2024年8月4日日曜日

意外が重なった 飛騨日和田川 渓流釣行



暑い日々が続きます。

これだけ暑いと、体力的に厳しく、釣果も伸びない渓流釣り、なのですが、
霊峰 御嶽山の岐阜県側の麓は日和田川での釣行、
意外にもいい意味で裏切られました。


<この季節、場所は高所に限ります>

いつものように業務後は釣行現場近くでの車中泊も、
流石に馬瀬川や庄川のように早くは着けません。

R41をひたすら北上、R361は長くも寂しい夜道、
道の駅 飛騨たかね工房 への到着は22:30ころでした。 

深い山の中のこの道の駅、
何年か前にもお世話になったのですが、夜間の照明は一切なし。

それはそれで寝るには邪魔な光源が無く、
ハスラーの運転席側の全開窓へ蚊帳を設置して、
決して涼しいとは言えない夜でしたが、入る夜風で良く眠れました。

して、翌早朝。

昨夜は闇夜の中、
ぼんやりとしか確認でなかった一夜の友は数台の自家用車が。
反対側のご同輩は何と、横浜ナンバー・・・ほんと、おつかれさまです。


さあ、各位に遅れを取らぬよう、
簡単な朝食&身支度のあとは5:30、
朝もやに響き渡るは法螺の音と共に?当方も出陣です。


<渇水・・・いいえ、ナゼか平水以上>

道の駅から日和田川への途中、高根第二・第一ダムの横を通過します。

いずれのダムも干上がってはいませんが、
緑の木々から湖面までの落差もあり、茶色い地肌が剥き出しに。

「・・・こりゃ、日和田川は減水かな?」

ダム湖から最初に日和田川に掛かる橋、
その袂の路側帯に駐車して入渓準備を進めれば、
木々の間は橋の下から聞こえる大き目なせせらぎの音?

手を休めて橋から下の流れを確認すると、意外にも渇水ではない状況が。
それは河原に降り立ってから確実なものになりました。



「あれ~、結構、流れがあるな・・・」

狭い渓谷を流れる日和田川ですが、その流れは川幅一杯に。
そここに美味しそうな落込み&小淵が存在します。

「いや~、それでも以前は小物ばかり、だったからな~」

早いモノで、もう真夏の日和田川訪問は6年も前になります。
その際は数は出れども、サイズ的には・・・でした。

・・・正直、本日も、
当初の思いは兎にも角にも、
涼しい木陰下の渓、それへの憧れです。

前回の失敗を教訓に、
今回は最初から5.4mの短竿に、
太い目は0.7号で2.5mのチョウチン釣り。

しかしながら、開始早々・・・

早朝の山影・木陰は薄暗い中での撮影、ピンボケですが6寸のイワナさんが。
こりゃ、幸先がイイです、本日は。


<アマゴは重くて、イワナは長くて・・・お外道はカラフル>

増水とは行きませんが、川の流れが広がる本日の日和田川。
左右のどちらかに残る僅かな河原を伝って遡行するも、
水勢から渡河のポイントは慎重に選ぶ必要が。


そして、ここぞと思うポイントからは、まずは結果が出てきます。

時間的に陽はかなり登っているハズなのですが、
木陰下の渓流はそれも届かずとても涼しく。

激し目な落込みにて強めなアタリが。

掛かりが甘かったのか、
竿を畳む段階で長くも茶色い魚体、
きっと、あれはイワナ君?が落水します。

「〇っソ~!!」
とハデに地団太を踏んで、
例の如くは一人釣り、そこでの大きな独り言。

・・・こんな気味の悪い、とてもうるさい輩、
たとえ近くにクマさんがいても、避けますね、きっと。

ところうが・・・
同所で再度でのエサ打ちに、珍しくも同じお魚が。

「き、君か~、茶色くもカラフル、長めな魚体は!」

しかしここ、山奥も山奥、飛騨川も最上流部だよ?
きっとダムが出来る前に、ご先祖が封印されちゃったンだろうね。

河口は汽水域でも見かけるウグイさん、
適応能力が高いのでしょう、不思議なお外道様です。

やさしく針を外して、リリ~スです。


このお外道様が運を連れて来てくれたのでしょう、
その後は、この季節では珍しい、とても忙しい展開に。



流は冷たく、涼しくも心地い渓なのですが、
如何せん、陽の光が乏しくシャッター速度も遅め。
結果、ピンボケ写真ばかり、不手際をご容赦願います。。。

釣れるお魚はアマゴとイワナ。

数的にはイワナに軍配が、いずれ尺未満も塩焼きサイズ以上、
イワナは細くも長く、アマゴはでっぷりの重量感。

・・・チョウチン釣りは太めの糸です。
ライン・ブレイクは大丈夫なものの、
竿を縮める作業中は水面上に吊るされた重い魚体に、
もう、竿の穂先が折れちゃうんじゃ、ってくらい・・・



