始めて赴く釣り場には期待と不安が入り混じります。
特に人里から遠く離れた、深い山の中の流れには。
待っているのは、
見たことの無いような絶景に、
釣り人も少なかろうからきっと好釣果が。
そしてお約束は・・・無事カエル、なのです。
<またもお預けは「天竜差し」>
金曜日にお休みを頂いての二日間釣行、
初日は再挑戦の天竜川本流、駒ヶ根近辺でした。
道の駅 花の里 いいじま で迎えた朝は前回と違い、
どんよりとした曇り空でのそれ。
吉瀬ダムの下流を彷徨い釣り歩き、
その後は北の城橋近辺で竿を出しましたが、
残念ながら予報よりかなり早め、
朝9:00過ぎには風が吹き始め本流釣りは断念。
それでも、今回、ここでの唯一の収穫は・・・
伊那市は天竜川での本流釣り、
それは左岸からの竿出しに限ること、かな?
吹き始めた風が朝方の分厚い雲を取り去り、
ひょいっと視線を上げさえすれば、
見てくださいな、そこには雄大な駒ケ岳が。
<南アルプスからの青い流れ>
風を避けて入った谷間で出会ったのは、思いがけず鋭い青の流れでした。
強い風から本流釣りは諦め、
それでもまだ時間はかなり早いことから、
新天地を求め三峰川に折れ、高遠を超えて黒川方面へ。
何年か前に黒川は下見をしましたが、
その際は大規模な河川工事の真っ最中でした。
あの工事が2~3年で終えられるとも思えず、
今回は通り過ぎ三峰川を更に上流へ。
R152から別れ県道沿いに奥へ進みます。
川幅もかなり細くなり、
地図からもここから上流に集落は無さそうです。
風を防ぐ目的で入った谷間の流れ。
それでも結構な風があり、
小継竿での釣りですが、やり辛いこと・・・
いや、
これは「お粗末な腕前」にも依るのでしょう、
正午まで釣り歩きましたが、残念、ここも釣果はゼロでした。
南アルプスから流れ出る三峰川。
砂礫は優秀な自然のフィルター効果から?
水はどこまでも澄んでいて、とてもきれいです。
深場を遠間から覗き込むと、一層にその青さ加減が判ります。
釣り自体を本日は諦め、
明日の目的地は遠山郷へ向かいます。
R152は遠山郷を走っていました。
そのことから、
まっすぐこの道を南に下れば着くもの、
そう思っていましたが、この道は途中で通行止めに。
南アルプスの西側は中央構造線の真上です。
先の三峰川の水のきれいさ加減は、
アルプスから流れ出た脆い砂礫による浄化から。
南北に走る支流は粟沢川、鹿塩川、青木川、そして上村川と、
それらを峠で結ぶ深い谷間の国道は「寸断が常」なのかも知れません。
今回の旅路の最高峰は分杭峠。
パワースポットで「釣り運」を頂こうと思いましたが、
ここ、今では結構な観光スポットのご様子、
付近の路上駐車はご法度とのことで、
お越しはシャトル・バスにて、と。
残念ですが峠の写真だけを撮影し、
それを越えた後は大鹿から小渋川に沿って、
一旦は天竜川に戻り、豊岡、喬木を経由して上村から遠山郷へ。
<夕刻の天空~下栗の里>
到着時刻は16:00頃、
まだ道の駅の温泉&夕食には早過ぎます。
途中からR152を細い山道に逸れ、
前回は行きそびれた「下栗の里」を目指すことに。
遠山川の上方は標高1,000m近辺の急斜面にある山村集落、
ここから臨む南アルプスの景観と村の風景から、
「日本のチロル」と呼ばれるそうです。
小生、一度だけ本当のチロル地方に行ったことが。
山岳風景はもちろん、
急斜面に張り付く集落やその赤い屋根、
特にこの斜陽の中は山影が織りなす夕刻の情景・・・
確かに、似ています。
陽はかなり傾きかけていますが、
ここから20分ほどの展望台まで山道を徒歩で。
熊鈴を車内に忘れ、致し方なく、
熊を避けるは大きな独り言で歩く林間の道。
そんな人を町で見かけたら、
きっと、近づきたくはないでしょうね。
着きました、
展望台の定員は40名、
でも、今の時刻は小生のみ・・・
夕日に照らされる山々をバックに、
今は下栗の里の全体がとっぷり山影の中に。
余りゆっくりはできませんが、
展望台を吹き抜ける乾いた風を感じながら、
暫しの間、夕日で変化する山岳風景を楽しみます。
明朝、見えなくもこの眼下にある遠山川本谷、そこで竿出しです。
下栗の里。
展望台から駐車場への帰り道、
こんな時間に意外にも、ひとりの若者が前方から展望台に。
・・・しっかりと「独り言」を聞かれ、
不審そうに小生とすれ違って行かれました(笑)。
再び険しい山道を和田宿まで下り道の駅へ。
前回食べ損ねたアマゴの唐揚げ定食(2枚付け)を夕食に。
その後は、待ってました!
