう、びっくりしました。
河原に降り立って、改めて川の様子を伺うと、
以前は石河原であった場所が浅瀬に変わり、谷一杯に広がった流れに。
それでもどうにか対岸には、見覚えのある岩盤とその直下に早い流れが。
まずは様子見です、
落ち着いた緩い流れ、その深瀬から始めてみます。
昨夏の大水の後、アサシンさんが秋口に、ここ小坂川で釣られています。
そのことから、お魚は流されてご不在、では無いようです。
荒れた河原からは、直近でのご同輩の気配は伺えず。
朝まづめの釣り、
それは日の出の直後が良いと言われます。
お魚も警戒心が低く、きっと、お腹も減っているからでしょう。
しかしながら・・・
小生的には朝一番、いつもダメダメの結果なのです。
目印は見えないは、ライン・トラブルは多発するは、
錘ケースの蓋を回し忘れ、ぽろぽろと錘が落下するは(寝ぼけ気味?)。
果ては、何より、
悲しいかな、お年頃の小生です、
キジ打ちの回数、それが異常に多いンです、早朝は。
本日は既に7:00過ぎ。
でも、ダメですね、今回もナゼか。
いえ、ブドウ虫のエサにアタリ・感触は有るのですが、ノリません。
その餌をミミズに替えてみたら、
どうにか、5寸モノのアマゴさんが。
それでも、残念、お後が続きません。
お空は五月晴れの晴天、風はあれども微風。
緑が目に染みる、とてもいい季節です、初夏は5月の上旬。
釣果はともかくも、今の季節は渓流に出かけなきゃ、もったいない!
どうにか瀬の深場でもう一匹、6寸モノを追加します。
あれあれ、かわいそうに。
カワウにカジられたのでしょうか?
エラの直ぐ横に縦に2本、傷跡が見られます。
もっとも、釣り人に釣られちゃ、かわいそうも何もないか。
朝まづめも終焉、時刻は9:00を廻りました。
・・・実は小生的には、
ナゼか、いつも、これからがイイお時間なのです。
(体内時計が関係するのでしょうかね?)
さあ、ちんたら釣っていても、しょ~がない!
ここはサイズUPを狙うか!
いつもの岩盤、その直下の激流へ、重錘でネジ込んじゃるに!
2Bの錘を4Bに取り換えて、
長尺10m本流竿の真骨頂、遠投で激流にブチ込みます。
・・・細糸です、錘先行で沈むと糸絡み、そこは細心の注意を払って。
白波の向こう側に反転流が見られます。
仕掛けの打ち込みは、その境界線が狙いどころ!
して、錘も重めなら、エサも重めに。
今年も徐々に肥大化傾向です、自家養殖は郡上気良の天然モノ!
反転流で沈んだ仕掛け、2周り後、本筋に吸われた近辺から。
場は荒れてしまった小坂川のポイント、
それでも、この作戦は上手くハマりましたね。
天候不順のGW前半でしたが、後半は安定したお天気に。
若干の風が禍でしたが、
しかしまあ、それは初夏5月のいたずらです。
久しぶりの馬瀬川と小坂川、とても楽しい釣行でした。
<データ>
5月6日
●馬瀬川
エサ :ミミズ、ぶどう虫
竿 :7m 渓峰尖
仕掛 :針 吉村7号
天井糸 0.6号 1.5m
水中糸 0.3号 4.5m
錘 B号
釣果 :アマゴ 7寸 1匹
エサ :ミミズ、ぶどう虫
竿 :7m 渓峰尖
仕掛 :針 吉村7号
天井糸 0.6号 1.5m
水中糸 0.3号 4.5m
錘 B号
釣果 :アマゴ 7寸 1匹
6寸 3匹
5寸 1匹
気温 :20℃
天候 :晴れ
表層水温 :14℃
月齢 :5.3
5月7日
●小坂川
エサ :ミミズ、ぶどう虫
竿 :10m SGロング
仕掛 :針 吉村7号
竿 :10m SGロング
仕掛 :針 吉村7号
天井糸 0.6号 4.5m
水中糸 0.3号 4.5m
錘 2B~4B号
釣果 :アマゴ 23cm 1匹
錘 2B~4B号
釣果 :アマゴ 23cm 1匹
22cm 1匹
7寸 2匹
6寸 1匹
5寸 1匹
※寸表記はリリ~ス目測
気温 :10~20℃
天候 :晴れ 微風
表層水温 :15℃
天候 :晴れ 微風
表層水温 :15℃
月齢 :6.3
4 件のコメント:
こんばんは!
天気に恵まれて良い釣りができたようですね。
小坂川は、随分と変わったでしょ!私もビックリしました。
これから、陽も長くなるので夕方の風の無くなった時間を狙って釣るのも良いですね。
アサシン
アサシンさん、こんばんは!
前半戦は飛ばし気味でしたが、後半戦は馬瀬川と小坂川に納まりました。雪代時がオススメの手取川も後半戦の候補でしたが、さすがに平湯温泉からの翌日、釣行開始も夕まづめとなりました。
小坂川の変貌ぶりには小生もびっくりでした。それでもいつもアサシンさんが釣りをされる対岸からは、大淵にアプローチが可能な感じでした。次回はそちら側からトライしてみます。
こんにちは
車中泊釣行、お疲れ様でした!
両方とも、綺麗な川と光景ですね
渓流での小坂川も、また楽しそう
昨年は、鮎釣りで行きましたから
釣り以上に、それまでの過程を楽しんでらっしゃる♪
次はどこに行かれるか、楽しみです
もっさん
もっさんさん、こんばんは。
やっぱり昨シーズンのアユ釣り、あの風景は小坂川でしたか。押しが強くて良い川ですよね。今回はその変貌ぶりに驚きました。
今年は梅雨の始まりが早まるそうです。静かな、しとしととした梅雨を望むばかりです。
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