川の規模から、また、小生の腕前からも、とても意外なサイズと釣果数でした。


横のコンクリ護岸はR361が上を走っています。
この奥に、どこから入渓されたのか、一名のご同輩の姿が。

実はこの少し前にも、ダム湖から2つ目の橋の下にて、
入渓直後の他のご同輩から、小生の追従、そのお願いがありました。

前には先行者、後ろには追従者、
ご同輩の皆さま、この季節の釣り場をご存知ですね。

時刻は少し早めな10:30。
人も増え、日も上がり、遠い釣り場、
涼しい渓の雰囲気も楽しめ、ここが当方の引き際かな?

 
<帰路は濁河温泉、御嶽パノラマ・ライン経由で>

退渓してからハスラーにて着替え・荷物の整理をしていると、
一台のカローラが横付けされました。

降りてこられたのはご同輩、結構なご年配です。

「どうです、釣れましたか?」

珍しい本日の小生の好釣果と、
人の多い本日もダム湖のBWからこの橋までなら、
恐らくは、まだ誰も入渓されていないのでは?
を伝えると、ご老体は喜んで釣りの準備に取り掛かられます。

そのご老体との会話中、また珍しくもパトカーが。

・・・路側帯への駐車、これがマズかったか?

いえいえ、そうでは無くて、
降りてこられた巡査さん、彼が言われるには、クマにご用心と。

「今年はクマの目撃が多くて・・・
 クマ鈴は是非、付けてくださいね。」

これから暑くなる時間帯、
ご老体も巡査さんも、ご無理なく、おつかれさまです。


荷造りを終えてから、R361を「飛騨しらかば街道」まで登り、
濁河温泉に向けて折れます。

途中、スキー場を横目に、見晴らしのいいポイントで。

御嶽山は頂上が雲に隠れていますが、この方向から見るのは初めてです。
いつも見慣れた横幅のあるドッシり型と違い、
シュンとした富士山のような姿です。

遥か北方には、
これまた雲に隠れていますが乗鞍岳が。

登りに登りました、標高は約1,800m。
この直ぐ下を本日の日和田川と双璧を為す、秘境 布川が流れています。

いずれはチャレンジしてみたい布川での釣行。

・・・なのですが、
その思い、この直後に、見事に砕かれました。

濁河温泉に向かって飛騨しらかば街道を進んで直ぐ、
路肩に蠢く「黒い生命体」が・・・

最初は少し大き目なワンコかな?と思ったのですが。

間違いなく、あれはクマさんです。

大事を取って、車内は後方の窓からの撮影。

ハザードを焚いたハデなオレンジのハスラーです。
気付かない訳もないのに、クマさんはゆっくり近づいてきます。

この間、街道を走る自動車も何台か。
その中の一台も駐車して「クマさん見物」なのですが、
当のクマさんは落ち着いたもので、逃げる様子はサッパリなし!?

・・・目撃情報や人身事故が多い今年のクマさん。
聞き及ぶ限りではツキノワグマは臆病で大人しい性格も、
見た限り、あれは、すでに「人慣れ・車慣れ」してますね。

川でバッタリと出くわしたならば・・・叶うことなら避けたいです。


御嶽パノラマ・ラインは大平展望台からの御嶽山。
この姿が見慣れた「おんたけさん」なのです。


<データ>
8月3日 日和田川 
エサ    :ブドウ虫、ミミズ
竿    :5.4m  天平 
仕掛   :針 吉村7.5号 
      錘 1~B1号
                  水中糸   0.7号 2.5m
釣果        :アマゴ    9寸    1匹
                            8寸    1匹
                            6寸    1匹
                 イワナ    9    1
                            8寸    1匹
                            6    4匹
                 ウグイ    8寸    1匹
気温    :20~26℃  
天候    :朝方曇り のち晴れ
表層水温  :17℃
月齢    :28.2
















2024年7月28日日曜日

暑さ厳しい飛騨荘川渓流釣行



歴史にIfはない、とはよく言われますが、
このフレーズ、
「歴史」と「人生」を入れ替えても、成り立つのではないでしょうか?

