霊峰 白山を源とする清流。
西に向かうは手取川、2年前の暑い夏に伺いました。
反対は東に向かう流れ、その一つは今回訪れた大白川、庄川の支流です。
・・・実はこの大白川。
4年前の夏にも伺ったのですが、この釣行記には載せていなくて。
庄川との合流点から県道 白山公園線を登った辺り、
大白川を覗き込むと県道からは結構な落差が、
河原にも乗用車ほどある大岩がゴロゴロ。
道も細く、やたらと退避帯に駐車しては、きっと交通の邪魔なのでは?
そんなことから、4年前の訪問では入渓を諦めた経緯が・・・
今回のリベンジでは下調べを入念に。
国土地理院の地図を確認すれば標高800mあたり、
トンネルを抜けてつづら折れを登った近辺から、
林道が川に向かって分岐しています。
・・・今は便利ですね。
グーグル・マップで確認するとストリート・ビューが見られます。
思った通り、
この林道との分岐点に大き目な路側帯があり、
恐らくこれは釣り人でしょう、そこにはしっかりRVの駐車車両が。
小生もここに駐車して「林道行軍」としましょうか・・・
<お早い事です>
道の駅 飛騨白山で車中泊は、涼しくも寒くは無い朝でした。
・・・そうなんだよな、もう夏至を過ぎちゃったもんな。
おめがねの県道と林道の分岐への到着は5:30ころでした。
途中、大白川の随所では釣行準備のご同輩が何組か。
そしてこの分岐の路側帯にも・・・
岐阜ナンバーのハイエース、それが既にご鎮座されて。
広い路側帯です、当方のハスラーの追加駐車は問題なくも、
日の出から僅かでの入渓&釣行、ご努力に感服する次第なのです。
さあ、当方も準備万端、カッコウだけは山岳釣行!?
いざ、林道深くへ駒を進めます。
熊避けのスマホ&防水スピーカーから大音量で流れる行進曲、
早朝での林道歩行は心細くも曲調に勇気付けられます。
さあさあ、「エセ政治結社」のお通りです!
<堰堤に区切られた「閉ざされた世界」>
歩くこと20分程、大白川に掛かる林道の橋に至ります。
上流には堰堤が・・・
3mくらいかな?登ることは叶いそうになく。
橋から下流に目を向ければ、何か所かそれらしきポイントが。
まずはそちらから着手してみます。
しかしながら・・・
折角にも用意したヘルメット他は「特別山岳装備」なのですが、
下流で見られた大岩も、この辺りでは全くの皆無、
全然、いつもの「普通装備」で十分です・・・
瀬の端にある小淵からは小イワナさんが何匹か。
直ぐそこの下流にある堰堤、
先ほどの橋の上流にある堰堤と区間にしては200mくらい?
平時でのお魚の上下流への行き来、それはムリでしょう。
大水の時に上流から下流へ流されるくらいかと。
そう考えると・・・
この「閉ざされた世界」にお住いのお魚達、
仮に釣れたとしても、その「お持帰り」は控えた方が。
もっとも・・・
広げた手の平より大きいモノ、
という自己規制にも至らないお魚のサイズなのですが。
いずれにしても・・・
近眼でもって老眼、果ては緑内障で医者通いのポンコツな我が目、
それでも認識できる高速で移動する幾つもの黒い影、
魚影は濃い大白川なのでしょう。
直ぐ先は堰堤。
下を覗き込むこと、怖くて出来なくて。
<もう一段、下流の堰堤区間へ>
200m程度の堰堤区間です、
1時間も滞在すれば各ポイント、概ねはそのお手入れは完了です。
一旦、林道に戻り、一段下の堰堤区間を目指します。
・・・行きの林道歩行時に枯れ沢がありました。
それを伝って、本流に至る算段として。
ただ、いつも枯れ沢を下れば安全に入渓できる、とも限らずで。
いつぞやは、本流に滝となって合流する沢を伝ったことも。
今回の枯れ沢は・・・
あれ?
鬱蒼とした深い森の中、途中で沢が無くなっちゃって。
でも、堰堤から流れ落ちる水の轟音、それはあちらから聞こえます。
その音のする方向へ、耳を頼りに森の中、彷徨い向かうことに。
ふと気が付くと足元にはぬかるんだ土が。
沢が運んだ水、それが溜まる場所なのでしょう。
その湿った土の上、
ナゼなのか、不自然に掘り返した跡や大きな穴が幾つも。
・・・いや、これって、クマやイノシシのヌタ場なのでは?
マズいな、今日の足回りはウエット・パンツだよ。
早く脱出して、川で足元を洗わなくては・・・
落水する音の方向へ、薄暗い木立の中、歩みを早めます。
森を抜けると目の前には堰堤が。
その堰堤の前、お一人でルアーを振る釣り人を。
きっと路側帯で先行されたハイエースのご同輩でしょう。
・・・あちら様も小生に気が付かれて。
急に現れた「大型生命体」に少し驚かれたご様子でした。
「こんにちは。調子はどうですか?」
このお声がけに、
「いや~、居るには居るんですが、
こ~んな小さなサイズばかりで、相当に叩かれた感じですね。」
と片手を広げサイズを示されます。
察するに、一段上の堰堤区間と様子は大差が無いような。
「下の堰堤の上から上がったんですが、
もう今日は上がりますんで、どうぞ、どうぞ・・・」
ご挨拶の後は堰堤下で足元を洗い、この区間を再度で任された小生。
一旦で川辺は木立の中、
下の堰堤に向けて下り、その後、釣り上がる作戦に。
<ポイントからは必ず、イワナさんが>
もう直ぐそこが次の堰堤の様子、滝の音が聞こえます。
距離にしたら500mくらいかな?
