5月の風はいたずら好きです。
朝から風の予報がある日でも、日中はまま風の止む凪の状態が。
止んだと思って暫くすると、先ほどより強い風が急に。
芽生え始め日に日に濃くなる緑を揺らします。
<早朝の馬瀬川はひんやりと>
釣りを始めた今朝は弱風でした。
木漏れ日がさわさわと見え隠れ、少し寒い朝です。
通い慣れた馬瀬川上(かおれ)のこのポイント、
週初めの雨の影響がまだ残り、
見た限り渡河するにはぎりぎりの水位です。
・・・と言うことは、
ここ最近は誰も入っていないポイント、
期待と共に粗忽者は慎重に川の中、歩みを進めます。
こちら岸手前の浅瀬は難なくも、
対岸は石垣直下の流れは静かも勢いに押しがあり、
腰にぶら下げた騒がしい熊鈴、この時だけは静かになります。
股上まで漬かりながら、今回も無事に渡ることが叶いました。
崩れた石垣を足場に、バランスを取りながら一歩一歩、慎重に上流へ。
昨年のGWにも夕まずめに、
また7月には職場のAさんと訪れた釣り場、
今日はどんな春から初夏の景色、それに釣果を楽しませてくれるのか?
<いつもの時が流れます>
釣りの準備をする前にお茶と一服、
その後はひとしきり自分の気が済むまで、
水の流れと揺れる緑にシャッターを切ります。
ここでの定番は7m小継竿、
天井糸を穂先に結わえ水中糸を接続、
竿を延ばすと水中糸のボビン、それがたも網の中でクルクルと。
針先にブドウ虫を取り付けて、
あとは凪を待ち、狙いを定めて振り込むだけです。
止みました、さあ、今のうちに・・・
落込み&大淵のポイントは、まずは下流の淵から。
目印とガン玉の距離を長めに深場狙いです。
振込み&引上げの繰り返し、
少しずつ目印とガン玉の距離を短めに調整、
徐々に上流は落込み側へポイントを移動します。
・・・いつもなら、淵の中央で「手応え&釣果」なのですがね。
ひょっとして昨日、腕の良いご同輩が無理を押して渡河されたか?
落込みの白波が消え、水面がうねった辺りから、ようやく・・・
いずれ珍しくも、このポイントでは、残念、これっきり。
<季節の進み具合が読めません>
朝一番の落込み&大淵のポイント、
丁寧に・粘ったのではありますが、釣果の割に時間だけは過ぎました。
・・・開始時より風が強くなってきています。
頭上の薄い緑がまま、大きく揺れなびきます。
いつもはパスしてしまう、その上の浅瀬も、本日は深さがあり良い案配、
お魚が居そうなポイントが、ここ・そこ・あそこ、と随所に。
大きな沈み岩の裏、
その左右は白波の消えた近辺、
対岸の木陰下は少し厄介も岩壁直下。
振り込みに精度が要求されます、
ひとつひとつ、凪・微風のタイミングを見計らって、慎重に・丁寧に・・・
そんな懇切丁寧?な小生のご対応、それを見計らったかの如く。
ははは、出ました、お外道様!
・・・しかしながら、これは意外です。
風があるためなのか、本日は少し寒いくらい。
通い慣れたこのポイント、確かにウグイも釣れますが、それは主に夏以降、
昨年のGWでは皆無、7月の釣行でもゼロでした。
それが、本日は。
この後、強くなる5月の風の下、
このウグイ様にしてやられるのであります・・・
<大アマゴならぬ、大ウグイのロ~リング>
振り込みのタイミングが限られる本日です、
弛め・遅めの流れはお外道様に要注意。
早めなポイントからはアマゴさんがお出ましです。
それでも徐々に、そのアタリも風が帳消し、読み辛くなりつつ・・・
頭上を小高い緑で覆われた区間は、まだ風も弱く感じられたのですが、
ここから先は全く頭上を遮るものの無い、オ~プンな区間なのです。
・・・でも幸い、風で小寒い本日も、ここは日が当たり暖かくて。
5月の木々は若々しい薄緑、川の流れは透明感を残す深緑。
いずれ、長い冬を越えて待ちに待ったこの季節だけの色彩。
写真右側の大岩、流れが当たって川中央、白波が立っています。
その大岩の裏側は弛み、黒茶色の沈み石があり、お魚の気配が満点!
下流側は遠間から、風が止むのを待ち、狙いを定めて。
ビンゴ!!
きっとまだ、お仲間が居るでしょう、再度で振り込みを・・・
よし!アタリ!アワセに返す手応えは重量級!
