2026年7月26日日曜日

夏の安曇野・奥飛騨 渓流釣行~その3

 

また、私事ではありますが・・・

クソ餓鬼(=小生)の生家は堀川に架かる山王橋近辺、
宮の渡しから名城に掛けての名古屋台地は、
その西の端の崖の上にありました。

暑かった夏の日の夕方は西日がモロ。

近くの闇之森八幡社から届くアブラセミの鳴き声が、
その暑さに一層の拍車を掛けるのです。


それでも、
名古屋も夕方は西から吹く風は心地よく、
・・・と行かなくも、
僅かですが暑さを和らげてくれるものでした。

暑い暑いと言いながらも、
小学校の低学年まではエアコンの無い生活。

時代が時代だったのでしょうね、それでも何とかなりました。



さて、毎年の夏での、この民宿での一夜。
あの頃の暑さの記憶が、民宿の涼しい風にそっと重なるのです。


何もしないで過ごす贅沢な一夜は、
ある意味、小生にとって、
ノスタルジーに浸る懐かしい一夜でもあります。


宿の西側にある裏山を越えて抜ける風は、
もちろんですが、
往時の名古屋の生家のそれとは全く違います。

加えて、飛騨の匠の技、
風が旨く母屋を抜けていきます。


もっともなところ、
昨年から宿にも設置されたエアコンを、
全ての窓を閉め切りスイッチをオンしてしまえば、
より一層のこと、深く心地いい眠りを誘うことでしょうが・・・


ここでしか味わえない五感に届く音色や感触、
僅かな心地よさを求め、それらを犠牲にすることは、
何となくですが小生には、もったいなく思えてしまうのです。

・・・まったく、貧乏性ですね。(笑)



<負け戦は承知の上、いざ、高原川本流へ>

安曇野と奥飛騨の釣行も今日が最終日。

昨夜は民宿での宿泊でもあり、
涼しい夜風と”年一回の贅沢”を感じながら、
静かにのんびり、とても良く眠ることが出来ました。

今回の渓流釣行、
最終日の本日はもちろん本丸への攻め、
毎年必ず一回は訪れる高原川での竿出しなのです。


実は昨日の夕方は投宿の前に、
県道国府見座線は蔵柱川の民宿を通過して、
高原川は浅井田ダム~高原橋間を下見していました。

高原川本流の状況は・・・

双六川との出合いより上流は、
渇水とまで行かぬも、残念ながら、かなりの減水は低水。

高原橋の直下ではアユ師が夕まずめの最中、
その橋を渡り左岸の県道を下れば、
とぼとぼと歩かれる二人連れのフライ・マンが。

「すみません・・・
 車内から失礼します。調子はどうでしたか?」

この問いかけに、
疲れた形相で首を振るばかりのフライ・マン2名。


その状況は宿に入ってからも感じることに。

同宿の方が姫路から来られた珍しくもアユ師さんでした。
夕食時にお話を伺うと・・・

「毎年、ここの高原川に来るのですが、
 いや~、今日は良いサイズが良く釣れましたよ!」

・・・アユが良く掛かる日は、概ねで渓流魚には高めな水温。
残念ながら、渓流釣りはアユ釣りに反比例して釣れなくなるのです。


そんな厳しい状況で、
唯一、知る限りでの対処は・・・

高原川に双六川の上流から採水した発電水が戻される、
双六川と浅井田ダムの間の区間、
安定した水量を期待して、そこでの竿出しです。


<短時間一本勝負?>

時刻は5:30、
雲の多い早朝は未だ陽が差し込まず涼しいですが、
果たして、これがいつまで続くのか・・・

夏の厳しい太陽が照りだすと厄介は、
この広大な石畳から容赦ない照り返しが。

・・・釣行の時間は限られます。

川魚の料亭脇から河原へ向かう入渓路を下り、
石畳を下流に向けトボトボと駒を進めます。


予想通りです、
この区間に限っては低水は低水も、水の流れに勢いがあります。


本流の大きな落ち込みは、
重錘で流心に仕掛けをブチ込み、
重錘が先行して沈まないよう流れに任せ、
少しずつ丁寧に、穂先を上げて仕掛けを馴染ませます。

本流の落ち込みは、重錘を使っても馴染ませるまでが勝負。

そんな竿操作の繰り返しを落ち込みの遥か下流から始め、
数回で数mほど上流へ移動のルーチンを繰り返し、
徐々に徐々に、落ち込みへと近づきます。


振り込み時は期待を込めて、
引き上げ時は、う~ん、残念。

いよいよ落ち込みが作り出す渦は反転流、
その中心に仕掛けを入れるほどに近づきました。

何かの拍子で渦から外れた目印が、
まっすぐに下流へ、ゆっくりと流れる深場にて・・・

ここで待望のアタリです!

