2018年5月20日日曜日

馬瀬川上流 竿抜けアマゴ

ご諸兄各位殿


土曜日は朝8:30。
下呂温泉はもう少し先の飛騨萩原。
R41沿いのコンビニ休憩では、風が気になりました。


昨夜半は短時間ですが、名古屋方面は雨が降り。
それから急速に天候は良くなり、今は雲の隙間から青空がチラホラ。
それに伴い長竿には厄介な風が・・・


萩原からR257、日和田のトンネルを抜ければ、そこは馬瀬名丸です。

馬瀬川が形成する狭い谷間。
未だ空は曇天ですが、幸い、思ったほど風は感じません。
身支度を整えて早速にも始めます。


<2年ぶりの馬瀬名丸>


川の様子を見ていると、遙か下流にルアーさんが。
どうも釣り下っているご様子です。
・・・と言うことは、ここのポイントは残念、既にお手入れ済み??

おまけに久しぶりのこのポイント、以前はこんなに砂が多かったかな?
水中の岩に付着した、ヌルいコケも気になります。



案の定・・・
カユい所に手が届く、10m竿を振り回しても、大場所は音沙汰無し。
砂地のユルいポイントからは、小ウグイさんがお出まし。

こりゃ、今週末も、日本の原風景を追う!「渓流撮影紀行」??
そんな気配が漂い始めます・・・



<脇筋でのチョウチン戦>

大場所の淵、その落ち込みを作る荒瀬。


対岸の低木はその向こう側、木陰下の脇筋があります。

いつもは先の大場所で、山の神様からそこそこの釣果を頂けて、
余り目を向けない流れなんです。

・・・どうでしょう?長さにすれば50mくらい。


風も出てきて、開けた本筋での長竿が使いづらくなってきました。
竿抜けを期待して目標変更、7m竿に糸4.5mを垂らして。


樹木が覆い被さる狭い脇筋の流れ。
余り広くもないポイント、慎重にアプローチをば・・・

川横の低木に身を寄せて、木化け・石化けは忍びの術。
サイドスローで仕掛けを繰り出します。

何投目かの振り込みの後、流し終えた仕掛けを揚げようとした瞬間、
僅かにアタリ、手応えが。

・・・ん?小物かな??

が、しかし・・・反発の抜けた竿先の向こう側、目印の先は川底。
そこでは何と、大きな銀影がギラリ!!


<迂直之計 (うちょくのけい) は長期戦>

あの影は優に尺越え・・・ホントかよ??
揚げた竿の針先には、半分ちぎれたブドウ虫が。

「アカン、こりゃ、居るわ。デカいのが。」
こんなところに、こんなのが・・・侮れないのが、ここ馬瀬川。


一旦、川から離れて一服を所望、その後はポカリをチビチビ飲んで再び。


低木の背後から、静かに、しかし鋭く、
神経を集中して振り込み・取り込みを繰り返します・・・

しかし、何度流してもアタリは得られず。

「さて・・・どうするか?
 時刻もお昼過ぎ・・・もう少し間を置くか。」

腹が減っては何とやら。
再々度で川から離れ、コンビニのおにぎりを頂くことに。


長メシ、長風呂、長トイレの小生、
おまけに、はやる気持ちを抑えて渓流撮影。

どうでしょう?その間はおよそ30分くらい?
我ながら、良く耐えました・・・さあ!今一度、チョウチン戦に。


先ほどとは目先を変えて、川に立ち込んで対岸際の流れを集中砲火。
その数投目・・・来ました!アタリです!

十分過ぎるくらいに、竿を送り込んで食わせます。

そして揚がってきたのが・・・


目測では7寸弱・・・違うな、この子じゃない。


もう少し、ポイントを下流に移動して。
そのまた数投目・・・来ました!

竿から伝わる引き具合、手応えは十分です。
元気いっぱい、走ります!
しかも、速い流れに潜り込まれ・・・慎重に、慎重に浮かせて。

重量のある相手。
竿が撓んでチョウチン仕掛けでも、たも網を使っての取り込み。

そこに収まったのは・・・


どうでしょう?目測では8寸くらい、
どってりと横幅のあるアマゴさんです。

「いや~、あの川底で翻った影、ありゃ尺はあったぞ。」

諦めきれず、今少し、今少しで粘るのですが・・・


”まあ、そのくらいで、良いじゃろうに。”