あの時、こうしていれば・・・
こっちを選んじゃったけど、あっちにしていたら・・・

そうです、一発勝負が人生なのです!


高々と振り被った第一球なのですが、
今週のお話、
まったく、そんな大層なものでは無くて。


<久しぶりはAさんとの釣行>

5月の下旬に遅めの今期デビュ~を果たした前職場のAさん、
その馬瀬川での釣行は残念なものでした。

60歳を機に2年前に初めて渓流釣りにトライしたAさん。

夏の夜空を彩る打ち上げ花火の如く、
当初はビギナーズ・ラックの四尺玉だったのですが、
季節に年月、そしてご経験が重なるにつれ、
ナゼかその華々しさは成りを潜めてしまう状況なのです。

「いや~、ごめんなさいね。
 今月は仕事がとても忙しくって・・・
 でも、7月最後の土曜日は是非、ご指導をお願いできますか?」

当初は6月に予定していた今季2回目の釣行も、
間が悪いことに暑さ厳しいこの時期に。

まあしかし・・・
四尺もあるお魚を釣る訳でもなく、
サイズにしたら尺にもいらない7~8寸狙い。

出来る水先案内人(=小生)が一緒です、
なんとかなるでしょう、きっと!

・・・行く前は、こんな気軽な面持ちなのでした。


<第一の選択~庄川か、馬瀬川か>

まず最初の選択は釣行の行先です。

車中泊が可能なら今の季節、
奥飛騨や木曽路で間違いないのですが、
残念ながら諸事理由でそれが出来ないAさんです。

しかも、極楽とんぼの小生と違い、前日はしっかりと残業を為されて。
となると、いくら早起きしても、行先は南飛騨が限界です。

やはり、馬瀬川上流か?庄川か?

ここに加わる情報として、
ここ最近の小生の<データ>から、
なまくら生成AIがはじき出した回答は「庄川」でした。


いつもの小生車中泊の定宿は荘川 治郎兵衛のイチイ。

昨晩の到着時は小雨でしたが、
今朝は少し路面が濡れている程度、
湿っぽくも清々しい朝の飛騨の風景です。

・・・しかし、今日は暑くなるだろうな。

6:00の待ち合わせに、
いつものようにヤル気は満々で5:45に到着はAさんです。

着替えに世間話の後は、
車中泊キットで狭い小生のハスラー、
それに二人で乗り込み釣行の目的地まで向かいます。


<第二の選択~支流か、本流か>

ここ一か月の<データ>では一色川がベターでしたが、
暑くなるであろう本日、そこは恐らくご同輩で満員御礼かと。

しかし、本流もアユ師さんで激コミでしょう。
でも、多分それは8:00以降の出来事では?

連日のアユ師さんのご訪問にて、
本筋にはそこそこサイズの「残りマス」がきっと。

朝一番の勝負に期待して、庄川上流はマトバ橋まで登ります。


少し川を下ったポイントで、早速にも竿を出すAさんです。
小生は今少し下流側の落込み&淀みにて釣り開始。

今週末も朝は川霧がお出迎え、なのですが、
昨晩で小雨が降った割には何となく、
ウエットのウエーダーから伝わる水温は、ぬる目?

その為でしょうか、
落ち込み後の流れからは、まったく、アタリなし・・・

暫く粘った後、上流のAさんのポイントまで戻ります。

そのAさん、
何やら川岸でしゃがみ込み、ビクにお魚を入れているご様子!

・・・いや~、人生にIfは無いけれど、
今日これまでの選択、その甲斐があったか(嬉)!?

