2018年5月13日日曜日

双六川釣行~チョットだけ高原川

ご諸兄各位殿


20年ほど前、初めて買った渓流釣りの「教科書」は、
”最新渓流釣りマニュアル”(つり人社 1997年)。


当時、渓流釣りにはまったく興味が無く、赴任先の埼玉はその近く、
組合行事は奥多摩でのニジマス釣堀の参考の為。


巻頭の写真は、釣り上げられひと抱えもある大きなヤマメ。

そして、弓のように湾曲した本流竿、それを中腰で懸命に堪え、
しかし、どことなく笑みを含んだ形相で水面をニラむ釣り人が。

・・・その時はこの「含み笑い」の真相が分かりかねましたが、
若干でも経験を重ねた小生、今では良く理解できます。


その教科書、冒頭の端書きは「書を捨てよ、川に出よ」。

・・・ここに書いてある内容は、ほんの入り口は参考程度、
あとは川があなたに、自然に渓流釣りを教えてくれる・・・

筆者は小生と同じく町育ちで、山や川に憧れを抱いているようです。


教科書の末尾は「温泉の楽しめる渓流釣り場」、
いの一番に挙がっているのは、伊豆の河津川です。

そして二番手は・・・ここ、高原川と奥飛騨温泉。

流石は教科書に大きく挙げられている渓流中の渓流。
残念ながら年に2~3回しか訪れられないこの川ですが、
景観、食事、温泉・・・そして釣果と、思い入れのある河川です。


<神岡下流、跡津は厳しめ>

今回最初に訪れたのは跡津川、初めての川です。
時刻は既にお昼過ぎ。

R41沿いは高原川から最終集落まで、細道を車で登ったのですが、
水量過多で流れは激流。

十分な河原も見当たらず、代わりに見当たるのは何かの工事。
良い頃合いにアプローチ出来そうな降り口は、工事関係の道ばかり。

偶然にお話しが聞けた、昔、魚券を扱っていたと言うおじいさん、
そのお話しでは2~3年前からダム放水の法律が変わり、
跡津川はほぼ毎日でこのような激流状態とのこと。

川の状態もさることながら、
一生懸命に工事・お仕事を行っている所へ、
娯楽の釣りで分け入ることは憚られ、跡津川は諦めました。


きびすを返して、高原川は上流へ向け舵を切りますが、
降り立つ本流も川幅が広がり、水はかなり多め。

時間も時間ですが、ご同輩は人っ子一人として・・・


その状況は浅井田ダム近辺も同じで、ダムはダ~ダ~と放水。

轟音、爽快、迫力満点・・・

でも、
雨の多かった昨今、本日の高原川本流、小生の腕前では難しめです。


上の写真2枚は岩井戸橋から。



<困ったときの双六さん>

高原川本流がペケなとき、小生の救世主は双六川。
・・・これも、パターン化してきています。

ところが、いつものポイントの降り口には習志野ナンバーのお車が。
・・・さあ困った、ご同輩の様子。

やむなくは双六川、新規ポイントの開拓です。


そこから2km程上流、霊験あらたかなお宮の前。

川への降り口は見当たりませんが、
10mほどの急な土手を降りれば、河原に降り立てそうな・・・

いや、かえって、このようなポイントは竿抜けでは?
慎重に慎重に、急斜面の土手を、一歩一歩で下ります。

一見、急な土手でしたが、枯れ草が良いブレーキとなり、
斜滑降にて意外とすんなり河原に。


降り立った河原の直ぐ下流には、大岩から成る急流が・・・

その急流が形成する段々の受けを、本丸、二の丸、三の丸と、
一つずつ攻略します。


画面中央、そんな二の丸をスナイパー、すると何かが掛かります。
良い感じの手応え、そこそこサイズ??

でも、手前の急流に潜られると厄介、糸が切れる恐れも・・・
えいや!と、抜きます。

揚がってきたのは・・・ヤマメさんは8寸程度。
それでも、今季では小生にとって最大です!