こんな山の神様の声が聞こえたような。

不用意に上げてしまった7m竿、その先の仕掛けと木の枝が絡んだ光景、
それをぼんやりと見上げながら・・・



食うときは、一発目で食う。
食わないときは、何度も流せば、それなりの結果が。
しかし、ヤリ過ぎるとスレて警戒、ウンもスンも食わなくなる。

・・・この見切り時の難しさ、かな。

そんな風の強い、青空が眩しい、5月の一日でした。




<データ>
5月19日 
エサ    :ブドウ虫、ミミズ、川虫
竿      :・本筋 10m SG LONG 
        ・脇筋 7m 渓峰尖 
仕掛    :・本筋
       針 吉村7号 天井糸0.6号 4.5m
              水中糸0.3号 4.5m 
       錘 B2号
       ・脇筋
       針 吉村7号 水中糸 0.3号 4.5m
       錘 B1
釣果    :・本筋 小ウグイ 1匹 ・・・泣けてきます。
       ・脇筋 アマゴ 25、20cmが各1匹

気温    :18℃
天候    :曇りのち晴 徐々に風強し
表層水温 :12℃


帰路は和良の鯉のぼり、強風に煽られています。
夕まずめは長良川でサツキ狙いでしたが・・・やはり、風で断念でした。




2018年5月13日日曜日

双六川釣行~チョットだけ高原川

ご諸兄各位殿


20年ほど前、初めて買った渓流釣りの「教科書」は、
”最新渓流釣りマニュアル”(つり人社 1997年)。


当時、渓流釣りにはまったく興味が無く、赴任先の埼玉はその近く、
組合行事は奥多摩でのニジマス釣堀の参考の為。


巻頭の写真は、釣り上げられひと抱えもある大きなヤマメ。

そして、弓のように湾曲した本流竿、それを中腰で懸命に堪え、
しかし、どことなく笑みを含んだ形相で水面をニラむ釣り人が。

・・・その時はこの「含み笑い」の真相が分かりかねましたが、
若干でも経験を重ねた小生、今では良く理解できます。


その教科書、冒頭の端書きは「書を捨てよ、川に出よ」。

・・・ここに書いてある内容は、ほんの入り口は参考程度、
あとは川があなたに、自然に渓流釣りを教えてくれる・・・

筆者は小生と同じく町育ちで、山や川に憧れを抱いているようです。


教科書の末尾は「温泉の楽しめる渓流釣り場」、
いの一番に挙がっているのは、伊豆の河津川です。

そして二番手は・・・ここ、高原川と奥飛騨温泉。

流石は教科書に大きく挙げられている渓流中の渓流。
残念ながら年に2~3回しか訪れられないこの川ですが、
景観、食事、温泉・・・そして釣果と、思い入れのある河川です。


<神岡下流、跡津は厳しめ>

今回最初に訪れたのは跡津川、初めての川です。
時刻は既にお昼過ぎ。

R41沿いは高原川から最終集落まで、細道を車で登ったのですが、
水量過多で流れは激流。

十分な河原も見当たらず、代わりに見当たるのは何かの工事。
良い頃合いにアプローチ出来そうな降り口は、工事関係の道ばかり。

偶然にお話しが聞けた、昔、魚券を扱っていたと言うおじいさん、
そのお話しでは2~3年前からダム放水の法律が変わり、
跡津川はほぼ毎日でこのような激流状態とのこと。

川の状態もさることながら、
一生懸命に工事・お仕事を行っている所へ、
娯楽の釣りで分け入ることは憚られ、跡津川は諦めました。


きびすを返して、高原川は上流へ向け舵を切りますが、
降り立つ本流も川幅が広がり、水はかなり多め。

時間も時間ですが、ご同輩は人っ子一人として・・・


その状況は浅井田ダム近辺も同じで、ダムはダ~ダ~と放水。

轟音、爽快、迫力満点・・・

でも、
雨の多かった昨今、本日の高原川本流、小生の腕前では難しめです。


上の写真2枚は岩井戸橋から。



<困ったときの双六さん>

高原川本流がペケなとき、小生の救世主は双六川。
・・・これも、パターン化してきています。

ところが、いつものポイントの降り口には習志野ナンバーのお車が。
・・・さあ困った、ご同輩の様子。

やむなくは双六川、新規ポイントの開拓です。


そこから2km程上流、霊験あらたかなお宮の前。

川への降り口は見当たりませんが、
10mほどの急な土手を降りれば、河原に降り立てそうな・・・

いや、かえって、このようなポイントは竿抜けでは?
慎重に慎重に、急斜面の土手を、一歩一歩で下ります。

一見、急な土手でしたが、枯れ草が良いブレーキとなり、
斜滑降にて意外とすんなり河原に。


降り立った河原の直ぐ下流には、大岩から成る急流が・・・

その急流が形成する段々の受けを、本丸、二の丸、三の丸と、
一つずつ攻略します。


画面中央、そんな二の丸をスナイパー、すると何かが掛かります。
良い感じの手応え、そこそこサイズ??