「釣れたんだけど・・・
 なんか、とても小さくてね。
 とりあえずのキ~プですよ。」

ビクの中のお魚を拝見するのですが、
5寸以下はリリースのルール、
それが、とても、ビミョ~なサイズ。。。

「ざわざわっ、とした流れから出たね。
 釣れても小さいのばかりだよ、きっと。
 それと、緩いところからはアタリは無いね。」

・・・出来る水先案内人、
彼はAさんから、逆に教えを頂くのであります。


<第三の選択~このまま暑い本筋か、涼しい木陰下か>


その後、二人でマトバ橋近くまで釣り上がるも、
Aさんの言われる通り、
いわゆる「瀬釣り」なのですが、掛かるは新子・小ヤマメさんばかり。


時刻は間もなく9:00となりますが、
本日はアユ師さんのお姿も無く、
ただただ、日なたで石河原のこの近辺、暑いばかりで・・・

「もう直ぐそこはマトバ橋か。
 ここからは自分も初めてのポイントだし・・・
 う~ん、
 このまま進むか?それとも、大きく河岸をかえるか?
 しかし、河岸を変えても、暑い今日は難しいぞ・・・」

・・・水先案内人の独り言、
釣りは、いえ、人生は、選択と決断のレンゾクです。


背の高い護岸で囲まれた庄川は見通しが利かず、
先行して奥は上流のマトバ橋方面を覗くと、
橋から奥は頭上が木々に覆われています。

「よし、狙うは塩焼きサイズの6~7寸!
 このまま木陰下に逃げ込み、
 チョウチン釣りならそのサイズ、何とかなるのでは?」


・・・思案の末の水先案内人、
彼は笑顔でAさんに、その結果を伝えるのであります。

「日が当たると暑いから、橋の奥の木陰で釣りますか。
 チョウチン釣りは何個か仕掛けの用意がありますよ。」


<第四の選択~川を戻るか、高巻きするか>

橋から奥は渓相がガラリと変わりました。

両側を岩壁で挟まれ薄暗い流れ、木陰が続き幸い暑さは凌げます。
0.7号糸は2.5mのチョウチン仕掛け、
それを幾つかAさんに手渡します。

それでも、流石にこの狭い川幅です、
釣り人二人では窮屈なポイントは、
小生が先行させて頂くのですが、
6~7寸も夢のまた夢、残念ながら、アタリは遠くて。

「いや~、ここは狭くてムリすると危ないね。
 護岸を登って”高巻き”をしますか。」
とAさん。

急流に下半身を浸さないと通れそうにないポイント、
そこを高巻きでヤリ過ごし、奥へ、奥へと進みます。

「地図上では間もなく、”魚帰りの滝”に出るハズ。
 その上の橋は国道から退渓するか・・・」

・・・出来る水先案内人、
自身も初のポイントでは、先を見越して行動します。

ところうが・・・

大きな滝です、落差4mはあるでしょう、更にその奥にも滝が。

でもあの滝、庄川の名勝「魚帰りの滝」では無くて、
ここから先は「とうせんぼ」、とても登れそうにありません。

しくりました・・・
退渓にはマトバ橋まで引き返す必要が。

「そっか~、参ったね。
 でも”高巻き”の時に気付いたけれど、
 この岩肌の尾根まで、そんなに距離は無かったよ。
 多分だけど、あの尾根を越えれば川からは出られるよ。」

・・・若かりしは学生の頃、山岳部に所属されていたAさんです。

渓流釣りは未経験とのことでしたが、
沢登り&登山は経験豊富とのことで、
ここはAさんのご提案へ沿うことに。

言われる通り、
滑りやすい土斜面ですが、熊笹を掴んで3mほど登れば、
程なくのヤブ漕ぎで「魚帰りの滝」の駐車場に出られました。


先生ツラして指導していた水先案内人なのですが、
齢60越えの初心者は流石に観察眼や人生経験が豊富、
思えば今回、小生が教えて頂いたこと、それが幾つかもあります。

残念ながら結果・釣果が伴わないのは、
それは恐らく「運・不運」だけの問題なのでは?


・・・書を捨て、川に出なさい。
そうすれば、川が自然に、あなたに釣り方を教えてくれます。

渓流釣りの教科書に、そんな一節がありました。


忙しくて釣行回数は少ないAさんですが、
既に渓流釣りのコツ、それは掴まれたのかも知れませんね。



小ヤマメをリリースしてマトバ橋を後にする我々なのでした。


<データ>
7月27日 庄川
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :6m 天平                 
仕掛    :針 吉村7号
       天井糸 0.7号 0.7m 
       水中糸 0.3号 4.5m
       錘 1号
釣果    :ヤマメ  5寸    1匹
       小ヤマメ   数匹   
       ※しかし、Aさんのこと、とやかく言えないね。   
気温    :20~28℃  
天候    :曇りまま晴れ
表層水温  :20℃ きびし~~
月齢    :21.2















2024年7月21日日曜日

木曽 奈良井川&木曽 末川 渓流釣行

 

久しぶりは金曜日にお休みを頂いて、車中2泊での釣行でした。


シーズンに幾度か、今まで竿を出したことの無い、
新しい釣り場の新規開拓に挑む小生です。

郡上や南飛騨で培った釣技、
それが未知の渓流で、どれくらい通用するものなのか?