途中、数か所ほど、美味しそうなポイントがありました。
よっしゃ、ここから先ほどの堰堤まで釣り上がりましょう!
落込み&小淵はもちろん、瀬の岩裏からもイワナさんが。
ただ、ルアーマンさんの言われる通り、残念、サイズ的には・・・
それでも、
落ち込み後の深さ・早さのある流れ、脇の流れの川底から。
8寸程度?
針がお腹に刺さっていて、引き具合だけは強烈、
掛けた当初は、すわ、尺越えか??と思ったのですが・・・
ゆっくり、2時間ほど掛けて、堰堤まで戻ります。
曇りがちな本日のお天気でしたが、
雲間から覗く青空は夏の青空です。
それでも、堰堤から駆け下る風は霧を含み、暑さは全く感じられず。
堰堤の下からもお約束、7寸弱程度が掛かります。
今回も良く歩きました、もう間もなくでお昼時、今回はこれまで。
涼しい堰堤下の岩に腰かけ、のんびり、お茶と一服が美味しいです。
どうにかカタチだけはリベンジの叶った大白川での釣行でした。
退渓はヌタ場を避けて森の中、勇ましい行進曲が響き渡ります。
・・・クマさんもびっくり。
知らない人が聞いたら、何事か?と思われるでしょうね、きっと。
帰宅後は荷物を下ろしてハスラー号の車内、
トドメのキンチョールを噴霧するのでありました・・・
<データ>
6月24日 大白川
エサ :ミミズ、ブドウ虫
竿 :7.0m 天平
仕掛 :針 吉村7号
錘 1~B1号
仕掛 :針 吉村7号
錘 1~B1号
天井糸 0.7号 1.5m
水中糸 0.3号 4.5m
釣果 :イワナ 8寸 1匹
7寸 1匹
6寸 4匹
5寸以下 数匹
気温 :16~23℃
天候 :曇り
表層水温 :14℃
天候 :曇り
表層水温 :14℃
月齢 :5.9
8 件のコメント:
こんにちは!
大白川、懐かしいですね。
昔は、ゲートのカギのナンバーがわかっていたので開けて車で奥に入って行きましたね。
良く釣れるポイントは、道から遥か下を流れる所。
ザイルを使って降りなけれならないので諦め、簡単に入れるポイントで釣りましたが、イワナの魚影は濃かった記憶があります。
熊の宝庫だと当時も雑誌やテレビで紹介されていました。
若い頃のような、気力と体力が欲しい。
相変わらずイワナの宝庫みたいで良かったです。
昔は、釣れたけど・・・という川が多い中、今も釣れる川で安心しました。
アサシンさん、こんばんは。以前にこの近くの平瀬地区のお話しを伺いました。やはり、大白川へも行かれたことがあるのですね。ヘルメットに軽アイゼン、山岳装備で臨みましたが、残念、その活用の場面はありませんでした。ご記憶の通り、イワナの魚影が濃い大白川、ヌタ場への迷い込みは余分でしたが、クマの出る雰囲気はプンプン、変な虫に食われなかったことが幸いです。
…もう一箇所、用意した山岳装備の活躍の場があるのですが、それは夏本番のお楽しみです!
こんばんは!
大白川イワナ釣行
お疲れ様でした。
釣果に加えて
きれいな川、木々の緑
堰堤からのマイナスイオンと、
自然溢れた釣行であったかと
感じました。
アサシン様宛てコメントの
夏本番の山岳装備での
釣行も楽しみにしております。
くれぐれもプーさんには
気を付けてくださいね。
白いワゴンの男
白いワゴンの男さん、こんばんは。初めての川は大白川での釣行でした。標高も高くて、これより奥にはダムと湖、公園があるくらいで、おっしゃる通り、雰囲気は山岳渓流、とてもきれいな流れ、水でした。初めての川での釣行に付き物はアクシデント、プーさんのお目もじは叶わぬも、ヌタ場への迷い込みには参りました(笑)。夏も本番です、次回の山岳渓流は気を付けて行って参ります。
こんばんは。
最近熊を見たという話を耳にする機会が増えました。先日まだ湯気が立ってるウンコに遭遇し上流への入渓を断念したばかりです。長竿を振れるような川なんですがー。
サツキ釣行記読ませていただきました。私も気になってた美並の例のポイントへ行ってみましたが、スケールの小さなエリアになってしまい残念です。ちょっとムリして中洲に渡れば、
可能性はありそうですね。
自家製ミミズさんの効果はいかがですか?今年もほぼ板取川のみでのんびりやってます。
morikyu
おはようございます
なかなかの冒険釣行でしたね!
閉ざされたゲートの奥には、まだ行った事ないので💦
大白川と言う名の通り、雄大感じで😍
リベンジが出来て良かったですね♫
もっさん
Morikyuさん、こんばんは。
ご教示を頂きました美並のポイントは、おっしゃる通りでかなり雰囲気が変わってしまいました。長良川の本流を横切って奇岩の脇に至れれば、長竿にてどうにか・・・なのですが、この川切りも深くなってしまい、今回は諦めてしまいました。それでもE釣座からは、良いサイズのアマゴが何匹か上がりました。最近はもっぱらE釣座ですね。
自家製ミミズなのですが、本命として飼育していた箱の成長が悪く、もう駄目だろう・・・と思っていた「諦め飼育箱」での成長が良かったり・・・まだまだ研究の余地があります(笑)。
この夏は少しだけ、源流側に傾倒した釣りが続きそうです。
もっさんさん、こんばんは。
はい、今回は冒険心がくすぐられる「山岳釣行」の、雰囲気だけ、楽しむことが出来ました。軟弱者の釣行です、一にも二にも安全第一!なのです。もっさんさんがよく行かれる魚帰滝の上流も、今シーズンはぜひ、行って見る所存です!
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