心地いい「かぐらの湯」で温泉を頂きます。
釣りに(ボ~ズでしたが・・・)、
ドライブに、山歩きにと、本日も疲れました。
21:00前には静かな道の駅で車中泊に着きます。
<遠山川本谷での釣り>
翌早朝、今回の釣行の2つ目の目的は、
「鬼アマゴ」拝顔のため遠山川へ。
前回とはポイントを変え、
昨日の「下栗の里」の1,000m直下、
和田の宿場町から遠くも深く林道に分け入った場所へ。
川へ降下する林道の脇、こじんまりとしたお宮があります。
ここに至るまで幾つかの人家前を通ってきましたが、
今でもお住まいになっている気配のある家は、
遥か手前の上方に在ったきり・・・
その昔はこの近辺にも住人が居られたのでしょう。
空き家らしき前の広めの路肩、
そこにハスラーを駐車させて頂き、
さて、あとは徒歩で川面に降りる算段を。
そこから間もなくして、
橋の袂なら河原へ降りられるかな?
看板は比較的に新しそうです。
半分はビンゴでした。
こちら側はムリですが、
対岸からなら河原へ降りられそうな雰囲気。
この吊り橋さえ、渡ってしまえば・・・(汗)
吊り橋の途中でのカットは遠山川の流れ。
(正直、ビビッています・・・)
林道から様子はちらほら見えていましたが、
聞こえていた轟音から想像した流れ、
全くその通りは激流です。
肝試しには丁度いい、
吊り橋の高さ・古さ、そして、眼下は遠山川の流れ。
<青く鋭い流れの遠山川>
この写真は深い谷間に陽が差し込んできてから。
明るくなって判ります、遠山川の流れ、その具合が。
水の色はエメラルドと言うよりコバルトブルー、
そして三峰川より濁りが濃いです。
例えるなら・・・
夏に食べるソーダ・アイスのような。
川の規模はどうでしょう、
良く行く川なら小坂川や石徹白川と同じくらい?
それでも、
小坂川の「押しが強い」に比べ、
何と申しましょうか、
流れが速く「鋭い」の表現が合うような・・・
砂礫の浅瀬に足を踏み入れ、
油断をしていると足を掬われそうな速度・・・
本筋は流れが速すぎてお魚は居ないでしょう、
その両脇の流れは緩み・弛みが狙いどころかな?
小継竿で手前側を、
本流竿で本筋を跨いだ対岸を、
それぞれ使い分けて狙い撃ちします。
濁りが濃くて、釣れるのか?
心配でしたが・・・
いい引き具合でした、
鬼アマゴ、とはイキませんが7寸アマゴ。
吊り橋の下は手前側の弛みから。
川の中央の白波を超えて、
対岸の岩場はその直下、静かな水面を狙います。
しかし、ムチャがありますね、
竿が無いからって、剛竿で細糸でスナイパーとは・・・
それでも、ちょっと小ぶりとなりましたが。
魚信はとても豊富でお魚は居るようです。
ミミズでもブドウ虫でも。
ただ、遠山川のアマゴは器用?
ブドウ虫なんかは針先から抜いて、
エサだけ「タダ喰い」されて行かれます・・・
朝方は冷え込みましたが、
日が昇り10:00を過ぎると急に暑くなってきました。
ドライのウエーダーか、ウエットのパンツか、
悩み悩んでの決断はドライでしたが、
その中は今、汗まみれ・・・致し方が無いですね。
赤い吊り橋近辺のワン・ポイントだけですが、
ここは人里から離れたひとりこっきりの世界です。
一度来れば二度目は要領を得ています、
お約束は「無事カエル」、本日はこれまでとしましょう。
帰路ももちろん、
おっかない赤い吊り橋を渡って・・・
朝方より今の方がイイですね、
橋の上からの遠山川の雰囲気、その様子が。
(かなり、ビビッています・・・)
「鬼アマゴ」の拝顔は叶いませんでしたが、
久しぶりの冒険釣行は釣果もまずまず、
そしてとてもスリルがありました。
帰宅してから見かけた釣りサイト、
本日の遠山川本谷を取り上げていました。
どうも、奥が深い様子ですね、遠山川は。
となれば、次回は、もっと・・・
<データ>
●5月30日 遠山川
エサ :ミミズ、ブドウ虫
竿 :9.5m SG パワースペックZR H+
仕掛 :針 吉村7.5号
エサ :ミミズ、ブドウ虫
竿 :9.5m SG パワースペックZR H+
仕掛 :針 吉村7.5号
錘 2B号
天井糸 0.7号 4.5m
水中糸 0.3号 4.5m
竿 :7.0m 翡翠 冴 硬調
仕掛 :針 吉村7.5号
錘 1号
仕掛 :針 吉村7.5号
錘 1号
天井糸 0.7号 1.5m
水中糸 0.3号 4.5m
釣果 :アマゴ 7寸 1匹 6寸 2匹
5寸 2匹
気温 :13~24℃
朝は冷え込みました
天候 :晴れ
表層水温 :12℃
メチャ冷たい
月齢 :13.3
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2 件のコメント:
遠山川での釣果、おめでとうございます。
水量もあり、大型が居ても良さそうな川ですね。
日本のチロルでなく本物のチロルに行った事があるなんて、羨ましいですね。
下栗の里は何度か行った事がありますが、家からは意外と近くでツーリングコースでした。
木曽とは違った文化のような感じがした記憶があります。
次回の釣行は期待が出来ますね!
アサシンさん、こんばんは。道の駅の裏手を流れる遠山川と、上村川と別れてからの遠山川は雰囲気が違いました。むしろ、上流の本谷の方が流量・水量があるような・・・
下栗の里、行かれたことがあるのですね。そこから遠山川は見えませんが、地図上では本当に眼下を流れています。次回はまた、本当に鬼アマゴを期待して・・・
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