その後は神社の正面、斯様な落ち込み後の流れで。


先ほどからエサはブドウ虫・・・2匹を追加です。

と、ここで懐かしい童謡は「夕焼け小焼け」のメロディーが、
大音響で谷川をこだまします・・・時刻は17:00。

まだお魚の存在を感じながらも、残念、本日はここまで。



<朝の高原川は音沙汰無し>

翌朝、若干の引き水を感じる高原川は、昨日で様子見をした岩井戸橋から。


橋の袂には飛騨ナンバーの軽ワゴンは先行者が準備中。

小生と同じくエサ師さん、少しだけお歳上?
装備を拝見すると根拠は無いですが、かなりの腕前とお見受け。

ご挨拶とお話しを伺えば、橋から離れた上流に入渓をご予定、
橋の近辺なら問題ないとのこと・・・ありがとうございます。


まずは手習いの復習。
橋は手前の分流で川虫を捕りますが、その主なものはクロカワ。
そしてまま、ヒラタにオニチョロ。

大きめクロカワで開始します。



橋下の堰堤、その少し上流の落ち込み淵、その上の荒瀬。
・・・まったくアタリがありません。

ミミズ、ブドウ虫も同様です。


暫くすると漁協の巡回さんが。
聞けば本日は冷え込み、2日前には奥では雪が降ったとのこと。

・・・水量はありますが、余り良い条件では無さそうです。




小さいですが、遠くにその巡回さんと先ほどの先行エサ師さん。


・・・早朝の春(暦の上では既に夏)の渓流、
手前の木々の黄緑、奥の山々は深緑、とてもきれいです。


釣れぬ、釣れぬ・・・が続くあと、
先行のエサ師さんが後ろを通られます。
釣果を尋ねると苦笑い、首を横に振るばかり・・・

やはり、地元のベテランをもってしても、本日は厳しいご様子です。
こりゃ、潮時か・・・時刻は早くも8:00。


<本日も双六詣で>

双六川はいつものポイント、本日はご同輩のお姿も無く。


昨日は今日のポイントです、
大場所で手応えが無ければ、その見切りは早めに。


上流下流は前後のポイントもお手入れしますが・・・
昨日の習志野ナンバーさんは上級者?
ここも、まったく、音沙汰無し。


川虫を採取すると、それは高原川本流と同じく、クロカワが主体。
・・・ヒラタは少ないです。

ただ、エサを取り替え・引き替えしても好転の兆しは無く、
アタリが無いまま、時は流れ・・・


よし!
こうなりゃ、今少し残存感のあった、昨日の夕刻はお宮の前へ!


陽は高くなり、大岩からの照り返しが眩しく暑く・・・


昨日はブドウ虫で3匹の釣果。
でも、今日はブドウ虫ではサッパリ。

唯一、本命はクロカワでアタリが!!
しかし、何でしょうね~。

アタリはあるものの、アワせてもエサばかり取られる始末。
これが何回か続き・・・仕舞いにゃ、そのアタリさえ無くなって。


エサの選択は良かったのでしょう、
しかし、ピ~カン晴天はお昼近く、
昨日の好調が気を大きくして、ズケズケと川に入り込み・・・

気配を悟られたか!?



「書を捨てよ、川に出よ」
まだまだ、川で、現場で、知るべき事が山積・・・旅は続きます。


<データ>
5月11、12日
エサ    :ブドウ虫、ミミズ、川虫  
竿      :8.5m 渓峰本流
仕掛    :針 吉村7号
       天井糸 0.6号 3.0m 
       水中糸 0.3号 4.5m
       錘 B1~B3号
釣果    :ヤマメ 18、22、24cm 各1匹
       11日の夕まずめ、でのみ・・・
気温    :11日 22℃
       12日 5~23℃  体に響きます
天候    :晴
表層水温 :8℃













2018年5月6日日曜日

庄川支流 一色川釣行

ご諸兄各位殿


渓流魚が良く育つ条件って何でしょう?
数とか、サイズとか・・・


一つの要因として、エサとなる川虫が豊富な川でしょうか。
なぜ、その川は川虫が豊富なのでしょう?

水がきれいだから・川虫のエサが豊富だから。
では、なぜ、その川は川虫のエサが豊富なのでしょう?