でも、手前の急流に潜られると厄介、糸が切れる恐れも・・・
えいや!と、抜きます。

揚がってきたのは・・・ヤマメさんは8寸程度。
それでも、今季では小生にとって最大です!


その後は神社の正面、斯様な落ち込み後の流れで。


先ほどからエサはブドウ虫・・・2匹を追加です。

と、ここで懐かしい童謡は「夕焼け小焼け」のメロディーが、
大音響で谷川をこだまします・・・時刻は17:00。

まだお魚の存在を感じながらも、残念、本日はここまで。



<朝の高原川は音沙汰無し>

翌朝、若干の引き水を感じる高原川は、昨日で様子見をした岩井戸橋から。


橋の袂には飛騨ナンバーの軽ワゴンは先行者が準備中。

小生と同じくエサ師さん、少しだけお歳上?
装備を拝見すると根拠は無いですが、かなりの腕前とお見受け。

ご挨拶とお話しを伺えば、橋から離れた上流に入渓をご予定、
橋の近辺なら問題ないとのこと・・・ありがとうございます。


まずは手習いの復習。
橋は手前の分流で川虫を捕りますが、その主なものはクロカワ。
そしてまま、ヒラタにオニチョロ。

大きめクロカワで開始します。



橋下の堰堤、その少し上流の落ち込み淵、その上の荒瀬。
・・・まったくアタリがありません。

ミミズ、ブドウ虫も同様です。


暫くすると漁協の巡回さんが。
聞けば本日は冷え込み、2日前には奥では雪が降ったとのこと。

・・・水量はありますが、余り良い条件では無さそうです。




小さいですが、遠くにその巡回さんと先ほどの先行エサ師さん。


・・・早朝の春(暦の上では既に夏)の渓流、
手前の木々の黄緑、奥の山々は深緑、とてもきれいです。


釣れぬ、釣れぬ・・・が続くあと、
先行のエサ師さんが後ろを通られます。
釣果を尋ねると苦笑い、首を横に振るばかり・・・

やはり、地元のベテランをもってしても、本日は厳しいご様子です。
こりゃ、潮時か・・・時刻は早くも8:00。


<本日も双六詣で>

双六川はいつものポイント、本日はご同輩のお姿も無く。


昨日は今日のポイントです、
大場所で手応えが無ければ、その見切りは早めに。


上流下流は前後のポイントもお手入れしますが・・・
昨日の習志野ナンバーさんは上級者?
ここも、まったく、音沙汰無し。


川虫を採取すると、それは高原川本流と同じく、クロカワが主体。
・・・ヒラタは少ないです。

ただ、エサを取り替え・引き替えしても好転の兆しは無く、
アタリが無いまま、時は流れ・・・


よし!
こうなりゃ、今少し残存感のあった、昨日の夕刻はお宮の前へ!


陽は高くなり、大岩からの照り返しが眩しく暑く・・・


昨日はブドウ虫で3匹の釣果。
でも、今日はブドウ虫ではサッパリ。

唯一、本命はクロカワでアタリが!!
しかし、何でしょうね~。

アタリはあるものの、アワせてもエサばかり取られる始末。
これが何回か続き・・・仕舞いにゃ、そのアタリさえ無くなって。


エサの選択は良かったのでしょう、
しかし、ピ~カン晴天はお昼近く、
昨日の好調が気を大きくして、ズケズケと川に入り込み・・・

気配を悟られたか!?



「書を捨てよ、川に出よ」
まだまだ、川で、現場で、知るべき事が山積・・・旅は続きます。


<データ>
5月11、12日
エサ    :ブドウ虫、ミミズ、川虫  
竿      :8.5m 渓峰本流
仕掛    :針 吉村7号
       天井糸 0.6号 3.0m 
       水中糸 0.3号 4.5m
       錘 B1~B3号
釣果    :ヤマメ 18、22、24cm 各1匹
       11日の夕まずめ、でのみ・・・
気温    :11日 22℃
       12日 5~23℃  体に響きます
天候    :晴
表層水温 :8℃













2018年5月6日日曜日

庄川支流 一色川釣行

ご諸兄各位殿


渓流魚が良く育つ条件って何でしょう?
数とか、サイズとか・・・


一つの要因として、エサとなる川虫が豊富な川でしょうか。
なぜ、その川は川虫が豊富なのでしょう?

水がきれいだから・川虫のエサが豊富だから。
では、なぜ、その川は川虫のエサが豊富なのでしょう?