慣れ親しんだ渓流での目利き・お作法、
この流れのあの際から、これくらいのお魚が出た。

さすれば、場は違えど、
似たような流れから機転応用を利かせ、
似たような、いえ、それ以上の釣果を引き出す!

・・・当の本人はカッコよく、
「武者修行」のつもり、なのですが、
毎度の如く、道場破りは蓋を開ければ返り討ち!?

今回の長ったらしいお題も、そんな経緯が見え隠れ、していますね。


<初日は木曽 奈良井川>

木曽路は鳥居峠のこちら側、
毎度は「ポツンとおトイレ」で目を覚ます朝なのでした。

中山道は鳥居峠をハイキングで超える方々に用意された、
きれいでシャワー・トイレが嬉しい車中泊サイト、
ほんの一晩とは言え、お世話になりました。

標高は1,000mくらいある場所なのですが、
蒸し暑い昨晩は車内温度は26℃で湿度47%と寝苦しく、
運転席側の窓に網戸を設置して、窓を半分ほど開けての睡眠でした。

身支度を整えて、早朝の新鳥居トンネルを日本海側に抜けます。

抜ければそこは中山道の奈良井宿。

初めて目にする奈良井川ですが、察するに本日は増水気味です。

今少し木曽路を北上は川を下り、地図から贄川と平沢の中間あたり、
民家集落の無い、渓流の雰囲気があるであろう、
そんなポイントに入り込みます。

・・・経験よる地図の読み込みから、
もう、武者修行は道場破り、スイッチはONなのです。


地図上では全体的に大きな蛇行の少ない奈良井川、
車窓からの眺めも瀬が中心の様子でした。

このポイントも、そのご多分に漏れず。
それでも、流れのカーブが深場・浅場を形成しています。


「奥美濃流 細糸0.3号派、ここに見参!」

まあ、早速にも、竿を出してみることに・・・

湾曲する流れは、早流れと弛み、その境界線下から、
「小手 一本!」と言った所、7寸のヤマメさんでした。

・・・ビミョ~な背掛かり、でしたが。

幸先よく思えたこのポイントも、
ナゼでしょうか、アタリはあれど、残念、針に乗らずで。

小一時間を粘りましたが、まだ一か所目です、次のポイントへ。


<奈良井川、やはり基本は瀬の流れ>

地図を見て次に入ったのは日出塩の手前、
連続する蛇行した流れ、その一つのポイントに。


頭上を木々に覆われた、当方が不得手とするポイントです。

それでも、「雰囲気&こりゃ、居るよ」感はバッチリ!

長竿の振れる場所は限られていますが、
対岸の岩壁直下の流れに仕掛けを流し、釣り歩きします。

・・・この~、
不得手とする分野での勝敗、
これが「真の実力」を如実に表すのでしょうね、
お魚を釣ることなく、木々・枝葉を釣るばかりでして・・・

結構な時間を費やしたのですが、
この「如何にも」って場所で、結果は無し。

イケません、面を一本、取られました。。。


<救世主はスクーターのおばちゃん>

次なるポイントは洗馬の近辺へ。

桔梗が丘をゆったり流れる奈良井川、
大きく湾曲した流れですが、基本は瀬が中心のご様子です。

・・・小継ぎ7m竿を8.5mの本流竿に持ち替えようか?