もう、グイン・グインと!?
・・・この表現が、ほんと、ぴったりでした。
・・・尺オーバーです、ハイ。
この後も、もう一匹はお外道様が。
ところうが、この大ウグイ様、
たも網に納めた後もハデにロ~リング、
結果、水中糸がその大きな魚体へぐるぐる巻きに・・・
もちろん、
心優しい小生はその呪縛を解いてあげて。
これで仕掛けが一本、見事にパ~ですわ(笑)。
<春の雨後は引き遅し、今来た河原を引き返す>
いつもなら、このポイントで対岸に渡河なのですが、
本日はとても出来そうにない水勢と水量、
お時間もお時間、ここでお開きと。
退渓は朝方に渡河したポイントまで引き返します。
朝方とは違った雰囲気、一層に若葉が目に染みる黄緑に・・・
春から初夏、新緑を揺らす風が悩みの種ですが、これも一興と考えて。
通い慣れたポイントは腕前の再確認、次回はまた夏にでも。
・・・暑い季節は履物もウエット・パンツ、
きっと渡河で下着もビッチョ・ビチョか・・・
<データ>
5月5日 馬瀬川
エサ :ミミズ、ブドウ虫
竿 :7.0m 天平
仕掛 :針 吉村7号
錘 1~B1号
仕掛 :針 吉村7号
錘 1~B1号
天井糸 0.7号 1.5m
水中糸 0.3号 4.5m
釣果 :アマゴ 7寸 2匹
(一匹は友舟へ入損ない・・・)
6寸 3匹
大ウグイ 4匹
気温 :9~16℃
天候 :晴れ 風強し
表層水温 :14℃
天候 :晴れ 風強し
表層水温 :14℃
月齢 :14.8
6 件のコメント:
釣りにとって風は大敵ですね。
早朝から2時間くらいは今の季節、風もなく釣れますが、その後は、ビュンビュン……高原川の場合ですが……。
それまでが、勝負!
馬瀬川も何十年も行ってないなぁ~~。
アサシンさん、こんばんは。渓流にしようか?本流にしようか?迷った挙げ句は朝から風の予報で馬瀬川としました。いつもの5月なら朝方の風はないのですが、今年は大ウグイと言い少し変です。
アユが始まる前、もう少し下流なら、馬瀬川でも本流釣りは出来ますよ…お外道様には参りますが(笑)。
おはようございます
新緑の馬瀬川は、さぞ綺麗でしょうね😍
ここ数日、午後からの風はなかなか💧
釣行も、大変でしたね
自分は、それを避ける為⁉︎谷好きなんですよ(笑)
その大ウグイが、イワナだったら
ウグイが全部渓魚だったら
なんて思ったでしょう😅
これからは熊も心配ですし
お互い気をつけて楽しみましょう😊
もっさん
おはようございます
馬瀬川釣行お疲れ様でした。
馬瀬ではもうウグイが釣れるのですね、
しかも尺!さらにローリング!?
あまごに伝授されたのかもですね笑
当方はこのGW4/29、5/2に吉田川に行きました、
残念ながら9匹、8匹と
ツ抜けは叶いませんでしたが…
両日とも課題の新規開拓が出来たので
良かったと思います。
明日からGW明け
週末爆釣している自分を妄想!?しながら、
仕事に励みたいと思います。
白いワゴンの男
もっさんさん、おはようございます。今回は小生も風を避けての山釣りでしたが・・・どこへ行っても風のいたずらは叶いませんね。
ウグイって不思議なお魚です。名古屋の新川河口でシーバス釣りをする同僚が居るのですが、そこでウグイが釣れるそうです。今回の山奥は馬瀬川でも、庄川も本筋ではよく釣れます。神出鬼没とはこのことで、多分、環境への適応能力が高いのでしょうね。
お外道様の筆頭はウグイ様、たくさん釣れると困るのですが、そのタフな生きざまには憧れます!?
白いワゴンの男さん、おはようございます。
釣れた大ウグイをファインダーに納めようと、カメラを取り出すのにあたふた、その間にたも網の中でロ~リングが始まっちゃいました。。。相変わらず、要領が悪い小生です。
馬瀬川へ向かう途中、小生が知る吉田川の各ポイントには必ず駐車車両がありました。渓流釣りには良い季節です、どこも満員御礼ですね。その中での新規開拓はポイントの確保だけでも大変だったと思います。その上でのご釣果。ツは抜けずとも、なかなかの匹数かと。
さあ、明日からまたお仕事です。小生も週末を夢見て励むとします(笑)。
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