そりゃ、あんた・・・
キリが無いので、禅問答はこの辺りまでと。


でも、今回訪れた一色川には、その答えが垣間見られるような・・・


<変化が面白い一色川>

昨年のGWは渓流釣行、この庄川支流の一色川を訪れました。
その時は庄川との出合から数百mほど上流の区域。
ノンタンさんとご一緒に。


上の写真は昨年の撮影から。

高速道路が伺える、人家も近く里川的な雰囲気です。
まま、子犬を連れたご婦人が朝のお散歩。
・・・堪え性の無いおじさんが「キジ打ち」するのが憚れるような。


今回も一色川、同じくノンタンさんとご一緒です。

この一色川、変化に富んでいます。
庄川との出合近辺は上述のように里川的。

そこから僅か数km上流は、別荘に囲まれシラカバ並木、
雰囲気は「高原を流れる清流」なんです。
最初と2枚目の写真の如く。

それからまた数kmも登れば・・・


大岩が転がり、落差もあって、深い緑に囲まれた「山岳渓流」。
冬の間は通行止めの郡上へ繋がる県道、その車止めの近辺です。

今回、初日に入渓したのは山岳渓流の手前、キャンプ場近辺から。


<雹(ひょう)が降る中・・・>

残念ながらその日は朝から雨。
前日までは暖かい日々が続いていたのですが・・・


雰囲気はバッチリなポイントなんですが、アタリはサッパリ。
ノンタンさんも同様なご様子です。
エサはミミズにブドウ虫。


おまけに・・・枝釣りは粗忽者の故、致し方なくも、根掛かりも酷く。

何なんでしょう、何にも障害物が無さそうなポイントでも、
目印下を長めに取ると、川底で何かに引っ掛かるんです。

薄暗く冷たい雨の下・・・
老眼の身の上で、繰り返される「針仕事」「糸の張替え」は堪えます!


おまけに・・・
雨が土砂降りになってきたと思ったら、暫くしたら雹まで降り出す始末。
・・・た・ま・り・ま・せ・ん。

でも、これが自然相手の渓流釣り。



<オニチョロで即答>

”釣れないときは、何か変化を付ける”
目出度くも進化した小生の、ここ最近の知恵です。

川虫を捕って・・・でもこの一色川、
とても簡単に良いサイズの川虫が、小生でもザクザク採れます。

ミミズと同じポイント、同じ流筋を大きめ・元気なオニチョロで。
その一発目・・・


・・・何なんでしょうね~?
川虫の効果、今までの冷たい雨の中での苦戦がウソの如く。


ノンタンさんにもそのことを伝え、オニチョロを渡すと・・・


まったく・・・何なんでしょうね~?



<いい川虫と根掛かりの相関>

川虫を捕っていて気が付いたのですが・・・流れの中の岩を裏返すと、
濁りが立って、たも網の中には落ち葉・小枝の類いがたくさん。
その中に大きな川虫が紛れています。

川虫のエサになると思われる、植物系の養分が豊富なんですね。
そして、見上げると周囲は、川添いは、落葉樹が続き。

根掛かりで強引に糸を引き抜くと、運が良いときには針先に小枝が・・・


ここまでは事実、ここから先は推測です。

落葉樹に囲まれた川には、落ち葉・小枝がたくさん落下。
特に雪の多かった冬なぞ格段に。

それが良い頃合いに川底で腐り、川虫の良いエサに。
その大きく・多数の川虫を渓流魚が飽食。
結果、良いサイズのお魚が・・・と、残念ながら根掛かりも。



<二日目は山岳渓流へ>

次の朝は良いお天気、暖かく昨日の冷たい天候がウソのように。
早朝より車止めから林道へ分け入ります。



早速にも昨日の復習、川虫取りです。


ノンタンさんが笑顔で、川でしゃがんで作業をしている姿。

・・・恐らく、強面の小生の姿は、川虫取りより砂金取り?
いや、借金取り??


その甲斐もあって・・・




ノンタンさん、今年のGWもアテンドを、ありがとうございました。
また次回はお盆休みにでも・・・楽しみにしています!



<データ>
5月4、5日
エサ    :川虫はオニチョロ、ヒラタがグ~
       クロカワはペケでした 
       用意したブドウ虫、ミミズは出番無し  
竿      :6m 渓秀
仕掛    :針 吉村7号
  中流域  天井糸 0.6号 1.0m 
       水中糸 0.3号 4.5m
       錘 1号
  上流域  水中糸 0.3号 4.5m チョウチン
       錘 2号
釣果    :二日間で、サイズは目測
       イワナ 7寸 3匹
       小イワナ   3匹
       小アマゴ   3匹
気温 4日 :4~12℃ 寒かった・・・
   5日 :7~19℃ いいお天気!
天候 4日 :雨まま雹、のち曇り晴れ、風強し
   5日 :晴れ 風あり
表層水温 :8℃
      