そりゃ、あんた・・・
キリが無いので、禅問答はこの辺りまでと。


でも、今回訪れた一色川には、その答えが垣間見られるような・・・


<変化が面白い一色川>

昨年のGWは渓流釣行、この庄川支流の一色川を訪れました。
その時は庄川との出合から数百mほど上流の区域。
ノンタンさんとご一緒に。


上の写真は昨年の撮影から。

高速道路が伺える、人家も近く里川的な雰囲気です。
まま、子犬を連れたご婦人が朝のお散歩。
・・・堪え性の無いおじさんが「キジ打ち」するのが憚れるような。


今回も一色川、同じくノンタンさんとご一緒です。

この一色川、変化に富んでいます。
庄川との出合近辺は上述のように里川的。

そこから僅か数km上流は、別荘に囲まれシラカバ並木、
雰囲気は「高原を流れる清流」なんです。
最初と2枚目の写真の如く。

それからまた数kmも登れば・・・


大岩が転がり、落差もあって、深い緑に囲まれた「山岳渓流」。
冬の間は通行止めの郡上へ繋がる県道、その車止めの近辺です。

今回、初日に入渓したのは山岳渓流の手前、キャンプ場近辺から。


<雹(ひょう)が降る中・・・>

残念ながらその日は朝から雨。
前日までは暖かい日々が続いていたのですが・・・


雰囲気はバッチリなポイントなんですが、アタリはサッパリ。
ノンタンさんも同様なご様子です。
エサはミミズにブドウ虫。


おまけに・・・枝釣りは粗忽者の故、致し方なくも、根掛かりも酷く。

何なんでしょう、何にも障害物が無さそうなポイントでも、
目印下を長めに取ると、川底で何かに引っ掛かるんです。

薄暗く冷たい雨の下・・・
老眼の身の上で、繰り返される「針仕事」「糸の張替え」は堪えます!


おまけに・・・
雨が土砂降りになってきたと思ったら、暫くしたら雹まで降り出す始末。
・・・た・ま・り・ま・せ・ん。

でも、これが自然相手の渓流釣り。



<オニチョロで即答>

”釣れないときは、何か変化を付ける”
目出度くも進化した小生の、ここ最近の知恵です。

川虫を捕って・・・でもこの一色川、
とても簡単に良いサイズの川虫が、小生でもザクザク採れます。

ミミズと同じポイント、同じ流筋を大きめ・元気なオニチョロで。
その一発目・・・


・・・何なんでしょうね~?
川虫の効果、今までの冷たい雨の中での苦戦がウソの如く。


ノンタンさんにもそのことを伝え、オニチョロを渡すと・・・


まったく・・・何なんでしょうね~?



<いい川虫と根掛かりの相関>

川虫を捕っていて気が付いたのですが・・・流れの中の岩を裏返すと、
濁りが立って、たも網の中には落ち葉・小枝の類いがたくさん。
その中に大きな川虫が紛れています。

川虫のエサになると思われる、植物系の養分が豊富なんですね。
そして、見上げると周囲は、川添いは、落葉樹が続き。

根掛かりで強引に糸を引き抜くと、運が良いときには針先に小枝が・・・


ここまでは事実、ここから先は推測です。

落葉樹に囲まれた川には、落ち葉・小枝がたくさん落下。
特に雪の多かった冬なぞ格段に。

それが良い頃合いに川底で腐り、川虫の良いエサに。
その大きく・多数の川虫を渓流魚が飽食。
結果、良いサイズのお魚が・・・と、残念ながら根掛かりも。



<二日目は山岳渓流へ>

次の朝は良いお天気、暖かく昨日の冷たい天候がウソのように。
早朝より車止めから林道へ分け入ります。



早速にも昨日の復習、川虫取りです。


ノンタンさんが笑顔で、川でしゃがんで作業をしている姿。

・・・恐らく、強面の小生の姿は、川虫取りより砂金取り?
いや、借金取り??


その甲斐もあって・・・




ノンタンさん、今年のGWもアテンドを、ありがとうございました。
また次回はお盆休みにでも・・・楽しみにしています!



<データ>
5月4、5日
エサ    :川虫はオニチョロ、ヒラタがグ~
       クロカワはペケでした 
       用意したブドウ虫、ミミズは出番無し  
竿      :6m 渓秀
仕掛    :針 吉村7号
  中流域  天井糸 0.6号 1.0m 
       水中糸 0.3号 4.5m
       錘 1号
  上流域  水中糸 0.3号 4.5m チョウチン
       錘 2号
釣果    :二日間で、サイズは目測
       イワナ 7寸 3匹
       小イワナ   3匹
       小アマゴ   3匹
気温 4日 :4~12℃ 寒かった・・・
   5日 :7~19℃ いいお天気!
天候 4日 :雨まま雹、のち曇り晴れ、風強し
   5日 :晴れ 風あり
表層水温 :8℃