それにしても、ここまで下ると増水の本日、
点在する河原は僅かで狭くワン・ポイントのみ、
加えて・・・曇り空なのですがメチャ暑いのです。


梨ノ木橋と記された木製の橋、
その上で思案に暮れていると、一台のスクーターはおばちゃんから。

「どうです、釣れますか?」

・・・年上は同性から受けの良い小生なのですが、
まま、異性でもお歳上からは快くお声掛けを頂くのです。

頂けないのは、ご妙齢な異性からのみ。

斯様な星の元の生まれつきで、世の中を渡り歩いているのです・・・

「いや~、どうしようか、迷っているところで。」

「私も若いころは、釣りをしてね・・・」

え?意外なお言葉が。

「この辺りは、あんまりね~。
 本山宿においしいお蕎麦屋さんがあってね、
 その奥にキャンプ場があるのよ、
 あそこなら入りやすいし、今でも多分釣れますよ。」

ありがとうございます。
親切なおばちゃんに、いいアドバイスを頂きました。

・・・でも、これって、
道場の賄いのお女中さんから、
秘技・極意の所端を教えて頂いた、そんな感じが。
かたじけのう、ござる!

いずれ、頂いたお言葉に従って、本山宿まで引き返します。

そして、着いたポイントが・・・

キャンプ場なのでしょうか?
河原には焚火・飯盒炊爨をした跡が。

それでも親切なおばちゃんのアドバイスの通り、
グランド横は橋の袂から、防獣策の扉からの入渓はとても楽でした。

対岸の木々が曲者も、こちら側は頭上も開け、7m竿なら丁度いい案配。

ふっと目に留まったのが、対岸の枝から降りたロープ下。

増水で本日は誰も居ないのですが、
恐らくはご近所のチビっ子達、その川遊びの場なのでしょう。

ターザンごっこで飛び込むには丁度良い深さの淀みが。

奥美濃流 細糸派の勘が囁きます??

そこに向けて、槍を大きく振り回し・・・

よっしゃ、もう一匹。

う~ん、見事に「小手抜き面」が決まりました。


<午後は奈良井ダムの上流へ>

本山宿に次いで木曽路の旅は奈良井ダムの上流へ向かいます。

翌日は伊那 三峰川の予定なので、いずれ超えるは権兵衛トンネル、
その手前の渓谷になります。

R361は権兵衛街道、その脇を走る林道は、
恐らくがこちらが本家本元の権兵衛街道なのでしょう、
その橋の袂から、竿を5.4mの短竿に持ち替え入渓します。


午前の木曽路沿いの奈良井川とは大きく違い、
標高が高いせいもあるのでしょう、同じ奈良井川でもとても涼しいです。

流れる水も冷たくて、とてもきれいです。

暫しの間、修行を忘れ、ぼ~っと、渓涼み。

あまりに渓谷美がきれい過ぎ、撮影のカットばかりが重なります。

さて、気を取り直して、武者修行に。

仕掛は0.7号が2.5mのチョウチン仕様にて。

モグラ叩きの要領で、
ここはと思いポイントを、ひとつづつ、ひとつづつ、
下流から上流に向かって基本は対岸、丁寧に攻略・探りを入れて行きます。

して、結果としては・・・

アタリは幾度もあれど、ここも針掛かりが無くて。


遡行をすれば足元をさっと走る黒い影が。

間違いなく居るには居るのですが、
その技、使い手はまるで忍術は隠れ身の術?
酷いとブドウ虫のみ持っていかれ、もう、処置無し!?