アワセに対する手応えなのですが・・・
これはSG ファイン・スペックの特徴なのかも?

初弾の手応えはオオモノも小物も大差なく、
「何かが掛かった」と言った程度、
その後のお相手の走り具合・引き具合で大小が判るような感じ。

で、今回は・・・
う~ん、走りは塩焼き程度、かな?(涙)

抜いて上がった6寸ヤマメ、
撮影しておけば良かったものを、
その時は「相手にあらず!」と、即リリ~スしてしまい・・・


カッコウを付けるとロクなことが無いですね。

その後に直ぐ、
雲間から夏の厳しい直射日光が、
ここ奥飛騨 高原川にも降り注いできました。。。


<かくなる上は、雰囲気だけでも・・・>

夏の強烈な日差しを背に受けながら、
石畳を上流に向けトボトボとハスラーまで退却です。


時刻は未だ8:00。

日差しの強くなったこの時間からは、
ここ広大な石河原の高原川本流での釣りは諦め、
山影・木陰で涼しさの期待が持てる支流は双六川へ移動します。

・・・正直なところ、
もう、この辺りから釣果は度外視、
酷暑への身の安全と、清流の雰囲気さえ感じられれば。

そんな心持ちに・・・


深いエメラルドの流れは双六川、山影で日陰なことが助かります。


予想はしていましたが、
本流の高原川と違い流れ下る水量は寂しいですね、
川中央の落ち込みなのですが、僅かに白泡が立つ程度・・・

それでも、そこはやはり、双六川です。


奇麗に澄んだ流れからは小物ですが、
冴えない・疲れた釣り師にお付き合いを頂けます。





そんな心優しい双六川にも、
時間の経過とともに、容赦ない夏の陽が届き始めます。


「ここらが、潮時かな・・・」


久しぶりの安曇野と奥飛騨の渓流釣行。

毎度のことながら旅としてのお楽しみは、
地元の美味しいものに温泉と民宿は合格点でしたが・・・

はてさて、
肝心の釣行としては、
もうこれは時の運、天候や条件に依りますね。

残念ながら、小学校の夏の宿題じゃないけれど、
その点数は及第点かな?


大坂峠に向けての帰路、景色は名残惜しい高原川の駒止橋。

毎回なのですが、これを見ちゃうと、
この夏、もう一回くらい来たいな、と思うのです。



●7月19日 高原川(6:00~8:00) 
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :10m SG ファイン・スペック
仕掛    :針 マス針9号
       糸 1.0号トオシ9.5m
       錘 5B号
釣果    :ヤマメ    6    1匹
気温    :23~25℃  
天候    :晴れまま曇り
表層水温  :15℃
月齢    :4.7

●7月19日 双六川 (8:30~10:00)
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿    :6.0m  天平 
仕掛   :針 吉村7.5号 
      錘 1号
                    天井糸 0.7号 0.7m 
                    水中糸    0.3号 4.5m
釣果    :小ヤマメ        数
                                ウグイ            数匹
気温    :26~28℃  
天候    :晴れ
表層水温  :18℃



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1 件のコメント:

アサシン さんのコメント...

高原川釣行、お疲れ様でした。
渇水の本流をどのように攻略するのか、楽しみに読ませて頂きました。
私と違ったのは、双六川に舵を切ったところ。
私なら、思い切って神岡、漆山地区に行ってしまうところです。
ただ、今は鮎師たちが多いので入る場所は限られますが……。
民宿での美味しい食事と宿泊者との交流、良いですね~。
私も温泉療養に行きたいですが、運転がねぇ~……。