2018年5月3日木曜日

天の橋立・丹後伊根と城下町 但馬出石

ご諸兄各位殿


GWの前半は良いお天気に恵まれました。
その中盤での家内とのお出かけは天橋立まで。


どうでしょう?ここ、天橋立は30年ぶり?
決して裕福では無い学生の頃、中古125CCは2サイクルの単車で。

あの時は夏休み、往路は広島まで山陽道、帰路は山陰道を一人旅。
ユースホステル(今でもあるのかな?)を泊まり継いで、
その帰り道に立ち寄りました。



当時の山陰道には高速道路など無く、
・・・いや、有っても125CCの貧乏単車じゃ通せんぼ。

今は北陸道から舞鶴若狭道と綾部宮津道が延びてとても便利。
それでも結構な道のりは自宅の愛知県から200km・・・

当初、今回の旅行の宿泊は城崎温泉を予定していましたが、
手前の天橋立にして正解でした。

疲れたと同時に、当時の自分の「若さ」に脱帽です。。。



当時は古びた木造駅舎の記憶であったJRの天橋立駅。
今は丹後鉄道と名前が変わり、近代的、でも良い雰囲気の鉄筋駅舎です。

そこから少し歩いた山裾、
スキー場で見かける一人乗りリフトに乗り展望台へ。

・・・こんな便利はリフトも当時は使った記憶がありません。

リフトの乗り場。
斯様な緊張を強いられる場面では、
必ず何かをヤッて頂ける我が家内。


乗り場のおにいさんが手招き、
着席ポイントまで進まなければ
ならないところを要領を得ず、
結果、間に合わず一席が通過。

家内もですが小生も、
手に汗を握ります。

・・・小生は笑いを堪えての。



でも、おにいさんは心得たモノ。

「慌てなくても良いですから。次のリフトに乗りましょう!
 さあ、前に進んで下さ~い。」

上手くリフトに乗ってからも、座席横の支柱をグッと握る家内。
あれは、間違いなく、テンパってます!


それでも、頂上に着いてから、心地良い風が吹き抜け。
その展望は最高でした。




展望台を降りてからは丹後半島 伊根の舟屋を尋ねます。
海沿いに並び二階が住居、一階が舟の駐機場の舟屋。
波静かな湾内ではこそ、機能的に出来ています。

山側・路側から見ても、その様子は解りかね、遊覧船で海側から。




渓流釣りをしていると、郡上八幡あたりにお住まいの方は、
毎日が川に近くて良いな~・・・と思っちゃいます。

ここ丹後伊根も似た感じ、直ぐに釣り船が出陣可能な様子。
・・・とは言え、それはお仕事。

遊覧船のアナウンスにもありましたが、その昔は道も無く、
海上航路が唯一の生活の足だったと・・・それはそれで大変です。

きっと、吉田川添いにお住まいの方々も、
脳天気・世間知らずの小生では解りかねる、ご苦労もあるのでは?

・・・「他人の家の芝生は良く見える」ですね。


遊覧船で湾内を航行していると、海鳥達が寄ってきます。
カモメやウミネコ・・・を想像していましたが、
主役はむしろ茶色く大きな鳥・・・トンビです!

舟客が投げる「カッパえびせん」を見事にキャッチ!
♫ 我ら~は、皇軍~、戦闘隊~~ ♫

上手いものですが、多数での顔面スレスレの飛行には恐怖を感じました。




次の日の朝は曇天の下、今少し天橋立近辺を散策。


その後・・・スマホで雨雲の様子を確認すると、
今から雨が降ってきても、おかしくは無い案配です。

天橋立ワイナリー(家内は酒豪!)、丹後ちりめん館(これも家内向け)、
いずれにしようか迷っていましたが、
宿泊先で渡されたパンフレットは、出石の城下町が目に留まり・・・
本降りじゃ無ければ、雨の城下町もオツなもの・・・決まりです!

一山越えて兵庫県は但馬の国へ。


パンフレットによれば出石城、江戸時代のお殿様は仙石氏。
信州信濃からお国替え、その時に、蕎麦職人を引き連れて。


以来、ここの名物は「皿そば」とのこと。


家内共々、小生も頂きました、その「皿そば」。


いえ、何のことは無く、「皿そば」は小皿に分け盛られたお蕎麦、
それを複数の薬味で楽しみます・・・2皿追加で7皿食べました。

最初はつけ汁だけで・・・次に刻みネギ、大根おろし、とろろ芋。
果ては生卵を落として、最後はソバつゆで締め。

基本は信州で頂く「ざるそば」ですが(生卵は入れないかな?)、
小皿に小分けされた「皿そば」、おいしかったです!

仙石のお殿様は、前任地の信濃で覚えたお蕎麦の味、
それががとても忘れられなかったのでしょう・・・



雨も本降りになってきて、時刻もお昼過ぎ。
さあ、この旅も帰路を残すのみ。


円山川支流は出石川をさかのぼり、福知山のR9までR426を。

この出石川・・・
拙い渓流釣りの経験ですが、砂が多く余り渓魚向きとは言えず。


しかし、登尾峠のトンネルを越えた由良川の支流は佐々木川、
結構な渓相です・・・カッパを着たご同輩と覚しき釣り人も。


旧海軍の軽巡洋艦名を冠した川、
木曽、長良・・・そして由良、どちら様も渓流釣り向き。

また、何年かしらの時を超えて、次回は釣り竿担いで来ましょうか!