・・・無念、胴を一本、取られました。。。

まあしかし、
負け惜しみでは無いですが、
今朝から暑い中で張り切り過ぎました、
少しここではクールダウン、今少し渓谷美を堪能して・・・


<権兵衛越えれば、そこは伊那谷>

ひとしきり、奈良井川の最上流部で涼んだ後、
明日の下見は伊那 三峰川へ向かいます。

R361の長い長いトンネルは権兵衛トンネル、
そこを抜ければ雄大な中央アルプスの中腹、
伊那谷の町が遥か眼下に見渡せます。

・・・面白いのは車外温度の変化なのです。

トンネルを抜けた直後は20℃、
長い急坂を下りながら、谷底の町が近づきます。

それと共に、温度は21℃、23℃と急上昇、
ものの10分で伊那市街まで下るのですが、
気温は何と28℃と一気に変化、谷底の町は暑いです。

その伊那市から高遠町経由で三峰川の黒川へ。

しかしながら・・・

残念ながら三峰川とその支流 黒川は河川工事の真っ最中、
色も濁りが入り、とても釣りが出来る様子では無さそうです。


恐らくですが、この広い石河原、
日光の照り返しが厳しく、こりゃ、暑さ的にもムリかな・・・

さて、困りました。

一旦、高遠町まで引き返し、今日の汗を流しに温泉へ。

温泉に浸かりながら、明日の釣行行先は「一人作戦会議」も、
その前にもうひと汗は車中泊準備を。

・・・海には「磯の香り」があるのですが、
渓流にも「川の香り」があると思うのです。

こう、何と申しましょうか、
寝袋の敷かれた座席下は防水マット、
そこに置かれた濡れたたも網や友舟から、
その「川の香り」が立ち登り、そんな中での就寝です。

蒸せる夜はまま寝苦しく、
冷える夜は熟睡も、お腹が冷えて翌朝の腹下り?

家内に言わせると、まるで罰ゲームみたい、
と車中泊釣行を笑うのですが、
自分はそんな車中泊釣行が面白くて楽しくて。

・・・そこは、感性の違い、なのかも知れませんね。


さて、明日の目的地ですが、「武者修行」を目的に旅へ出たものの、
本日の奈良井川、
素敵な旅情に渓谷美は楽しめましたが、
釣果・勝敗としては、今一つ、なのでした。

・・・ここは、やせ我慢を止めて、
勝手が分かるも久しぶり、木曽 末川へ転舵することに。
(もう、軟弱者の至り、なのです、ハイ。)


<木曽 開田高原 末川>

昨晩は一旦下った権兵衛トンネルを再び登り、
車中泊サイトは毎度の開田高原大見沢駐車場にて。


前夜と違って車内温度は24℃、湿度は高めの57%でしたが、
やはりそこは二日目の車中泊、疲れていたのでしょう、
運転席側から入る夜の高原の風は涼しく、
とても良く眠れました。

朝の身支度をしている途中から雨が降りだして。

渡合の集落はその少し上流、末川はやはり増水していました。

川面を流れる朝霧。
流れは太と目・激し目ですが、
そこは勝手がわかる末川のこの辺り、
無理の無い範囲で立ち込んでも釣りは可能です。

開始早々、朱点がハデ目な木曽アマゴ、5寸モノが・・・

勝手が判るからでしょうか、
昨日の奈良井川と違い、流れの変化が豊富で、
仕掛けを刺すポイントが分かり易いような感じがします。

・・・「突き」が一本、決まりました。


・・・つばぜり合い、一歩引いて、胴が一本!

・・・これは掛かった際に尺モノかと思えたくらい、
高活性の8寸モノのアマゴは、踏み込んでの「払い面」です。

改めて、川の勝手が判ると、とても有利です。

・・・いつもの渓流にいつものポイント。
それに固執してしまう理由、やっぱり納得ですよね。


雨も上がり、ちらほら、青い夏のお空が覗き始めました。
こうなると標高の高い木曽 末川も暑いです。


今回の武者修行は釣行の旅、
二日目の末川は勝手が判るも2年ぶり、
そんなことから、まあまあ、目的は果たせたのかな?

お盆休みにはまたどこか、未知の渓流で腕試し、いえ、運試し!?


帰路は開田高原を横切って西野川沿いに。
柳又の展望台からの御岳山、やっぱり半分雲に隠れて。

武者修行も良いけれど、眼下の西野川、ここにも来たいところです。


<データ>
●7月19日 奈良井川 
エサ   :ブドウ虫、ミミズ
竿    :7.0m  渓峰尖 
                :5.4m 天平(奈良井ダム上のみ)
仕掛   :針 吉村7号 
      錘  B号 
               天井糸   0.7号 1.5m
               水中糸   0.3号 4.5m
             :0.7号    2.5m(奈良井ダム上のみ)
釣果   :ヤマメ    7寸    1匹
           6寸    2匹
気温   :20~24℃ 
天候   :曇り
表層水温 :18℃ 
月齢   :13.2

●7月20日 末川 
エサ   :ブドウ虫、ミミズ
竿    :7.0m  渓峰尖 
仕掛   :針 吉村7号 
      錘  2B号 
               天井糸   0.7号 1.5m
               水中糸   0.3号 4.5m
釣果   :アマゴ    8寸    1匹
           7寸    2匹
           6寸    3匹
                               5寸以下    数匹
      イワナ    7寸    1匹
気温   :18~22℃ 
天候   :雨まま曇り・晴れ
表層水温 :16℃ 
月齢   :14.2